Powered by Global Step Academy    
【世界で教える!】インターで活躍した先生に聞いた「インターナショナルな教育の醍醐味」

【世界で教える!】インターで活躍した先生に聞いた「インターナショナルな教育の醍醐味」

1976年、まだ世界にインターナショナルスクールが100校に満たなかった頃「世界で働きたい」と全てのインターに履歴書を送った若い青年がいました。ジム・ドーラン先生です。その後、日本を含む世界七カ国のインターナショナルスクールで教え一昨年定年退職したジム先生に「インターナショナルスクールの醍醐味」について伺いました。


インターナショナルスクールで教える醍醐味とは?

世界の多くの国で40年近くインターナショナルスクールの先生として働かれたジム・ドーラン先生(Dr. Jim Doran)。
2015年、多くの人に惜しまれながらロンドン郊外のインターナショナルスクールを定年退職されました。
寒い日も暑い日も毎朝門に立ち、生徒に声をかけていたドーラン先生。教職者としての経験と知識はインターナショナルスクール界でも有名な方でした。

ドーラン先生がインターナショナルスクールで教鞭に立った40年の間に、教育や子供は変わったのでしょうか?
また、その経験からインターナショナルスクールへの思い、そして日本への思いをインタビューしました。

グローバルな教育環境に魅了されて

編集部:そもそもどうしてインターナショナルスクールに勤めようと思ったのですか?

世界のインターナショナルスクールで教壇に立ったジム・ドーラン先生

1976年に、すでにアメリカで教師をしていた私は、ある会議でハンガリーのインターナショナルスクールに勤めているという人に出会いました。

「インターナショナルスクール」?その頃は聞いたこともありませんでした。
調べてみると世界中に100校近くありました。
これは、冒険だ、と思ったんです。

チェニジアのチェニス

同じく教師をしていた妻と、全てのインターナショナルスクールに「採用してくれませんか」と履歴書を送ってみました。すると、3〜4校から返事がありました。

その中で、私と妻はチュニジアのインターナショナルスクールを選びました。
地中海の雰囲気が好きだったこと、海が好きだったことが理由です。

まだ子供もいなかったしまさに夫婦での冒険の旅、という感じでした。

スターウォーズの撮影地として有名なチェニジア

編集部:チュニジアでの教員生活はいかがでしたか?

それは、素晴らしい経験でした。
海があるから、国が素晴らしいから、それもあります。しかし、何より国際的な環境で仕事をすることにすっかりはまってしましました。

世界中から集まる人々とコミュニケーションをとり一緒に時間を過ごす、アメリカではしたことのない経験でした。

編集部:その後、どの国で勤務されたのですか?

チュニジアで数年過ごした後、アメリカに戻りました。冒険は終わった、アメリカでまた教師を始めようと思ったのです。

しかし、数カ月して、落ち着かない自分に気がつきました。世界にまた出たい、という気持ちが溢れ出て来たのです。

早速また海外のインターナショナルスクールに仕事を探し始めました。
そして、次に採用されたのはサウジアラビアでした。サウジアラビアで長男が産まれました。

その後、フィリピンのマニラ、シンガポールのアメリカンスクール、日本、そしてパナマの学校と職場を変えていきました。

パナマに駐在している間に博士号を取得しました。
そしてパナマからイギリスのインターナショナルスクールで校長として働きました。

編集部:ずっと学校で働かれてきたのですね。

実はイギリスで四年間校長をした後、一年間教育関係のコンサルタントとして、学校を離れ世界中を飛び回る仕事に就きました。

周りからは羨ましい仕事だ、と言われました。

しかし、子供達のいる環境、学校の雰囲気が懐かしくなり、「やはり現場で子供に囲まれて生きていきたい」と自分なかで確認した一年でした。

そんな矢先、「イギリス国内でインターナショナルスクールの立ち上げに協力して欲しい」とオファーがあり、その学校の校長として五年働き、定年に至りました。

日本、西町インターナショナルスクールで知った「ことば」と「文化」の奥深さ

編集部:日本での勤務はいかがでしたか。他の国と比べて違う点はありましたか?

難しかった点としては、言葉があまり通じなかった点でしょうか。
私たちは日本語が話せなかったので、地方へ旅行に行くとなかなかコミュニケーションが取れなかったのが残念でした。

あなたが日本人だから言うわけではなく、日本は本当に素晴らしく、私たち家族にとって、最も面白い国の一つでした。

何より、歴史があるし、 人々がとても温かい。
私たちはその数年をとても楽しみました。

編集部:日本ではどの学校で働かれましたか?

