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2014.02.05 国際バカロレアで新たな連携! オキナワインターナショナルスクールと沖縄尚学高等学校が進学協定

2014.02.05 国際バカロレアで新たな連携! オキナワインターナショナルスクールと沖縄尚学高等学校が進学協定

沖縄県で最初の国際バカロレア(IB)認定校のオキナワインターナショナルスクールと高い進学実績の沖縄尚学高等学校を運営する学校法人尚学学園が進学協定を結びました。


国際バカロレアで新たな連携! 
オキナワインターナショナルスクールと沖縄尚学高等学校が進学協定 

沖縄県で最初の国際バカロレア(IB)認定校のオキナワインターナショナルスクールと高い進学実績の沖縄尚学高等学校を運営する学校法人尚学学園が進学協定を結びました。

2014.02.05

 オキナワインターナショナルスクール(OIS)は、2003年創立された沖縄県で最初のIB校で、沖縄県那覇市のキャンパスでは保育・幼稚部から中等部までの男女、約190人が英語でIBの課程(一部日本語)を学んでいます。

 現在、小学部でPYP(初等教育プログラム)を実施し、中学部はMYP(中等教育プログラム)候補校として、IBプログラムに沿った授業を行っています。

 沖縄尚学高等学校(沖縄尚学)は、1983年に創立された沖縄県那覇市の私立学校で、高い進学実績と甲子園優勝など文武両道で有名な一貫校です。

 現在、国際バカロレアのデュアルランゲージ・ディプロマプログラム(IBDP日本語)の候補校で2015年4月の認定にむけて準備を進めています。

 今回の進学協定は、IBで学んできたOISの生徒が、高校2年生から3年生相当が学ぶDP課程を沖縄尚学高等学校で学べるようにする仕組みです。

ois003.jpg 左からオキナワインターナショナルスクールのマリリン・バランガ・ティーニョ校長、知念正人理事長、尚学学園名城政次郎理事長、名城政一郎副理事長

OISと尚学学園は、沖縄において国際バカロレアという世界トップ基準の教育プログラムを目的としています。

 沖縄から世界へ、世界から沖縄へ、沖縄を国際人育成のハブにするという同じ目的があり、今回の進学協定に結びつきました。

 創立時から学んできたOISの生徒は、2015年以降、高等部に進む年齢になります。

 今回の協定によって2015年以降、OISの高等部に進学する生徒は、沖縄尚学においてIBデュアルランゲージ・ディプロマ(英語と日本語)課程を学べるようになります。

okinawa001.png

 これにより、OISの生徒は、IBの一貫教育を受けることができるようになります。

 沖縄尚学も2015年に高等部にDP課程を開校するにあたり、OISからIBを学んできた生徒を受け入れることでDP課程の導入が進めやすくなります。

 両校とも那覇市内にあり、OISと沖縄尚学が近いことからも、生徒の通学負担はほぼ変わらず一貫したIB教育が受けられます。

 今後、OISは2018年に、IBDP課程による高等部を開設する計画です。

ois002.jpg

その点についてOISの知念正人理事長は、次のように語りました。


l1.png

 本校は英語でDPを指導し、沖縄尚学はデュアルランゲージDP(英語と日本語)で指導します。

 違いは、進学時に出ると考えています。

 英語でDPを学んだ生徒の多くは、海外進学を目標とし、英語・日本語によるデュアルランゲージDPで学んだ生徒は、国内大学への進学率が高くなると考えています。

 現在、国内の大学もデュアルランゲージDPで学んだ生徒を受け入れる準備を進めています。

 今回のデュアルランゲージDP導入によって、大学受験方法が多様化し、新たな大学入試体制が作られつつあります。

 また、国家試験を受ける医師・看護師・薬剤師・公務員などは、国内大学を卒業した方が有利と考えられます。

 そのため、英語DPとデュアルランゲージDPを修了した生徒の進学先に違いが出てくると考えています。

l2.png



 今回のOISと学校法人尚学学園の進学協定によって「生徒のニーズにそったDPを提供できる」と知念理事長は指摘。

近い将来、生徒の進路にあったDPを選べる体制ができます。

 文科省の学習指導要領にそった指導を行う日本の学校と英語で学べるインターナショナルスクールが、DP課程において進学協定を結ぶのは、今回が初めてのケースです。

 進学協定によって、実際にOISの生徒が沖縄尚学に進学するのは、2015年4月以降ですが、本協定はこれまでにない試みとして注目されます。

 今回の進学協定は、IBのDP課程を新たに始めたい日本の高等学校とIBによる国際教育をおこなってきたインターナショナルスクールに架け橋がかかったとケースといえます。

 今後、OISの生徒がその橋の上を生徒が渡る時を楽しみにしたいと思います。

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取材協力 オキナワインターナショナルスクール

この記事の記者

インターナショナルスクールタイムズの編集長として、執筆しながら国際教育評論家として、日本経済新聞やフジテレビホンマでっかTV、東洋経済、プレジデント、日本テレビ、TOKYO FMなど各メディアにコメント及びインタビューが掲載されています。

プリスクールの元経営者であり、都内の幼小中の教育課程のあるインターナショナルスクールの共同オーナーの一人です。

国際バカロレア候補校のインターナショナルスクールの共同オーナーのため国際バカロレアの教員向けPYPの研修を修了しています。

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