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【インター基礎】① 英会話学校ではない!インターナショナルスクールの特徴とは

【インター基礎】① 英会話学校ではない!インターナショナルスクールの特徴とは

【インター基礎】① 英会話学校ではない!インターナショナルスクールの特徴とは。インターナショナルスクールを体系的に理解するインターナショナルスクール基礎知識。第1回は、英会話学校ではない、をテーマです。インターナショナルスクール=英語力というイメージが強いですが、インターナショナルスクールで学ぶことはどのような意味があるのでしょうか。保護者が知っておくべきインターナショナルスクール基礎知識の1回目です。


お父さん、お母さんがインターナショナルスクールを知るための連載企画が「インターナショナルスクール講座」です。

英会話学校ではない!インターナショナルスクールナショナルスクールの特徴とは

日本人に広く門戸を開く学校も増えつつあるインターナショナルスクール。

「英語力が身につきそう」といったイメージがあるかもしれませんが、実際には、英会話学校のような場所ではありません。

入学を検討するにあったって知っておきたいインターナショナルスクールの特徴をご紹介します。

▼ 世界中で多様な生徒が学ぶ国際バカロレア。国際バカロレア機構の公式ホームページのインスタグラムも多様性を表現しています。

インターナショナルスクールの定義

インターナショナルスクール(インター)は、在日外国人が通うために設置された教育施設です。中には日本人の帰国子女など、日本国籍を持つ子どもの入学を認めている学校もあります。

また、最近は、日本人の子どもが通うことを前提としたインターナショナルスクール小学部も増えています。

▼ 千葉県幕張市にある幕張インターナショナルスクールは、特区に開校し、一条校ですが文部科学省の学習指導要領に従った内容を英語で学んでいます。

幕張インターナショナルスクールは、男女共学の幼稚部、小学部のあるインターナショナルスクールです。

▼ 沖縄アミークスインターナショナルスクールは、沖縄学技術大学院大学が世界トップの教職員を迎え入れるためにお子さん向けに開校しました。

現在、多くの日本人も通っています。

幼稚部、小学部、中学部がある沖縄アミークス・インターナショナルスクールは、男女共学の特区型一条校のインターナショナルスクールです。

日本の幼稚園・保育園の年齢の子どもが通う「プリスクール」の場合は、日本人が多く在籍するスクールが増えています。

インターナショナルスクールは英会話を学ぶ場所ではない

インターナショナルスクールに対するよくありがちな誤解として、「インターナショナルスクールに子どもを通わせれば、高い英語力が身につく」というものがあります。

しかし、このような動機で英会話学校のような感覚でインターナショナルスクールを選ぶと、入学後に「思っていたのとは違う!」ということになりかねません。

そもそも外国人の子どもを対象とした教育施設という性質上、インターナショナルスクールでの授業は基本的にすべて英語で行われます。

教授言語の違いは、例えば、フランス語圏の生徒は、フランス国際学園(リセ)、ドイツ語圏の生徒は東京横浜獨逸学園、中国語は、中華学校で学ぶことがあります。
「インターナショナルスクール」の定義が法律的に明確になっていないため、ナショナルスクールとの違いははっきりしません。

▼ 東京横浜獨逸学園は、明治に開校した歴史ある伝統校です。

東京横浜獨逸学園は、男女共学で幼稚科、初等科、オリエンテーション段階(5年生)、中・高等科と経済/経営専門の高等学校があります。

英語で学ぶインターナショナルスクールの場合、先生や生徒同士のコミュニケーションも英語です。

つまり、インターナショナルスクールに通うことで英語が身につくのではなく、もともと一定の英語力を持っている子どもがインターナショナルスクールに通っています。

そのため、インターナショナルスクールナショナルスクールでは、入学にあたって英語力に一定の条件を設けているケースが一般的です。

▼ 英国のケンブリッジ国際カリキュラムは、世界のインターナショナルスクールで使われているカリキュラムです。

日本で育った日本人のお子さんがインターナショナルスクールの小学部に入学を希望する場合、保護者には就学義務があります。

就学義務の特例として認められるのは、海外からの帰国生や日本以外の国の国籍を持っているお子さんなど条件があります。

入学後も、十分な英語力がないと「英語で探究的な学びを理解できない」、「基礎学力を英語で学べない」、「途中でついていけない」といったことが理由で転校するケースもあります。

インターナショナルスクールの小学部、中等部、高等部など入学前に授業に対応できるだけの英語力を家庭でもどのように伸ばすことができるか、を戦略的に考えておく必要があります。

例えば、英語力が足りない場合、放課後に家庭教師をつけて英語力を補うなどの家庭での努力です。

欧米方式のカリキュラムを受けることができる

日本の小中学校や高校などの場合、文部科学省が定めた学習指導要領に基づいて授業を進めます。

インターナショナルスクールの場合は、欧米で実施されている教育カリキュラムを取り入れた授業が行われるのが一般的です。

また近年人気になっている国際バカロレアや英国のケンブリッジなどを取り入れるインターナショナルスクールも増えてきました。

▼ 国際バカロレアの初等教育プログラムを申請中の東京ウエストインターナショナルスクール。

東京都八王子市にある男女共学のインターナショナルスクールで、2歳からの幼稚部、小学部、中学部があり、多くのアメリカ人が通っています。

欧米のカリキュラムや国際バカロレア、ケンブリッジカリキュラムは、探究型と呼ばれることも多く、自分で考え、調べ、仮説を作ります。
その仮説を検証して、最適解を導き出していきます。

