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なぜ、ハーバードに合格する名門インターナショナルスクールに偏差値がないのか?

なぜ、ハーバードに合格する名門インターナショナルスクールに偏差値がないのか?

インターナショナルスクールを受験したいと考え「インターナショナルスクール」「偏差値」で検索された方もいるかもしれません。検索したのに、「○○インターナショナルスクールの偏差値は、63」という検索結果は出ません。なぜ、ハーバード大学など世界トップの大学に合格する国内のインターナショナルスクールに偏差値がないのでしょうか?


あのインターナショナルスクールの「偏差値」は?

日本では、受験時の学校選びに「偏差値」を使います。
偏差値が60の場合、本命校、併願校、滑り止めと偏差値の高い順に組み合わせて行きます。

ちなみに現在、東京大学の文科Ⅰ類の偏差値は、70。
理科Ⅲ類は、72.5(河合塾の公表データより)。

また、東大の合格者数でトップの開成中学校の偏差値は、71(四谷大塚)。

アジアトップ大学の位置にあった東京大学ですが、近年の世界大学ランキングでは、シンガポール国立大学や中国の大学に抜かれています。

では、ハーバード大学をはじめ世界トップクラスの大学に進学する国内の名門インターナショナルスクールに偏差値はあるのでしょうか?

海外トップ大学に進学するインターナショナルスクールの偏差値

インターナショナルスクールを受験したいと考えたお父さん、お母さんの中には「インターナショナルスクール」「偏差値」で検索された方もいるかもしれません。

検索したのに、「○○インターナショナルスクールの偏差値は、63」という検索結果は出ません。
掲示板などで「おそらく○○インターナショナルスクールの偏差値は63以上」という回答はありますが、それはデータから導き出されたものではありません。

インターナショナルスクールに偏差値が表示されない理由。

そこには理由があります。

結論から書くとインターナショナルスクールに偏差値はありません。
正確に書くならば、偏差値を算出する「標準偏差」を導き出せないからです。

日本の受験制度では、一般的に受ける人数に対して一斉テストが実施されます。
そのテストの受験者数から得点から標準偏差を導き出し、偏差値が計算されます。

ほとんどの中学校、高校、大学で受験時の目安となる偏差値が予備校や塾から公表されています。

では、なぜインターナショナルスクールに「偏差値」がないのでしょうか?

インターナショナルスクールに偏差値がない理由

科学を追求する情報サイトのsci-pursuit.comでは、「偏差値とは何か?」を掲載しています。

偏差値の計算に必要な標準偏差は、テストの受験者全員の得点から計算する
(引用:偏差値とは何か?Sci-pursuit.com)

偏差値の掲載に必要な標準偏差を導き出すための「テスト」と「受験者全員」のデータが取れないのです。

そのためにインターナショナルスクールには「偏差値」がないのです。

インターナショナルスクールに「偏差値」がない理由。
それは、日本の学校の「受験」、「入試形態」と大きく異なる選抜方法を実施しているからです。

一斉の入学試験がない

インターナショナルスクールの多くは、「一斉入学試験」がありません。

編集部の調べでは、多くのインターナショナルスクールは学校の教育理念に家庭が共感することが重要としています。
すなわち、同じ方向性で教育を考えていることが最低条件です。
そのため「面接」が重視されています。

また、正確に書くならば、試験はありますが、一斉試験ではありません。
多くが面接時に「理数能力」と「言語力」を調べます。

西町インターナショナルスクールでは、小学校1年生から5年生のスクリーニングでは、次のように記しています。

学年水準の英語、及び数学(算数)の学力が備わっているかどうかを審査いたします。

アメリカンスクール・イン・ジャパンでは、アドミッションポリシーの一部に次のように記しています。

There is no general entrance examination. We review school reports, test scores and recommendations.
(編集部訳)一般的な入学試験は実施していません。本校では学校の成績表、テスト、推薦状を参考にしています。

聖心インターナショナルスクールの志願方法の説明では、面接などと学力テストについて記しています。

Assessment tests (Mathematics , English Essay and Reading Comprehension)
(編集部訳)評価テスト(数学、英文エッセイと読解力)

