知っておきたい。幼稚園・保育園・プリスクールの学費のこと
■最初の教育は、親の決断
まだ2歳や3歳の我が子が、たったひとりで社会に接する機会。
それが、最初の保育・幼児施設です。
保育・幼児施設は、保育園、幼稚園、こども園、プリスクールに分かれます。
親として子どもに最大限の環境を整えてあげたいですね。
中学生、高校生になると子供が選ぶことができますが、最初の教育は親が決めます。
最初の教育がどのような教育であったか。
それが、我が子のその後の人生に大きく影響を与えます。
それだけに未来をみすえて選びたいですね。
現実は、通える距離、授業料など制約もあります。
そのなかでも一番頭の痛い、費用面で保育園、幼稚園、こども園、プリスクール(インターナショナルスクールの幼児部を含む)を比較してみました。
▼ 保育無償化でインターナショナルスクールの保育・幼稚部が開園ラッシュを迎えます。年間約44万円の補助金を受けられるため、手が届きやすくなりました。
【保育無償化】インターナショナルスクールの保育・幼稚部が2020年開園ラッシュ! | By インターナショナルスクールタイムズ
https://istimes.net/articles/1258インターナショナルスクール保育・幼稚部の年間授業料は、150万から250万。保育無償化で対象となるインターナショナルスクール保育・幼稚部に通うと保護者は、年間約45万円が給付される。小学校の英語科目化など受験制度の変化も感じ取った保護者が「英語で探究的に学ぶ」インターナショナルスクールの保育・幼稚部を選ぶケースが増えている。
「三つ子の魂、百まで」というように最初の保育・幼児教育は、のちのちまで深く影響します。
我が子の未来がかかっているだけに慎重に選びたいですね。
▼ 良いプリスクールの選び方とは?実は6つの○○でわかります。こちらも参考にしたいですね。
良いプリスクールは6つの○○でわかる。【プリスクール選びのヒント】
http://istimes.net/articles/1004実際に取材とプリスクールの運営を通して「良いプリスクールは6つの○○」に取り組んでいます。幼児教育は人格と学びの基礎を作るため、手法が違っても共通する部分があります。それが「6つの○○」です。
保育園・幼稚園・こども園・プリスクールの違いを知ろう!
■幼稚園
保育対象:3歳になった春から小学校入学前まで(3年保育の場合)
保育時間:9時から14時くらいまで
給食:お弁当持参または給食など
免許:幼稚園教諭
所管:文部科学省
幼稚園は、小学校入学前のお子さんの「教育施設」
■保育園
保育対象:保護者の事情により保育に欠ける0~1歳児から、小学校入学前まで
保育時間:7時半くらいから17時~18時くらいまで
給食:給食
免許:保育士
所管:厚生労働省
保育園(保育所)は、乳幼児を保護者に代わって預かる「児童福祉施設」
■こども園
保育対象:保護者の事情により保育に欠ける0~1歳児から、小学校入学前まで
保育時間:7時半くらいから17時~18時くらいまで(保育と幼稚部が連携した施設)
給食:給食
免許:保育士
所管:厚生労働省または文部科学省
1.幼保連携型:幼稚園的機能と保育所的機能の両方の機能をあわせ持つ単一の施設
2.幼稚園型:認可幼稚園が、保育が必要な子どものための保育時間を確保するなど、保育所的な機能を備えて認定こども園としての機能を果たすタイプ
3.認可保育所が、保育が必要な子ども以外の子どもも受け入れるなど、幼稚園的な機能を備えることで認定こども園としての機能を果たすタイプ
■プリスクール(インターナショナルスクールの幼稚部を含む)
保育対象:1歳児から小学校入学前まで
保育時間:7時半くらいから14時~15時くらいまで
給食:お弁当または給食
免許:海外の幼稚園教諭または海外の保育士資格
所管:スクールにより文部科学省または厚生労働省および都道府県
英語で保育を行う施設
多彩なカリキュラムを提供するスクールが多く、英語で学ぶ
プリスクール・キンダー卒園児が国公私立小学校に進学すると迎えるのが「英語力」の低下。
「小一英語の崖」と名付けましたが、夏休み前に英語力が急激に下がってきます。
英語漬けだった環境からほぼ日本語漬けの毎日。
▼ どのように手を打つことで英語力を維持できるのでしょうか?
