2016年11月01日

イギリス式インターナショナルスクール4選!

イギリス式の教育課程を採用しているインターナショナルスクールをまとめました。代表的なブリッティシュスクール・イン・東京から歴史のある聖ミカエルインターナショナルスクール。ムサシインターナショナルスクールトウキョウ、ホライゾンジャパンインターナショナルスクールです。加筆修正:2021年11月10日


イギリス式のインターナショナルスクール

英国王室のジョージ王子が保育園に通う様子や妹のシャーロット王女など英国王室の教育にも注目が集まります。

 

イギリスのウィリアム王子と妻キャサリン妃の長男ジョージ王子が1月6日から、ノーフォーク州のウェストエーカー・モンテッソーリ保育園への通園を始めた。

そこで、イギリス式のインターナショナルスクールをまとめました。

イギリス式のインターナショナルスクールとは?

インターナショナルスクールは、教育理念からカリキュラムを世界のなかから選んでいきます。

日本の学校は文部科学省の学習指導要領に従う必要がありますが、インターナショナルスクールは創立時の経緯と教育理念から生徒に合わせてカリキュラムを採用していきます。

世界から親とともに転勤してくる子どもたち。
数年後、母国に帰国した後を想定すると駐在国でも母国の教育制度で学びたい、と考える保護者が多くいます。

日本人が海外に転勤になった時、日本人学校を選ぶ感覚とほとんど変わりませんね。
イギリス式のインターナショナルスクールも、そのために創立されています。

イギリス式のインターナショナルスクールは、一般的に「ブリッティシュ・スクール」と呼ばれています。

イギリス式インターナショナルスクールの特徴は、その歴史からくる多国籍な生徒を受け入れること。
すなわち、旧植民地の国の生徒も入学していることが多いということ。

そこがナショナルスクールではなく、インターナショナルスクールといえる理由です。

イギリスの旧植民地や英連邦加盟国は、統治時代に英語教育と共に導入されたイングランド式の教育制度を独立後もそのまま引き継いだり、一部を変更して継続する国が多い。

 

現在も英国連邦として、アジアではインド、シンガポール、マレーシアなど。アフリカでは、カメルーン、ケニア、ナイジェリア。オセアニアではオーストラリア、ニュージーランドが代表的です。
カナダもイギリス連邦の加盟国です。

歴史的にもイギリス式の教育は、中東にも強く残っており、主要な中東の国にも「ブリッティシュ・スクール」があります。

イギリスの教育制度は、アメリカ、日本とも違う

イギリスは、小学校1年生が日本より1年早い5歳から開始されています。
ちなみにイギリスの義務教育は5歳から16歳までを対象としています。

また、私立と公立で学校の仕組みが違うことが特徴的です。
日本と同じように多くの生徒が公立校で学んでいます。

 

義務教育修了は、多くの生徒がGCSE(General Certificate of Secondary Education)という統一試験を受験します。
イメージ的にセンター試験の中学版と考えるとわかりやすいですね。

16歳で大学進学課程か職業専門課程かを決定するため、幼いころから自身の進路を意識して受講科目を選択していく。

その後に、大学進学を前提として2年間を6th Form(シックスフォーム)と呼ばれる、将来大学などで学びたい分野に関連した科目など平均3科目を選択(大抵は進学を希望する学部過程の科目)します。

大学進学希望者は12、13年生(シックスフォーム)でG.C.E.-Aレベルを履修し、その結果により大学へ進学します。

大学進学に直結すためG.C.E.-Aレベル(以下、Aレベル)の試験は、注目が集まります。

英国皇室の成績も公開されるほど。
ちなみに、ウィリアム王子は、イートン校でAレベルを受験し、地理でA,美術史でB,生物学でCの評価を得ました。
キャサリン妃は、化学、生物、美術でAを取得しています。

どのようなお子さんにイギリス式が向いているのか?

