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「幼稚園がプリスクールに?」キンダーキッズが幼稚園をプロデュースへ 「英語×制度」の新モデル

「幼稚園がプリスクールに?」キンダーキッズが幼稚園をプロデュースへ 「英語×制度」の新モデル

キンダーキッズが幼稚園をプロデュースする新モデルが始動しました。学校法人の制度基盤と英語イマージョン教育を融合し、「幼稚園価格」でバイリンガル教育を提供する点が特徴です。従来の高額プリスクールか週1回の英語の授業のある幼稚園かという二択に対し、中間に位置する第3の選択肢が誕生しました。共働き世帯の実態にも対応しながら、幼児期から将来の「ほぼインター」や国際進路へとつながる新たな教育導線を提示しています。


学校法人みらい創造の杜学園、幼児教育に「英語×制度」の新モデル

学校法人みらい創造の杜学園の公式サイトが公開されました。

学校法人西武学園は、法人名を「学校法人みらい創造の杜学園」へ変更しました。

あわせて、キンダーキッズインターナショナルスクール(以下、キンダーキッズ)創業者の中山貴美子氏が理事長に就任し、キンダーキッズがプロデュースする幼稚園モデルが本格的に始動しました。

学校法人みらい創造の杜学園の理事長に就任された中山貴美子氏。

キンダーキッズは、2000年1月に創立し、幼保一体型バイリンガル保育園を含め、国内28校、海外(アメリカ、カナダ)3校、計31校を直営で経営する日本最大のプリスクール会社です。

キンダーキッズでは、日本と外国の両方の文化に触れ、日本式教育の良い所を取り入れ「日本の心」を大事にしながら、しっかりと自分の意見を英語で伝える力を身に付ける教育を行っています。

キンダーキッズは、「日本の心と英語の力」をミッションに掲げており、日本の幼児教育と親和性が高いプリスクールを運営してきました。

西武学園の伝統と文化とキンダーキッズの掲げる理念は、共感しやすく、みらい創造の杜学園に繋がったと考えられます。

同学園では、日本の幼稚園教育が持つ生活習慣の形成、情操教育、集団生活といった基盤を大事にし、英語イマージョン教育を組み入れます。

これまで幼稚園とプリスクールは、教育の特徴が異なり、分断されていましたが、本プロデュースは、教育領域をつなぐ取り組みです。

キンダーキッズは、年間約200万円の学費がかかり、通わせる家庭は限定的でした。
保育無償化政策で国・自治体から助成金を受けられますが、それでも家庭の負担があり、高いのが現状です。

結果的に日本における幼児期の英語教育は、高額なプリスクールか、週一回の英語授業のある幼稚園や保育園かという二極構造でした。

今回のモデルは、その中間に位置する「第3の選択肢」として位置づけられます。

キンダーキッズが長年培ってきたカリキュラムとメソッドを、幼稚園(こども園を含む)の中で受けられる点が特徴です。

バイリンガルコースと制度改革の同時進行

西武学園の伝統と歴史ある幼児教育にバイリンガル教育をプラスし、教育の価値を新たにプロデュースしている。

具体的には、文庫幼稚園(横浜市金沢区)において、幼稚園教育要領に則りながら日常の保育の中に英語を取り入れる「バイリンガルコース」が新設されました。

英語を特別な時間として切り出すのではなく、日々の生活の中に組み込む設計がなされています。

また、さやま幼稚園(埼玉県狭山市)では、幼稚園型認定こども園へ移行し、教育と保育を一体的に提供する体制へと進化しています。

単なるカリキュラム変更ではなく、制度面も含めた再設計です。

「幼稚園価格」での英語イマージョンという設計

今回の取り組みで重要なポイントの一つが授業料です。

一般的にインターナショナルスクールやプリスクールの英語教育は高額になりがちですが、本モデルでは幼稚園の授業料水準に収める設計がされています。

これにより、一部の家庭に限られていた英語イマージョン教育が、より広い層に開かれる構造が生まれつつあります。

共働き世帯に対応した現実的な設計

未来をつくる力は、子どもたちの中にあり、自分で考え、挑戦し、仲間とともに成長していく。
そんな学びの芽を、幼児期の毎日の遊びや体験の中で育てていく同校。

さらに、預かり保育時間の延長など共働き世帯への対応も重視されています。
現在、日本では共働き世帯が7割を超え、「教育」と「保育」の両立は多くの家庭にとって現実的な課題となっています。

今回のモデルは、教育理念だけでなく、保護者の生活実態に即した運営設計が組み込まれている点でも特徴的です。

幼稚園の「教育機関」としての役割と、「子どもの居場所」としての機能を同時に満たすことが求められています。

「ほぼインター」の入口としての幼児教育

近年、日本では広尾学園、三田国際科学、サレジアンなど、一条校でありながら英語で学ぶクラスやコースがある「ほぼインター」と呼ばれる国際系中高の人気が拡大しています。

これらの国際系中学校・高等学校は、国内外大学進学において高い成果を上げています。

学校法人みらい創造の杜学園が幼稚園からバイリンガルコースを導入することで、英語を学習言語として捉える基盤が育まれます。

インターナショナルクラス、インターナショナルサイエンスクラスがある三田国際科学学園中学校・高等学校。

幼稚園段階から英語での思考や表現に触れることで、その後の国際系中高、さらには海外大学や国内の英語学位プログラムへと続くキャリアを形成しやすくしています。

これまでこのルートは、帰国生やプリスクール出身者、おうち英語に取り組む家庭など教育投資ができる家庭に偏っていました。

今回、幼稚園をキンダーキッズグループがプロデュースするモデルは、既存の幼稚園制度の中で英語で学べる環境を広げます。

英語教育の「機会格差」をどう変えるか?

バイリンガルコース1日のスケジュール。
英語を含めた課外クラスや送迎バスのスケジュールを充実させることで、共働き家庭にとって現実的に利用しやすい運営設計となっています。

早期英語教育のニーズは年々高まっていますが、その機会は依然として家庭の経済力に大きく依存しています。

今回の取り組みは、「英語 × 幼稚園」という形で、その構造に変化をもたらす可能性があります。

単なる英語教育の導入ではなく、家庭のライフスタイル・教育制度・学費を含めた総合的な再設計が行われています。

日本の幼児教育が新しい段階に入ったことを示します。

法人名変更と体制刷新を契機に、キンダーキッズプロデュースの幼稚園は、日本の幼児教育の伝統と文化、そして良さを残しながら、新たな英語と英語による探究的な学びを導入します。

今後、キンダーキッズグループのプロデュースの幼稚園で園児がどのように育つのか。
また、運営体制など仕組みを多くの幼稚園が注目しています。

編集部として注目して、同校の園を取材していきたいと考えています。

お問い合わせ

学校法人みらい創造の杜学園 事務局
公式サイト:https://mirai-grove.ed.jp/
〒108-0074 東京都港区高輪4-10-30 高輪テニスセンター内
TEL:03-6459-3517
FAX:03-6459-3527

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この記事の記者

インターナショナルスクールタイムズの編集長として、執筆しながら国際教育評論家として、NHK、日本経済新聞やフジテレビ ホンマでっかTV、東洋経済、プレジデント、日本テレビ、TOKYO FMなど各メディアにコメント及びインタビューが掲載されています。

プリスクールの元経営者であり、都内の幼小中の教育課程のあるインターナショナルスクールの共同オーナーの一人です。

国際バカロレア候補校のインターナショナルスクールの共同オーナーのため国際バカロレアの教員向けPYPの研修を修了しています。

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