5分で満席!サレジアン国際学園小学校のサマースクールレポート

サレジアン in class4
サレジアン国際学園小学校が年長児向けサマースクールを開催。100%英語イマージョン環境で、脱スクリーンタイムのハンズオン学習を徹底し、科学的思考と失敗から学ぶ力を育成。募集開始わずか5分で満席となる人気ぶりだった。

サレジアン国際学園小学校が年長児向けサマースクールを開催。日本語の補助が一切入らない100%英語イマージョン環境で、自らの手で体験する学習を徹底し、科学的思考と失敗から学ぶ力を育成。募集開始わずか5分で満席となる人気ぶりでした。

100%英語と「科学的思考」と「失敗から学ぶ力」を育む

5分で満席となった話題のサマースクールがあります。それが、サレジアン国際学園小学校のサマースクールです。

サレジアン国際学園小学校インターナショナルクラスでは、7月27日~29日の3日間、小学校入学前の年長児を対象とした体験プログラム「Salesian Summer School for AG(Advanced Group)」が開催されました。

同校での日常的な学びや雰囲気を体感できるように、日本語の補助が一切ない「100%英語イマージョン環境」で実施されていました。

参加者たちは、おうち英語経験者や帰国生、プリスクール生をはじめ多様な英語力やバックグラウンドを持ち、先生の問いかけにはしっかりと英語で答え、参加者同士も自然に英語で会話するなど、教室のコミュニケーションは完全に英語という環境ができていました。

脱スクリーンタイムと「失敗を恐れない」

サマースクールというと「英語でどのようなプログラム繰り広げられるのか?」に注目が集まります。

今回、編集部が関心を持ったのが、現代のデジタル環境に対するアンチテーゼとも言える「脱スクリーンタイム(Hands-on Learning)」の徹底です。

近年、子どもたちは、生まれながらスマホやタブレットと共に育っており、スクリーンタイムの長さと学力の関係が指摘されています。

本サマースクールにおいて、先生方に話をお聞きすると「脱スクリーンタイムとハンズオン(Hands-on Learning)を意識して、実体験からの学びを心がけている」とのこと。

カリキュラム導入の説明やまとめの時に部分的にスクリーンや動画を使った説明はありますが、プログラムの大部分はノンスクリーンの時間。参加者たちが自らの手で直接触れ、参加者同士で共感し、意見を交わしながら、科学的事象が「動画でわかる」ではなく「体験してわかる」貴重な実体験の機会となりました。

また、注目したいのが、科学を探究する上で最も重要なマインドセットを、レッスンの中で先生方が提示していたことです。

子ども達に対して、“We stand on the shoulders of giants”(私たちは巨人の肩の上に立っている)という言葉を投げかけていました。

ハリス先生は、「科学において最も重要なのは、たくさん失敗することです。失敗から学んで改善し成長すること。過去の多くの人々の試行錯誤の積み重ねの上に、今の私たちの学びがあります。」と参加者にメッセージを伝えていました。

中高生向けの高度なSTEAM教育の概念を未就学児が直感的に理解できるようにしたサマースクールのオリジナルカリキュラムは、ただ楽しいだけでは終わらず、科学的な好奇心と課題に立ち向かう姿勢が身につくように組まれていました。

ここからは五感と手を使う実践的なSTEAM学習が取り入れられていた3日間のプログラムをレポートします。

1日目:【論理的思考・プログラミング】課題解決クエスト

愛らしいプログラミングロボットを用い、盤面上でロボットを動かす「冒険/クエスト」形式の課題を実施しました。

参加者たちは「何マス進んでどう曲がるか」といった指示を自分で考え、ロボットを動かす指示を組み立て、試行錯誤しながら目的地を目指します。

途中でロボットに音楽を奏でさせたり、光らせたりといった遊びも加えながら、ゲーム感覚でプログラミング的思考の基礎を体験しました。

2日目:【化学・物質の性質と循環】状態変化と感触の探究

身近な物質(水や牛乳など)を通じて「固体・液体・気体」の概念を学習しました。

子どもたちからの「フードは液体?」「パンは?」といった発言も否定せずに対話を広げ、さらに雨や雪、水蒸気といった「水の循環」の仕組みに学びを発展させました。

「固体・液体・気体」を身体で理解するためにダンスやゲームで楽しくポーズをとったり、アップテンポな音楽の中で突然の「スライムダンス」を交えながら、各自がカラフルなスライム作りを行いました。

