2016年08月08日
大人になると英語が難しい理由。それが、なんと英語と日本語の周波数の違いにあるという指摘があります。英語以外でも、ドイツ語やフランス語などそれぞれの言語は周波数が違うようです。また、「臨界機仮説」によるとプリスクールやインターナショナルスクールの幼稚部で英語で学ぶと有利になるようです。
フランスで音声医学を専門にしていたアルフレッド・トマティスは、世界中の言葉を分析し、言語として優先的に使われる音の周波数帯があることを発見しました。
各国の言語の声域には、それぞれ固有の優生な周波数帯があって、それを「パスバンド」と呼んでいる。
「きく」という行為には「聞く」と「聴く」の二通り
例えば学校で、先生の話が“聞こえている”だけの状態の子どもたちがいる一方で、一生懸命“聴き取ろうとしている”子どもたちもいます。
この二様の状態が「聞く」と「聴く」の違いで、英語でも「hear」と「listen to」で区別しています。
イギリス英語だと、2,000Hz~12,000Hz
アメリカ英語では、750Hz~5,000Hz
簡単に言えば、日本人はバスで話し、イギリス人はソプラノで話すような形になる。
日本語の聴き取り能力と英語の聴き取り能力では対応する音声周波数がまったく異なる
英語話者にとって、習得の難しさを国防省防衛言語研究所(Defense Language Institute)が、難易度で分類しています。
日本語は、もっとも難しい言語のひとつで、習得に必要な期間と時間を下記のようにアドバイスしています。
日本語の習得に必要な期間を88週、2200時間の授業としている。1日5時間、週5日、年44週で2年間の計算になる。しかも、後半の1年は現地で勉強するのが望ましいという。
日本の学校では、英語の授業時間は多くても週5時間だろう。学校は休みが多いから年35週として、6年で1050時間、10年でも1750時間にしかならない。
確実な英語でのコミュニケーションのためには、2,000時間以上、英語にふれる必要があります。例えば、当校に週5日間通っていただいた場合、それは約3年で達成できます。
アメリカの国防総省の防衛言語研究所
Defense Language Institute Foreign Language Center
http://www.dliflc.edu
さまざまな言語について習得と研究をしています。
言語習得は「臨界期仮説」によると英語学習は、早いほど良い。
プリスクールやインターナショナルスクールの幼稚部を考えるならば早い方がいいのです。
耳からの刺激に対し、脳の神経回路が完成するのが、2歳前後。
また、脳が新しい言語の発音に柔軟に対応し、獲得できる「臨界期」が5歳
成長するにしたがい、母語に含まれない音は脳がブロックするようになります。思春期を過ぎて以降、新たな言語を学ぶときに苦労するのはそのためです。
私たちの脳は7歳までであれば、母語以外の言語でもスムーズに習得できることがわかっています。
英語の周波数を耳で聞き取れること。
「臨界機仮説」をもとにすると英語で学ぶプリスクールやインターナショナルスクールの幼稚部は、英語習得に有利といえます。
東京都立川市にあるセントラルフォレストインターナショナルスクール立川の体育の授業風景。
http://www.central-forest-tachikawa.com
①英語で②探究的な学びをすること。
さらに、③様々な文化を持った教職員・生徒が集まっていること。
この3つが合わさって「インターナショナルスクール」で学ぶ意味があります。
日本語は125〜1500ヘルツ、英語は2000〜12000ヘルツで全く重なってないから日本人は英語が聞きとれないとかいう話は、無視した方が、英語は上達します。
世界言語としての英語は「これが唯一の正しい発音だ」ということはない
グローバル社会の到来により、英語は必須になってきています。
周波数の違い、臨界機仮説からも早期英語教育を進めたいですね。
ちなみに、声の基本周波数と身長は反比例の関係。
すなわち、身長が高いほど周波数・声が低くなる。
身長が低いほど周波数・声が高くなるそうです。
この記事の記者
インターナショナルスクールタイムズの編集長として、執筆しながら国際教育評論家として、NHK、日本経済新聞やフジテレビ ホンマでっかTV、東洋経済、プレジデント、日本テレビ、TOKYO FMなど各メディアにコメント及びインタビューが掲載されています。
プリスクールの元経営者であり、都内の幼小中の教育課程のあるインターナショナルスクールの共同オーナーの一人です。
国際バカロレア候補校のインターナショナルスクールの共同オーナーのため国際バカロレアの教員向けPYPの研修を修了しています。
1920年フランスのニースで生まれたトマティス。
父親はフランスの著名なオペラ歌手でした。
パリ大学の医学部を卒業し、耳鼻咽喉科博士号取得。
1940年から歌手の発声障害の治療を進めるなかで、聴覚と発声の関連を研究してきました。
1947年には「人間の声には、聞き取れない音は含まれない」という「トマティス効果」を発見。
モーツアルトとグレゴリオ聖歌の持つ音楽療法の効果も検証しています。