インター受験に変化あり?
2014.02.09
インターナショナルスクールの幼稚園を受験する『イン活』にも新たな風
*ご注意 両親ともに日本語が母語のご家庭の『イン活』を前提に本記事は書かれています。
2月から2014年秋入学の生徒を対象とした各インターの説明会が開催されていますが、新たな風が吹き始めています。
それが『IB(国際バカロレア)』。
注目が集まるインターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢の開校や2015年から英語と日本語によるデュアルランゲージDPが始まることもあり、ニュースなどでも頻繁に取り上げられているのも理由のひとつ。
タイムズの調べでも、『イン活』に入る2歳から3歳のお子さんを持つ保護者の間で、インター選びのひとつに『IB』を挙げる保護者が増えています。
特に関東では、老舗インターからIB校を含め、複数のインターを検討するなかで『将来を考えるならIB』という傾向が強く出ています。
IBは、初等教育のPYP、中等教育前期のMYP、後期のDPと3つのプログラムがありますが『IB』に敏感な保護者ほど『DP課程を経てどのような大学に進学しているのか?』実績を重視する傾向が強いのも特徴です。
特に米国のIVYリーグなどの名門大学への進学実績を求める傾向が強いようです。
そのため、IBのDPを採用しているインター側もDPの合格率・点数を具体的に挙げ、進学実績を強調せざるおえない状況のようです。
3歳前後のお子さんが、DP課程に入るのは、14年後。
保護者も、現在のDP取得率・平均点がひとつの目安にすぎないと理解していますが、やはり具体的な数字・進学実績を出されると気になりますね。
まずはキンダー選びに重点をおいてください。
関東のインターでは、幼稚園から高校まで同じインターで学ぶ生徒は少数。
転校が一般的です。
まずは良いキンダーを選び(選ぶ基準は価値基準によってだいぶ違います)、その後、Grade1(小学1年生)前後で他のインターを受験するか、選ぶケースが主流です。
もちろん、中学で他のインターを受験する場合もあります。
高等部でインターの転校は、大学進学に直結するためリスクがあります。
そのため、インター転校は、基本的に中学までに終え、高校では大学進学に向かって万全の状態で準備するのが一般的です。
出世魚のようにインターを転校する関東のインター選びでは、むしろ高校まで考えずキンダーを選ぶことが重要です。
『いつどこへ転校するのか?』を前提にした考え方が必要です。
幼稚園から高等部まであるインターが増えていますが、学校まかせの教育ではなく、保護者も子ども一緒にアクティブに学校を選んでいく。
そのなかで、保護者もインターとともに育っていく。
それがインターで学ぶ醍醐味のひとつかもしれません。
インターナショナルスクールタイムズの編集長として、執筆しながら国際教育評論家として、日本経済新聞やフジテレビホンマでっかTV、東洋経済、プレジデント、日本テレビ、TOKYO FMなど各メディアにコメント及びインタビューが掲載されています。
プリスクールの元経営者であり、都内の幼小中の教育課程のあるインターナショナルスクールの共同オーナーの一人です。
国際バカロレア候補校のインターナショナルスクールの共同オーナーのため国際バカロレアの教員向けPYPの研修を修了しています。