2016年04月01日
インターナショナルスクールの春・夏・冬の季節のプログラムは、どこのように活用すれば良いのでしょうか?初めての方から検討中のお母さんの参考になるようにまとめました。
開催期間も長く、一番ポピュラーなのが、夏に開催される「サマースクール、キャンプ」ですね。
内容も、スクール系(英語で理科、算数、社会などを学び、スポーツがある)ものから、キャンプ系(日帰りのキャンプから宿泊型まで)豊富です。
多くのインターナショナルスクールで開催されているため、人気もあります。
さらに、老舗インターナショナルスクールと呼ばれる、普段は入ることができない名門校もサマープログラムを開催していることがあり、まさに貴重なチャンスです。
やはり、英語で学ぶこと!
インターナショナルスクールは、多国籍な生徒が通います。
さまざまな文化背景を持つ子どもが学べるように、指導言語は英語です。
しかし、多国籍な生徒の英語能力がみな同じではありません。
そのなかでインターナショナルスクールは、生徒が英語で学べるような手法を開発してきました。
その英語でどのように学ぶようにするか?を知っているのがインターナショナルスクールです。
この英語で学ぶこの手法を英語イマージョンプログラムと呼びます。
東京都にあるアメリカンスクール・イン・ジャパンのサマーデイキャンプが有名です。
40年以上のインターナショナルスクールで開催されているサマープログラムとして、参加者の累計で3万人以上。
親子二代という参加者も増えてきたようです。
シーズンプログラムというと「夏」というイメージがあるかもしれませんが、春・冬も開催されています。
大阪YMCAでは、冬・春にも短期のプログラムがあります。
インターナショナルスクールの校舎を活用するシーズンプログラム。
そのため、インターの授業がない時期に開催されます。
夏が一番、プログラムが多く、次に冬・春にプログラムが開催されています。
なお、ほぼ一年中参加できるレギュラープログラムもあります。
一年を通し、学ぶことができるレギュラープログラムは、主に平日の夕方、土曜日に開催されています。
内容の多くは、シーズンプログラムとは違い、中長期で学ぶプログラムです。
アメリカンスクールの「サマーディキャンプ」は1974年から継続されています。
日本のサマースクール・キャンプというと多くの方が「アメリカンスクール」を想像されるのは、40年以上もの歴史のため。
サマーデイキャンプのファンは多く、1970年代に参加した子が親になり、自分の子にも体験してほしいと参加させることも多いようです。
親子二代の参加も増えています。
ちなみにアメリカンスクールは、いち早く学校主催でサマーデイキャンプを開催しています。
現在では、老舗インターナショナルスクール主催のサマープログラムは多くなってきました。
学校主催で、開催してきたため校舎を存分に使えます。
サマーデイキャンプには、アメリカンスクールらしいノウハウと想いが詰まっているようです。
もはや伝説です。
なんとリピーター率が70%を超えるアメリカンスクールの「サマーディキャンプ」。
一度、参加すると「また参加したい」と思う魅力があるようです。
また、「ぜひ、自分の子にも体験させたい」という親と「今年も参加したい」という子どもの姿が、リピーター率70パーセントという数字に表れているようです。
それがシーズンプログラム。
代表的なサマースクール、サマーキャンプからウィンタースクール、キャンプなど季節に応じたプログラムが開催されています。
写真は、アオバジャパンインターナショナルスクールのサマーキャンプ
インターナショナルスクールの校舎が使える時期と対象となる子どもたちが休みの時に開催されいます。
そのため、夏の「サマースクール・キャンプ」が一番多く、次に「ウィンタースクール・キャンプ」が続きます。
では具体的にサマースクール・キャンプとはどんなことをするのでしょう。
サマースクールが開催される理由
写真は、カネデイアン・アカデミイのサマースクールの様子。
多くのインターナショナルスクール(以下、インターと略します)は、夏休みに特別カリキュラムの学校を開きます。
それが「サマースクール」です。
9月入学が主流のインターでは、6月の修業から新年度開始の9月まで3ヶ月も間があいてしまいます。
そこで、夏休みを活用し、新年度への準備と生徒の能力アップをかねてサマースクールを開催します。
例えば、夏休み明けの9月から幼稚園の生徒が小学生になる場合、小学校の校舎や雰囲気に慣れるためサマースクールは小学校の校舎、教室で開催されたりします。
