2017年08月10日
ローラス・インターナショナルスクールの青山・高輪・白金台・西馬込・田園調布・武蔵小杉の各校では、1歳半から6歳までを対象としたサマーキャンプを開催しています。今年のテーマは、”Adventure World”。高輪校で開催されたサマーキャンプを見学。英語で好奇心を広げるサマーキャンプは、楽しく、なるほど!となりました。
ローラス インターナショナルスクール オブ サイエンス高輪校(以下、ローラス高輪校)は、東京都港区高輪3丁目にあります。
JR品川駅と京急品川駅から日本橋方向に歩いて9分。小高い丘の上にグランドプリンスホテル高輪があります。
プリンスホテルに向かって小高い丘を登る途中、左手に旧竹田宮邸が見えてきます。この場所で道路を挟んだ向かい側にローラス高輪校があります。
▼瀟洒な洋館。現在は、ステーキハウスになっています。
実は、品川駅からローラス高輪校まで歩くルートは、旧東海道です。
品川は、東海道の最初の宿場町でした。
歴史ある品川にローラス高輪校があります。
▼校舎の裏には高輪公園が広がります。公園まで徒歩10秒という恵まれたロケーションです。
見学させてもらったのが10時前後だったため、1日の様子ではないのですが、同校のサマーキャンプの授業、雰囲気をお伝えします。
ローラスのキャンプには、『Planet』、『Ninja』など毎回違ったテーマがあります。
今年のサマーキャンプのテーマは『Adventure World』です。
このテーマに沿って、ローラスのカリキュラムコーディネーターが中心になり、各スクールのヘッドティーチャーからのアイディアをまとめ、日々のアクティビティへと落とし込んでいます。
見学時は”Wild West (アメリカの西部開拓時代)”をモチーフにしたクラフトの授業が行われていました。
見学させていただいたのが、年中・年長が合同になったクラス。
生徒たちは、まずは朝のMorning AssemblyやCircle Timeで西部開拓時代の歴史や文化について学びます。
ネイティヴの先生達が、西部開拓時代をテーマにした絵本を読み聞かせたり、関連する歌を歌ったり。
アメリカ西部の荒野に勇猛果敢に挑む開拓者。一攫千金を夢見て道なき道を進んでいく…。そんなイメージが生徒たちの頭の中に醸成されます。
生徒たちの脳内はすっかり西部開拓時代。そこで、先生達からオリジナルのテンガロンハットやサボテンのクラフト作りのベースを渡されると、大喜びで制作にとりかかります。
生徒達は制作しながら、先生に対して、”How can I make~?(どうやって作るの?)”や”Why was the Wild West called Wild West?(どうして西部開拓って呼ばれているの?)” と、どんどんクラフトやバックグラウンドについて質問していきます。
写真のクラスは、年中と年長の合同授業でしたが、自分から"How"や"Why"などの質問が積極的に出ることに驚きました。
楽しみながらテーマを理解してくため、自然と探究心が生徒達の心に芽生えるのが伝わってきました。
授業は、物語を読み聞かせ、感想を述べ合ったり、プレゼンをしたり、クラフトで書く、塗る、切る、貼るなどの様々な手の動きを組み合わせたアクティビティ、音楽にのって全身でムーブメントなど、テーマを子供達にインターナライズするために、様々なアプローチが取られていました。
生徒の好奇心とテーマの理解。
それが全身で体験して「楽しい」とつながることで、知識の定着率と理解の深さに繋がりますね。
“Wild West(西部開拓時代)”以外にも、”Microscope(顕微鏡)”、”Magic(マジック)”、”Computer World(コンピューターの世界)などが日々のテーマとしてあり、エントランスで可愛らしいロボットが今日のテーマを教えてくれます。
授業を見学して気付いたのが、サマーキャンプに参加している子どもたちの私語が英語だということ。
日本語が第一言語の生徒が多いとお友達との私語が日本語になることがあります。
しかし、ローラスのサマーキャンプでは、子供たちはクラスに入ると必ず英語を話しているというところが特徴です。
その理由は、在園生が多く参加しており、「校舎の中では英語に切り替えてコミュニケーションする」ルールが身についているため。
