2017年12月18日

【国際バカロレア認定校】長野県松本市のインターナショナルスクールオブ長野がPYP認定校になりました

長野県松本市のインターナショナルスクールオブ長野が国際バカロレアPYP認定校になりました。2014年創立以来、英語で探究的に学ぶプレスクールを運営してきた同校は、2016年に初等部を開校。インターナショナルスクールとして今回の国際バカロレア認定は、同校の中等部、高等部に向けたマイルスートンとなりそうです。


長野県松本市にあるインターナショナルスクールオブ長野

長野県松本市にあるインターナショナルスクールオブ長野(International School of Nagano以下、ISN)は、この度国際バカロレアのPYP認定校になったことを公表しました。

同校は、松本市内に2キャンパス幼稚部と初等部があり、男女共学のインターナショナルスクールで約130名の生徒が学んでいます。

同校の公式ホームページにも国際バカロレア認定校になったことが掲げられています。

 

同校は、2014年にプレスクール(保育部)から創立され、初等部を開校しました。

同校の教育理念とミッションは、グローバル化の進展と生徒のスキルと能力にフォーカスしています。

Our vision is to empower all children with knowledge,
skills and attitudes making the world reachable for them.

知識、スキル、姿勢。世界という選択肢を全ての子ども達へ。
(引用:インターナショナルスクールオブ長野 教育理念より)

バッキンガム大学で心理学と英語教授法(TEFL)を学び 、バーミンガム大学大学院でDBA, MBAを取得し、モロッコなど海外で活躍し、帰国。ISNを開学した栗林梨恵代表理事。

 

時代の流れに合った生きるため言語として英語、日本語、コンピューター言語を基礎知識として取り組みます。
学びの要素がどの様に生活や社会に関係するかの理解を進めます。

ミッションにある「世界という選択肢」に通じるために多様性を認める心、想像力、コミュニケーション能力、プレゼンテーション能力と交渉力を育みます。

探究的な学びと国際バカロレア

ISNは、探究的な学びに早くから注目しており、2014年1月の創立から一年後の2015年1月には国際バカロレアの候補校になっています。

2017年12月に認定校になりました。

国際バカロレアのPYPを導入した同校は、ほとんどを英語で探究的に学びます。
同時に日本語の授業もあり、日本語の授業には、国語と算数があります。

日本語の授業に算数が含まれている点について同校の栗林代表理事は、次のように説明します。

算数など九九などを覚える時に「二、三が六」と覚えます。
生徒は、英語で九九も覚えていますが、同時に日本語でも九九を覚え算数を理解してほしいと考えています。

そのために国語と算数の授業は、文科省の検定教科書を使っています。

熱帯雨林について学び、理解をチョークアートとして描く生徒。探究的な学びの楽しみながら芽生えるのが伝わってきます。

 

現在、体育とテニス、スイミング、音楽が日本語で指導されています。

初等部の開校と国際バカロレアの探究的な学びのために松本市島内にキャンパスも増設しています。

長野県松本市に完成した島内キャンパス。今後、2キャンパスで学ぶ仕組みができました。

 

インターナショナルスクールが増える長野県

ISNの国際バカロレア認定校によって、長野県の国際バカロレア認定校は、現在2校になりました。
編集部の調べでは、今後4校以上に増える予定です。

長野県の国際バカロレア教育は、大都市圏以外では珍しくインターナショナルスクールが牽引しています。

他県では、国際教育に強い私立学校や県立高校など公立学校が国際バカロレアを県内初として導入することが多いのですが、長野県はUWC ISAKのように一気に国際バカロレアに取り組むケースが多いようです。

長野県松本市で国際バカロレア認定校となったインターナショナルスクールオブ長野は、プレスクール(保育部)から初等部を開校しました。
今回、国際バカロレアのPYP認定校となり、1期生の進学とともに中等部、高等部が開校予定です。

長野県内に国際バカロレア教育に取り組むスクールは、現在2校。
今後、白馬インターナショナルスクール(2020年開校予定)と松本国際高校(2018年4月に創造学園高校から校名変更予定)が国際バカロレアのDPを採用予定。

 

【白馬で開催】ボーディングスクールと地域活性化を考えるワークショップが開催されました。

http://istimes.net/articles/1066

白馬村でボーディングスクールと地域の教育と活性化を考えるワークショップが開催されました。国際教育から公教育、特別支援教育、課外授業型、社会人型と幅広い教育関係者が出席し、国際教育だけではなく、新たな教育を模索するワークショップと合宿となりました。

長野県軽井沢町にある日本初のUWC加盟校となったユナイテッド・ワールド・カレッジISAKジャパン(UWC ISAK)は、高等学校としてDPで学びます。

長野県白馬村では、国際バカロレアで学ぶ白馬インターナショナルスクールが開校準備に入っています。
国際バカロレアで学ぶ高等部の開校計画が進んでいます。

松本市にある創造学園高等学校は、現在、国際バカロレアDPの候補校で2018年4月校名を松本国際高校に変更する予定です。

【レポート】ISAKがインター最高峰の栄誉であるUWCに加盟。

http://istimes.net/articles/1041

創立から4年目を迎えたインターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢は、学校名を「ユナイテッド・ワールド・カレッジISAKジャパン(UWC ISAK)」に改め、新たな門出を迎えていました。インターナショナルスクール最高峰の栄誉であるUWCに加盟したUWC ISAKの加盟式典のレポートです。

 

プレスクール(保育部)から着実に探究的に学ぶスクールを作ってきたインターナショナルスクールオブ長野。

地域に根付いて国際バカロレアで探究的に学ぶスクールとして生徒ともに学校も大きくなっていきそうです。

お問い合わせ

International School of Nagano
インターナショナルスクールオブ長野

HP:http://isnedu.org

南松本キャンパス
〒390-0832 長野県松本市南松本1-2-2
TEL:0263-87-5971

島内キャンパス
〒390-0851 長野県松本市島内7779-1

 

この記事の記者

インターナショナルスクールタイムズの編集長として、執筆しながら国際教育評論家として、NHK、日本経済新聞やフジテレビ ホンマでっかTV、東洋経済、プレジデント、日本テレビ、TOKYO FMなど各メディアにコメント及びインタビューが掲載されています。

プリスクールの元経営者であり、都内の幼小中の教育課程のあるインターナショナルスクールの共同オーナーの一人です。

国際バカロレア候補校のインターナショナルスクールの共同オーナーのため国際バカロレアの教員向けPYPの研修を修了しています。