2021年09月29日

【独占インタビュー】港区に幼小中高一貫校。なぜ、LITALICO創業者はインターナショナルスクールを港区に開校するのか?

【独占インタビュー】LITALICO創業者の佐藤崇弘氏は、なぜ、東京都港区に幼小中高のインターナショナルスクールを開校するのか?2022年4月に開校計画のCapital Tokyo International School (CTIS)は、東京都港区南麻布で開校します。4月から小学部1年~4年生入学者募集を開始します。 実践型教育(PBL)、STEAMと英語・日本語・中国語の三ヵ国語、国際バカロレアPYPの候補校への申請も準備中です。2023年4月に幼稚部および中学部も同時開校する計画です。


港区に幼小中高のインターナショナルスクールが開校へ

 

2022年4月に東京都港区に開校を予定しているCapital Tokyo International School (CTIS)。
編集部は、CTISの創立者で理事長に就任予定の佐藤崇弘氏に設立背景と理念についてインタビューをお願いしました。*本文敬称略

▽ 開校計画は、こちらに詳細が掲載されています。

 

【速報】東京都港区に幼小中高一貫インター計画。Capital Tokyo Intl Schoolが2022年4月小学部から開校へ | By インターナショナルスクールタイムズ

https://istimes.net/articles/1335

2022年4月に開校計画のCapital Tokyo International School (CTIS)は、東京港区広尾で開校します。今後、幼稚部、中学部、高等部の開校も計画されています。10月から小学部1年~4年生入学者募集を開始します。 CTISは東証一部上場企業のLITALICO創業者の佐藤崇弘氏が私財で設立したインターナショナルスクールです。実践型教育(PBL)、STEAMと英語・日本語・中国語の三ヵ国語、国際バカロレアPYPの候補校への申請も準備中です。2023年4月に幼稚部および中学部も同時開校する計画です。 WEB説明会は10月から開催し、申し込みはCTISウェブサイト(10月1日公開)で公開されます。

実践的な課題解決型学習を

 

村田:開校計画を速報で出したところ、大きな反響がありました。CTISの創立者はどのような方なのか?また、国際標準のカリキュラムを導入したインターナショナルスクールを開校する理由を教えてください。

佐藤:私自身の経歴ですが、小学校、中学校、県立の高校、公立の大学で学んできました。
県の福祉に携わった後にLITALICOを創業し、現在、起業家として30社以上に出資しています。

大きくの社会が変化する中で、今は、東京に住み、子どもは公立校に通っています。
授業参観などで自分が受けていた時代と現在の教育が30年以上、ほぼ学びが変わっていないことに気付きました。

公教育のように全国一律の学びが変わるのは、政治や行政など大変な労力がかかります。

大きなコンセンサスが必要な教育改革がすぐに実施できるか、と考えるとそれよりも多様な選択肢を探している中で、インターナショナルスクール創立に辿り着きました。

公式ホームページ(10月1日解禁)より引用。

 

岩辺:今回の開校準備のペースも早く、そこに佐藤理事長の危機感を感じます。

佐藤:私自身、21歳から起業し実業、実学の重要性を感じてきました。
高校時代、将来医者になることを目指していいました。
しかし、医者になるためにはハイレベルな暗記合戦です。

これは、社会人になってから気付いたのですが、様々なケーススタディをどのように解決していくか。
その方法やスキルの方が暗記より、重要と気付きました。

社会に出るとどのように資金を集めて、計画を立てて、チームプレーで解決していくか、が重要です。

受験は、暗記合戦です。それに対し、現実の社会は、様々な年齢でチームを組み、作業していく。社会と受験勉強に大きな差があります。

公式ホームページ(10月1日解禁)より引用。

 

公式ホームページに掲載される理事長のあいさつは、経験と実践から紡ぎ出された言葉

公式ホームページ(10月1日解禁)より引用。

 

教育は解放してほしい

佐藤:経験的に社会では、多種多様な課題を早く解決していく力が問われます。

そこで暗記していくだけではなく、人や知識など組み合わせる力を今の教育に付加していきたい、と考えました。

今の学習指導要領にさらに課題解決型の実践的な学びを付加しする仕組みを自分たちで作ろうと考えました。

日本は、教育の強さという土台があります。その土台を活かすインターナショナルスクールを作っていきたいと考えました。

なぜ、インターナショナルスクールなのか?