イギリス式のインターナショナルスクールですが、オススメする対象となる生徒は、下記の通りです。

(1)イギリスおよびイギリス連邦からの帰国生
(2)イギリスおよびイギリス連邦に赴任予定のご家族のお子さん
(3)イギリス連邦出身のお父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんをルーツに持つお子さん

すなわち、過去、将来とイギリスに関わる可能性があるお子さんですね。
大学進学や将来、住む可能性があるお子さんにとってオススメできます。

現在、イギリス式のインターナショナルスクールは、4校あります。
東京に最大規模のブリティッシュ・スクールがあり、神戸の聖ミカエルインターナショナルスクールは、創立70年を迎えました。

インド式のインターナショナルスクールは、インドの国家カリキュラムに準拠していることもあり、今回のイギリス式のスクールとは別にしてあります。

ブリティッシュ・スクール・イン・東京

 

ブリティッシュ・スクール・イン・東京
URL:http://www.bst.ac.jp/

渋谷キャンパスでは、保育園と小学校Years 1 to 3まで、3歳から8歳が学ぶ。
昭和キャンパスでは、小学校、中学校、高校までYears 4 to 13まで、8歳から18歳までが学ぶ。50カ国から約700人の生徒が学ぶ。

コース:保・幼・小・中・高
各認定:ISI
授業料:約250万円〜
渋谷キャンパス 保育園  (Nursery to Year 3)
 東京都渋谷区渋谷1-21-18
 TEL: 03-5467-4321 
 FAX: 03-5467-4322

昭和キャンパス (Year 4 to Year 13)
 〒154-8533 東京都世田谷区太子堂1-7-57
 昭和女子大学5号館
 TEL: 03-3411-4211 
 FAX: 03-3411-4212

聖ミカエル インターナショナルスクール

 

聖ミカエル インターナショナルスクール
URL:http://smis.org/

コース:保・幼・小
各認定:WASC、CIS
授業料:約160万円〜

兵庫県神戸市中央区中山手通り3-17-2
TEL: 078-231-8885 
FAX: 078-231-8899
E-mail: head@smis.org

ホライゾンジャパン インターナショナルスクール

 

URL:http://jp.horizon.ac.jp/

コース:幼・小・中・高
各認定:CIPP,IB
授業料:約160万円〜
神奈川県横浜市鶴見区東寺尾1-38-27
TEL: 045-584-1945 
FAX: 045-584-1946
E-mail: hjis@horizon.ac.jp

ムサシインターナショナルスクールトウキョウ

 

イギリスのキーステージをカリキュラムの軸にしているムサシインターナショナルスクールトウキョウ。
乳幼児から高校までの教育課程があります。

URL:https://mist.school/jp/
コース:乳・幼・小・中・高
各認定:ケンブリッジ認定校
授業料:約120万円〜
〒181-0013 東京都三鷹市下連雀9-7-14
説明会・入学などのお問い合わせ
TEL: 050-3171-8798
Email: admissions@mist.school
一般的なお問い合わせ
TEL:0422-57-6887 (9:00-17:00)
FAX:0422-57-8306
Email:info@mist.school

まとめ

いかがでしょうか。
イギリス式の教育に触れてきたお子さんや将来、イギリスやイギリス連邦に引越す予定のあるご家族は頭に入れておきたいですね。

こちらも参考にしたいですね。

「日本でインターナショナルスクールに通わせたよ!」母親座談会

http://istimes.net/articles/815

ニューヨークやパリ、ロンドンなどで配布されている海外の駐在員向けのフリーペーパーの「帰国便利帳」。定期的にインターナショナルスクール特集を組んでいます。そこで母親座談会「インターナショナルスクールに通わせたよ!編」をウェブで大公開。

2020年にできるインターナショナルスクール・オブ・サイエンス高校が、面白そう!

http://istimes.net/articles/773

神奈川県で、2020年に理科系科目の教育に重点を置く私立国際高校の設立を目指すプロジェクトがあります。それが、International School of Science設立プロジェクト。すでにサマースクールも開校し、設立に向けて準備が進んでいます。2016.08.12

国際バカロレアは、国公立・私立・インターナショナルスクールの三つどもえ? 

http://istimes.net/articles/799

国際バカロレアは、広島と東京が熱い?国際バカロレアは、国公立・私立・インターナショナルスクールがそれぞれ異なる言語で実施しています。なかでも広島はインターナショナルスクール、私立、公立と人口280万人の都市ながら国際教育に積極的です。また、東京は国立、公立も国際バカロレアコースを設置。全国に普及するか、が注目です。


この記事の記者

インターナショナルスクールタイムズの編集長として、執筆しながら国際教育評論家として、NHK、日本経済新聞やフジテレビ ホンマでっかTV、東洋経済、プレジデント、日本テレビ、TOKYO FMなど各メディアにコメント及びインタビューが掲載されています。

プリスクールの元経営者であり、都内の幼小中の教育課程のあるインターナショナルスクールの共同オーナーの一人です。

国際バカロレア候補校のインターナショナルスクールの共同オーナーのため国際バカロレアの教員向けPYPの研修を修了しています。