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家族のためのマインドフレーム

家族のためのマインドフレーム

子供の教育で「What」よりも「Why」「How」を大切にする考え方について解説していきます。


もし今日、お子様が帰宅して落ち込んだ様子で「算数が苦手なんだ」と言ったら、どう答えますか?

子どもの教育について考えるとき、そして子どもの言うことに反応したり、学校生活にまつわる出来事について解釈したりしようとするとき、良いものであれ良くないものであれ、自分自身の経験が考え方や子どものサポートの仕方にどうしても影響するものです。

私たち自身が何年も教育機関で過ごしてきた以上、それは自然なことです。ただ、潜在意識にあることが多いこれらの要因に気づかずにいると、迷いが生じることがあります。子どもが長い学びの旅を最大限に生かせるようサポートしたいのであれば、教育の重要な側面に関する考えが、迷ったときいつでも頼りになるような明確で生産的なマインドフレームに根差していることが重要です。

ビジブル・ラーニングが示す、効果的な学びの考え方

ビジブル・ラーニングは、何千もの研究を統合して教育において最も効果的なアプローチを明らかにするプロジェクトであり、教師・生徒・家族に対し、生徒にとって良い教育成果を生み出すよう私たちの行動を正確に導くことを目的とした一連のマインドフレームを提示しています。言い換えれば、これらのマインドフレームは、私たちが行動の理由や方法をより注意深く考える助けとなり、子どもたちへのサポートの仕方が学習を向上させ、学校や教育全般に対する健全な姿勢を育むことを保証してくれるものです。


学習プロセスを解き明かす鍵の一つである「フィードバック」というテーマに焦点を当てた次の三つの関連するマインドフレームについて考えてみましょう。

  • 教師: 私はフィードバックを与え、それを生徒が理解できるよう助ける。
  • 家族: 私はフィードバックの力や、成功が間違いによって育まれることを知っている。
  • 生徒: 私はフィードバックを聞き、理解し、応用することができる。

この考え方は、私たちがみな異なる場所から来て異なる役割を担っていても、教育とは何か、またどのようにして教育が子どもにとってうまくいくようにするかについての共通理解をもって取り組めば、学校でも他の場所でも成功するための力を生徒に与える相乗効果のようなものを生み出すことができるというものです。つまり、教師はフィードバックの主な提供者であり、生徒がそれに基づいて行動できるようサポートすること。家族はそのフィードバックがいかに重要か理解し、子どもがフィードバックを受け取るには間違いを経験する必要があるという事実も理解していること。生徒はそのフィードバックをどう捉え、どう対処するかを知っていること。先ほど紹介した状況をこの視点から見ると、「算数が苦手なんだ」というような発言に対し、そう結論づけた理由をもっとよく考えてみるよう子どもに促すことができます。「どうしてそう思うの?」「先生が何か言ってそう考えるようになったの?」あるいは「もう少し聞かせて」といったシンプルなことでもよいでしょう。

「期待」が子どもの自信を育てる

もっと家族側に限定して焦点を当てると、もう一つの重要なマインドフレームは「期待」に関するもので、これは子どもの自信や自己認識に大きな違いをもたらし得る要因です。

私は子どもに対し適切に高い期待をもっている。

「どの子にも習得できる」という強い信念を共有し、そして重要なことですが、その信念を子どもに明確に伝えることで、子どもたちの自信を高め、より立ち直りやすくさせることができます。この考え方に基づいて、算数に関する発言に対して次のように答えることができるでしょう。「算数は確かに難しいよね。でも、あなたならできるよ。」「私も昔は算数が苦手だったけど、どうやってできるようになったか教えてあげる。」「わかるよ。それに、今年の初めからたくさん学んできたこともわかるよ!」

最後に、三つ目のマインドフレームです。これは、私たちの多くの決断や、学校のことに関する話し合い方を導く助けになるもので、私たちの「影響」に焦点を当てたものです。

  • 私は自分の影響を評価します。


母親、父親、そして保護者として、私たちは、自分や自分自身の考え方や与えた助言に影響されて形成される、子どもたちの心の状態や学校および学習に対する態度に常に気を配る必要があります。自分のしていることが良い結果につながっていないと気づけば、調整することができますし、うまくいっているなら、それは私たちが良い影響を与えているということです。このマインドフレームは、「算数が苦手なんだ」という発言に対する具体的な答え方を教えてくれるものではありません。その代わりに、答える前にもう少し時間を取って自分自身にいくつかの質問ができるように促してくれます。「こういう発言は初めてだっただろうか?」「これまで自分はどう答えてきただろうか?」「今日テストがあったのだろうか?」「子どもはどんな気持ちでいる可能性がいちばん高いだろうか?」発言の背景にあるニーズや、どのような効果をもたらしたいかをより深く理解できれば、私たちの返答は建設的なものになる可能性が非常に高くなります。

これらのマインドフレームは、子どもたちが困難に直面し、私たちがどうサポートすればよいのかわからないときに、いつでも頼りにできる準拠枠になります。もちろん、こういった状況について話し合うときに適切な言葉を見つけるのにも役立ちますが、それだけではなく、子どもが長期的に学業で成功することにつながる行動指針も示すことができるのです。さらに、私たち自身の学校での経験を同じように振り返り、この考え方で捉え直してみると、過去の出来事に新たな意味を見出すこともできるかもしれません。そのことが、学校生活やその先の人生の旅で子どもたちへの寄り添い方にさらに影響を与えるかもしれません。

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この記事の記者

グレゴリオ・ラブナルは、帰国子女アカデミーの教育者兼アカデミックコーディネーターであり、すべての子どもが学び、成長できる力を持っていると強く信じています。教師の指導、家庭の支援、自身の子育てを通じて得た長年の経験から、好奇心・支え合い・人とのつながりが子供の真の潜在能力を引き出すことを実感し、その理解を地域社会全体と共有することを目指しています。

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