ビル・ゲイツがワシントン州立大学附属パン研究所を訪問
ビル・ゲイツは、マイクロソフトの創立者であり、アメリカの経済誌「Forbes」の世界長者番付でトップのビリオネアです。
そのビル・ゲイツが「私の裏庭にあるパン研究所」というタイトルでThe Gates Notesに投稿しています。
▼ワシントン州立大学附属パン研究所を見学するビル・ゲイツ。ワシントン州立大学附属パン研究所のインスタグラムより
見学の様子をゲイツは次のように書いています。
私は、多くの研究所に足を運んできましたが、フル装備のキッチンが常設された研究所はさすがに見たことがありませんでした。
先月、私の故郷シアトルから2時間ほど北にあるパン研究所を見学してきました。
(編集部訳)
現在もシアトルに住むビル・ゲイツにとって、ワシントン州はすぐ「裏」。
▼実際にパン研究所を見学する様子がyoutubeで公開されています。
「研究所に足を運んできたが、キッチンがある研究所は初めて」と書いていますが、ビル・ゲイツは、ゼロックスが持っていたパロアルト研究所の見学から「Windowsの開発」に着手しています。
今回の見学を Gates Notesに次のように書いています。
研究所に足を踏み入れた瞬間、パンの香ばしい匂いが私を包みました。
壁には様々な種類の小麦粉の缶。巨大なオーブンからできたてのパンを取り出す人達。
隅っこにはパン生地の硬さを測る計測器。
ただただ、感銘を受けるばかり。(編集部訳)
▼ワシントン州立大学附属パン研究所の公式インスタグラムには、美味しそうなパンが研究結果として並んでいます。
心の奥底では「ここのパンは一体どんな味がするんだ」という疑問でいっぱいでした。
パン研究所は小麦だけでなく、全粒粉を使用することに注目しています。
しかし、全粒粉パンは健康に良いと知りながらも「味は普通のパンに劣るのではないか」というのが世間一般の認識ではないでしょうか。(編集部訳)
いくつものパンを試食したゲイツ。
次のように「その味」について書いています。
研究所でたくさんのサンプルを頂いた私が明言します。
研究所で作られている、全てのパンが驚くほど美味しかったのです。
全粒粉での再現が難しいと言われるクロワッサンも例外ではありません。(編集部訳)
▼世界の調理法に合わせた小麦の品種改良から製パンなど様々な研究をしているワシントン州立大学附属「パン研究所」。インスタグラムより
パン研究所はワシントン州立大学に属しており、製パン業者のClif BarやLa Brea Bakery、Chipotleなどの名だたる大企業としのぎを削っています。
しかし、ワシントン州立大学パン研究所は、同時に貧しい国の栄養失調の問題に対しても専門的な知識を提供しています。(編集部訳)
社会問題の解決に動くビル・ゲイツ
マイクロソフトの成功後、「ビル&メリンダ・ゲイツ財団」を設立し、社会問題の解決のための活躍しています。
今回のワシントン州立大学附属パン研究所の見学も世界的な食料問題、安全な食べ物への社会問題を踏まえた見学だったようです。
ちなみにビル・ゲイツというとマイクロソフトの創立者であり、大富豪ということで、次のようなイメージがあるようです。
上の画像、なんとビル・ゲイツのFace Bookに掲載されたもの。
実は、人類の進化について書かれた”Sapiens: A Brief History of Humankind ”を持って「読んでね」とオススメしている様子です。
彼自身が進化した結果、ロボットになったことを示したようです。
ちなみに本著のテーマは、人類の発達であり「未翻訳ブックレビュー」では次のように書いています。
取るに足らないチンパンジーの一種だった人間をここまで発展させた要因は何だったのだろう。本書は他の動物と人間との一番の違いを考える。
(引用:未翻訳ブックレビューより)
ビル・ゲイツは、The Gates Notesで人類の進化について考えるとともに「ビッグバン」についても触れており、そこでは”BIG HISTORY PROJECT”について取り上げています。
Big questions about our Universe, our planet, life, and humanity. From the Big Bang to where we are going in the future, Big History covers it all.
社会問題を深く考えて行くと人類の発達と歴史まで遡るようです。
ビル・ゲイツの「パン研究所」の見学。
それは、社会問題になる「食料問題」「飢餓問題」の解決のためのようです。
アメリカでは、ワシントン州立大学附属パン研究所がパンの研究をしていますが、日本では近畿大学水産研究所のマグロの養殖などが有名です。
また、立命館大学では「食マネジメント学部」を2018年4月に開校します。
食にまつわるマネジメント、カルチャー、テクノロジーの3つの領域を総合的に学ぶ体系を「食科学」とし、食に関わる人類的な諸問題を解決する人材を育成する立命館大学の取り組みもスタート。
立命館大学 食マネジメント学部の公式ホームページより引用。
ビル・ゲイツも注目する「食料問題」は、世界の大学でさらに研究が進みそうですね。
立命館大学 食マネジメント学部。2018年、びわこ・くさつキャンパスに設置。人間、社会の最も根源的な活動である「食」を、人文科学・社会科学・自然科学の領域から総合的・包括的に学ぶ学部です。
インターナショナルスクールタイムズの編集長として、執筆しながら国際教育評論家として、NHK、日本経済新聞やフジテレビ ホンマでっかTV、東洋経済、プレジデント、日本テレビ、TOKYO FMなど各メディアにコメント及びインタビューが掲載されています。
プリスクールの元経営者であり、都内の幼小中の教育課程のあるインターナショナルスクールの共同オーナーの一人です。
国際バカロレア候補校のインターナショナルスクールの共同オーナーのため国際バカロレアの教員向けPYPの研修を修了しています。