英語で話すお友達に囲まれると、自然に英語でコミュニケーションを取り合う習慣になるんですね。
見学して気付いたのが、子どもたちが落ち着いて座って工作をしていたこと。
大人数の幼稚園児が集中して工作をできること。
小学校でも集中できない生徒が立ち上がり、先生がクラスをまとめられなくなる「学級崩壊」が問題ですが、編集部が見学していた時、途中で集中が切れてしまう生徒は一人も見当たりませんでした。
その理由として、授業に入っている教員やアシスタントスタッフの数が多く、一人ひとりの生徒と手厚くコミュニケーションを取っている事が挙げられます。
また、教員一人ひとりが教員免許を取得していたり、教師としてのキャリアが長かったりと、生徒の扱いがよくわかっていること。
ふたつの指導面が大きな理由ですが、さらに参加している生徒の普段の生活にも秘密がありそうです。
編集部の感想ですが、参加している子どもたちは、幼稚園や小学校受験などで普段から落ち着いて集中するトレーニングを受けていると感じました。
これは高輪という立地の特性もあるかもしれません。
サマーキャンプに参加する生徒は、毎朝のMorning AssemblyとCircle Timeから一日が始まります。
Morning AssemblyとCircle Timeとは、皆で顔を合わせて挨拶、ダンス、楽しいアクティビティを通して、先生やお友達と心が打ち解けるようにする時間です。
ウォータープレイも探究ベース。どうやったら火が燃える建物から先生を救う事ができるか?を考えて実践。
無事に消火活動も終了!バケツが飛び、服がびしょ濡れになっていますが、これも体験ですね。
このMorning AssemblyとCircle Timeがあるため、園に来たら、「英語でコミュニケーション」するマインドセットができ、元気一杯のエネルギーを健康的に発散させています。
授業に集中できているのは、どうやらここにもポイントがあるみたいですね。
サマーキャンプは季節を感じるテーマが入ることで、いつもとは違う視点で科学的な好奇心を刺激します。
科学的な思考は、幼児期から自分で論理的に考える「脳の習慣」をつけることが重要です。
ローラスのサマーキャンプは、科学的思考の基礎を作るために”How?”、”Why?”という好奇心と科学を結びつけています。
英語でSTEM教育を学ぶSTEMアカデミーも各校で開催されています。
英語でSTEM教育を学ぶSTEMアカデミーも各校で開催されています。
科学の原理を具体的に知るのは小学校以降ですが、その時に「あの時の体験は、このような原理だったのか!」と学びの面白さにつながります。
小学校に上がった後で、「そうだったのか!」という原理と体験を結びつけることができたら、子どもは自然に「仮説」を組み立て、実験で「検証」し、さらに「失敗」からさらに次の「仮説」を導き出す科学的な思考が身についていきます。
そのために乳幼児期で「原体験」をたくさん作ること。
それがローラスのサマーキャンプに参加する事で得られる未来への種です。
ローラスのサマーキャンプは、5時間コースが9時~14時、フルデイコースは8時半~18時(最長18時半までお預かり)なので、普段は日本の幼稚園や保育園に通っている生徒さんもスムーズに参加できるレッスン時間になっています。
実際に近隣に住む幼稚園、保育園に通われている生徒さんで、キャンプの時だけは参加されるというケースが多いそうです。
そういうお子さんにとって、ローラスのサマーキャンプは、英語で探究学習する初めての機会になります。
外国人の先生といつもと違うお友達と英語で学び、遊ぶこと。
この体験が幼児期から積み重なることで、英語でコミュニケーションするハードルがぐんと下がり、英語に対するポジティブで明るいイメージが醸成されます。
その後の人生において「英語でのコミュニケーション能力」を定期預金のように積み重ねている、と考えるとわかりやすいですね。
編集部が感じるのは、サマーキャンプだけではもったいない、ということ。
すなわちサマーキャンプで育てた、好奇心や英語の芽を活かす次を考えて欲しいのです。
STEMアカデミーの授業で、レゴを組み立て、タブレットで動作のプログラミングをする生徒たち。