プリ・キンダー卒園児の英語力が恐ろしく落ちる「小1英語の崖」
http://istimes.net/articles/851プリスクールやキンダーガーテンから小学校に進学して突き当たる英語力の事実。それが「小1英語の崖」です。英語で学ぶ環境から、日本語で学ぶ環境に変化することで英語力がゴールデンウィーク明けから一気に落ちます。プリ・キンダーの卒園児がどのように英語力対策をすれば良いのか。その点を含めまとめました。
どのような学ぶのか、言語と内容でまとめたのがこちらの図
目的と言語で4つにまとめるとわかりやすいですね。
(あくまでも国内の幼児教育施設をまとめたものです)
▼ 共働き家庭は、何かとお母さんに負担のしわ寄せが寄ります。プリスクール選びでお母さんが失敗しないように、こちらも参考にしてくださいね。
働くママがプリスクール選びで失敗してはいけない4つのこと
http://istimes.net/articles/1031プリスクールは、1990年代から人気にな新しい幼児教育です。英語で生活し、学ぶだけではなく、少人数なのも人気の理由。ユッキーナさんや小雪さんなどがプリスクールにお子さんを通わせていますが、芸能人も母であると同時に、「働くママ」。そこで、働くママがプリスクール選びで失敗してはいけない4つののことをまとめました。
プリスクール(インターナショナルスクールの幼稚部を含む)授業料はいくら?
保育無強化で授業料は、大きな差が生まれました。
簡単にまとめると次のような図になります。
今回は、入園プロセスと初年度に焦点を当ててみました。
志願時は、志願した時の試験などを含みます。
入学時は、入学金など入学するために必要な一度だけかかる費用です。
授業料が、毎年かかる学費です。
学校や地域によって授業料は大きく違うため、あくまでも目安として参考にしてください。
■保育園の授業料は→ 無償化されました。
保育園
志願時:なし
入学時:なし
授業料:年間30万円
補助金:あり
初年度合計:30万円
上記のかかった費用は、保育無償化で無償化されました。
■幼稚園の授業料は→ 無償化されました。
幼稚園
志願時:2万円
入学時:20万円
在園時:年間50万円
補助金:あり
初年度合計:72万円
上記のかかった費用は、保育無償化で無償化されました。
■こども園→ 無償化されました。
■プリスクール(インターナショナルスクールの幼稚部を含む)授業料は→ 一部給付金を受け取れることになりました。
プリスクール(インターナショナルスクールの幼稚部を含む)
志願時:2万円
入学時:30万円
授業料:年間150万円
補助金:なし
初年度合計:182万円
→ 一部給付金を受けられることになりました。
例:共働きの世帯は、毎月37,000円(年間約44万円)の給付金を受けることができます。
▼ 3つの秘訣で【成功するプリスクール選び】を。最初の学校選びは、親のリサーチ力と決断です。
3つの秘訣で【成功するプリスクール選び】最初の学校選びが最も重要!