また、転勤でインターに入ってきた生徒の場合、英語力が足りない場合はサマースクールで英語力アップのための特別授業が行われることもあります。
夏休みに補習として、在校生、新入生を対象としたカリキュラムを用意している学校から、サマーキャンプとして、普段とは違う体験型学習に力を入れる学校などさまざまです。
よって、本来、サマースクールの対象者は、在校生や9月入学の新入生を対象としたものでした。
以前よりインターが身近になり、興味を向けられることが多くなりました。
そのことを受け、学校側も、サマースクールを通して多くの日本人にインターの文化を知ってもらう良い機会としてとらえています。
インターのカリキュラムとコミュニケーションの観点から、対象者が大きく分けて3つにわかれます。
①在校生や9月入学の新入生を対象としたもの。
②ある程度英語が使える他校生も参加できるもの。
③英語が話せなくても参加できるものです。
サマースクール特集では、主に③の英語が話せなくても参加できるサマースクール・キャンプを取り上げています。
サマースクールの特徴は、英語で工作から理科、音楽から体操など幅広い科目を受けることにあります。
少人数で学ぶアオバジャパンインターナショナルスクールのサマーキャンプ
いろいろな科目を英語で教わることで、自然と英語に触れることができます。
(この手法を英語イマージョンプログラムと呼びます)
また、その背景の文化に接することができるのも魅力です。
サマースクールの開催期間は2週間から3週間がほとんどです。
その間に、子どもたちは先生や友だちと出会い、英語を使ったコミュニケーションの楽しさを実感していきます。
短期集中だからこそできる体験できるインターの世界。
それがサマースクール・キャンプの魅力です。
インターナショナルスクールの校舎で開講しています。
写真は、カラフルな遊具がならぶカネデイアン・アカデミイ。
日本の学校とまったく雰囲気の違うインターの校舎に驚くかもしれません。
違う環境で、異なる言葉で学ぶ。
それもサマースクールの醍醐味です。
アメリカンスクールのサマーデイキャンプのアンケートでは、違う環境、異なる言語、多国籍なスタッフとともに過ごすことで、子供に自信が付く様子がわかります。
学校によっては、サマースクール・キャンプの期間中に遠足やキャンプを取り入れています。
もちろん、遠足、キャンプは、子どもの年齢合わせ、楽しめる内容になっています。
キャンプなど宿泊旅行の場合、スクールの後半に設定されていることが多いようです
英語での会話を原則としている学校が多いようです。
日本語を話すと怒られるわけではなく、自然と英語を話すような環境になっています。
例えば、スクールバスに乗った瞬間から挨拶は「Good Morning!」です。
多国籍な先生と一日中英語で話しかけられ、答える。
それでも楽しく授業が受けられるようにプログラムは組まれています。
体験型のプログラムが多いのも、楽しめるようにという配慮です。
授業科目は、各レベルに合わせた英語の授業から、美術や工作、科学の実験や体を使ったゲーム、水泳やフィールドホッケーなど実にさまざまです。
各学校によって名物プログラムがあり、アメリカンスクールではランチ後、チームで競うゲーム「カッパコーナー」が有名です。
カネデイアン・アカデミイでは、10日間のプログラムですが9日目には学校に泊まります。
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カネデイアン・アカデミイのサマースクール
みんなで映画を見たり、夕食後にはみんなでマシュマロを焼いたり、楽しさが詰まっています。
また、湘南インターナショナルスクールのように海に近いことを活かし、課外授業で海での体験学習を積極的に取り入れている学校もあります。
また、多くの学校では日本語のわかるスタッフを配置しています。
子どもが安心して参加できますし、保護者と連絡がスムーズに取れます。
万が一の緊急連絡も安心です。
代表的なサマースクールとして、アメリカンスクールの「サマーデイキャンプ」があります。
調布の小学生から中学一年生まのクラスは、10日間(2週間)のコースで、約15万円です。
授業料には、教材費、昼食も含まれています。
学校によっては、サマースクールが夏休み期間中長く開催されていることもあります。
アオバジャパンインターナショナルスクールのサマーキャンプは、7月下旬から8月下旬まで5週間にわたり開催されます。