お子さんの脳の成長は、乳幼児期が一番成長します。
その時期に、定期的に英語で探究的に学ぶ経験を積ませてあげる。
そのためには、ローラスのアフタースクールやウィンターキャンプ、スプリングキャンプを「芽を育てる」ために活用したいですね。
ローラスグループは、都内に8校展開しており、1歳半から学べます。
サマーキャンプが最初の経験というお子さんも多いため、初めて参加するお子さんが安心して学べるような仕組みがいくつもあります。
写真奥が高輪公園。校舎の前の道路は、歩行者専用で安心。
例えば、ローラスのサマーキャンプは、ネイティヴの先生だけではなく、日英バイリンガルのアシスタントの先生が授業に入っています。
そのため、授業の内容やどのように工作を作るのか?学びと生活面でサポートしてくれます。
サマーキャンプでお友達が増えるのは、お子さんだけではありません。
実は、お母さんにとっても、いつもとは違うママ友ができる良い機会です。
インターナショナルスクールのシーズンプログラムを活用するご家庭は、お子さんの教育で目指す方向性が似ています。
お母さんたち自身も、受験や子供の英語教育について情報をシェアし、ネットワークを広げる良い機会ですね。
住所:〒108-0074 東京都港区高輪3-21-7 レガロ高輪1F
URL:http://www.laurus-school.com
電話番号:03-6450-2923
最寄り駅:高輪台駅、品川駅
アクセス:都営浅草線「高輪台」駅(A1出口)から徒歩9分、JR・京浜急行「品川」駅(高輪口)から徒歩9分
【武蔵新城に開校!】STEM教育のローラスインターナショナルスクールサイエンス武蔵新城校
http://istimes.net/articles/998神奈川県川崎市の南武線武蔵新城駅にローラス インターナショナルスクール オブ サイエンス武蔵新城校が開校しました。同校を運営するのは、関東最大のSTEMインターナショナルスクールのローラスグループです。そのため英語とSTEM教育の2本柱の教育方針に特徴があります。完成したばかりのローラス武蔵新城校を見せてもらいました。
ローラスのSTEMアカデミーは、英語・日本語でプログラミングとロボットが学べる!
http://istimes.net/articles/841東京都港区にあるローラスインターナショナルスクールのSTEM Academyでは、英語と日本語でプログラミングの基礎を学び、最先端のゲームやロボットなどの制作を楽しめます。英語を学ぶESLも一緒に学べるから便利ですね。
【校舎見学】ローラス・インターナショナルスクール・オブ・サイエンス小学部
http://istimes.net/articles/766バイリンガ・サイエンス・インターナショナルスクールを田園調布など7カ所で運営する株式会社バイリンガは、2015年4月に港区白金台に小学部のローラス・インターナショナルスクール・オブ・サイエンスを開校しました。同校は、1歳半から6歳までの未就学児童のプリスクールとキンダーガーテンで有名です。
ローラス・インターナショナルスクールで開催されたサイエンス・フェアレポート
http://istimes.net/articles/843東京都港区にあるSTEM教育を推進するローラス・インターナショナルスクールで開催されたサイエンス・フェア。当日は、バイリンガグループの生徒から近所の小学生など多くのお子さんが集まりました。プログラミング教育と英語が文部科学省の学習指導要領になるのが2020年。ますます注目が集まるSTEM教育を感じるフェアでした。
この記事の記者
インターナショナルスクールタイムズの編集長として、執筆しながら国際教育評論家として、NHK、日本経済新聞やフジテレビ ホンマでっかTV、東洋経済、プレジデント、日本テレビ、TOKYO FMなど各メディアにコメント及びインタビューが掲載されています。
プリスクールの元経営者であり、都内の幼小中の教育課程のあるインターナショナルスクールの共同オーナーの一人です。
国際バカロレア候補校のインターナショナルスクールの共同オーナーのため国際バカロレアの教員向けPYPの研修を修了しています。
クラフトの教材をお友達とシェアしていくのもコミュニケーション能力をあげる動作のひとつ。