3,200人が親子で楽しんだ「科学は面白い」ローラスのSTEM Fair 2026

写真7 ロボットショーとふれあい体験 Feature
2026年6月13日、14日の2日間、東京都港区芝のローラス初等部・中高等部で「STEAM Fair 2026」が開催されました。テーマは“Infinity & Beyond -Space & AI-”。企業や大学、研究機関、ローラスの生徒、教員が50以上のブースを展開し、幼児から中学生までの子どもと保護者、約3,200人が来場しました。

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「科学を学ぶ」のではなく、「科学に夢中になる」。

ローラスインターナショナルスクールオブサイエンス(以下、ローラス)が開催するSTEM Fairには、そんな教育への強い思いが込められています。

AIと宇宙をテーマにした「STEAM Fair 2026」開催 ― 生徒主体の探究活動と体験ブースが集まる2日間

ローラス インターナショナル スクール オブ サイエンスが6月13・14日に開催する「STEAM Fair 2026」。テーマは宇宙とAI。最前線の宇宙開発や生成AIを使ったクリエイティブな体験など、子どもの知的好奇心を刺激するコンテンツが勢揃い。入場無料。

2026年6月13日、14日の2日間、東京都港区芝のローラス初等部・中高等部で「STEAM Fair 2026」が開催されました。

テーマは“Infinity & Beyond -Space & AI-”。企業や大学、研究機関、ローラスの生徒、教員が50以上のブースを展開し、幼児から中学生までの子どもと保護者、約3,200人が来場しました。

会場を取材し、そこで感じたのは、単に最新技術を集めたイベントではないということです。

イベントの当日の動画もYoutubeで公開されています。

ローラスが大切にしているのは、科学の「深さ」、実際に触れて考える「体験」、そして、子どもがもう一度やってみたくなる「面白さ」です。

「見る」だけで終わらない体験型サイエンス

会場には、VR、ロボット、人工衛星、宇宙服、深海探査、生成AIなど、最先端の科学技術を体験できるブースが並びます。

子どもたちはVRゴーグルを組み立て、360度映像で宇宙を体験しました。
バルーンロケットを飛ばしたり、VRで人工衛星の工場を見学したり、最新のロボットと握手したりする姿も見られました。

重要なのは、最新機器を見せるだけではない点です。

実際に触り、動かし、試しながら、「なぜ動くのか」「どうすればもっと遠くまで飛ぶのか」「社会で何に使われるのか」と考えます。

体験の先に、次の問いが生まれるように設計されています。

科学とアートを横断する企画もありました。西陣織を使ったコンセプト宇宙服を題材に、自分の宇宙服をデザイン。

別のブースでは、ミニトルソーにデザインした洋服をAIに取り込み、ファッションショー映像へと発展させました。

ここでAIは、答えを教える道具ではありません。

子どもの発想や表現を広げる道具として使われています。

宇宙は「見上げる」から届くところへ

ISS(国際宇宙ステーション)のシミュレーターでは、船内の構造や宇宙飛行士の生活、実験設備を体験しました。

衛星データによる海洋環境の研究や宇宙ごみについて学ぶブースもありました。

Blue Originの企画では、子どもたちが宇宙へ送るポストカードを制作しました。
自分が描いたカードがロケットで宇宙へ向かうことで、遠い存在だった宇宙と子どもの生活が直接つながります。

生徒が「学ぶ側」から「伝える側」へ

ローラスの生徒もイベントの重要な担い手です。
初等部・中等部の生徒は実験助手として、来場した子どもたちに方法を説明し、活動を支えていました。

STEMプレゼンテーションでは、予選を勝ち抜いた16人が研究成果を発表しました。

テーマを決め、仮説を立て、調査や実験を行い、結果を人に伝えます。

生徒はイベントを手伝っているだけではありません。自らの学びを社会へ伝える実践者になっていました。

AI時代に必要な「問いを生み出す力」

専門家によるセミナーでは、Xinobi AI株式会社の馬渕邦美氏が、AI時代における「問いを生み出す力」の重要性を紹介しました。

生成AIが短時間で答えを返す時代には、何を疑問に思い、どのような問いを立て、その答えをどう検証するかが重要です。

筑波大学の村谷匡史氏は、宇宙生命科学の視点から、地球環境の特異性や宇宙で暮らす可能性について講演しました。身近な実験と大学や研究機関の最先端研究が、一つのイベントの中でつながっています。

