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【躍進!中東のインターナショナルスクール事情】サウジ、カタール、エジプトのインターナショナルスクール事情 2019年

【躍進!中東のインターナショナルスクール事情】サウジ、カタール、エジプトのインターナショナルスクール事情 2019年

インターナショナルスクールの動きは、日本より世界の方が早く動きもダイナミックです。編集部では今回、中東のインターナショナルスクール事情についてまとめました。中でもエジプトの国際公立学校設立の動きは、日本にとっても参考になるのではないでしょうか。また、サウジの私立学校グループがビジョン2030の関係で買収されていたのも、社会の大きな動きの一つではないでしょうか。


カタールでスイス系ボーディングスクールスクールの増加

世界には、ボーディングスクールの3大聖地がある。
それが、イギリス、アメリカ、そしてスイスだ。

近年、タイやシンガポール、マレーシア、中国などによってボーディングスクール業界の地図が塗り替えられようとしている。

その中で、イギリス系はボーディングスクールの世界展開で、インターナショナルスクール部門を創設し、世界に展開している。

アメリカは、内需優先で、海外にインターナショナルスクール部門を開校する動きはあまり見られない。堅調に応募が続く。

旧来の3大聖地と呼ばれるスイスは、イギリスに似た展開を選ぼうとしている。
インターナショナルスクール部門を海外に分校として展開する構図だ。

スイス系インターナショナルスクールの増加

カタールにあるスイスインターナショナルスクール・カタール校。
中東のイラン・カタール、シリア対サウジアラビアなどの対立によって苦境に立たされているカタール。

そこに永世中立国のスイス系インターナショナルスクールが入り込んでいる。

スイス系インターナショナルスクールは、特に英語とフランス語で母語の三ヶ国語のトリリンガルスクールとして、生徒のキャリアをフォローしていく。

▼ スイスインターナショナルスクールカタール校の公式インスタグラムより引用。

娘が学校で勉強しているチュニジア人女性は、英国、ニュージーランド、スイス、ベルギー、レバノン、カナダ、米国など、さまざまな国から雇用された教員と事務職員がおり、世界多様性のために娘のために選んだと語ります。

現在、同校は国際バカロレアのPYP候補校であり、今後DPまで一貫校にしていく計画です。

エジプト 公立国際学校を整備へ

エジプト文部科学省は、カイロ、ギザ、ダミエッタ、アレクサンドリアの各州に新しい学年2019/2020の時点で5つの新しい国際公立学校の開設を発表しました。

エジプト文部科学省は新しいインターナショナルスクールの運営は、英国式で運営され、公立のインターナショナルになります。

保護者からの国際公立学校の需要が高いと担当者は、述べました。

エジプトは歴史的な背景から、英国系のブリティシュ・スクール、フランス系のリセ、さらにドイツ系、アメリカ系とインターナショナルスクールの多様性がある。

▼ 創立25年以上のThe Continenatl School of Cairoの公式インスタグラムより引用。

エジプトの新しい国際公立学校は5校からスタートへ

新しい国際公立学校は5校からスタートします。
1、ナスル市の国際公立学校 住所:モスタファエルナハス通り-9区
2、ザフラナスル市国際公立学校 住所:ザフラナスル市
3、ニューダミエッタの新しいインターナショナルスクール「ニューダミエッタ」
4、「10月6日市」公園のMar教者マフムード・タラート・ツィアダ学部に付属する「シンジケート・オブ・エンジニアズ」
5、アレクサンドリアの国際公立学校

サウジアラビア最大の私立学校グループが買収

サウジアラビア最大の私立学校グループであるMaarif Education&Trainingは、サウジアラビア社会保険機構とGEMS教育(GEMS教育)が共同出資するGEMS Education Saudi Arabiaに買収されました。

1971年にサウジアラビアで設立されたMaarif 私立学校グループは、40年以上の学校経営経験があり、多岐にわたる学校ポートフォリオには、英国全体で13を超える学校が含まれ、20,000人以上の学生が学んでいます。

サウジアラビアのビジョン2030に沿って、サウジアラビアの私立教育の改革の必要性が求められた結果と言えます。

この記事の記者

インターナショナルスクールタイムズの編集長として、執筆しながら国際教育評論家として、NHK、日本経済新聞やフジテレビ ホンマでっかTV、東洋経済、プレジデント、日本テレビ、TOKYO FMなど各メディアにコメント及びインタビューが掲載されています。

プリスクールの元経営者であり、都内の幼小中の教育課程のあるインターナショナルスクールの共同オーナーの一人です。

国際バカロレア候補校のインターナショナルスクールの共同オーナーのため国際バカロレアの教員向けPYPの研修を修了しています。

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