TOEFL 2026年改訂の変更点を解説:ライティングセクション

Elevated view of students writing their GCSE exam
新形式のTOEFL試験のライティングセクションにおける新しいタスクに関する簡単なガイドです。タスクの説明、効果的な解答を導き出すためのアプローチ、試験対策のためのリソースなどをご紹介します。

2026年改訂版のTOEFLでは、ライティングセクションも他のセクションと同じく大幅に変更されました。旧形式の試験には、マルチメディアを用いた統合型ライティングタスクと、Writing for Academic Purposes(アカデミックな目的のために文章を書く)タスクが含まれていました。新形式の試験では、Writing for Academic Purposes(アカデミックな目的のために文章を書く)タスクは引き続き採用され、Build a Sentence(文を作る)とWrite an Email(メールを書く)が新たなタスクとして追加されています。

このセクションの目的は、学術的な場面における文章でのコミュニケーション能力と、学術的なテーマについて書く能力の両方を評価することです。これらの能力はいずれも高等教育における重要な関心事項であるため、新形式の試験はこれらのスキルを正確に測定できるよう設計されています。

文を作る

この問題形式は、英検4級や5級でおなじみの大問3に似ています。受験者は単語を並べ替え、さまざまな文法構造をもつ一連の個別の文を作ります。このタスクは、リーディングセクションのComplete the Words(単語を完成させる)と同様に、受験者の文法力に関する情報をごく短時間で得るためにあるものです。また、後に続くタスクと併せて、暗記した解答テンプレートなどを使用することで実力以上に高いスコアが与えられるのを防ぐ役割も果たします。

TOEFL 2026年改訂の変更点を解説:リーディングセクション

2026年より改訂されるTOEFL試験リーディングセクションに関する解説記事です。新設される課題の概要、適切な解答へ導くためのアプローチ、さらに試験準備に有効な学習リソースについて解説します。

このタスクは文構造に関する習熟度を測るものであるため、スコアを上げる最善の方法は、文レベルの文法をしっかりと身につけることです。長期的には、これは多読、つまり、より長くて易しい文章を定期的に、できれば毎日読む練習を意味します。このような読書は、トライアスロンではなく夕方の散歩のように感じられるものであるべきです。なぜなら、その目的は、文法や構文、語彙といったものについて直感的な理解を身につけることだからです。

試験日までの数週間、受験者は自分のレベルに合った文を区切って並べ替えたり、オンラインツールを使って自分用の練習問題を作ったりすることで、練習を補うことができます。

おすすめ教材:Edu-Games: Sentence Scrambler

メールを書く

ライティングセクションの2つ目のタスクは、実生活で起こり得る状況に応じてメールを書くことです。このタスクで良い結果を出すことは教育機関にとって重要です。というのも、教育機関は学習者が在学中に適切なコミュニケーションを取れることを知りたいと考えているからです。そのため、状況に適しており、文法的に正しく、一貫性があり、必要な内容がすべて含まれたメールを書くことができれば、高いスコアを得ることができます。受験者は、「大学生活」に関する短い状況説明と、それに続くメール内で対応すべき3つの箇条書きのタスクに対し、7分間で答えます。問題は、次のような形式です。

You will read some information and use the information to write an email.
You will have 7 minutes to write the email.

You are enrolled in Professor Oleinik’s Sociology class, which meets on Tuesday afternoons. Last week, you missed class because you were sick. Because of this, you weren’t able to participate in an activity that counts toward your overall grade.

Write an email to your professor.

In your email, do the following:

Explain why you were absent and that you know you missed the activity.
Ask whether you can complete an alternate assignment.
Ask for recommendations for resources to make up for the lesson you missed.

