TOEFL 2026年改訂の変更点を解説:スピーキングセクション

Interview TOEFL
新形式のTOEFL試験のスピーキングセクションにおける新しいタスクに関する簡単なガイドです。タスクの説明、効果的な解答を導き出すためのアプローチ、試験対策のためのリソースなどをご紹介します。

2026年改訂版のTOEFL試験のスピーキングセクションは、試験内での配置が変更されただけでなく、内容そのものも全面的に刷新されました。所要時間は約8分となり、2つのパートで構成される全11問のスピーキング問題が出題されます。

聞いて繰り返す

スピーキングセクションの最初のパートでは、生徒は1つの状況に関連する7つの文を聞いて繰り返すことが求められます。文は徐々に長く複雑になり、受験者はそれらを1つずつ繰り返す必要があります。入手可能な資料に基づくと、基本的に、これらの文には3つの難易度があります。

  • 短い文:10音節程度
  • 中程度の文:15音節程度
  • 長い文:20音節程度

これらは長い文ではなく、いずれも3秒~5秒程度の長さであるため、集中して聞く力(アクティブリスニング)が非常に重要です。また、「ピー」という音が聞こえるまで話し始めないことも大切です。

各文はそれぞれ個別に採点されるため、1つの文でミスをしてもあきらめないことが大切です。この大問の採点は、公式採点ガイドを基にわかりやすく説明すると以下のとおりになります。

スコア説明
5文を正確かつ明瞭に復唱できている
4発音上の問題が1、2箇所ある、あるいは文中の単語や文法の用法に抜けや違いがみられる
3文の大部分を明瞭かつ正確に復唱できている
2元の文の大部分が抜けている、あるいは理解しにくい
1プロンプトの大半が抜けている、あるいは回答の大部分が理解不能である

出典: Speaking Scoring Guide

このタスクでは博物館や図書館のような施設を案内する場面がよく登場します。音声には画像が添えられ、話者は主にアメリカ英語ですが、イギリス、オーストラリア、ニュージーランドのアクセントの場合もあります。

公式な情報源から既に入手可能な教材以外で練習し、新形式のTOEFLに向けて準備する場合は、さまざまなメディアを使って、聞き、一時停止し、復唱し、そして正確さを確認する、という練習方法がお勧めです。一人で練習する場合は、復唱のたびにスマートフォンやPCで録音して確認することを強くお勧めします。

YouTubeは、試験に出題されるものと似た音声を見つけるのに最適です。“guided tour”、“walking tour”、“library tour” といった語句で検索すれば、関連する動画が何千件も表示されます。そこで、動画を聞き、一時停止し、復唱するだけで、このタスクに必要なスキルを効果的に反復練習できます。

初級から中級レベルの学習者には、子ども向けの教育コンテンツが理想的です。上級の英語学習者には、大英博物館が提供している動画ツアーが、TOEFLのタスクそのものよりもはるかに大きな挑戦となるでしょう。必ず、自分が理解できる動画から始めてください。

おすすめ教材:

動画全体を通して聞こえたものをただ繰り返したくなりますが、短い部分に集中し、一時停止を入れながら正確に復唱できているか評価し振り返ることで最良の結果が得られます。

インタビューを受ける

Take an Interview(インタビューを受ける)タスクでは、日常生活に関連する1つのトピックについて、5つの質問に答える必要があります。質問はあらかじめ設定されているため、インタビューに似せるよう設計されているとはいえ、受験者が既に答えた内容について尋ねられる場合もあります。また、旧形式のTOEFLと違って解答を準備する時間はなく、話す時間が45秒与えられるだけです。

準備時間がないため、効果的な応答を組み立てる時間を稼ぐには“From my perspective”や“In my experience”のような表現が役立ちます。応答を短いエッセイのように扱い、質問に答える中心的な考えを述べた後に例や説明を続けると、受験者は話の焦点を保ちやすくなります。ここでも、公式採点ガイドを要約してみました。
同じ要領で直しますね。

