エプソム カレッジ 東京が2027年秋に開校へ
英国の名門私立校エプソムカレッジ(Epsom College)は、2027年秋に日本校「エプソムカレッジ東京(Epsom College Tokyo)」を東京都千代田区内神田に開校することを公表しました。
対象は3歳から11歳までの幼児・初等教育課程で、初年度の定員は約250名を予定しています。
写真左からEduc8 Group Mark Lankester 代表、Epsom College Malaysia Gareth Lim副理事長、ジュリア・ロングボトム駐日本国英国大使、神田外国語グループ 佐野元泰 理事長、Epsom College(英国)Mark Lascelles 校長、神田外国語グループ 佐野幸治 専務理事。
同校は英国式カリキュラム(EYFS〜Year 6)に基づき、英語を主言語としつつ日本語教育を統合します。
教育理念として「Kindness(親切)」「Integrity(誠実)」「Ambition(向上心)」を核に、心のケア(Pastoral Care)と学問の卓越性(Academic Excellence)の両立を目指します。
約200年の歴史あるエプソムカレッジ。日本校について説明するMark Lankester氏。
エプソムカレッジ東京校の公式サイトが公開されています。
関心のある方は、下記の公式サイトのフォームから登録すると連絡が届きます。
https://www.epsomcollegetokyo.jp/jp/
校舎設計は英国のPLP Architectureと日本のジャクエツが共同で担当し、都心型キャンパスとして安全性・創造性・環境配慮を重視した建築が計画されています。
開校後は、マレーシア校「Epsom College in Malaysia」と連携し、東京→マレーシアに進学できる仕組みが特徴です。
創立から70周年を迎える佐野学園。エプソム カレッジ 東京校の開校について説明する神田外国語グループの佐野元泰 理事長。
同校のイメージ。
運営は、エプソムカレッジ本校、マレーシア校を運営するEduc8 Group、そして日本の学校法人佐野学園(神田外語グループ)の三者によって行われます。
佐野学園理事長の佐野元泰氏は、開校の経緯について「言葉は世界をつなぐ平和の礎です。日本と英国の教育の融合を通じて、国際的な人材を育てていきたい」と話します。
英国 エプソムカレッジ Mark Lascelles校長は、東京校について下記のように述べました。
この200 年にわたり、世界各国から集まる留学生たちは、Epsom College UK の寄宿学校
生活の中心的な存在であり、とりわけ日本からの学生たちは私たちにとって特別な存在
でした。
このたび、日本の活気ある首都・東京に新たな姉妹校を設立できること、そして東京の
ご家庭の教育の道のりの一端を担えることを、大変嬉しく思います。
Epsom College コミュニティ全体を代表して、この歴史的な機会においてエプソムカレッジ東京を設立される神田外語グループとアジア地域のパートナーである Educ8 Group に心よりお祝い申し
上げます。
開校についてメッセージ
3人の子どもがEpsom の卒業生であるジュリア・ロングボトム駐日英国大使は開校について下記のようにお祝いを述べました。
東京におけるEpsom College の新たな開校を心よりお祝い申し上げます。
Epsom は約200 年にわたり、学問・心のケア・人格教育において優れた伝統を築いてき
ました。
私自身も 3 人の子どもがEpsom の卒業生であり、その教育の力を実感していま
す。
エプソムカレッジ東京は、東京の教育環境をより豊かにし、日英両国の絆を一層深
め、次世代の国際的リーダーを育むことでしょう。
東京都の小池百合子知事は、エプソムカレッジ東京校について下記のようにメッセージを寄せました。
英国の伝統あるEpsom College を引き継ぐエプソムカレッジ東京の開校を心よりお祝い
申し上げます。
東京都は国際学校の誘致を、高度人材が安心して暮らせる都市づくりの要と位置づけています。
エプソムカレッジ東京の設立は、国際的な視野を持つ次世代の育成に大きく貢献し、都内で暮らすご家庭に安心をもたらすものと確信しています。
今後も教育環境の充実に努め、世界に選ばれる都市を目指してまいります。
エプソムカレッジ卒業生で、エアアジア創業者のトニー・フェルナンデス氏は、エプソムカレッジ東京について下記のようにメッセージを伝えました。
エプソムカレッジ東京の開校は、Epsom の素晴らしい旅路における新たな章の始まりで
す。
私はEpsom College UK の卒業生であり、Epsom College Malaysia の設立者として、Epsom
の価値観 ― Kindness、Ambition、Integrity ― が人生をいかに形作るかを見てきました。
Epsom で学んだレジリエンス、チームワーク、そして夢を追う勇気は、AirAsia やTune
Group の創業にも生かされています。
