2017年05月15日
東京都千代田区に2018年4月に開校予定のChiyoda International School Tokyo(千代田インターナショナルスクール東京)。注目のHead of school(学園長相当)に国際バカロレアを日本に普及させてきたトップランナーの大迫弘和氏が就任予定です。どのような生徒と先生が集うのでしょうか?
本記事は、【独占インタビュー1】千代田インターナショナルスクール東京は、どのような学校になるのか?の掲載3回目です。
▼前回記事は、こちらを参照ください。
【独占インタビュー2】千代田インターナショナルスクール東京の学び!
http://istimes.net/articles/927東京都千代田区に2018年4月に開校予定のChiyoda International School Tokyo(千代田インターナショナルスクール東京)。注目のHead of school(学園長相当)に国際バカロレアを日本に普及させてきたトップランナーの大迫弘和氏が就任予定です。どのようなスクールになるのでしょうか?
【独占インタビュー1】千代田インターナショナルスクール東京は、どのような学校になるのか?
http://istimes.net/articles/912東京都千代田区に2018年4月に開校予定のChiyoda International School Tokyo(千代田インターナショナルスクール東京)。注目のHead of school(学園長相当)に国際バカロレアを日本に普及させてきたトップランナーの大迫弘和氏が就任予定です。どのようなスクールになるのでしょうか?
村田:今回、CHISTで具体的に「こういう生徒さんに来て欲しい」というイメージをお持ちですか?
大迫:これはインタビューでよく出る質問ですね(笑)。
私は、まず「前提に生徒像がある」というところに違和感をを感じます。「求める児童、生徒像」や「こういう生徒を求めています」とよく言いますが、学校の役目は「どのような教育を提供するか」を具体的に示し、その教育に子供を預けたいと思う保護者の方に学校として選んでいただくものだと考えています。
中学生、高校生になると、自分で考え、判断し、学校を選ぶこともある程度はあるかもしれませんが、特に今回はエレメンタリーのため、子どもたちが自分では判断できませんよね。
大迫:私たちができることはとにかく提供する「よい教育、カリキュラム、指導方法」をお示しすることに尽きると思います。
それに共鳴、感銘してくれる保護者の方が「我が子をぜひ」となってくださればと思います。
村田:学校の教育に共鳴するスタートは、説明会だと思います。
保護者の方が「うちの子がこのように学んでいくんだ」というイメージと教室がシンクロしていくと「学校」が出来上がっていくのでしょうか。
大迫:そうですね。そのためには、先生方がCHISTの基本的な理念を理解し、CHISTの教育の実践者になりうるかが勝負ですね。
良い先生に出会えたらと願っています。
村田:こういう先生に来て欲しいというイメージはお持ちでしょうか?
大迫:具体的に教員のイメージは持っている。
これまでの経験のなかで小中高の「素晴らしい先生」と出会ってきました。
IBのPYPからDPまですべてのプログラムでの素晴らしい先生を知っています。しかし最終的には縁があって来てくれた先生との協働作業が教育です。
縁のあった先生方と一緒にCHISTをを作っていきます。
村田:大迫先生は、これまで30年40年と良い学校を多くの先生方と作ってきました。そこには参謀のような方がいたのでしょうか?
大迫:どの学校でも必ず私にはよきパートナーがいました。
そして私を支えてくれる教職員の皆さんがいました。
彼らなしで絶対にこれまでの仕事はできませんでした。今回も既によきスタッフがいて、彼らが一緒にCHISTを作ってくれています。
村田:CHISTの先生ですが、海外から募集されるのでしょうか?また、教員の構成について教えてください。
大迫:インターナショナルスクールですから、海外、国内の両方のルートがあります。
村田:ベテランと若手という教員構成でしょうか?
大迫:それが理想的ですね。 1991年に大阪インターナショナルスクールができた時、K-12(幼稚園から12年生まで)を一気に開校したのですが、その時は、外国人教員は世界各国からベテランだけを集めました。
彼らは、その後、世界中のインターナショナルスクールの管理職になっていくのですが、
思い起こすとそれは、バブル期の大判振る舞いでしたね(笑)
村田:当時、私は中学生でした。テレビで大阪インターナショナルスクールの開校について見ていました。20年以上前のことですが、すごい学校ができた、と感じました。こうして、大迫先生とこうしてつながるとは(笑)。
村田:多くのインターナショナルスクールは、秋始まりですが、CHISTはいつ新年度を迎えますか?
大迫:小林りんさんがISAKを一条校なのに9月始まりにしました。(編集部注:インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢の小林りん代表理事)
今回、千代田女学園、武蔵野大学教育学部とのつながりのなかで、CHSITはインターナショナルスクールなのですが4月始まりにしました。
これもCHISTの挑戦の一つです。
千代田女学園中学校・高等学校の公式ホームページに掲載された~Two Schools Together~
村田:仕組み的にはどのように作っていくのでしょうか?