スコア説明
5トピックから外れず、適切に詳細まで述べられており、さまざまな文構造を含んだ回答。適切なペースで、自然な間と明瞭な発音で話せている。
4トピックに沿っており展開もされているが、つなぎの表現が不足しているレベルの回答。回答の流れが間やリズムによってわずかに影響を受けることがあるものの、発音によって意味が損なわれることはない。
3回答は概ねトピックに沿っているが、十分な補足説明や文法のバリエーションに欠ける。間が多いことや、話のペースがぎこちないこと、時に発音に聞き取りづらい箇所があることが特徴。
2全体としては質問に多少関連している程度にとどまり、意味のある、または理解可能な形で内容を補足できていないレベルの回答。語彙や文法によって意味も制限されている。
11点の回答では、質問に出てくる言葉とのつながりが曖昧に示されているだけの状態。大部分が理解不能で、個々の単語やフレーズを並べただけで構成された回答。

出典: Speaking Scoring Guide

ここで注目すべきことの一つは、構成が重視されている点です。これは、つなぎ言葉や接続詞をしっかり使いこなせるようにすることでクリアできます。このようなつなぎ言葉を効果的に使うことで、高得点につながる回答の要素のほとんどを満たすことができます。

そのため、いくつかのつなぎ言葉をマスターすることが、スコアが低くなるか高くなるかの差につながります。話すときに考えをつなげる方法を理解することは、ライティングにまで影響し、試験の他の部分のスコアにも役立ちます。

公式の練習教材以外では、シャドーイング練習に取り組むことが、話の流暢さと文法意識を高める優れた方法です。Listen and Repeat(聞いて繰り返す)タスクと同様、YouTubeはシャドーイングアクティビティに使う素材を見つけられる優れた場です。“English shadowing practice” のような語句で検索すると、自分に合ったシャドーイングアクティビティができます。

特に、English Teacher Claireチャンネルがおすすめです。この制作者は、学習者の言語や発音にとって難しい分野とシャドーイング練習を結びつけたさまざまな動画を提供しているからです。

おすすめ教材:

Listen and Repeatの練習では録音をお勧めしましたが、シャドーイング練習では自分の音声を録音することはお勧めしません。その代わり、文法、発音、強勢、リズムなど、英語の話し言葉の特徴に意識を向けながら練習することが重要です。

また、コンピューターで生成された音声をこの練習に使うことに対しても注意を促したいと思います。近年この分野は進歩しているとはいえ、未だにぎこちなく不自然な音声が作られており、適切な評価をしてから公開されているという可能性は低いと私は考えています。

おわりに

2026年改訂版TOEFLのスピーキングセクションは、今や旧形式のおよそ半分の長さになりました。しかし、教育機関にとって、英語学習者を評価する上で必要な情報は、引き続き十分に収集できるよう設計されています。ETSは、このセクションの課題を見直すことで、試験の最後に短時間で教育的価値・予測的価値の高いデータを収集できるようにしました。

また、私はこれらのタスクはネガティブ・ウォッシュバック(試験対策だけに役立つ学習を強いる弊害)を最小限に抑えていると考えています。シャドーイング練習は言語学習の多くの領域において有益であり、話しながら考えを整理するスキルを身につけることは、試験対策だけにとどまらず役立つからです。

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この記事の記者

ルケ・ベリボ

ルケ・ベリボは、帰国子女アカデミーにおいてカリキュラム開発を担当しています。カナダ出身で、英語とフランス語のバイリンガル環境に育ち、成人後に第三言語として中国語を習得しました。2008年にフランスで語学教育のキャリアを開始し、その後、オーストラリアを含む5か国で指導経験を積みました。オーストラリアでは応用言語学およびTESOL(英語教授法)における修士号を取得。専門分野は、言語評価、アカデミック英語、教育理論、カリキュラム設計です。