代表的なインターナショナルスクールの選抜方法の学力テスト欄を見ても、それぞれテストの科目内容が違います。

偏差値を算出する「テスト」そのものが違います。

受験者の全員の学力テストの情報がない

偏差値を算出するための「受験者全員」のデータですが、各スクールも入学基準があり、志願者の学年に相当する「テスト」が実施されていますが、テスト内容は各スクールで大きく異なります。

また、インターナショナルスクールの受験生の学力データは公表されていません。

日本の学校、大学の偏差値は塾・予備校などが独自に算出して公表しています。
塾・予備校などは、一斉試験のデータから標準偏差を算出しています。

インターナショナルスクールは志願者数も少なく、志願者が国内にいるとは限りません。

またインターナショナルスクール志願者数向けの「一斉試験」が実施されておらず、偏差値を算出するための元データを第三者が持っていません。

理論的には、各スクールが志願者のテストから偏差値を算出することはできます。
しかし、それは自校内での偏差値であり、他の学校と比較できません。
そのため自校内で偏差値を算出しても意味がないのです。

インターナショナルスクールの特徴

偏差値を算出するための「テスト」と「受験者全員」のデータが取れないこと以外にもインターナショナルスクールは様々な違いがあります。

以下は、代表的な事例です。

新年度の始まりが違う

外国人が多いプリスクールやキンダーガーテンは、海外から転校シーズンの秋から新年度が始まります。
秋というより、8月下旬から9月が多いようです。

日本人を対象としたプリスクールやキンダーガーテンなどの多くは、春に新年度が始まります。

同じく小中高のあるインターナショナルスクールも新年度が春始まりと秋始まりに分かれます。

すなわち、新年度の始まりが違うと同じ8歳でも学年が違い、学んでいるカリキュラムの進度が違います。

言語が違う

国内のインターナショナルスクールの多くは、英語で指導しています。
しかし、多国籍な生徒の母語が英語とは限りません。

日本語、中国語、フランス語、スペイン語、ロシア語、ドイツ語、ポルトガル語など母語も多岐に渡ります。

家庭環境、育った文化も違うため母語がひとつとは限りません。
学んでいる言語も違うため、「一斉試験」を実施しにくいといえます。

カリキュラムが違う

日本の学校で学ぶ場合、カリキュラムは文部科学省の「学習指導要領」があります。

しかし、インターナショナルスクールは、独自のカリキュラムも多く、多くのインターナショナルスクールは、アメリカやイギリス、インド、フランスなどに準拠したカリキュラムを採用しています。

日本では、インターナショナルスクールのカリキュラムとして国際バカロレアが知られています。

しかし、世界ではIGCSEなど英国系のカリキュラムも多く採用されています。
インターナショナルスクールに進学に入学する生徒は、年度、言語、カリキュラムが違います。

今後もインターナショナルスクールに偏差値は出ない

「インターナショナルスクールに偏差値がない理由」を考えてきました。

そこから見えてくるのは、生徒の姿であり、多様な言語や文化です。

すなわちインターナショナルスクールは、世界的に移動する生徒が学べるような仕組みが必要とされて、作られた学校と言えます。

こちらも参考にしたいですね。

なぜ、インターナショナルスクールの授業料は高いのか?

http://istimes.net/articles/769

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お子さんの最初の学校選びで、幼稚園・保育園とともにプリスクール(インターナショナルスクールの幼稚部)も選択肢に考えたことはありませんか。そこで学費に絞って比較してみました。

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この記事の記者

インターナショナルスクールタイムズの編集長として、執筆しながら国際教育評論家として、NHK、日本経済新聞やフジテレビ ホンマでっかTV、東洋経済、プレジデント、日本テレビ、TOKYO FMなど各メディアにコメント及びインタビューが掲載されています。

プリスクールの元経営者であり、都内の幼小中の教育課程のあるインターナショナルスクールの共同オーナーの一人です。

国際バカロレア候補校のインターナショナルスクールの共同オーナーのため国際バカロレアの教員向けPYPの研修を修了しています。

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