高評価を得る解答は、一般的に130語程度の長さになります。そのため、受験者はその状況と3つのタスクを自分の表現で言い換えて、そこに添えるさらに具体的な詳細を自分で考える必要があります。また、文法的に正しく英語を使えることや、英語でメールを書く際のエチケットを理解していることも、より高いスコアにつながります。そのため、受験者はこうした慣習に慣れ、メールの構成に役立つよく使われる表現をいくつか覚えておくべきです。ビジネスの場面向けに作られたものではありますが、British Councilが無料で提供しているメールライティング教材のUnit 4〜9は、学習の出発点として適しています。

おすすめ教材: British Council

アカデミックなディスカッションのために文章を書く

ライティングセクションの最後のタスクは、比較的新しいものではありますが、旧形式のTOEFLから引き継がれています。このタスクでは、教師の質問に対して大学生同士がオンラインで議論する状況をシミュレーションし、アカデミックライティングに関連するスキルを評価します。受験者は10分以内に、教授の投稿にある質問に答え、両方の学生の投稿にある論点に応答しなければなりません。高評価を得る解答は、一般的に200語程度の長さです。

受験者には、教授による短い前置きとそれに続く質問が表示されます。その投稿の横には、2人の学生による投稿が表示されます。質問には、選択型、Yes/No型、自由回答型の3種類があります。選択型の質問では、関連しつつも異なる概念や考えについて、受験者はそのいずれかを選ばなければなりません。たとえば、教授は、開発途上国にとって、経済成長に重点を置くのと環境への影響に重点を置くのとではどちらがより重要かを尋ねるかもしれません。Yes/No型の質問では、「富裕層は慈善寄付に対する税金の還付を受けるべきか」といった質問に答えなければならないかもしれません。最後に、自由回答型の質問では、幅広い回答が可能です。たとえば、社会問題に影響を与えたり、それを解決したりするための最善の方法について問われるかもしれません。

以上を踏まえると、ここで用いるべき最も重要なスキルは、さまざまな投稿の論点を言い換えることと、自分自身の意見を提示することです。既存のTOEFL教材のほか、このタスクへの対策として、多読の場合でも精読(難易度の高い読解)の場合でも、読んだ内容について短い要約を書き、その後に自分の意見を書いてみることができます。同じテーマについて異なる意見を述べた文章を使えば、この練習をさらに良いものにすることができます。ニュースサイトのオピニオン欄は、この練習のための優れた資料です。

おわりに

ライティング力を向上させる方法について私のアドバイスの多くは、書くことよりも読むことにずっと多くの時間を費やすというものです。これは意外に思われるかもしれませんが、多読を通じてライティングスキルの変化が起こることについては豊富な研究があります。これは、言語を使用するときの脳の活動が、TOEFLや他の語学試験で測定される4つの主要な言語技能に明確に対応しているわけではないためです。英語の試験を受けなければならないと分かっている人や、単に言語力を向上させたい人は、多読の習慣をつけるべきです。要約するプロセスと、ときどき行う精読を加えることで、他にもある認知的な利益の中でも特に言語習得に全般的な利益が得られます。近いうちに試験を受けることが分かった人にとっては、こうした練習から十分な利益を得られるほどの時間はないかもしれませんが、それでも、より試験に焦点を当てた練習と併せて行う価値があります。

スコア利用者にとって、試験のこのセクションは旧形式の試験とは異なるように見えるかもしれませんが、この新形式のTOEFLで何が評価されているのかを詳しく検討することで、教育機関に入学した学生に期待されるさまざまな種類のライティングに関連するスキルについて、より具体的な情報が見えます。誰でも一度は、理解しにくいメールを受け取ったことがあるでしょう。そのため、学生のメールライティング能力の向上を、きっと教育機関も評価するはずです。

2026年改訂版TOEFLのスピーキングセクションに関するガイドも近々公開する予定です。どうぞお楽しみに。

この記事の記者

ルケ・ベリボ

ルケ・ベリボは、帰国子女アカデミーにおいてカリキュラム開発を担当しています。カナダ出身で、英語とフランス語のバイリンガル環境に育ち、成人後に第三言語として中国語を習得しました。2008年にフランスで語学教育のキャリアを開始し、その後、オーストラリアを含む5か国で指導経験を積みました。オーストラリアでは応用言語学およびTESOL(英語教授法)における修士号を取得。専門分野は、言語評価、アカデミック英語、教育理論、カリキュラム設計です。