そのなかから2週間以上を夏休みの計画に合わせ、週を選びます。
多くの参加者は、2週間から3週間連続で参加するようです。
この場合、授業料は1週間で約5万円がひとつの目安のようです。
アメリカンスクールは宿泊型のキャンプはありませんが、学校によっては、宿泊型のキャンプを組み入れているところもあります。
その場合、キャンプは、別料金としている学校もあります。
1、スクールバス代
学校まで、最寄の駅やバス停、自宅などからスクールバスを運行しているスクールもあります。
その場合、行きと帰りの料金がかかります。
行きと帰りで料金が違う場合があります。
その場合、帰りが延長預かりの費用を含んでいる学校もあります。
2、アフタースクール代 (アフタースクールプログラムなど)
3時くらいに学校が終わった後、午後4時や5時まで子どもを預かってくれます。
アフタースクールを申し込むと追加の授業や課外授業がある学校もあります。
インド大使館を訪れたアオバジャパンインターナショナルスクールのサマーキャンプ
3、昼食代
お弁当、飲み物持参という学校もあります。
また、ケータリングを使うこともできる学校もあります。
その場合、別途、ケータリング料金がかかります。
ちなみにヘルシースナック持参という学校もあります。
これは、おやつの時間にそれぞれ自分で持ってきたお菓子を食べるようです。
4、キャンプ代
サマースクールの後半に、キャンプを組み入れている学校があります。
その場合、別途キャンプ代がかかることがあります。
1、早期申し込み割引
学校によっては、早く授業料を申し込むと割引をしてくれることがあります。
ただし、キャンセルする場合、キャンセル料がかかる場合もあります。
2、兄弟、姉妹割引
兄弟、姉妹で参加する場合、授業料の一部を割り引いてくれます。
スクールバス代なども割り引かれることもあるようです。
3、長期参加割引
週単位で参加できる学校において、3週間や4週間参加すると授業料が割引にな
ることがあります。
Q1:サマースクール、キャンプだけ参加できるの?
インターに通っていないけどサマースクールだけ行けるの?
一般参加ができるサマープログラムを開催するインターナショナルスクールを掲載しています。
もちろん、学校によっては、自校の生徒だけを対象にする場合や他校生徒でも受け入れますが、英語力が必要など条件があったりします。
「サマースクール・キャンプ特集」では、基本的に参加自由のスクールをピックアップしています。
Q2:うちの子 英語が話せない…
サマースクールに興味があるけれど、「うちの子、英会話なんてできない」から…。
多くのサマープログラムでは、受け入れています。
例えば、ひと夏で約1,500人もの生徒を受け入れるアメリカンスクールでは、お子さんの英語力についての入学条件はありません。
「サマースクール・キャンプ特集」では基本的に英語力をあまり必要としない学校をピックアップしています。
Q3:先生はどのような人?
学校によって違いますが、主に教師歴のある先生が担当してくれます。
各サマースクール、キャンプでは、補助教員も含め、多くのスタッフが対応しています。
また、クラス編成ですが、日本の学級制度から比べるとはるかに少ない編成です。
例えば、アメリカンスクールのサマーデイキャンプでは、ひとグループ18人となっています。
さらにカウンセラーという補助教員も参加し、大学生などのお兄さん、お姉さんもいて上手にフォローしてくれます。
Q4:どうやって通うの?
ラッシュは大変!
サマースクールの間だけといっても、朝のラッシュやインターまでの遠い場合など躊躇していまいます。
実は、多くのスクールが最寄の駅からスクールバスを運行しています。
例えば、アメリカンスクールの場合、各私鉄の最寄り駅からスクールバスを運行しています。
スクールバスを利用する場合、別途料金が発生することが多いようです。
また、学校まで車で送り迎えの方も多いです。
Q5:昼食は?
大きく2つに分かれます。
1、学校がランチを用意してくれる場合
2、お弁当持参の場合
ランチが参加料に含まれている学校もあります。
また、お弁当持参の場合、多くは飲み物持参が多いようです。
Q6:服装はどうしたらいいの?
プールがあるプログラムも
多くの学校が動きやすいカジュアルな格好をすすめています。
また、水泳や野外活動があるプログラムでは、事前に用意する物などがリストで渡されます。
Q7:キャンプなの?スクールなの?
サマーキャンプ」と「サマースクール」はどう違うの?