http://istimes.net/articles/1022プリスクール選びには、秘訣があります。編集部は、実際にプリスクールの運営と進学相談を通して、ご家庭と直に接してきました。その結果、ご家庭の「入学して良かった!」と園側の「入学していただいて良かった」という両方が幸福になる共通の3つの秘訣が見えてきました。
保育無償化で保育園・幼稚園・こども園・プリスクールの学費の差
保育園は世帯による所得により利用料金が違います。
一般的なご家庭を想定して計算した年間保育料です。
また、幼稚園は私立幼稚園を平均化した金額です。
プリスクールとインターナショナルスクールの幼稚部も平均的な金額を計算しました。
その結果、初年度にかかる費用は、保育園は約30万円、幼稚園は約72万円、プリスクールは約183万円が平均的にかかります。
平均化すると幼稚園は、保育園の約2倍の授業料がかかり、プリスクールは、幼稚園の2倍の費用がかかりましたが、2019年10月の保育無償化で大きな違いが生まれました。
保育無償化後の学費比較がこちら。
保育園・幼稚園・こども園が費用が掛かっていますが、無償化されました。
しかし、プリスクールは一部補助を受けられるだけに限られており、その差が明確に。
無償化または年間169万〜219万のプリスクール。
差が大きくなりました。
しかし、プリスクールは共働き世帯は、補助金が年間約44万円を受けられると従来よりも30%オフで受けられることになりました。
■保育無償化前は、プリスクール初年度は、幼稚園の2倍以上の学費が掛かっていました。
志願時、入学時、年間授業料は、幼稚園・保育園・プリスクールで2倍以上の差が出ていました。
しかし、今回の保育無償化で幼稚園・保育園・こども園は無償化され、プリスクールのみほぼ変わりません。
保育無償化後の初年度、2年目以降のプリスクールの学費とは?
プリスクールも共働き世帯に補助金が出るため、従来よりは実質的な授業料は、下がってきました。
初年度は、合計169万〜219万の幅がほとんどです。
2年目以降は、志願料と入学金が抜けるため平均136万〜186万の幅に下がりました。
それでも高いのが実情ですが、年間200万以上だと難しいですが、180万前後に下がると通わせることができるご家庭も増えて来るのではないでしょうか。
幼稚園・保育園・ことも園・プリスクールから我が子にベストな最初の学校を
幼稚園は、区市町村の通園補助金と合わせて保育無償化が実施されました。
保育園は、共働きのご家庭などを支援するために子どもを預かってくれるため、年末やお盆期間中も開園しています。
幼稚園・プリスクールは、夏休み、冬休み、春休みと休みが多く、お弁当を持っていく必要のあるところが多いですね。
お弁当の用意は、毎日のことなのでご家庭の負担は大きいですね。
また、幼稚園・プリスクール・インターナショナルスクールの幼稚部は運動会やクリスマス会、お遊戯会など学校行事に積極的に参加することが前提です。
ご家庭で「どのようなお子さんに育って欲しいか」と「保護者として、どこまで関わることができるか」を十分に話し合う必要があります。
もちろん、授業料など学費は途中で転園することがないように考えていきたいですね。
■こちらも参考にしたいですね。
お子さんが生まれると一度は、インターナショナルスクールに通わせることを考えませんか?有名人が子どもをインターナショナルスクールに通わせている記事も載ります。ネットでインターナショナルスクールのホームページを見て、高い授業料に驚いた方もいると思います。なぜ、インターナショナルスクールの授業料は高いのか?をまとめました。
「世界で使える大学志願資格」国際バカロレア(International Baccalaureate)とは、世界中を転勤する家庭の子どもが、大学に進学できるように国際的に認められる大学志願資格を作ろう!という動きから生まれました。世界的な転勤族の子どもの教育を考えて生まれたと考えるとわかりやすいですね。
インターナショナルスクールタイムズの編集長として、執筆しながら国際教育評論家として、NHK、日本経済新聞やフジテレビ ホンマでっかTV、東洋経済、プレジデント、日本テレビ、TOKYO FMなど各メディアにコメント及びインタビューが掲載されています。
プリスクールの元経営者であり、都内の幼小中の教育課程のあるインターナショナルスクールの共同オーナーの一人です。
国際バカロレア候補校のインターナショナルスクールの共同オーナーのため国際バカロレアの教員向けPYPの研修を修了しています。