2017年03月23日
東京都教育委員会は、新国際高校(仮称)の設置の検討に入りました。東京都港区白金の旧都職員住宅跡地に検討されているのが、「新国際高校」です。国際教養として理数教養、語学教養と海外進学が特徴です。
2020年の東京オリンピックに合わせ、東京都は英語村の「TOKYO GLOBAL GATEWAY」を平成30年9月に開業予定です。
その東京都が都立高校改革とともに新しい国際高校の設置の検討に入りました。
「新国際高校」の設置を検討した理由のひとつに都立国際高校の人気があるようです。
東京都教育委員会は、今回の報告書に設置検討の背景のひとつに都立国際高校の人気を挙げています。
国際高校の入学者選抜の応募倍率が高い状況を踏まえ、日本人としての自覚と誇りを備え、世界に通用する人材を育成する(本文より一部抜粋)
都立国際高校は、1989年に開校し、2015年には国際バカロレアコースも併設。
人気が高まっていました。
国際高校の人気が東京都教育委員会に「新国際高校」の検討を後押ししたようです。
学校の教育理念とどのような生徒を育てたいのか、が公表されています。
国際社会において、地球規模の問題解決に積極的に取り組み、他者と協調しなが ら、より良い未来を構築する人材を育成する。
特徴として挙げられているのが「国際教養学科(仮称)」の開講です。
現時点では、国際教養学科を理数教養系(仮称)と語学教養系(仮称)に分け、それぞれに海外進学コースを設置する、としています。
・ 理数教養系 ... 専門教科「理数」の設定
・ 語学教養系 ... 第二外国語の単位数を多く設定
報告書ででは、各学年は、理数教養系3学級、語学教養系3学級の合計6学級の規模を想定しています。
また、都立国際高校のように海外からの帰国生徒と在京外国人生徒の受入れる、としています。
教養として、芸術、第二外国語の充実(フランス語、中国語、スペイン語など)、古典的作品を学習する機会を設定など具体的に固まっているようです。
また、最先端の学問や哲学等の幅広い分野を取り扱う土曜講座の開講や大規模公開オンライン講座(MOOC:国内外の大学の講義を無料で受講することができる取組)を活用した学習など積極的にオープンソースも活用していくことも示されています。
教養として、日本の伝統・文化の体験学習も取り組むとしています。
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東京都教育委員会の報告書によると検討されているのが、港区白金。
東京都教育委員会は、平成29年度に基礎調査を実施します。
その結果を踏まえて開校予定年度等を検討します。
パラリンピックの正式種目のポッチャのように国際教育で点を挙げる東京都教育委員会©Tokyo 2020
どのような高校ができるのか。
楽しみですね。
都立国際高校の国際バカロレアコースの分析しました。IBコースの教育理念や難易度、偏差値、過去問もインターナショナルスクールタイムズとして分析。気になる学費や進路先などもまとめました。
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日本未上陸!4つ目のIBとは?国際バカロレアで体験する「キャリア関連プログラム」の底力
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この記事の記者
インターナショナルスクールタイムズの編集長として、執筆しながら国際教育評論家として、NHK、日本経済新聞やフジテレビ ホンマでっかTV、東洋経済、プレジデント、日本テレビ、TOKYO FMなど各メディアにコメント及びインタビューが掲載されています。
プリスクールの元経営者であり、都内の幼小中の教育課程のあるインターナショナルスクールの共同オーナーの一人です。
国際バカロレア候補校のインターナショナルスクールの共同オーナーのため国際バカロレアの教員向けPYPの研修を修了しています。
検討されているのが旧東京都職員白金住宅地があった東京都港区白金2-4
(googleマップより引用)