少人数制のこれらの授業では、従来の日本の学校の授業ではあまり経験できない国際交流を経験したり、グローバルな視点を身につけたりできます。

例えば、エジプトについて学ぶ時にエジプト大使館の人が特別講演をしてくれたり、ナポレオンが持ち帰ったロゼッタ・ストーンの権利者はどちらにあるのか、など歴史と現代の国際法なども議論の対象になります

インターナショナルスクールから国内、海外の大学へ

▲ 国際バカロレア機構の公式インスタグラムより引用。国際バカロレアはブルーのグラデーションのロゴが特徴です。

インターナショナルスクールの卒業後の進路として、海外の大学という印象が強いかもしれません。

またインターナショナルスクールの生徒は、海外の大学と日本の一部の大学しか受験できないのでは、と思うかもしれません。

実は、文科省も国際化に取り組んでおり、2000年代以降は、国内の大学にも多くのインターナショナルスクール卒業生が進学しています。

国内では、国公立の東京大学、京都大学をはじめ、慶応、早稲田、ICU、上智、立命館、立命館アジア太平洋大学、テンプル大学ジャパンなど進学先が多様化しています。

特に日本人でも合格が難しい医学部に入学するケースも出てきています。

▼ 栃木県にある自治医科大学は、全寮制で各都道府県知事の推薦が必要です。インターナショナルスクールの卒業生で自治医科大学に入学したケースもあります。

海外の進学先は、インターナショナルスクールのカリキュラムの特徴とリンクしています。

▼ 例えば、アメリカンスクール・イン・ジャパンは、アメリカ人が多く通うためアメリカの大学進学のSATやAP、ACTを導入し、アメリカ大学の志願対策を強化しています。国内外の大学にも進学していますが、アメリカの大学に進学するケースが多いのが特徴です。

▼ 神戸のカネディアン・アカデミィは、幼稚部、小学部、中等部、高等部と国際バカロレアで学ぶ一貫校ですが、アメリカ、英国、カナダ、オーストラリアなど多様な国に卒業生を輩出しています。

日本の小中学校と同じ扱いではないことに注意

インターナショナルスクールは法律上、通常の小中学校と同等の扱いとはなりません。
そのため編集部は、記事の中で「小学部」「中等部」と表記をしています。

日本では、「学校教育法」に基づいて、保護者はお子さんを小中学校への就学させることが義務づけられています、。

「学校基本法」において、インターナショナルスクールの小学部、中等部に通うことは、義務教育を履修したとみなされません。

文科省は、インターナショナルスクールについて現状で法令上の規定がないことを公式ホームページで掲載しています。

学校法人のインターナショナルスクールで義務教育違反にならないスクールとして、幕張インターナショナルスクール、沖縄アミークス、UWC ISAK Japnanなど数校が該当します。

その他のインターナショナルスクールは、学校教育法の一条に当たらないため、専修または各種学校または株式会社、NPOなどの法人形態で経営されています。

そのため、インターナショナルスクールに通う子どもは、法律上は「不就学児童生徒」となり、日本の公立の小中学校に編入する際は、新年度が異なるケースもあり、インターナショナルスクールで在籍している学年より一つ前の学年に編入すると言ったケースもあります。

また、日本の高校に志願する際に小学校・中学校を卒業しているのか、が問題になるケースもあります。

大学を受験する時には、志願資格として個人の資格(国際バカロレアのディプロマ資格など)を取得している場合と高校と国際認定組織の認定を受けているインターナショナルスクールを卒業見込み、卒業した場合があります。
インターナショナルスクールの学校評価機関の認可(Accreditation)を受けたスクールに志願する資格が与えられていますが、個人にも資格が与えられているケースもあります。

そのような事前知識を保護者が持っていることで、お子さんの進学をしっかりサポートすることができます。

インターナショナルスクールは、従来のグローバルで活躍してほしい、と考える保護者だけではなく、今は、国内で活躍してほしいと願う保護者にとってひとつの選択肢です。

例えば、国内でもインド人ITエンジニアを部下に持ったりするケースも増えています。
インターナショナルスクールの卒業生の活躍するフィールドは、大学進学が多様になったことでさら未来の選択肢が広がっています。

しかし、保護者が「英会話学校」のような感覚で入学してしまうと、入学後にお子さんの進路に詰まってしまいます。

英語力を補い、英語で学べる力は、スクールだけに任せるわけにはいかないからです。
授業についていけない場合など転校、退学を勧められることもあります。

そのため、インターナショナルスクールと日本の学校、インターナショナルスクールとインターナショナルスクールを比較し、お子さんが自分で進路を選べる判断ができるようになるまで、保護者として教育戦略と資金的な裏付けを用意しておきたいですね。

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