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東大合格者数No.1の開成で静かに進むIVYリーグ1%の衝撃

東大合格者数No.1の開成で静かに進むIVYリーグ1%の衝撃

東京大学の合格者数で35年以上トップの開成高校。2012年は海外の大学への進学者数は0。しかし、2017年では、その1%が海外の大学に進学していく。東大から海外への流れを2012年以降の同校の公表データからまとめてみた。


東京大学合格者数No.1を36年トップの開成高校

その開成で静かに進むのが海外の大学への合格実績。
編集部が最初に同校の動きを知ったのが、この人のFace Bookから。

Face Bookのスクリーンショット

Life isTech 代表の水野雄介氏が「いいね」し、「20人合格したらしいね」とコメントしたことが始まり。

水野氏が代表を務めるLife Is Tech!は、この夏にシンガポールを始め、イギリス・オックスフォード大で「Life is Tech ! Global IT Camp」を実施するなど国内外で世界で活躍するグローバルIT人材育成プロジェクト!を実施している。

編集部として開成高校の海外大学の合格実績を分析

すると意外なことがわかってきた。
早速、合格実績の結論から見てみよう。
2012年に0だった海外大学の合格者数が2017年には20名に増えている。

東京大学の合格者数で35年以上も日本一の開成高校。
どのような海外の大学に進学しているのだろうか?
編集部は時系列と合格先で分析してみた。

2012年

現時点で、データが公表されていたのは2012年から。
2012年は、同校から海外の大学に合格、進学した生徒はいなかった。
その前にも合格者がいたと思われるが、ここでは公表されているデータのみとする。

データ引用:開成高校 作図:編集部

2013年から同校に変化が出てくる。

2013年

データ引用:開成高校 作図:編集部

2013年に9大学9名の合格実績を出した。
そのうち進学したのは、3名。
ここで編集部が注目したのがカルフォルニア大学系のDavis,Irvine,Santa Barbar,Santa Cruzの4校。
合格しているが、進学していない。
結果的には、IVYリーグのイェール大学、名門のミシガン大学、そしてリベラルアートのHaverfordカレッジに進学している。
アメリカの西海岸を蹴って、東海岸の大学に集中しているのだ。

開成の卒業生が毎年のように進学するイェール大学。
イェール大学 引用:インスタグラム

2014年

データ引用:開成高校 作図:編集部

2014年に同校からIVYリーグのハーバード大学、プリンストン、イェール大学に合格。
リベラル・アーツ系のウェスリアン・カレッジに合格している。
結局、ハーバード大学に進学している。

この年、西海岸の大学は合格者なし。
東海岸に沿った大学に合格しているのが特徴だ。

翌年の2015年に大きな変動が起こる。
開成高校にとって、おそらく海外大学の合格実績の転機となったと考えられる。

2015年

2015年の同校の海外大学の合格実績は、17名と二桁に乗った。
進学者数も5名に。
IVYリーグのハーバード大学、イェール大学を毎年のように合格、進学しながら、パブリック・アイビー、リトル・アイビーと呼ばれる名門リベラルアーツ系のカレッジに進学するケースが増えている。

東海岸の大学に進学しており、西海岸のUCLAなどは合格しているが、素通りしているが特徴だ。

アメリカ第三代大統領のトーマス・ジェファーソンが学んだ名門ウィリアム・アンド・メアリー大学のスクリーンショット

2016年

データ引用:開成高校 作図:編集部

2016年は、2015年の合格実績と比べるとカナダの名門大学に合格している。
アメリカの東海岸から少し北にあるカナダのマギル大学、トロント大学と世界大学ランキングのトップ大学に合格している。
ここでも同校の東海岸人気は高いことが伝わって来る。
またしても西海岸沿いのUC系列は、素通り。

カナダのトロント大学 Hart House 引用:wikipedia

2017年

データ引用:開成高校 作図:編集部

2017年は、海外大学の合格数は21名。進学実績は現在、公開されていない。
IVYリーグのハーバード大学、イェール大学は定番となり、新たにプリンストン大学の合格数が3名、コーネル大学が増えている。
さらにリトルアイビー、リベラルアーツ系の名門の幅がさらに増えた。

アメリカの西海岸のU.C系は、U.C.L.A、バークレー校に合格しているが、同校の合格数から比較すると西海岸の合格実績が少ないといえる。

1%が海外の大学に進学。開成の静かな変化

同校の卒業生は、例年、約400名。
合格数は、のべ人数と考えられるため1学年の生徒における海外大学の進学者数は単純には計算できない。
しかし、2015年の進学者数5名から考えると年度によって波があるものの1%が海外の大学に進学していく傾向にある。

2012年に0だったことから比べると同校の海外志向は増えている。

合格数が増えている2017年度を考えても、進学率から同校の生徒の1%の4名を超えていると推測される。

海外の大学志願のためのサポート

海外の大学に進学するには、英語で学ぶ力だけではなく、志願対策が必要だ。
エッセイ、内申書の提出、推薦状などそのノウハウが必要となる。

同校の傾向を見ると海外のなかでもアメリカの大学志願をサポートが手厚いことが見えている。

一方でアメリカの西海岸、イギリス、カナダ、オーストラリア、ヨーロッパなどの大学に志願が少ない。

生徒の合格先がIVYリーグ〜アメリカ東海岸からより多様になる可能性は、同校の進路指導が鍵を握っていると考えられる。

Yale-NUSカレッジの衝撃

編集部が注目するのが、2013年にシンガポールに開校したシンガポール大学(NUS)とアメリカのIVYリーグのイェール大学の新たなハイブリッド教育機関Yale-NUSカレッジ。

米アイビーリーグの最高峰で最も多くの米大統領を輩出したイェール大学と、シンガポールの教育の頂点にあるNUS(国立シンガポール大学)がタッグを組んだ

Yale-NUSカレッジのスクリーンショット

Yale-NUS College

https://www.yale-nus.edu.sg

A community of learning, founded by two great universities, in Asia, for the world.

2013年の開校したYale-NUSカレッジに開成は、毎年合格数を出しているのだ。
2016年のみ途切れてはいるが、この背景には国家戦略としてトップ人材を集めるYale-NUSカレッジの戦略が見えてくる。

Yale-NUSカレッジ側も日本のトップ校とつながりを持ち、5年、10年で合格から「進学」してくれることを狙っているのだろう。

静かな動きから定番へ。

東大合格者数トップの開成高校。
同校からIVYリーグを始め、海外の大学に進学する生徒数が1%を超えてきた。

同校から海外の大学に進学する生徒数がじわじわと広がりつつある。
さらに、同校と結びつき合格者を進学者に変えようとするアジアトップのYale-NUSカレッジ。

1%。

その衝撃は、トップ層の英語で学べる生徒が海外に流出する衝撃ではないだろうか。

開成中学校・高等学校 公式ホームページ

こちらも参考にしたいですね。

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この記事のライター

都内でインターナショナルスクールを運営した経験から現場の目線と記者としての目線で記事を書いています。

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