2021年09月11日
2022年9月に開校する中高一貫校の白馬インターナショナルスクールは、1期生として、7年生と8年生(中学1年生と2年生相当)を募集します。同校は、持続可能性を標榜しており、学校設立に際しても持続可能な取組・運営を大切にします。従って、学校の施設も全て新規に建設するのではなく、できる限り既存の建物を利用します。学生寮は、岩岳エリアの宿泊施設を改修して再活用されます。
白馬インターナショナルスクールより画像提供
公式サイトでアドミッションの詳細が公表されました。
願書受付、書類選考:10月、11月
面接:2022年1月、2月
選考結果発表:3月
10月から願書受付が始まります。
▽ 編集部では、白馬インターナショナルスクールの特徴を図にしてみました。それがこちらです。
詳しくは、下記の理念から紐解いていきましょう。
理念からは、白馬村の自然環境の中で、下記の理念にそった学びです。
相互に信頼し尊敬し合う誠実な関係性が築かれた環境の中でこそ、生徒の学びは最大化します。
学びを大胆な冒険と捉え自分ごととして没頭する時、生徒は生涯を通じた学びに対する情熱と喜びを育みます。
アウトドア教育、プロジェクト型学習、ソーシャルエモーショナルラーニング(社会情動的学習)、そして寮生活は、生徒が知識やスキルを習得し価値観を育て視野を広げるために重要な要素であり、これらを通じて生徒は自らの潜在力を最大限に発揮する力を身につけます。
生徒は、より公正で持続可能な未来を築くことに自らが貢献できることを認識し、行動を起こすことを常に奨励されるべきです。
ビジョン、ミッションを抜粋するとSDGsや社会的な問題に取り組む実践家を育てようとしていると考えられます。
・自分自身、身近なコミュニティ、世界、そして自然界とバランスの取れた意味のある関係性を築くこと
・コミュニティや自然界との関係
・持続可能性を体現する
・多様性に溢れ、やりがいに満ちた真正な学びを経験する
・公正で持続可能な社会を実現するために、学びの冒険に飛び出すこと
▽ミッションの一文がHISの特徴をわかりやすく表しています。
HISの生徒は自らの潜在能力を発見し、その能力を信じ、自分を取り巻く世界をより良いものに変えていく力を育みます。
開校時の2022年9月は、7年生と8年生(中学1年生と2年生)が開校します。
初年度は1学年15~20人で開校予定です。
2022年9月開校時に入学資格を有するのは以下の誕生日の生徒です。
7年生: 2009年4月2日〜2010年4月1日
8年生: 2008年4月2日〜2009年4月1日
入学審査にあたり必要なものは、現在通っている学校または過去に通っていた学校の直近2年分の成績表と学校からの推薦状です。
これに加え、コンピューター上の認知能力テストと英語力テストを受ける必要があります。
2022年9月1期生(中学1年、2年)入学
2022-2023年:校舎設計
2024年:最初の校舎完成
2025年:高校2年生が国際的に認知された卒業資格を取得するプログラムを開始
2027年:最初の卒業式
未来進化しながら豊かな学びの環境を創出し続ける
・7年生から10年生まで(中学1年生から高1年生まで)
7年生(中学1年)から10年生(高校1年)までの4年間は、持続可能性をテーマにしたプロジェクト型学習を通じて、自分たちで考え失敗しながら課題を解決する経験を重ねます。
教科を越えた学際的なアプローチで、知識や理論、スキルがどのように実際の世の中で役立つのかを体感します。
試行錯誤しながら身に付けた知識やスキルは、簡単に忘れることがありません。
実際に世の中でことを成すには様々な知識やスキルが必要であることを知り、納得して学ぶことで、生徒はその後も生涯を通じて学び続ける学習者として成長していくことでしょう。
・11年生12年生の2年間は、国内外で広く認められた国際的な高校卒業資格を取得すべく、生徒はさらに深く学び続けます。
HISは、この国際的なカリキュラムの認定校となることを目指します。
英語が母国語ではない生徒に対しては「外国語としての英語学習」(English as an Additional Language 略してEAL)の専門家が、英語習得を支援するプログラムを提供します。
英語が母国語でない生徒は、入学審査の際に英語力を測定する試験を受け、入学後にレベルに応じたサポートを受けることができます。
HISでは、日本語の習得をカリキュラムに組み入れ、初めて日本語を学ぶ初級者から、引き続き日本語力を向上させたい日本語を母国語とする生徒まで、様々なレベルのニーズに応える予定です。
編集部が白馬インターナショナルスクールのカリキュラムと白馬村の自然環境など分析するとスイスのボーディングスクールのより家庭的な小規模のスクールのようになるのでは、と感じます。
卒業後は、世界標準のカリキュラムを経て国内外へ自分のプロジェクトをより実施しやすい職業、進学先へ歩んでいくと考えられます。
▽ 寮の説明もアットフォームです。
生徒はこの新しい住処で、自立しながら他者と協力し、自分の行動に責任を持つことを学び、人生の様々な忘れがたい場面を仲間と共有する喜びを経験することでしょう。
HISでの寮生活は楽しい冒険です。各寮生はそれぞれ、学業と人間関係、個人の責任や興味、精神的な充足感など、様々な要素のバランスを取る方法を自分なりに見つけ出す旅に出るのです。
より良い生き方を学ぶことは簡単ではありませんが、仲間と取り組むことでそれは楽しい挑戦となるでしょう。
科目の中で社会情動的学習(英語:Social Emotional Learning)が重視されています。
5つの自己認識、自己管理、社会的認識、対人能力、責任ある意思決定、から社会情動的学習を学んでいきます。
生徒が常に振り返りを行い、自分自身や他者との関係についてよく知ろうとすること。
また、深い学びの文化の醸成を目指しています。
そこからお互いの成長を培うポジティブなコミュニティが生まれます。
SELは、HISの学校とコミュニティ全体の中核です。
白馬インターナショナルスクール設立準備財団
HP:https://www.hakuba-is.jp/
この記事の記者
インターナショナルスクールタイムズの編集長として、執筆しながら国際教育評論家として、NHK、日本経済新聞やフジテレビ ホンマでっかTV、東洋経済、プレジデント、日本テレビ、TOKYO FMなど各メディアにコメント及びインタビューが掲載されています。
プリスクールの元経営者であり、都内の幼小中の教育課程のあるインターナショナルスクールの共同オーナーの一人です。
国際バカロレア候補校のインターナショナルスクールの共同オーナーのため国際バカロレアの教員向けPYPの研修を修了しています。
キャンパス用地が確保され、白馬村の既存の温泉街などと持続可能性な校舎開発が検討されています。