2026年04月19日
日本初の全寮制英国式インターナショナルスクール、ハロウ安比校は、開校4年目を迎え、初の卒業生を送り出す節目に開催された説明会の様子をレポートします。スティーブン・トン校長は、世界の最難関大学が求めるのは成績だけでなく、自らの経験を語る「独自の物語」であると指摘。同校では、世界トップ10%に入る圧倒的な学力向上度を数値で証明しつつ、知性・身体・精神を育む「ホリスティック教育」を実践しています。Aレベル試験への備え、安比の自然を活かしたスポーツ、そして教員が親代わりとなって支える寮生活。学習と生活の両面から生徒の個性を伸ばし、未来を切り拓く「普通ではない教育」の本質に迫ります。
【前編】日本初の全寮制英国式教育と未来――ハロウ安比校が示す「ホリスティック教育」の真髄
日本初の全寮制英国式ハロウインターナショナルスクール安比ジャパン(以下、ハロウ安比校)は、2022年に岩手県八幡平市に開校しました。
英国式教育と全寮制という環境のもとで、どのような生徒が育成されるのか。
同校は、英国の名門校による日本初の展開である点に加え、都市型ではない全寮制インターナショナルスクールとして開校したことから、開校当初より高い関心を集めてきました。
開校4年目を迎え、初の卒業生を送り出すという記念すべき節目に、スティーブン・トン校長と在校生が登壇し、同校が提供する「普通ではない教育」の全容を語りました。
本記事は、2026年3月28日に東京三菱ビルにて、ハロウインターナショナルスクール安比ジャパン(以下、ハロウ安比校)が「全寮制教育が拓く大学進学への道とその先」をテーマに開催した学校説明会の前半レポートです。
▽ 後半の記事はこちらをご参照ください。
会場は、満席。ハロウ安比校の進路に注目が集まりました。
ハロウ安比校 公式Instagramより引用。
トン校長はプレゼンテーションの冒頭、世界のトップ大学進学における厳しい現実を指摘しました。
「マサチューセッツ工科大学(MIT)では1枠に対して100人、スタンフォード大学では30人の志願者がいます。このような最難関校では、並外れた成績だけでは通用しません」と説きます。
合格を手にするためには、自身の資質、スキル、知識だけでなく、「成功と失敗から何を学んだか」「過去・現在・未来をどう描いているか」を語れることが不可欠だと言います。
「説得力のある(経験と実績の伴う)独自の個人的な物語を語ることで、初めて入学審査官の関心を惹きつけることができるのです。生徒がその『特別なストーリー』を構築できるよう手助けすることこそが、ハロウ安比校の存在意義です」。
トン校長は、同校の生徒の合格について下記のように説明します。
「開校4年目にして、同校の生徒たちはすでに世界中の大学から120以上の合格通知を獲得しています。この成果を支える一つは、16歳の時に受験する英国の国際試験「IGCSE」での驚異的な成績です。全成績の33%が最高評価(A*または相当)を記録。また、全成績の52%がA*またはAという、世界的に定評のある名門校に匹敵する高水準を達成しています」。
同校では、IGCSEのカリキュラムが始まる時点にで、CEMのテストを行い、生徒の学力の把握と、IGCSEの試験結果の予測を行います。
そこから在学中に学びの伸び代が増えたのかを測定しています。それが付加価値です。
トン校長は、同校の生徒が学力でさらに伸びたことを公表しました。
「昨年の実績では、アッパー・クォーター(上位25%)をさらに「+0.8グレード」上回る結果を出しました。これは世界中のハロウスクールグループの中で最高値であり、学力向上度において世界トップ10%にランクインする圧倒的な成長を示しています。」。
同校では、IGCSE開始時の予測を超える学力を身につけていることがデータとして公表されました。
これは、同校の強みであり、背景には下記の全寮制ならではの学びの仕組みがあると考えられます。
トン校長は、同校の柱は、アカデミック・エンリッチメント・ボーディングを通じて、学校の理念として知性・身体・精神のバランスの取れた育成を目指しています。
「18歳で受験する「Aレベル」をゴールドスタンダードとして採用し、少数の科目を大学1年生レベルの深さまで掘り下げ、専門性と深い理解を追求します。
教育は教室内に留まりません。
時間割に組み込まれた「スポーツアカデミー」では、テニス、ゴルフ、トレイルランニング、マウンテンバイクに加え、冬には安比ならではのスノーボードやスキーを専門コーチから学びます。
さらに、年3回以上の屋外遠征を通じ、あえて不自由さや仲間との協働経験することでレジリエンス(回復力)と協調性を育みます。」
この他にも日々充実した課外活動の機会や、生徒が自分の得意分野を見つけ、様々な場所で個性やリーダーシップを発揮できる機会が充実しています。
同校は、全員が生活を共にする全寮制です。
教師は「ビーク(Beaks)」と呼ばれ、講師であると同時にコーチ、メンター、時には「親代わり」として生徒一人ひとりの心身のバランスを支えます。
英国式の全寮制教育の深さは、心身の成長と学力の両方を生徒の個性やその時々の成長に合わせて並走していくことです。
プロの専門家が思春期の生徒の心身を寮で観察しながら、フォローしていきます。
学校生活と寮生活の両方でプロフェッショナルがサポートする仕組みができています。
英国式のハロウ安比校の学びは、この二つの側面から構成されており、放課後の部活やアクティビティ、スポーツなどは、生徒たちの興味、関心に合わせて豊富に選べるようになっています。
同時に、生徒たちが生徒会などを通し、自主的な企画を開催することができます。
全人的な教育の視点から様々なプログラムが用意されています。
▽ 後半では、寮と在校生、保護者の生の声をお伝えします。
【後編】ハロウ安比校「2つの家庭、2つの家族」―在校生と保護者が語る、安比の地で育まれる自立と友情のリアル | By インターナショナルスクールタイムズ
https://istimes.net/articles/1677日本初の全寮制英国式インターナショナルスクール、ハロウ安比校は、開校4年目を迎え、初の卒業生を送り出す節目に開催された説明会の様子をレポートします。スティーブン・トン校長は、世界の最難関大学が求めるのは成績だけでなく、自らの経験を語る「独自の物語」であると指摘。同校では、世界トップ10%に入る圧倒的な学力向上度を数値で証明しつつ、知性・身体・精神を育む「ホリスティック教育」を実践しています。Aレベル試験への備え、安比の自然を活かしたスポーツ、そして教員が親代わりとなって支える寮生活。学習と生活の両面から生徒の個性を伸ばし、未来を切り拓く「普通ではない教育」の本質に迫ります。
ハロウインターナショナルスクール 安比校
〒028-7306 岩手県八幡平市安比高原180−8
公式サイト:https://www.harrowappi.jp
Email: admissions@harrowschools.com
この記事の記者
インターナショナルスクールタイムズの編集長として、執筆しながら国際教育評論家として、NHK、日本経済新聞やフジテレビ ホンマでっかTV、東洋経済、プレジデント、日本テレビ、TOKYO FMなど各メディアにコメント及びインタビューが掲載されています。
プリスクールの元経営者であり、都内の幼小中の教育課程のあるインターナショナルスクールの共同オーナーの一人です。
国際バカロレア候補校のインターナショナルスクールの共同オーナーのため国際バカロレアの教員向けPYPの研修を修了しています。
東京・丸の内(三菱ビル)で開催されたハロウ安比校イベントで挨拶をするスティーブン・トン校長