2017年12月13日
白馬村でボーディングスクールと地域の教育と活性化を考えるワークショップが開催されました。国際教育から公教育、特別支援教育、課外授業型、社会人型と幅広い教育関係者が出席し、国際教育だけではなく、新たな教育を模索するワークショップと合宿となりました。
長野県白馬村で開校計画がある白馬インターナショナルスクール設立準備財団とISSJ(インターナショナルスクール・オブ・サイエンス高校設立プロジェクトと R.projectもが中心となり、第一回の教育関係者向けのワークショップがノマド白馬で開催されました。
主催した白馬インターナショナルスクールの草本代表は、今回のワークショップ開催について「教育関係者が貴重な経験と情報を交換し、共にシェアする」ことが狙いと語りました。
参加者は、アイスブレイクから始まり、自己紹介と取り組む教育について情報交換を進めました。
会場となった白馬の自然の中でノマドワークができるノマド白馬。
夏・冬でリゾートアクティビティーができるリゾート型ノマドを提案している。
ロッジの中は、リノベーションされWifi環境が整い、やわらかい雰囲気のなかで合宿ができる。
合宿を主催した白馬インターナショナルスクールは、白馬村で国際バカロレアのように探究的に学ぶ寮制のスクール開校を目指す。
白馬インターナショナルスクール設立準備財団の草本朋子代表理事は、本ワークショップを主催し、白馬村の魅力とサマーキャンプ、スプリングスクールの計画などを発表。
白馬インターナショナルスクールとスイスなど海外リゾートボーディングスクールを比較し、白馬村発の教育について説明した。
インターナショナルスクール・オブ・サイエンス高校(IISJ)は、サイエンスに特化した寮制のスクール開校を計画している。
2018年春には、スプリングスクールも開催し、開校への準備が進む。
インターナショナルスクール・オブ・サイエンス高校プロジェクト(International School of Science Japan Founding Project)は、これまで開催してきたサマースクールに続き、2018年春にスプリングスクールの開講を決定。
同校の開校計画について説明する衣川武志氏と空田真之氏。
第一回のサマーキャンプから活動を開始したTerra Academyは、グローバルリーダー育成のプロがタッグを組み、これまでにない新しい21世紀型の教育を生み出しています。
今後、インターナショナルスクールの開校を目指しています。
ワークショップで参加型の自己紹介をする町田来稀氏と野崎智成氏。Terra Academyは、サマーキャンプから海外トップ大学への進学/国内トップ大学のAO入試を中心とした私塾事業も開始した。
Terra Academyとは、グローバルリーダー育成のプロがタッグを組みこれまでにない新しい21世紀型の教育をお届けする教育事業団体です。サマーキャンプや海外トップ大学への進学を中心とした私塾事業も始めます。海外進学・留学を検討している生徒のためのアカデミーです。
地域の未活用不動産を活かし、宿泊施設を運営している株式会社R.projectの丹埜代表は、日本、イギリス、国内のインターナショナルスクールと多様な教育で育った経験からボーディング型のインターナショナルスクール開校を準備している。
株式会社R.projectの丹埜 倫代表は、教育の選択肢の少なさこそ地方が抱える最大の課題として指摘。本質的な地方創生を目指すためにボーディングスクールの開校を計画している。
今回のワークショップには、ボーディングスクールの開校担当者だけではなく、地域の公教育、特別支援教育の教員、白馬村の担当者、生徒向けワークショップを開催してきた代表者などが参加。
幅広い教育関係者が「考え」「経験をシェア」していく合宿となった。
白馬村役場の渡邉宏太氏は、地元白馬の魅力と教育について「百馬力」を通じて説明。白馬インターナショナルスクールのプロジェクトが白馬村全体にもたらす可能性について指摘しました。
白馬高校の浅井勝己氏は、同校独自の国際観光課から『白馬と世界をつなぐグローカル観光人材の育成』をプレゼン。白馬高校独自の取り組みを説明した。
3rd Classの株式会社BYDの井上代表は、メンター制度を取り入れた"夢中"を様々な授業を通して見つけ、実現していく力をつける教室を運営から、教育の課題を指摘。21世紀型キャリア教育プログラムを提供する3rd Classならではの視点で説明をしました。
canvasの中村真由美代表は、海外のインターナショナルスクールで国際バカロレアのディプロマを取得し、帰国。ICU大学に進学し、大手通信会社の勤務を経て、多様性を育む教育の重要性を長野県大町市で国際教育に取り組む。
世界最難関のミネルバ大学を日本に紹介した山本秀樹氏は、Dream Project schoolを創立。新たな国際教育に取り組む。
二日間開催された合宿型のワークショップでは、教育の取り組み方などを含め知識の共有を進めました。
懇親会でも教育について真剣な意見交換と情報交換がなされた。
試行錯誤していく気持ちが寄り添った合宿だった。
第一回が開催され、早くも第二回の開催が期待されるワークショップ。
そこには、地域の教育と連携した国際教育の可能性を模索する姿です。
国際教育と公教育が協力することで、生徒にとって多文化・多様性を理解するきっかけになります。
その根底には、地域の国際化を深めるグローカルな考えがあります。
その土地、人々、伝統と歴史から子供達が自分たちらしいグローカルな視野を育む。
それが白馬で開催されたワークショップの醍醐味と言えるでしょう。
*編集部:誌面の都合上、取材初日のボーディングスクール計画、組織、団体による参加者を中心として記事にしたため、参加者全員をご紹介できませんでした。ご了承ください。
この記事の記者
インターナショナルスクールタイムズの編集長として、執筆しながら国際教育評論家として、NHK、日本経済新聞やフジテレビ ホンマでっかTV、東洋経済、プレジデント、日本テレビ、TOKYO FMなど各メディアにコメント及びインタビューが掲載されています。
プリスクールの元経営者であり、都内の幼小中の教育課程のあるインターナショナルスクールの共同オーナーの一人です。
国際バカロレア候補校のインターナショナルスクールの共同オーナーのため国際バカロレアの教員向けPYPの研修を修了しています。
スイスなどリゾート型ボーディングスクールの分析から、白馬のポテンシャルを語る一般財団法人 白馬インターナショナルスクール設立準備財団(以下、白馬インターナショナルスクール)の草本朋子代表理事。