2017年03月03日
2020年に理科系科目の教育に重点を置く私立国際高校の設立を目指すプロジェクトがあります。それが、International School of Science設立プロジェクト。2017年のサマースクールはさらにバージョンアップして生徒募集中!開校、設立に向けて着々と準備が進んでいます。
2020年に理科教育の重点をおいたインターナショナルスクール高校の設立を目指す、International School of Science 設立プロジェクト。
編集部でも注目しているインターナショナルスクールの開校計画ですが、今年もサマースクールを開催します。
3回目となる、今年のサマースクール。
国内外の中学生、高校生を対象とした宿泊型のサマースクールです。
2017年7月30日(日) から8月8日(水)まで 11 日間にわたり開催される中・高校生を対象としたサマースクールが「ISSJ SUMMER SCHOOL 2017」。
運営は、2020年に理科教育の重点をおいたインターナショナルスクール(高校)設立を目指す、International School of Science 設立プロジェクトのひとつです。
すなわち、ひと足早く同校の授業をサマースクールとして受けれらるのがこのサマースクールです。
未来のイノベーター輩出はもちろんですが、将来を待たずとも機会と環境を得ることで高校生のうちから天井をつきやぶり、社会課題の解決や新たなワクワク創出が行える生徒が集う教育機関を目指します。
衣川代表(左)と野村代表(中央)、Charlotte Evans先生
Summer School 2017 Application Form 申込 Summer School 2017 Theme Where Do We Come From, Where Are We Now, and Where Are We Heading? “D’où venons-nous ? Que sommes-nous ? Où allons-nous ? (Where Do We Come From? What Are We? Whe...
インターナショナルスクールとして英語でサイエンスを中心として学ぶ高校として開校計画が進んでいます。
ISSJ高校を通してどう学び、どこに向かって欲しいのか、次のように記しています。
海外ハイランク大学理系学部も進路の選択肢に入れられる研究者の卵」の育成を行います。
2015年のサマースクールでプレゼンテーションをする生徒
「海外の大学」、「理系」、「研究者の卵」がキーポイント。
そのため今回のサマースクールも、英語で学ぶ力、サイエンス、そして「研究者の卵」になれるようなプログラムになっています。
さっそく2017年のサマースクールの内容を見てみましょう。
フランスのポスト印象派の画家、P.ゴーギャンの言葉がテーマになっています。
その言葉が、こちら。
"Where Do We Come From, Where Are We Now, and Are We Heading?"
(我々はどこから来たのか? 我々は何者なのか? 我々はどこへ行くのか?)
テーマにあるように、科学技術の歴史をまずは振り返り、どのように発展してきたのか。
また、発展の歴史から未来を見つめます。
さらに、細胞研究やロボティクス、AIなど科学技術の進歩とともに、人間がどのようにあるべき、を科学者は常に考えて研究する必要があります。
そのため、科学の発展と倫理との衝突を想定し、人間としての在り方や生き方を探究する重要性もサマースクールに盛り込まれています。
それでは、具体的にISSJは、どのような人材を育てるのでしょうか。
すでに活躍している研究者を例にして野村代表にもお伺いしてみました。
2015年のサマースクールで研究をする生徒
ISSJが育てたい人材。
同校は、プロジェクトが始まったばかりでちょっと気が早いのですが、どのような人材を育てたいのでしょうか?
