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TOEFL 2026年改訂の変更点を解説:リスニングセクション

TOEFL 2026年改訂の変更点を解説:リスニングセクション

新形式のTOEFL試験のリスニングセクションにおける新しいタスクに関する簡単なガイドです。タスクの説明、効果的な解答を導き出すためのアプローチ、試験対策のためのリソースなどが含まれます。


2026年改訂版のTOEFLでは、試験の全セクションの内容がほぼ全面的に見直されました。リスニングセクションも例外ではありませんが、旧バージョンの試験に慣れている方にとっては、このセクションの一部の要素がなじみのあるものに感じられるかもしれません。新しいリスニングセクションを見てその内容を理解するとともに、各タスクへの対策について考えてみましょう。

2段階のアダプティブ方式

リスニングセクションの最も顕著な変更点は、リーディングセクションと同様に2段階で構成されている点です。まず、すべての受験者は、約18分間の同一の「ルーティング」モジュールに取り組みます。次に、このモジュールの成績に応じて、難易度の低いモジュールまたは難易度の高いモジュールが与えられます。


受験者からのオンライン報告によると、第2段階のモジュール同士の主な違いは、第1段階のモジュールで出題されたタスクのタイプのうちどれが繰り返されるかという点です。つまり、リスニングセクションの場合、難易度の低い方のモジュールでは、Listen to an Academic Talk(アカデミックな講義を聞く)タスク以外のすべてのタスクが繰り返され、難易度の高い方のモジュールではすべてのタイプのタスクが繰り返されます。所要時間は、難易度の低いモジュールが約7分、難易度の高いモジュールが約11分です。


問題形式

設問数

試験時間(目安)

Listen and Choose a Response(音声を聞いて応答を選ぶ)

15-19問

ルーティング段階:

18分

Listen to a Conversation(会話を聞く)

10問

Listen to an Announcement(アナウンスを聞く)

6-10問

難易度の低いモジュール: 7分

Listen to an Academic Talk(アカデミックな講義を聞く)

8-16問

難易度の高いモジュール: 11 分


音声を聞いて応答を選ぶ

Listen and Choose a Response(音声を聞いて応答を選ぶ)タスクでは、受験者は短い会話形式の質問または発言を聞いた後、応答のテキストを4つの選択肢から選びます。正解の選択肢には、音声と回答の選択肢を直接的に理解する以上のことが求められるものもあるでしょう。つまり、暗黙の意味をよく理解し、あるいはある程度「空気を読める」ことを求められることもあります。


典型的な質問(音声)と回答(テキスト)のセットは、次のようなものです。

What do you want to do after class?(あなたは放課後に何をしたいですか。)


A) Why don’t we get lunch?(ランチに行きませんか。)

B) It’s in the Science Building.(それはサイエンス・ビルの中にあります。)

C) I don’t have any classes today.(私は今日は授業がありません。)

D) I’m not doing anything there.(私はそこで何もしていません。)


音声は、意味のあるメモを取るには不十分なほど短く、一度しか再生されないので、注意深く聞くことが非常に重要です。選択肢は画面に表示されるので、読み返すことができます。最良の結果を得るには、まず明らかに間違っている選択肢を除外します。次に、残った選択肢のうちのどれが音声に対する最も良い応答か考えます。


ETSは有料と無料の模擬試験を提供していますが、長期間にわたって試験対策を行う人には、より多くの教材が必要です。TOEICにも同様のタスクがあるため、練習教材は豊富にあります。さらに、楽しくて刺激的な方法として、会話が多く字幕なしでもほとんど理解できる英語のコンテンツを視聴するという方法があります。視聴の際に登場人物が話し終えたら一時停止し、それに対する返答を予想してみましょう。 Peppa Pig(ペッパピッグ)でも Rugrats(ラグラッツ)でも、Friends(フレンズ)でも、ご自身の英語レベルに合った作品を選べば、TOEFL対策になるだけでなく番組や映画をより楽しめるようになります。ぜひ友人や家族と一緒にやってみてください!

会話を聞く

Listen to a Conversation(会話を聞く)では、受験者は二人の話者による20~30秒の短い会話を聞き、それに関する2つの設問に答える必要があります。これは旧バージョンのTOEFLのタスクに似ていますが、会話ははるかに短く、各会話に関する設問数も少なくなっています。設問は一般的に会話中で明確に述べられている内容に関するものですが、話者が示唆していることや、話者のどちらかが次に何をするかに関する設問もあります。


このタスクで最良の結果を得るには、受験者はメモを2つの列、つまり各話者に1列ずつに分けるとよいでしょう。こうすれば、各話者の発言に関する重要な詳細を素早くメモすることができます。また、話者が次に​​何をするかを問う設問の場合、会話の最後の2つの発言に細心の注意を払い、受け入れられた提案があればメモすることが重要です。


公式のTOEFL練習教材に加え、このタスクはTOEICテストのパート3とほぼ同じなので、受験を予定している人にとってはTOEICテスト対策用の豊富な教材を活用することが役立つでしょう。レベルに合ったリスニング練習用の会話を探す方法としては、英検のリスニングセクションはすべて対話に基づく設問を含んでいます。また、Randall’s Cyber Listening Labのリスニング・クイズが会話のリスニング練習のための幅広い選択肢を受験者に与えてくれるはずです。

