2017年06月19日

【開校へ】共学化・IB・インター併設 武蔵野大学附属千代田高等学院と千代田インターナショナルスクール

2018年4月に千代田女学園は、共学化とともに武蔵野大学附属千代田高等学院に。さらに併設する千代田インターナショナルスクール東京とともに千代田区が国際教育の目に。首都東京の中心の千代田区。国際バカロレア認定校がなかったが千代田高等学院は、IBコースを開校予定。さらにインターナショナルスクールも開校。勢いが出てきた千代田


2018年4月に開校予定の武蔵野大学附属千代田高等学院

2018年4月に東京都千代田区に開校する。
それが、武蔵野大学附属千代田高等学院だ。

編集部は昨年、「なぜ女子校激戦区の千代田区に国際バカロレア認定校がなかったのか?」という記事を書いたが、それから9か月後。

▼記事は、こちら

なぜ女子校激戦区の千代田区に国際バカロレア認定校がなかったのか?

http://istimes.net/articles/781

女子校の激戦区千代田区。東京都23区の中核区で、千代田区の皇居周辺には国会議事堂、最高裁判所といった国の中枢機関が集まっています。その千代田区にインターナショナルスクールや国際バカロレア認定校など国際教育インフラがありませんでした。理由について一部加筆しました(9月3日)。

日本の中心である千代田区から国際バカロレアと国際教育の新しい仕組みが作られようとしている。

それが武蔵野大学附属千代田高等学院と千代田インターナショナルスクール東京の試みだ。

武蔵野大学附属千代田高等学院(以下、千代田高等学院)と聞いて、不思議な感覚を持つ方も多いのではないだろうか。

 

千代田高等学院は、現在の千代田女学園が共学化し、2018年4月に開校するのが千代田高等学院となる。

千代田女学園は、明治21年に創立された女子文芸学舎がルーツで、2016年に同じ浄土真宗系の武蔵野大学と法人合併している。

千代田高等学院は、武蔵野大学と「高大連携」で大学の科目履修などとも連携する計画だ。

最大限に高大連携のシナジーを引き出すのが、同校で開校予定の5つのコースだ。

【共学部】
 ・IB(国際バカロレア)…医学部を含む、国内外の大学への進学を目指す。
 ・IQ(文理探究)…高校の探究を継続できる国内外の大学進路選択の実現を目指す。
 ・GA(グローバル・アスリート)…スポーツによる大学進学、クラブチーム・オリンピックでの活躍と学業との両立を目指す。

【女子部】
 ・LA(リベラル・アーツ)…留学を推進し、国内外大学への進学を目指す。
 ・MS(メディカル・サイエンス)…武蔵野大学薬学部および看護学部をはじめとする医療系大学への進学を目指す。

千代田高等学院の学びは、武蔵野大学とリンクしているが、ともにリンクしているのが同じ区域に開校される千代田インターナショナルスクール東京だ。

千代田インターナショナルスクール東京の説明の前に、一旦、武蔵野大学の動きと流れを踏まえよう。

女子短期大学から総合大学になった武蔵野大学

武蔵野大学は、武蔵野女子大学が2003年に共学化とともに武蔵野大学となり、現在、法学部、経済学部、文学部、教育学部から薬学部、看護学部、グローバル学部など9学部がある。

女子大学時代の歴史と知名度を活かしながら、共学化し総合大学になった。

2018年4月の武蔵野大学附属千代田高等学院の開校とともに編集部が注目しているのが、千代田インターナショナルスクール東京だ。

注目が集まる千代田インターナショナルスクール東京

インターナショナルスクールの空白地帯であった千代田区に2018年4月に開校するのが、千代田インターナショナルスクール東京だ。

Instagram

武蔵野大学と千代田高等学院が高大連携で5つの豊富なコースを設定するとともに、首都東京に新たな国際教育機関として開校するのが千代田インターナショナルスクール東京だ。

▼編集部の速報記事

【速報】千代田インターナショナルスクール東京のホームページが公開!

http://istimes.net/articles/904

東京都千代田区に2018年4月に開校予定の千代田インターナショナルスクール東京。注目の学園長相当のHead of schoolに国際バカロレアを日本の教育に普及させてきたトップランナーの大迫弘和氏が就任。ついにホームページのHPが公開されました。果たして、どのようなスクールでしょうか?