例えるならば、次のような科学者かもしれません。
マヌ・プラカシュ(Manu Prakash)さんは、インド生まれの生物物理学者で、マラリアの調査研究のためにまずは折り紙顕微鏡と遠心分離機を作った研究者です。
▼詳しくは、fuze.djの記事を参考にしてください。
折り紙顕微鏡のパイオニア、マヌ・プラカシュが、マラリア治療に起こす革命
https://www.fuze.dj/2017/02/manu_prakash_modern_day_hero.htmlインド生まれの生物物理学者マヌ・プラカシュ(Manu Prakash)は、彼の折り紙顕微鏡「Foldscope」の発明で世界のマラリア撲滅に向けて安価な診断方法を品行地域に届けている。
社会にイノベーションをもたらす研究者の卵として、オーストラリアの高校生の取り組みが話題となりました。
2016年に一時は750ドル(約9万円:当時)HIV薬「ダラプリム」と同じ薬効成分を持つ薬を、オーストラリアの高校生が1錠あたりわずか230円という低コストで作り上げたケースです。
高校生は、「社会的に問題のある薬」に着眼して、研究を進めてきました。
このようなブレークスルーにつながる思考やそして、地道な研究、さらにそれが社会的に倫理的にどのような役割を果たすのか?など総合的に学ぶことを支える仕組みが同校の教育に期待されます。
「1錠9万円」に釣り上げられたHIV薬 オーストラリアの高校生が約230円で作り出すことに成功
▼詳しくは、The Huffington Postの記事を参照ください。
「1錠9万円」に釣り上げられたHIV薬 オーストラリアの高校生が約230円で作り出すことに成功
http://www.huffingtonpost.jp/engadget-japan/hiv-medicine-australia-hs-student_b_13421416.html高校生たちは、この「社会的に問題のある薬」に取り組むことに意義を感じ、1年間にわたって研究を継続してきたとのこと。
将来の科学者の卵がサマースクールで学ぶのは、こちら。
立命館大学・びわこくさつキャンパスと東京理科大学・野田キャンパスです。
グーグルストリートビューで立命館大学・びわこくさつキャンパスが公開されています。
東京理科大学の野田キャンパスのツイッター。
写真は昨年の桜が咲く様子です。
サマースクールは、夏なので緑が茂るころですね。
期 間: 2017年7月30日(日)~8月9日(水)
場 所: 立命館大学・びわこくさつキャンパス/東京理科大学・野田キャンパス
対象: 15 歳~17 歳(中学 3 年生、高校 1・2 年生)それ以外の学年は別途問合せにて受付
募集人数: 30名
費用: 25 万円(税込・プログラム費 12 万、宿泊・食事・保険 10 万、国内移動等 3 万)
奨学金: 半数に支給予定。詳細はWebにて。
参加資格:英語での授業に参加できること/開催場所まで来られること(交通費自己負担)/ 全授業に出席できること/学ぶ意欲を持っていること
締切:4 月 30 日
選抜方法:応募多数の場合、選抜により参加者を決定
奨学金制度:全額・一部あり。候補者には、別途オンライン面接を実施することがあります。
1.サマースクールにサイトより申込み。
ちなみに申込み時に次のエッセイが必要です。
Essay 1 "Why do you want to participate in ISSJ Summer School 2017 ?" (Minimum 200 words) *
Essay 2 "Please tell us what kind of science topics that you are interested in and what kind of research/experiment that you would like to conduct in the future." (Minimum 200 words) *
Essay 3 "How do you think you can contribute to ISSJ Summer School 2017?" (Minimum 200 words) *
2.事務局より申し込み完了の連絡があります。
3.オンライン面接
4.合否通知(奨学金の有無にかかわらず5月中旬に応募者に連絡)
5.承諾書提出
6.参加費の振込
7. SummerSchool2017の詳細の案内、事前課題リストなどを参加者に6月より配布予定
Summer School 2017 Application Form 申込 Summer School 2017 Theme Where Do We Come From, Where Are We Now, and Where Are We Heading? “D’où venons-nous ? Que sommes-nous ? Où allons-nous ? (Where Do We Come From? What Are We? Whe...
International School of Science 設立プロジェクト/一般財団法人 活育教育財団
住 所: 東京都渋谷区恵比寿西1-21-14-106
U R L: http://science-school.org/
2020年にできるインターナショナルスクール・オブ・サイエンス高校が、面白そう!
http://istimes.net/articles/773神奈川県で、2020年に理科系科目の教育に重点を置く私立国際高校の設立を目指すプロジェクトがあります。それが、International School of Science設立プロジェクト。すでにサマースクールも開校し、設立に向けて準備が進んでいます。2016.08.12
千代田インターナショナルスクール東京(通称CHIST) 一足早く建築現場を見せていただきました。
http://istimes.net/articles/872東京都千代田区麹町四番町に建築中の千代田インターナショナルスクール東京。一足早く工事中の同校を見学させてもらいました。千代田インターナショナルスクール東京は、国際バカロレアの候補校となっている千代田女学園に隣接し、2018年4月開校予定(設置認可申請中)です。2/28 一部修正・加筆
ボーディングスクールのスゴイ学費。世界トップに人脈を作るには、やはりお金がかかる?
http://istimes.net/articles/775世界トップの子弟が学ぶボーディングスクールの学費とはどのくらいかかるのでしょうか。中学校・高校で培った人脈は、一生続きます。ボーディングの学費とその施設を中心にまとめました。
この記事の記者
インターナショナルスクールタイムズの編集長として、執筆しながら国際教育評論家として、NHK、日本経済新聞やフジテレビ ホンマでっかTV、東洋経済、プレジデント、日本テレビ、TOKYO FMなど各メディアにコメント及びインタビューが掲載されています。
プリスクールの元経営者であり、都内の幼小中の教育課程のあるインターナショナルスクールの共同オーナーの一人です。
国際バカロレア候補校のインターナショナルスクールの共同オーナーのため国際バカロレアの教員向けPYPの研修を修了しています。
サマースクールで研究中の生徒(過去の開催)