Powered by Global Step Academy    
【都立新国際高校(仮)】計画は、今、どのように進んでいるのか?

【都立新国際高校(仮)】計画は、今、どのように進んでいるのか?

期待が集まる東京都立「新国際高校」。国際教養学科に理数教養コース、語学教養コースの2コースを設置し、東京都港区白金二丁目に約19,720平方メートルの校舎が建築予定です。旧東京都職員白金住宅地があった場所で現在、工事が進んでいます。具体的な生徒募集時期はまだ発表されていませんが、大きな注目を集めそうです。


都立新国際高校(仮称)の設置を検討している東京都教育委員会

開校予定地

東京都港区白金二丁目(東京都財務局所管 旧東京都職員白金住宅地)
引用:東京都教育委員会 新国際高校(仮称)の設置について

引用:Googleマップから東京都港区白金二丁目を編集部が赤丸で抜いたもの。
矢印は北に六本木、西に渋谷、南に品川、東に新橋とアクセスも良い。

東京都が計画を進めている新国際高校。

東京都は設置検討の背景として次のように述べる。

国際化の進展に伴い、我が国の国際社会における持続的な発展を支える人材の育成が急務となっている。
また、多くの企業が海外に事業展開しており、企業のグローバル人材に対するニーズは今後も高まっていくと考えられる。

このような社会的な背景を含め、東京都教育委員会が重視しているのが次の3つが指摘されている。

1.英語力
2.国際感覚等の育成
3.帰国生徒や外国人生徒への対応

その中で「国際社会で活躍する人材の育成は喫緊の課題」に対して、主に次のような施策を取り入れた新国際高校を考えている。

Googleマップから東京都港区白金二丁目を編集部がスクリーンショットから抜粋し、赤円をつけた。

・高い語学力や豊かな国際感覚等を育成するための様々な手法を、児童・生徒の状況や地域事情を見ながら、多様に展開

・帰国児童・生徒や外国人児童・生徒への対応
 (編集部一部抜粋)

新国際高校の理念

新国際高校の理念は次のように公表されている。

1 教育理念
国際社会において、地球規模の問題解決に積極的に取り組み、他者と協調しながら、より良
い未来を構築する人材を育成する。

新国際高校が育成すべき生徒像とは?

教育理念にある地球規模の問題解決に取り組むこと。それを他者との協調できること。
そして、未来を構築する人材育成のための学校となる。
そのための育成すべき生徒増も明確だ。

1.豊かな教養と論理的思考力をもち、自ら課題を見付け、主体的に分析・判断・行動し、より
良く解決することができる生徒

2.自己のアイデンティティを確立させるとともに、多様な価値観を受容しながら、新たな価値
を見いだすことができる生徒

3.高いコミュニケーション能力を有し、他者との信頼関係を構築しながら、協力して課題解決
に取り組むことができる生徒

新国際高校の学科は、「国際教養学科」

Googleマップのストリートビューから東京都港区白金二丁目を編集部がスクリーンショットから予定地と考えられる場所に予定地と付けた。

新国際高校では育成すべき生徒像をさらに掘り下げた結果国際関係に関する学科として2つの系統を持つことになった。

1つ目が理数教養系であり、もう一つが語学教養系だ。

理数教養系

・ 理数教養系は、理数学科と国際学科を併せもった特色があり、専門教科「理数」及び
「英語」に基づく教育課程を編成する。

語学教養系は

語学教養系は、国際学科の教育課程を基盤としつつ、理数系を重視するとともに、第
二外国語を理数教養系の単位数よりも多く設定した教育課程を編成する。

Googleマップのストリートビューから東京都港区白金二丁目を編集部がスクリーンショットから予定地と考えられる場所に予定地と付けた。

海外進学コースから海外大学へ

理数教養系と語学教養系それぞれに、海外大学等の海外への進学を希望する生徒を対象に海外進学コースが設置されます。

少人数授業、習熟度別授業を活用して、英語でエッセイや小論文を作成するなどの学習活動を行い、語学力をより一層高めます。

気になる新国際高校の規模

1学年6クラスで構成され、3クラスが理数教養系、3クラスが語学教養系となる予定。
よって高校3学年全体で、全校生徒は、720 人を計画しています。

入試について

入試については一般枠の入試とは別に特別枠を設けるとしています。

特別幕の人数等は海外からの帰国生、すでに東京に住んでいる在京外国人生徒の数なども計算に入れられ枠が作られるものと考えられます。

計画の進み具合

2019年2月14日に東京都教育委員会から公表された「都立高校改革推進計画・新実施計画(第二次)」によると新国際高校の配置計画に年度が記入されていない。

基台が集まる新国際高校。すでに国際バカロレアコースのある都立国際高校とは異なる理念を実施するため、新たにカリキュラムの策定と教員確保などゼロから学校を構築している様子が伝わってくる。

心待ちに、東京都教育委員会からの開校予定の情報を待ちたい。

こちらも参考にしたいですね。

東京都が新国際高校、英語村、小中高一貫校と国際教育で放つ3本の矢に注目! | By インターナショナルスクールタイムズ

https://istimes.net/articles/919

東京都教育委員会が矢継ぎ早に打ち出す国際教育の軸。2020年の東京オリンピックを控え、英語村、新国際高校、そして、小中高一貫校も国際教育。東京都が攻める3本の矢についてまとめてみました。