ローラスは、「世界をよりよく変える、未来のイノベーターを育てる」ことをスクールミッションに掲げています。

STEM Fairは一日限りの催しではなく、日頃の授業で育てている探究心や科学的思考を、企業や大学の専門性と結び付けて社会にひらく教育活動なのです。

親子で楽しめる人気のSTEMイベント

約3,200人を集めた背景には、内容の深さだけでなく、家族で参加し、親子で楽しめる魅力があります。

子どもが実験やロボットに夢中になる隣で、保護者も研究者や企業担当者の説明に耳を傾けていました。

幼児が楽しめる工作がある一方、小中学生は人工衛星、AI、環境問題を深く探究できます。

保護者も英語で学ぶ環境やSTEM教育を、実際に活動する子どもの姿から理解できます。

「子どものために参加したが、大人も面白かった」と感じられる設計が親子で楽しめるSTEM系教育イベントとしての人気につながっています。

学校が教育資源を社会にひらくことで、在校生以外の子どもも、英語や最先端技術、本格的な探究に触れられます。

インターナショナルスクールは在校生だけを教育する閉じた場所ではなく、子どもと研究者、企業、大学、地域を結ぶ教育拠点になることができます。

STEM Fairからサマースクールへ

この体験は、2日間で終わりません。

STEM Fairで科学の面白さに触れた子どもが、「もっと実験したい」「英語で学びたい」と感じ、サマースクールやサマーキャンプ、サマープログラムへ進みます。

ローラスのサマースクールでは、探究課題を設定し、実験、プロジェクト、フィールドトリップを組み合わせた英語によるSTEAM教育を展開しています。

人気の週は早く満員になるほど支持されています。

「科学に出会う」「親子で面白さを共有する」「さらに深く探究する」という教育体験が、一つのコンセプトとして設計されています。

STEM Fairを教育理念の入り口、サマースクールを継続的な学びとして連動させている点は見事です。

日本人の「理科好き」を引き出す、現代の理系寺子屋

会場を歩いていると、日本の子どもや保護者が持つ「理科好き」を改めて感じます。

ロボットが動けば仕組みを知りたくなり、ロケットを飛ばせば、もっと遠くへ飛ばす方法を試したくなります。

こうした好奇心の源流をたどると、江戸時代の和算、天文、暦、測量、蘭学、からくりなどに行き着きます。

平賀源内は摩擦起電機「エレキテル」を復元し、田中久重は天文学、暦、精密機械、伝統工芸を組み合わせた万年時計を完成させました。

神社や寺院に数学の問題を記した「算額」を奉納する文化もあり、学びは実学であると同時に、知的な遊びでもありました。

もちろん、江戸時代の寺子屋で現代のSTEM教育が行われていたわけではありません。しかし、身近な生活から問いを見つけ、自分の手を動かして理解する文化は、日本社会に長く根付いてきました。

その意味で、ローラスのSTEM Fairは、現代の「理系寺子屋」のようにも見えます。

子どもと保護者が集まり、実験し、つくり、失敗し、もう一度試します。専門家や教員、年上の生徒が、年下の子どもへ知識や技術を伝えています。

世界でも珍しい「振り切った」サイエンス教育

世界のインターナショナルスクールでも、STEMやSTEAMを掲げる学校は増えています。

しかし、ローラスほどサイエンスを学校全体のコンセプトとして前面に出し、幼児教育から中高等部まで一貫して展開する学校はほぼありません。

STEMは、ただのキャッチコピーではありません。教育理念、日常の授業、生徒の研究、企業や大学との連携、一般家庭にひらかれたSTEM Fair、サマースクールまで、すべてが「科学への好奇心」でつながっています。

この徹底した「振り切り方」が、ローラスの面白さであり、強さです。

国際教育と、日本社会に根付く理科やものづくりへの関心を結び付け、学校の授業から公開イベント、夏の探究まで、一貫した教育体験をつくっています。

最初は「面白かった」でいいのです。

そこから「なぜだろう」「もっと知りたい」「自分でも作りたい」という問いが生まれれば、学びはイベントの外へ続きます。

ローラスのSTEM Fairは、学校と社会の間に生まれた現代の「理系寺子屋」であり、家族全体を科学の面白さへ引き込む教育の場になっています。

この記事の記者

ローラス インターナショナルスクール オブ サイエンス

ローラス インターナショナルスクール オブ サイエンス

ローラス インターナショナルスクール オブ サイエンス

ローラスは、ケンブリッジ国際カリキュラムとSTEAM教育を軸に未来のイノベーターを育むインターナショナルスクールです。1.5歳半のプリスクールから高等部の生徒が通っています。