【取材レポート】人気が高まる小学校の国際コース 都内56校の教員が注目した昭和小学校の教員研修会報告

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昭和女子大学附属昭和小学校で、都内56校の私立小学校教員が参加する合同研修会が開かれた。国際コースは授業の約6割を英語で行うイマージョン教育で、ケンブリッジ国際認定校として3人担任制を採用。公開授業では、自ら問いを立てて対話する探究的な学びが印象的だった。こうした力は大学入試や、英語で学ぶ時代にも通じる。「英語力」以上に「どう学ぶか」が学校選びの鍵になる

【取材レポート】人気が高まる小学校の国際コース 都内56校の教員が注目した昭和小学校の教員研修会報告

近年、首都圏では私立小学校の国際コースへの関心が急速に高まっています。

英語教育だけではなく、探究学習や思考力を重視する学校を選びたいという家庭が増え、「ほぼインター」とも呼ばれる教育スタイルを取り入れる私立小学校も少しずつ増えてきました。

そうした中、東京私立初等学校協会の合同研修会が昭和女子大学附属昭和小学校で開催され、東京の56校の私立小学校から多くの教員が集まりました。
会場校となった昭和小学校では、1年生から6年生まで全学級の授業を公開。その中でも、多くの教育関係者の関心を集めたのが国際コースと、学校全体で取り組む探究的な学びでした。

教育関係者が注目した「国際コース」

昭和女子大学附属昭和小学校の国際コースは、日本の義務教育を土台としながら、学校生活の約6割を英語で学ぶイマージョン教育を実践しています。

算数や理科、音楽、体育などを英語で学ぶ一方、国語や社会、道徳などは日本語でしっかりと学習します。

特徴は、「英語を勉強する」のではなく、「英語で学ぶ」こと。

さらに、日本の小学校として初めてケンブリッジ国際認定校となり、外国人教員2名、日本人教員1名による3人担任制を採用しています。

インターナショナルスクールの教育的な要素を取り入れながら、日本の小学校としての基礎学力や日本語教育も大切にしている点が、多くの保護者から支持を集めています。

英語だけではない、「探究」が見えた授業

今回の公開授業で印象的だったのは、英語力以上に、子どもたちが自分の考えを整理し、相手に伝える姿でした。

先生から答えを教わる授業ではなく、

  • なぜそう考えたのか」
  • 「クラスのみんなと話し合いながら結論を導く」

といった探究的な学びが、さまざまな教科で実践されていました。現在、世界の教育では知識を覚えること以上に、「問いを立てる力」「考える力」「協働する力」が重視されています。

昭和小学校の授業からは、その方向性を実践する様子が伝わってきました。

「国際コース」と「探究」はこれからの大学入試にもつながる

こうした教育は、小学校だけの話ではありません。近年、日本の大学入試も大きく変化しています。

総合型選抜や学校推薦型選抜では、単なる学力試験だけでなく、探究活動や課外活動、プレゼンテーション、思考力などを評価する大学が増えています。

さらに、2027年秋に開設予定の東京大学「カレッジ・オブ・デザイン」では、英語による学びに加え、学際的な探究や創造性、多様な背景を持つ学生との協働が重視されることが示されています。

つまり、小学校時代から「自分で問いを立て、調べ、考え、発信する経験」は、将来の大学進学や社会で求められる力につながっていく可能性があります。

英語力だけではなく、「何を考え、どう表現できるか」が、これからの時代の競争力になっていくのです。

「ほぼインター」という選択肢が広がる時代へ

これまで英語教育を重視する家庭には、

  • インターナショナルスクール
  • 帰国子女向け学校

という選択肢が中心でした。

しかし現在は、日本の小学校でありながら国際教育を受けられる「国際コース」が急速に広がっています。

昭和女子大学附属昭和小学校も、その代表的な学校の一つです。

日本語力や日本の教育課程を大切にしながら、英語で学び、探究的に考える力を育てる。

こうした教育は、インターナショナルスクールと日本の学校教育、それぞれの強みを融合した新しいモデルとして注目されています。

保護者が見るべきポイントは「英語力」だけではない

学校選びというと、「英語がどれだけ話せるようになるか」に目が向きがちです。

しかし、今回の公開授業を見て感じたのは、それ以上に重要なのはどのように学ぶかということでした。

子どもたちが自ら考え、仲間と対話し、失敗を恐れず挑戦する姿勢を育てること。

そして、その学びを日本語でも英語でも表現できる力を養うこと。

AI時代には、知識だけでは差別化できません。だからこそ、探究する力、創造する力、他者と協働する力が、これからの教育でますます重要になります。

昭和女子大学附属昭和小学校の国際コースと探究的な学びは、その未来を見据えた教育実践として、多くの教育関係者が注目する理由を感じさせる授業公開となりました。

この記事の記者

編集長 兼 国際教育評論家 村田学

インターナショナルスクールタイムズの編集長として、執筆しながら国際教育評論家として、NHK、日本経済新聞やフジテレビ ホンマでっかTV、東洋経済、プレジデント、日本テレビ、TOKYO FMなど各メディアにコメント及びインタビューが掲載されています。プリスクールの元経営者であり、都内の幼小中の教育課程のあるインターナショナルスクールの共同オーナーの一人です。国際バカロレア候補校のインターナショナルスクールの共同オーナーのため国際バカロレアの教員向けPYPの研修を修了しています。