東京都が港区白金に「新国際高校」を検討!国際教養として理数教養、語学教養にトンガってる? | By インターナショナルスクールタイムズ

https://istimes.net/articles/890

東京都教育委員会は、新国際高校(仮称)の設置の検討に入りました。東京都港区白金の旧都職員住宅跡地に検討されているのが、「新国際高校」です。国際教養として理数教養、語学教養と海外進学が特徴です。

この記事の記者

インターナショナルスクールタイムズの編集長として、執筆しながら国際教育評論家として、日本経済新聞やフジテレビホンマでっかTV、東洋経済、プレジデント、日本テレビ、TOKYO FMなど各メディアにコメント及びインタビューが掲載されています。

プリスクールの元経営者であり、都内の幼小中の教育課程のあるインターナショナルスクールの共同オーナーの一人です。

国際バカロレア候補校のインターナショナルスクールの共同オーナーのため国際バカロレアの教員向けPYPの研修を修了しています。

関連する投稿


海外で勉強するならこの国!【2017年度学生が住みやすい世界の街ランキング】

海外で勉強するならこの国!【2017年度学生が住みやすい世界の街ランキング】

様々な角度から調査した2017年度「海外から来る学生が住みやすい街」のランキングが発表されました。日本の都市はランキングに入っているでしょうか。 楽しい学生生活を過ごすならどの国のどの街に行けばいいのでしょうか。Chika B記者が様々な視点からご紹介します!


東京都が新国際高校、英語村、小中高一貫校と国際教育で放つ3本の矢に注目!

東京都が新国際高校、英語村、小中高一貫校と国際教育で放つ3本の矢に注目!

東京都教育委員会が矢継ぎ早に打ち出す国際教育の軸。2020年の東京オリンピックを控え、英語村、新国際高校、そして、小中高一貫校も国際教育。東京都が攻める3本の矢についてまとめてみました。


最新の投稿


ビジョン 2035 – 基準を引き上げる時

ビジョン 2035 – 基準を引き上げる時

日本は2035年までに全高校生が英検2級レベルに達する目標を掲げているが、現実は厳しい。6年間英語を学んでも基本的な会話ができない生徒が多く、英語能力の国際ランキングでは92位とアジア諸国に大きく遅れている。根本的な問題は、週1回程度の学習では不十分なことと、英語を「あると便利」程度にしか考えない社会の認識だ。本当の改革を実現するには、教師・保護者・政策決定者が意識を変え、英語を必要不可欠なスキルとして捉え直し、継続的な学習と実践を重視した教育に転換する必要がある。


【速報!】K.インターナショナルスクール DP 満点7名、平均点42.0点

【速報!】K.インターナショナルスクール DP 満点7名、平均点42.0点

東京にあるK.インターナショナルスクール東京(KIST)が、2025年5月に実施された国際バカロレア DPにおいて、驚異的な成果を収めました。同校によると、今年度のDP試験では7名の生徒が満点である45点を獲得。さらに、受験生の平均点は42.0点という、世界平均を大きく上回る優れた成績を記録しました。


【インタビュー】山口学園長 LCAきたかる森のインター初等部・プリスクール 26年4月に開校へ

【インタビュー】山口学園長 LCAきたかる森のインター初等部・プリスクール 26年4月に開校へ

軽井沢は、豊かな自然や東京から新幹線で約1時間という利便性から、子育て世代にも注目されています。山口学園長が率いるLCAきたかる森のインター初等部・プリスクールは、26年4月に開校予定で、極少人数教育や本格的なバイリンガル教育を特色とします。「ふるさと科」「生き方科」など独自の探究型学習も導入し、子ども一人ひとりの可能性を伸ばすことに力を入れています。また、多様な進路選択を支える提携校とのネットワーク構築も進めています。


関西国際学園 さくらインターナショナルスクール初等部が国際バカロレアPYP認定校に

関西国際学園 さくらインターナショナルスクール初等部が国際バカロレアPYP認定校に

関西国際学園さくらインターナショナルスクール初等部が国際バカロレア(IB)PYP認定校に!すでに神戸校はPYP、MYP、DPの認定校でしたが、この度、東京初等部がPYP認定を取得しました。日英バイリンガル教育と探究力が特徴で、幼稚部も全国展開しています。


【速報!】国際高等学校の生徒の90%が海外大学合格、51%が世界ランキング100位以内の名門大に進学へ

【速報!】国際高等学校の生徒の90%が海外大学合格、51%が世界ランキング100位以内の名門大に進学へ

国際高等学校(NUCB International College)の1期生は、卒業予定者27名中90%が海外大学に進学、51%がQS世界大学ランキング100位以内の名門大学に合格するという国内最高水準の実績を達成しました。進学先はイギリスやアメリカ、カナダ、オーストラリア、香港など世界各国に及びます。少人数制・全寮制・国際バカロレア(IB)プログラムを導入し、入学時から海外進学を見据えた生徒が集まる環境が、高い海外進学率を支えています。