佐藤:私自身、インターナショナルスクールについて、長野県軽井沢に開校されたISAKの小林りんさんを存じ上げていたのですが、インターナショナルスクールの実態は、ほとんど知ることがありませんでした。

教育に付加を付ける教育機関を運営したい、と考えた時にインターナショナルスクールという選択肢がある、と知りました。

私塾的な意味合いで、できるかもしれない、と。

そこからインターナショナルスクールについて調査し、様々な方に話を聞きながらCTISの創立計画を準備していきました。

4階のパース図。
公式ホームページ(10月1日解禁)より引用。

 

佐藤:医学部至上主義から、多様な人、社会、職業、起業と多様な選択肢があります。
しかし、受験など学校の選択肢がまだまだ少ないと感じます。

教育が、子どもたちが、世の中で「好きなことをできる」方向に課題を解決して進めるか。

CTISが、教育に付加を付けようと考えました。

どのようなキャンパスになるのか?

村田:注目のキャンパスについて教えてください。
佐藤:今回、港区南麻布に1000平米のキャンパスを用意しました。
蔵書も5000冊(英語4000冊,残り日本語と中国語1000冊)からスタートします。

村田:授業料が予想より安いことに驚きました。

5階のパース図。
公式ホームページ(10月1日解禁)より引用。

 

気になる授業料!

公式ホームページより引用。
入学金と年間施設費も都心部のインターナショナルスクールとしては、平均より50万円以上は安い。

 

良い授業をクローズにしない

佐藤:授業料も比較的リーズナブルにできた理由は、新規に校舎を建築しなかったことです。
また、体育館、グラウンドは、近郊の共用施設を利用します。

「良い授業をクローズしない」ような仕組みを考えています。

実践的な課題解決型の学び=PBLへ

佐藤:本校では、日本語を重要視し、文科省の学習指導要領の国語を身につけます。

私たちが目指す課題解決型の学びは、社会で使える、実践型教育PBLです。
同時にそこにSTEAMの力が必要です。

実践的な課題解決型の学びは、結果的に学習のコスパが高く、効果が高いからです。

実践型教育PBLの重要な点は、教員であり、そして少人数制です。
本校では、先生と生徒比率を1:8にしたい。

教員採用は、国際バカロレアの教員資格を持った人材の採用がほぼ終了しています。
4月に向けて準備を進めています。

ロケットは、インターステラを見にいく

佐藤:実践型PBLでは、これまで投資してきた30社以上の企業に協力をお願いし、生徒の実践的な学びに繋げていきます。

例えば、投資先の堀江貴文さんのロケット会社インターステラテクノロジーは、北海道の基地を見学や構造を知ることができます。

また、space Xのタンクを作っている会社にも投資しています。その構造など生徒たちが多くの最先端の企業に触れることができます。

病院も経営しているので、医学をはじめ現場に触れ、実践的PBL学習を提供していきます。

気になる入試は?

公式ホームページより引用。

 

村田:港区は大使館など外国人居住者が多い時期ですが、実際に生徒募集において外国人比率はどのような比率を考えていますか?

佐藤:現在、外国人比率は決めていません。
入試では、本校の理念に合うご家庭に入学していただきたいと考えています。
CTISの理念とご家庭の理念とどのように合うか。
そして、ご理解いただけるご家庭のお子さんを受け入れていきます。

結果的に、外国人、日本人でも比率では。
英語できなくてもしっかりと教えます。

入学時期は、年2回を予定しており、4月、9月に入学できます。
試験は、世界から日本に帰国、駐在する方のために、年間を通したローリング試験を実施していきます。

▽ 10月18日にWEB学校説明会が開催されます。

 

お問合せ

校名:Capital Tokyo International School  略称:CTIS
住所:東京都港区南麻布4-11-30南麻布渋谷ビル4F&5F(10月~1月末は内装工事)
公式サイト:www.capitaltokyo.com (10月1日公開)
Email: info@capitaltokyo.com
Instagram: https://www.instagram.com/capitaltokyointlschool/?hl=ja
CTIS Youtube Channel: https://www.youtube.com/channel/UCO5LwOXBD1DclL8QxPWFfFQ/videos
姉妹 Youtube Channel: https://www.youtube.com/channel/UCe2Ma3Zd2jyu8YI69vw0-mg/videos

次回は、ヒンチー校長のインタビューが掲載予定です。

公式ホームページ(10月1日解禁)より引用。

 

本文:岩辺みどり、村田学 
写真・図:CTIS提供
編集:IST編集部


この記事の記者

インターナショナルスクールタイムズの編集長として、執筆しながら国際教育評論家として、NHK、日本経済新聞やフジテレビ ホンマでっかTV、東洋経済、プレジデント、日本テレビ、TOKYO FMなど各メディアにコメント及びインタビューが掲載されています。

プリスクールの元経営者であり、都内の幼小中の教育課程のあるインターナショナルスクールの共同オーナーの一人です。

国際バカロレア候補校のインターナショナルスクールの共同オーナーのため国際バカロレアの教員向けPYPの研修を修了しています。