最後にトッピングとして小さなあひるやスーパーボールをスライムの上に乗せます。だんだんとスライムの中に沈んでいく様子に気づくことで、密度や比重への探究心を刺激する仕掛けもありました。

3日目:【物理・構造力学】「三匹の子豚」耐風テストと運動エネルギー

運動エネルギーの概念を学び「ピタゴラスイッチ」のような教室全体を使う大がかりなドミノの装置を作るプロジェクト。

童話「三匹の子豚」をテーマにした崩れない構造物建設のプロジェクト。1日で2つのプロジェクトに挑戦しました。

狼になりきった教員が“I’ll huff, and I’ll puff, and I’ll blow your house in!”と童話の中のセリフで迫る中、ヘアドライヤーの風に耐える家をどうやったら作れるかグループで考え、素焼きのブロックや木の棒、藁の代わりのモールで制作しました。

距離や角度を変えた風力テストに対し、接続部分の補強や屋根の工夫を施すなど、子どもたちは高度なクリエイティビティを発揮していました。

3日間で子どもの興味と成長に共感する保護者の姿

最終日の修了式では、教員が一人ひとりの名前を呼び、3日間の健闘を称え、学校ロゴ入りの巾着に入ったギフトを手渡しました。

サレジアン国際学園小学校では頑張ったときは「Well done me」と言って自分を称えているという、普段の学校の様子が垣間見えるメッセージが入っています。

参加者の頑張りを称えるメッセージカード、カトリック校の生徒に大人気だという修道会特製のお菓子、小学生に人気のキャラクターのお菓子が贈られました。

このサマースクールは、日々授業が行われているサレジアン国際学園小学校の教室で、インターナショナルクラスの先生方と同級生たちと過ごす時間。3日間通うことで、入学した後の学校生活の雰囲気が分かったのではないでしょうか。

ちなみに本プログラムは参加費が数万円かかる有料イベントにも関わらず、募集開始わずか5分で枠が埋まるほどの反響を呼びました。

1時間だけの授業体験ではなく、3日間で合計6時間の長い時間を体験できる点も人気になったと考えられます。
また、期間中の様子はInstagramのストーリーズ等でタイムリーに投稿され、保護者も我が子がどのようなプログラムを受けているのか、がわかるのも好評だったそうです。

参加者全員がおそろいのオリジナルTシャツを着て参加する仕掛けも、参加前からのワクワク感が高まったと好評のようでした。

今後のイベントおよび入試スケジュール

サレジアン国際学園小学校インターナショナルクラスでは、以下の体験イベントおよび説明会を予定しています。

2026年8月27日(火)には、「Trial English Lesson for SG」と題したSG(Standard Group/英語未習者)向けにGrapeSEED体験プログラムが実施されます。「小学校の最初の英語の授業」をテーマに授業体験ができる本プログラムでは、約100名の年長児の参加が予定されています。本プログラムも数時間で予約が埋まる人気ぶりでした。

翌週9月5日(土)には、AG(英語既修者)とSG(英語未習者)双方を対象とした入試体験会および出願説明会が開催されます。

下記のmiraicompassサイトから説明会の予約をしてください。
リンク:https://mirai-compass.net/usr/seibie/event/evtIndex.jsf

子ども向けには入試のペーパー試験を体験できるプログラムがあり、保護者には出願やWEB面接に関する詳細な説明が行われる予定です。

サレジアン国際学園小学校を最近知った方や年中児以下の保護者には、学校の教育を伝える「第3回学校説明会」も同日に開催されます。広尾学園や三田国際科学学園の学校改革で知られる大橋清貫学園長も登壇予定とのこと。

お問合せ

サレジアン国際学園小学校インターナショナルクラス

住所:〒115-8524 東京都北区赤羽台4-2-14

インターナショナルクラス直通:03-3906-0222

メール:primary@salesian.seibi.ac.jp

公式サイト:https://www.el.seibi.ac.jp/international/

この記事の記者

編集長 兼 国際教育評論家 村田学

インターナショナルスクールタイムズの編集長として、執筆しながら国際教育評論家として、NHK、日本経済新聞やフジテレビ ホンマでっかTV、東洋経済、プレジデント、日本テレビ、TOKYO FMなど各メディアにコメント及びインタビューが掲載されています。プリスクールの元経営者であり、都内の幼小中の教育課程のあるインターナショナルスクールの共同オーナーの一人です。国際バカロレア候補校のインターナショナルスクールの共同オーナーのため国際バカロレアの教員向けPYPの研修を修了しています。