「なぜ、国際バカロレア認定校が千代田区になかったのか?」という記事に対し、今回の千代田高等学院と千代田インターナショナルスクール東京の開設は、首都東京の千代田区が国際バカロレアを含めた国際教育の中心地になろうとしていることを示している。

それが大学、一条校、インターナショナルスクールの3つの教育機関の連携があるからだ。

Chiyoda International School Tokyo 千代田インターナショナルスクール東京

https://www.chist.jp/jp/

日本の中心である東京・千代田区に千代田インターナショナル東京(Chiyoda International School Tokyo:CHIST)が2018年4月に開校します。

大学、一条校、インターナショナルスクールの相乗効果

これまで一条校が中学校・高校とインターナショナルスクールを併設している例がある。

それが、関西学院千里国際キャンパスにある関西学院千里国際中等部・高等部(以下、千里国際)と大阪インターナショナルスクールだ。

1990年に創立された千里国際と大阪インターナショナルスクールの「Two school together」は、同じ建物で幼稚部から高等部までのインターナショナルスクールの生徒と千里国際の中学生・高校生が共に学ぶスタイルを生み出した。

まさに日本の国際教育に新たな可能性を広げた。

"Two Schools, One Campus, One Mission"を掲げる関西学院千里国際中等部・高等部と関西学院大阪インターナショナルスクール。国際教育界のエポックメイキング

 

関西学院千里国際キャンパス SOIS

http://www.senri.ed.jp/

Two Schools One Campus, One Mission English 二つの学校 一つのキャンパス、一つのミッション

しかし、時代が千里国際と大阪インターナショナルスクールの学びの深さを時代が理解するのに約四半世紀を必要とした。

武蔵野大学、2018年に開校する千代田高等学院、そして、千代田インターナショナルスクール東京の連携。

それは、2020年の東京オリンピックを前に、首都東京の中心である千代田区から新しい国際教育の可能性と学びを広める動きだ。

東京の中心に国際教育の目ができる

首都東京の千代田区にインターナショナルスクールがなかったことも大きな課題だった。
また、国際バカロレア認定校もなく、千代田区は国際教育の空白地帯だった。

"Two as One"の千代田高等学院と千代田インターナショナルスクール東京の国際教育は、首都東京発の国際教育の目だ。

©Tokyo 2020

 

2020年の東京オリンピックを前に、首都東京から国際教育の新たな教育が今まさに動き出す。
それが、千代田高等学院と千代田インターナショナルスクール東京のプロジェクトだ。

こちらも参考にしたいですね。

東京都が新国際高校、英語村、小中高一貫校と国際教育で放つ3本の矢に注目!

http://istimes.net/articles/919

東京都教育委員会が矢継ぎ早に打ち出す国際教育の軸。2020年の東京オリンピックを控え、英語村、新国際高校、そして、小中高一貫校も国際教育。東京都が攻める3本の矢についてまとめてみました。

【英国発】ジョージ王子の学校が決定!一体どんな学校なの!?

http://istimes.net/articles/894

先日、英国王室はウイリアム王子とキャサリン妃の長男、ジョージ王子(3歳)が9月からロンドン南部にある「トーマス・バタシー校」に入学する事を明らかにしました。ジョージ王子に自分が卒業した学校とは、別の学校を選んだウイリアム王子、キャサリン妃夫妻。どんな学校に入学するのかロンドン在住のChika B記者がご紹介します。

東大合格者数No.1の開成で静かに進むIVYリーグ1%の衝撃

http://istimes.net/articles/922

東京大学の合格者数で35年以上トップの開成高校。2012年は海外の大学への進学者数は0。しかし、2017年では、その1%が海外の大学に進学していく。東大から海外への流れを2012年以降の同校の公表データからまとめてみた。

【オランダ発】オランダのインターナショナルスクールは、半官半民?「ダッチ・インターナショナル・スクール」とは?

http://istimes.net/articles/920

教育先進国と呼ばれるオランダでは、なんとインターナショナルスクールも半官半民で取り組んでいるようです。その半官半民のインターナショナルスクールのことを『ダッチ・インターナショナル・スクール』と呼んでいます。グローバル化に合わせた教育は、自然な動き。インターナショナルスクールをオランダらしい発想で取り組んでいます。


この記事の記者

インターナショナルスクールタイムズの編集長として、執筆しながら国際教育評論家として、NHK、日本経済新聞やフジテレビ ホンマでっかTV、東洋経済、プレジデント、日本テレビ、TOKYO FMなど各メディアにコメント及びインタビューが掲載されています。

プリスクールの元経営者であり、都内の幼小中の教育課程のあるインターナショナルスクールの共同オーナーの一人です。

国際バカロレア候補校のインターナショナルスクールの共同オーナーのため国際バカロレアの教員向けPYPの研修を修了しています。