語学試験、何から始める?――自分に合った試験選びと効果的な準備法

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お子さんの受験、どの試験を選べばいい?筆者の実体験をもとに、大学入試や私立中高受験で使える英語試験(TOEFL iBT・IELTS・英検など)の選び方から、模擬試験の活用法、講師の見極め方、学習計画の立て方までを解説。子どもの学習をどう支えるかのヒントが詰まった必読の記事です。

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試験は、長い間、語学学習者にとって学習経験の一部となってきました。学習者が試験を受けたいと思う理由はさまざまです。仕事に必要な資格を取得するため、第二言語で大学の授業を受けられることを証明するため、学習成果を測るため、そして近年では、ビザや移民申請のために受験するケースも増えています。以下の記事では主に英語の試験に焦点を当てますが、英検、TOEIC、TOEFL iBT、IELTS、TOPIK、HSK、JLPT、DELFなど、どの言語の試験にも応用できる、効果的な試験対策の進め方について解説します。

どの試験が利用できるか

受験者はまず、自分の具体的な目的に対してどの試験が認められているかを判断することから始めるべきです。この最初のステップが重要です。その後の対策のプロセス全体にかかわるからです。

たとえば、英語で授業が行われる大学に入学するのが目的であれば、志望大学と志望学部・学科のウェブサイトを見て、語学に関する要件を理解する必要があります。ほとんどの大学ではTOEFL iBTまたはIELTSが認められていますが、ケンブリッジ英語検定、DET(Duolingo English Test)、PTE Academicなど、比較的新しい試験を認める大学も増えています。

移民やビザの目的で受験する場合は、政府機関のウェブサイトで具体的な要件を確認する必要があります。

さらに、私立中学校・高校の入学試験を準備している場合、英語の外部試験で一定の成績を取得していることを条件に、英語の入試科目が免除される学校もあります。たとえば、広尾学園系の学校(広尾学園・広尾学園小石川・開校予定の広尾学園大阪)では近年、帰国生入試の英語科目の代わりにTOEFL iBTのスコアを認めています。また、英検の結果を受け入れている学校も数多くあります。

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外部の英語試験を受けることで、出願にかかる全体的な費用は増えます。しかし、外部試験には2つのメリットがあります。取得したスコアをさまざまな用途に利用できること、そして受験の機会が得やすいことです。たとえば、TOEFL iBT試験のスコアは受験後2年間有効で、その期間内であれば何度でも申請に利用できます。さらに、これらの試験は、対策指導をしてくれる講師や練習教材が比較的充実しています。また、こうした試験は複数回受験することができます。そのため、試験会場の騒音やインフルエンザなどの予期せぬ要因によって、出願全体の計画が台無しになることを避けられます。

どの試験が適しているか

どの試験が認められているかを把握したら、自分に適した試験とそうでない試験を判断する必要があります。たとえば、オーストラリアのビザ申請でテストのスコアが必要な人の中には、OETのスコアを利用できる場合があります。OETは医療従事者向けに設計されているため、医療分野で働いていない人は、別の試験を検討したほうがよいでしょう。

その他に考慮すべき点として、試験への慣れ、受験環境、試験時間、全体的な費用、そして練習教材や講師の価格や利用しやすさなどがあります。

申請者または家族が既に語学試験のプロセスを経験している場合、その過去の経験がいくつかの点で役立ちます。試験の内容や手順により慣れており、どのように対策をすればよいかもある程度わかっているでしょう。また、対策用の教材を持っている可能性が高く、どのセクションに追加の練習が必要かもわかるはずです。

ただし、試験は変更されることがあります。例えばTOEFL iBTも、今年、大幅な変更が行われました。

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オンラインで受けられる試験もありますが、各試験で独自のセキュリティ対策が講じられており、その要件によっては、自宅の環境が受験場所として適さない場合もあることを理解しておくのが重要です。オンライン受験に魅力を感じる受験者は、できるだけ早い段階で各オンライン試験の要件を理解しておくべきです。

同様に、試験会場を利用できるかについても一様ではないため、会場での受験を考えている出願者は、これらの試験をいつどこで受けられるのか確認しておく必要があります。

費用について言えば、たとえばDETはIELTSよりも受験料が安いかもしれません。しかし、比較的新しい試験であり内容も頻繁に変わるため、試験内容に詳しい講師を見つけるのはおそらく難しいでしょう。TOEICは日本で圧倒的に最も人気のある英語試験であるため、他の検討事項と完全には合わない場合でも、個別指導の市場が充実していることや教材が入手しやすいことを踏まえると、検討する価値があるかもしれません。

適した試験の候補を絞り込んだら、次にスコア要件を理解する必要があります。TOEFL iBTのような試験では、総合スコアに加えてセクション別スコアを機関から求められることもよくあります。

たとえば、私の母校では、TOEFL iBTで総合スコア4.5に加えて、リーディングとライティングでそれぞれ4.0以上のスコアが求められます。出願期間内にそのライティングスコアを達成できそうにない場合は、DETやIELTSのように総合スコアのみが求められる試験を検討する価値があるかもしれません。

これらすべての要素を考慮すれば、1つの試験に絞り込むことは比較的簡単なはずです。もしそれでも決められない場合は、次の2つのステップによって、さらに候補を絞り込むことができます。