アナウンスを聞く

Listen to an Announcement(アナウンスを聞く)タスクでは、受験者はキャンパスで予定されている変更事項やイベントに関する短いアナウンスを聞きます。その後、2つの設問に答えます。一般的に、最初の設問はアナウンスの目的、つまり要点に関するもので、2番目の設問はアナウンスの中で言及された「詳細」に関するものです。場合によっては、アナウンスを受けてキャンパス内の人々が取るべき行動に関する、より難易度の高い設問が出題されることもあります。これは、上記の「詳細」に関する設問に代わるものです。


繰り返しになりますが、メモを取ることがこのタスクでの成功の鍵です。試験対策では、簡潔で効果的なメモの取り方を練習しましょう。


このタスクは、TOEICテストのパート4にあるアナウンスや、英検の準1級・1級のリスニングセクションのパート3「Real-Life形式のリスニング」に似ているため、既存の2026年改訂版TOEFLの教材に加え、これらの問題集も適切な練習教材となるでしょう。

アカデミックな講義を聞く

2026年改訂版TOEFLのリスニングセクション最後のタスクは、Listen to an Academic Talk(アカデミックな講義を聞く)です。大学1年生が講義で学ぶと思われる内容に関連するトピックを扱い、長さは250語以内、約90秒で行われます。講義は一般的に、さまざまな学術分野の概念や研究テーマについて、比較・対比・因果関係を中心に構成されています。


各講義の後に4つの設問に答えます。設問の形式のほとんどは、旧バージョンのTOEFLから引き継がれており、以下のとおりです。


  • 趣旨:講演の要点を選ぶ(たいていの場合、答えは冒頭にある)

  • 詳細:講義に含まれる具体的な詳細を特定する

  • 目的:話者が講義で言ったあることについて、その理由を選ぶ

  • 推論:講義で言及されていない事柄について、情報をつなぎ合わせて合理的に推測する

  • 予測:講義の後、クラスがどのような行動をとるかを予測する(答えは最後にある)


これらのタスクはリスニングパッセージが最も長く、パッセージごとの設問数が最も多いため、詳細なメモを取ることが不可欠です。パッセージの冒頭で示される講義のテーマや、「次回の授業では…」のようなフレーズに続く内容を特に書き留めておくと、関連する設問での勝算が高まります。また、話者が挙げた例はほぼ確実に設問のテーマとなるため、それらについても詳細なメモを取りましょう。さらに、答えを選ぶときは、誤りの選択肢では講義とまったく同じ単語やフレーズが使われていることが多いのに対し、正しい選択肢では同義語や言い換え表現が使われていることが多いという点に注意しましょう。


このタスクの練習として過去のTOEFLのアカデミック・レクチャー(Academic Lecture)の音源を使うこともできますが、新形式に比べるとかなり長めです。長さの面では英検準1級のリスニングパート2が近いですが、こちらは1つの音声に対して質問が2つしかありません。中期的な対策としては、より一般的なリスニング素材が適しています。TED Talksは優れたリソースであり、TED Edのレッスンも同じく優れています。もし、それらが難しく感じる場合は、Spotlight Englishが初中級~中級の学習者を対象としたレッスンを提供しており、Randall’s Cyber​​ Listening Lab(前述のリンク)やListen a Minuteなどを活用してみましょう。

おわりに

鋭い読者の方は、最初の2つのタスク形式は偶然耳にするような「日常の対話(ダイアログ)」であるのに対し、最後の2つのタスク形式は「1人の話し手による説明(モノローグ)」であることに気づくでしょう。これはまさに、受験者が一方のリスニング形式あるいはもう一方の形式に優れている可能性が高いことから、新しい試験の作成者が意図的に設計した部分です。この2段階方式の試験で2つの形式を組み合わせることにより、受験者のリスニング能力が高等教育の場に適しているかどうかを迅速に評価することができます。受験者にとって、リスニングセクションで最良の結果を得るには、2種類のリスニングの練習時間のバランスを確保することが重要です。


長年にわたり、TOEFLのリスニングセクションでの成功は、効果的にメモを取る力にかかっていました。今回、音声パッセージが短くなったとはいえ、その点は変わりません。そのため、受験者は可能な限り練習し、メモを取る力を磨くべきです。幸い、効果的にメモを取る力はTOEFLの試験以外でも広く応用できるため、練習に費やす時間は決して無駄にはなりません。


続いて、2026年改訂版TOEFLのライティングセクションの解説記事も近日公開予定です。どうぞお楽しみに。

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この記事の記者

ルケ・ベリボは、帰国子女アカデミーにおいてカリキュラム開発を担当しています。カナダ出身で、英語とフランス語のバイリンガル環境に育ち、成人後に第三言語として中国語を習得しました。2008年にフランスで語学教育のキャリアを開始し、その後、オーストラリアを含む5か国で指導経験を積みました。オーストラリアでは応用言語学およびTESOL(英語教授法)における修士号を取得。専門分野は、言語評価、アカデミック英語、教育理論、カリキュラム設計です。

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