エプソムカレッジ東京は、アジアの子どもたちに世界水準の教育を提供し、次世代のリ
ーダーを育てていくことでしょう。
同校の特徴として、エプソム カレッジ 東京校の生徒は、東京校を卒業後、マレーシア校、英国本校に進学ができる点が挙げられます。
エプソム カレッジ 東京校に入学し、初等教育(EYFS & Year 1〜6)を学び、その後、中等・高等教育は、英国式の学年ではYear 7〜13をエプソム カレッジ マレーシア校に進学し、ボーディング(寮生活)でAレベルで大学進学へ。
または、Year 12〜13を希望により英国本校への進学も可能です。
エプソム ネットワークの中で「継続性」「成長」「国際的な機会」があり、3カ国の3つのキャンパスで学べる仕組みが特徴です。
エプソムカレッジ東京校の公式サイトが公開されています。
関心のある方は、下記の公式サイトのフォームから登録すると連絡が届きます。
https://www.epsomcollegetokyo.jp/jp/
編集部の注目
エプソムカレッジマレーシアは、日本人家庭の教育移住先として人気のマレーシアにあり、入学する日本人も増えています。サマースクールなど短期留学プログラムも好評です。
2027年に開校するエプソムカレッジ東京校は、このマレーシア校と連携した“フィーダースクール”として位置づけられ、幼少期は東京で学び、中等部以降は寮制のマレーシア校へ進学できる仕組みです。
これまで英国の日本校は単独完結型が主流でしたが、東京校とマレーシア校を接続するモデルは初の試みです。
同校卒業後、国内のインターナショナルスクールや海外ボーディングスクール、国際系私立中学への進学も考えられます。
プリスクール卒園児を含め、英語で学び続けたい家庭にとって、東京都心部の英国系インターナショナルスクールは、BST、フェニックスハウスに続く新たな選択肢となりそうです。
英国の名門エプソム・カレッジとは
エプソム・カレッジは、英国のサリー州 エプソム ダウンズにある 11 歳から 18 歳までの生徒を対象とした男女共学の私立学校(インディペンデント・スクール)です。
1855 年にアルバート公によって創立され、ヴィクトリア女王から王室後援を授けられた
同校は、医療従事者とその家族を支援するためのロイヤル・メディカル・ベネヴォレン
ト・カレッジとして始まりました。
現在では、11 歳から18 歳までの約 1,100 名の生徒が在籍し、卓越した学問的成果とと
もに、人間力と教室を超えた成長の機会を重視した教育を行っています。
エプソムカレッジは「親切・誠実・向上心」という中核的価値観のもと、奉仕・探究・
思いやりという創立の理念を今も受け継ぎ、変化の激しい世界で自信・共感・目的意識
を持って生き抜く若者の育成を続けています。
エプソム カレッジ マレーシアとは
エプソム カレッジ マレーシアは、英国で「インディペンデント・スクール・オブ・ザ・イヤー2022」に選出された名門エプソムカレッジのアジア地域公式パートナーです。
同グループが運営するエプソムカレッジ マレーシアは、3 歳から 19 歳までを対象に英国式カリキュラムを提供する、受賞歴を誇るデイスクール兼ボーディングスクールです。
英国で教育を受けた教員陣による質の高い授業と、学問・芸術・音楽・演劇・スポーツを融合した全人教育が特長。
さらに、LALIGA アカデミー・マレーシア、モラトグルー・テニス・プログラム、ECM ゴルフアカデミーとの提携を通じて、世界水準のスポーツ教育を展開し、生徒が教室を超えて活躍する力を育んでいます。
生徒一人ひとりの可能性を最大限に引き出すことに情熱を注ぎ、きめ細やかなサポートと学問的卓越性を両立。その結果、卒業生は世界有数の大学からオファーを獲得するなど、次世代のリーダーとしての道を歩んでいます。
Epsom College in Malaysia, sister to the prestigious Epsom College in Surrey, upholds a 200-year British boarding heritage, offering an overseas education that broadens horizons in the heart of Asia.
エプソムカレッジ東京校の公式サイトが公開されています。
関心のある方は、下記の公式サイトのフォームから登録すると連絡が届きます。
https://www.epsomcollegetokyo.jp/jp/
インターナショナルスクールタイムズの編集長として、執筆しながら国際教育評論家として、NHK、日本経済新聞やフジテレビ ホンマでっかTV、東洋経済、プレジデント、日本テレビ、TOKYO FMなど各メディアにコメント及びインタビューが掲載されています。
プリスクールの元経営者であり、都内の幼小中の教育課程のあるインターナショナルスクールの共同オーナーの一人です。
国際バカロレア候補校のインターナショナルスクールの共同オーナーのため国際バカロレアの教員向けPYPの研修を修了しています。