サマーキャンプという名前の場合、活動的なプログラムが多く、スクールの場合、学習的な意味合いが大きいようです。
しかし、サマースクールでもさまざまなアクティビティーが用意されており、宿泊型のサマースクールもあります。
おおまかに「夏に開講する学校」という表現である場合、一般的に「サマースクール」と呼んで良いと思います。
なお、アメリカンスクールの「サマーデイキャンプ」という名称は、「デイキャンプとは、さまざまなアクティビティやレクレーションを日帰りで提供する場のこと」です。
Q8:なぜサマースクールがあるの?
インターナショナルスクールは、秋入学が主流です。
そのため、9月が新学期スタートの場合、夏休み明けの進級や入学に備えて、子供たちを学校に慣れさせる目的があります。
例えば、9月から小学校に入学する生徒にサマースクール中に小学校の建物でサマースクールを受けさせて、新学期への心理的、物理的な壁をなくすように工夫しているところもあります。
Q9:英会話スクールどこが違うの?
英語で学ぶか?英語を学ぶか?
インターナショナルスクールは、英語で各科目を学びます。
一方、英会話スクールは、英語を学びます。
また、サマープログラムにインターナショナルスクールの教育体系が部分的に取り込まれていることがあります。
英語を学ぶのではなく、英語で美術や工作、お昼、水泳の授業を受け、屋外の活動もします。
この手法を英語イマージョンプログラムといいます。
英語の世界に浸ることで、より高い効果を得る指導法です。
それを体験できるのが、インターナショナルスクールのサマープログラムの最大の特徴です。
Q10:英語の申し込みはちょっと…。
日本語で申し込めます。
ご安心ください。
多くの学校では、日本語を話すスタッフがいます。
また、申し込みも日本語で書くのがほとんどです。
英語、日本語併記の申込書もありますが、記入例を参考にすると問題ありません。
また、説明会や学校の担当者に聞けば、すぐに教えてくれます。
インターナショナルスクールでは、保健室もあり、サマープログラムでも看護師が待機しています。
緊急時も日本語ができるスタッフがいるので、安心です。
アメリカンスクール・イン・ジャパンは、1902年(明治35年)に設立された伝統校です。そのアメリカンスクールに、英語が話せなくても参加できるキャンププログラムがあります。それが「サマーデイキャンプ」。インターナショナルスクールの学校主催のサマープログラムでは最も古く、プログラムの充実度に定評があります。
日本を代表するインターナショナルスクールであるアメリカンスクール・イン・ジャパンの六本木キャンパスで開始されるイマージョンプログラム。4才児から2年間の特別カリキュラム終了後、1年生からは調布キャンパスで学びます。
学費も年収も2倍に?日本人がインターナショナルスクールに通うメリットとは?
http://istimes.net/articles/782日本人がインターナショナルスクールに通うメリットとは?インターナショナルスクールタイムズの調べでは、学費は日本の学校に通わせるより2倍以上かかります。しかし、インターナショナルスクール卒業生の所得も2倍以上になっていると考えられます。
2020年 オリンピック前後に待ち受ける教育の4大変化を知ると新たな勝ちルートが見えてくる?
http://istimes.net/articles/8372020年のオリンピック開催に合わせ、義務教育、英語教育、大学入試など一気に変わりそうです。お子さんがいる家庭は将来の進路に関わってきます。2020年のオリンピック後に社会で活躍するお子さんの未来を考えると、教育がどう変わるのか?を押さえておきましょう。
この記事の記者
インターナショナルスクールタイムズの編集長として、執筆しながら国際教育評論家として、日本経済新聞やフジテレビホンマでっかTV、東洋経済、プレジデント、日本テレビ、TOKYO FMなど各メディアにコメント及びインタビューが掲載されています。
プリスクールの元経営者であり、都内の幼小中の教育課程のあるインターナショナルスクールの共同オーナーの一人です。
国際バカロレア候補校のインターナショナルスクールの共同オーナーのため国際バカロレアの教員向けPYPの研修を修了しています。
日本を代表するサマープログラムといえば
アメリカンスクール・イン・ジャパンのサマーデイキャンプ。
のべ参加者数3万人以上が参加しているインターナショナルスクール最大規模のシーズンプログラムです。
アメリカンスクールのサマープログラムが、現在の日本人向けシーズンプログラムの先駆けといわれています。
のべ3万人という数字には、参加者・保護者の信頼の証です。