大迫:世界中から子どもたちがやって来るための仕組みを作ります。
4月にも9月にも、あるいは1月にもスタートが切れるカリキュラム上の仕組みです。
これまでに大阪インターナショナルスクールと千里国際でもそのような仕組みがあります。
工事が進む千代田インターナショナルスクール東京の校舎。開校が待ち遠しい。
村田:ふたつのサイクルが回る学校だったのですね。
(編集注:大阪インターと千里国際は、一条校とインターナショナルスクールがひとつの校舎でともに学ぶ。新学期はそれぞれ4月と9月)
大迫:ふたつの学校がひとつのキャンパスで、ふたつのサイクルでまわっていました。
今回は、学年度のスタートが4月一本ですからやりやすいですね(笑)。
村田:CHISTは、日本の学校とインターナショナルスクールの両方を知り尽くしている大迫先生でしかできないですね。
大迫:CHISTでしかできない教育を作らないと意味がないと考えています。それが今回の仕事をお引き受けした理由です。
9月始まりのインターナショナルスクールは首都圏にたくさんありますから、その形態での教育は既存のインターナショナルスクールにお任せいたします。
東京インターナショナルスクールを始め立派な教育をなさっているインターナショナルスクールを何校も存じ上げています。
現在、建築中のエントランス(完成イメージ)
大迫:今私が考えているのは「CHISTでしか作れないもの」を生み出すこと、そして「CHISTのプログラム」をインターでも1条校でも「参考になるな」と思っていただけるなら、私にとってやりがいのあった仕事だったな、ということになるでしょう。
CHISTの教育内容はすべて公開して、共有していただき、日本国内の教育改革に少しでも役立ててもらえたら嬉しいです。
村田:お聞きしていると先生は新しい教育の仕組みをつくるプロデューサーのような感じですね。
大迫:そうですね。実際に自分の仕事が「プロデューサー」なんだと意識したのは、同志社での仕事をお受けしたときでした。
「こういう理念で、このようなイメージで」と依頼されました。
今回はここ数年のIBの国内普及のための仕事の関係から、日本の教育全体を意識していますので、CHISTの教育が日本の教育の変化のきっかけにすこしでもなれば、という思いはこれまで以上に強いです。
村田:本日は、お忙しいところありがとうございました。
千代田インターナショナルスクール東京の説明会がCHIST新校舎隣りの千代田女学園で開催されます。
会場:千代田女学園
住所:東京都千代田区四番町11-8
6月17日(土)(千代田女学園とCHISTの合同の国際教育イベント)
学校説明会
6月18日(日)満席
7月1日(土)10~12時
7月15日(土)10~12時 満席
14~16時
9月7日(木)10~12時
千代田インターナショナルスクール東京 設置準備事務室
Email:chist@musashino-u.ac.jp
CHIST│Chiyoda International School Tokyo│千代田インターナショナルスクール東京
https://www.chist.jp/Chiyoda International School Tokyo (CHIST) is going to start as a new international education base in Chiyoda-ku, Tokyo; the political and financial center of Japan.
【速報】千代田インターナショナルスクール東京のホームページが公開!
http://istimes.net/articles/904東京都千代田区に2018年4月に開校予定の千代田インターナショナルスクール東京。注目の学園長相当のHead of schoolに国際バカロレアを日本の教育に普及させてきたトップランナーの大迫弘和氏が就任。ついにホームページのHPが公開されました。果たして、どのようなスクールでしょうか?
千代田インターナショナルスクール東京(通称CHIST) 一足早く建築現場を見せていただきました。
http://istimes.net/articles/872東京都千代田区麹町四番町に建築中の千代田インターナショナルスクール東京。一足早く工事中の同校を見学させてもらいました。千代田インターナショナルスクール東京は、国際バカロレアの候補校となっている千代田女学園に隣接し、2018年4月開校予定(設置認可申請中)です。2/28 一部修正・加筆
なぜ女子校激戦区の千代田区に国際バカロレア認定校がなかったのか?
http://istimes.net/articles/781女子校の激戦区千代田区。東京都23区の中核区で、千代田区の皇居周辺には国会議事堂、最高裁判所といった国の中枢機関が集まっています。その千代田区にインターナショナルスクールや国際バカロレア認定校など国際教育インフラがありませんでした。理由について一部加筆しました(9月3日)。
この記事の記者
インターナショナルスクールタイムズの編集長として、執筆しながら国際教育評論家として、NHK、日本経済新聞やフジテレビ ホンマでっかTV、東洋経済、プレジデント、日本テレビ、TOKYO FMなど各メディアにコメント及びインタビューが掲載されています。
プリスクールの元経営者であり、都内の幼小中の教育課程のあるインターナショナルスクールの共同オーナーの一人です。
国際バカロレア候補校のインターナショナルスクールの共同オーナーのため国際バカロレアの教員向けPYPの研修を修了しています。
現在、建築中の校舎にできる体育館(完成イメージ)