その試験はどのようなものか

語学学習者は、自分の経験と語学学校や講師からのフィードバックをもとに、対象言語で自分に何ができるかについて、ある程度のイメージを持っています。しかし、そのイメージは、選んだ語学試験で実際に得られる基準スコアほど、準備を始めるうえで確かな出発点にはなりません。

そのため私は、本番の試験と同じ採点システムを用いる模擬試験を受けるか、その選択肢がない場合は試験そのものを受けることをお勧めします。ほとんどの場合、これは無料ではありません。しかし、自分がどの部分を改善する必要があるのかを知るためには、最も効果的な方法です。

試験や公式採点付き練習教材の費用が問題になる場合、試験実施団体は一般に、ウェブサイト上で無料のサンプルテストや模擬試験を提供しています。これらを使えば、答えが1つに決まっている問題については、実際の試験でどの程度の成績を取れるのかをかなり正確に推測できます。一方で、自由度の高いライティングやスピーキングが求められる問題については、同じように正確な評価をすることはできません。それでも、この経験は次のステップに進むうえで十分に価値があります。

誰にサポートしてもらうか

英語力の重要性が高まるにつれて、大きな試験市場が生まれ、試験対策業界も成長してきました。資格のある講師や、特定の試験に特化した語学クラスを利用すれば、試験対策をよりスムーズに進めることができます。講師やクラスの担当者が、受験者が目標スコアに到達するまでの進捗管理を担い、学習を継続する責任も持たせてくれるからです。

残念ながら、実際には自分が提供しているサービスについて十分に理解していないにもかかわらず、受験者が苦労して稼いだお金を喜んで受け取るような講師もいます。最初のステップで必要なリサーチを行い、2つ目のステップで実際に試験を経験していれば、その講師や語学学校が、その試験について十分な知識を持っているかどうかを判断することは、それほど難しくないでしょう。

ただし、試験まで6か月以上ある場合、当面は試験対策ではない通常の語学クラスに入ることをお勧めします。私の考えでは、模擬試験に費やす時間は短期的には有益な場合がありますが、総合的に力を伸ばす最善の方法は長期的な語学学習です。私は、学習時間をすべて過去問に費やしたせいで何か月も伸び悩んだ英語学習者をたくさん見てきました。これは効果がないだけでなく、長期的に見ると持続可能ではなく、学習意欲を失わせる原因にもなります。

レッスンや講師を利用する余裕がない場合は、対象言語に堪能で、快く協力してくれそうな知人を探してみることができます。家族はこの点で理想的ですが、職場の同僚や友人も、たとえばランチと引き換えに快くスピーキングのフィードバックセッションに応じてくれるかもしれません。

学習計画を立てる

レッスンを受講したり、講師を雇ったりしている場合、学習計画は一緒に作っていくことになります。講師や教師は、目標とする試験、目標スコア、試験日を考慮し、学習者の生活スタイルやニーズに合った計画を作成する必要があります。講師とは率直にコミュニケーションをとることが大切です。そうすることで、学習者が現在の学習計画で苦労しているときや、より多くの時間を学習に充てられるときに、講師はそのことを理解できます。

講師を見つけられない、あるいは講師を雇う余裕がない受験者は、自分で学習計画を立てることもできます。私の考えでは、オンラインには無料の学習計画もありますが、地域の中古書店や図書館で試験対策本を探してみることにも価値があります。こうした教材は専門家によって書かれていることが多く、学習セッションを組み立てるための役立つガイドを提供してくれます。

英語試験の準備をしている方に向けて、私自身が作成する無料の学習計画も近日公開予定です。お楽しみに。

最後までやり抜く

計画を実行に移したら、次に重要になるのが、モチベーションを維持することです。特に学習を自分で管理している場合、学習目標を設定することは、モチベーションを維持し、学習に責任を持って取り組むための非常に良い方法です。SMARTゴール(Specific=具体的で、Measurable=測定可能で、Achievable=達成可能で、Relevant=関連性があり、Time-bound=期限が明確である)を定期的に設定することで、自分の進捗状況も把握しやすくなります。

モチベーションを維持するもう1つの方法は、なぜ自分がその試験を受けるのか、その理由を学び続けることです。目標とする仕事、大学、学校にいる自分を想像することも、学習への大きなモチベーションになります。もし海外を目標にしているのであれば、旅行ガイドは、インスピレーションを得るためにも、目標言語を読む練習をするためにも、優れた教材になります。

試験準備の道のりのどの段階にいらっしゃるにせよ、みなさまの試験での成功を心からお祈りしています。

この記事の記者

ルケ・ベリボ

ルケ・ベリボは、帰国子女アカデミーにおいてカリキュラム開発を担当しています。カナダ出身で、英語とフランス語のバイリンガル環境に育ち、成人後に第三言語として中国語を習得しました。2008年にフランスで語学教育のキャリアを開始し、その後、オーストラリアを含む5か国で指導経験を積みました。オーストラリアでは応用言語学およびTESOL(英語教授法)における修士号を取得。専門分野は、言語評価、アカデミック英語、教育理論、カリキュラム設計です。