東京にある西町インターナショナルスクールです。

編集部:西町インターナショナルスクールではどのような経験をされましたか。

私はあの学校で多くのことを学びました。

西町インターナショナルスクールは設立者の切なる思いで、英語だけでなく日本語教育も大事にしていました。
西洋と日本を平和に融合させたい、という思いがこもったカリキュラムが組まれていました。

また当時、学校内での通訳を買ってくれた素晴らしいカウンセラーの女性がいました。
彼女は素晴らしい言語センスでユーモアを交えて通訳をしてくれました。

この学校のカリキュラムと彼女が自由自在に2ヶ国語を操る様子から、私は言語を学ぶその奥深さを知ることができたのです。

また当時、学校内での通訳を買ってくれた素晴らしいカウンセラーの女性がいました。
彼女は素晴らしい言語センスでユーモアを交えて通訳をしてくれました。

この学校のカリキュラムと彼女が自由自在に2ヶ国語を操る様子から、私は言語を学ぶその奥深さを知ることができたのです。

例えば、日本語の場合、英語を直訳しても意味は通じますが自然な日本語にはならない。
物事を直接的に言わない文化、目上の人への敬意を示す敬語など、そういうものも含めて日本語へ翻訳しなければならない。

ひらがな、カタカナ、漢字、季節の言葉などもその状況に合わせて変えますね。
これは私にとって目から鱗でした。

母国語ではない言語を習うというのは、言葉を習うだけではないのです。
その言葉の周りにある雰囲気、意味、文化、歴史、全てに触れます。
同じ物事でも違うアプローチ方法がある、考え方、文化があるということを学んだ経験でした。

これは、その後、校長として「母国語カリキュラム」を取り入れるきっかけとなるなど、教員としての私にとって大きく役立つ経験でした。

西町インターナショナルスクール Nishimachi International School - Tokyo, Japan

http://www.nishimachi.ac.jp/page.cfm?p=662

西町インターナショナルスクール- Nishimachi is a private, coeducational K-9 international school in central Tokyo, Japan. English is the medium of instruction with Japanese taught daily for all students.

西町インターナショナルスクールの教育についてはこちら

子供を取り巻く環境の変化ーインターネットは教育を変える!?ー

編集部:教師としてお仕事を始められてから約40年、世界は大きく変わったと思います。いわゆるITテクノロジーも飛躍的に発展しました。今や多くのインターナショナルスクールではiPadを使用して授業をしているところも少なくありません。ITを活用した教育について、どのようにお考えですか。

そうですね。ITで社会は大きく変わりました。

いい点もあります。短時間で大量の情報をとても簡単に手に入れることができます。40年前は決してできなかったことです。

教育面では、私は生徒に与える悪い影響についてとても心配しています。
まず、情報が溢れているので適切でない情報も簡単に手に入ってしまいます。
生徒はインターネットで簡単に調査し、多くの情報を得ますね。ある意味簡単に物事を学べます。しかし、それは表面的すぎるのです。

その情報の深さを掘り下げて行くことができなくなってきている、と感じています。

編集部:表面上の情報を得て満足してしまう、ということですね。

そうです。先ほども申しましたように、私は1970年代にチュニジアに滞在していました。
中高生にサイエンスを教えていましたが、ある日、小学生に読み書きを教えて欲しいと頼まれました。

当時のチュニジアに、テレビはありましたが、放送する時間も番組もとても限られていました。
そんな中、私が子供たちに字読み書きを教えた途端、生徒たちは読める限りの本を貪るように読み始め他のです。
彼らにとっては本を読むことが娯楽だったのです。
彼らがどんどん読んでしまうので、教える方のスピードも早めなければならないほどでした。

読書は人生で様々なことを学ぶ上での基礎となります。
読書を楽しみ読む力のある子は必ず伸びます。

インターネットはどうでしょうか。
インターネットでも本を読むことができますね。
でも、集中して読んでいる時も、ひっきりなしにメッセージが入ってきますね。
多くの情報がありすぎて、集中しにくいと思います。
じっくり読み、行間を読み込むという力もつきにくいと感じています。

インターナショナルスクールで学ぶことの醍醐味

編集部:インターナショナルスクールで勉強した生徒は、いってみれば、とてもユニークですよね。彼らはとてもグローバルな考えを持っています。でも時として、彼らの親の文化や言語を習得する機会を逃したり、自分は一体どこに属しているのか、と葛藤することもあるようです。

多くのインターナショナルスクールの生徒を見て来られたジム先生はどう感じていますか。

まさに、それは我が家の子供たちです。私たち夫婦はアメリカ人ですが子供たちは世界中を転々として育ちましたからね。

そういったサードカルチャーキッズ、第三の文化を持つ子供たちを見ていて感じるのは、皆、人に対してとてもオープンだということです。
どの国の出身か、何をしている人か、何語を話すのか、どのような思想を持っているのか、関係なく人に接することができる。
自己中心的な人、エゴの強い人、これはどこの国にでもいるのです。
この宗教だから、国だから、文化だから、というのは全く関係ないのです。

つまり素敵な人、気の合う人、一緒にいて楽しい人もどこの国にもいるということになりますね。

このことを、インターナショナルスクールに通った子供たちは知っています。
インターの子供たちだけではありません。
周りにいろんな国や文化の人がいる中で育っている子供の多くがこのことを知っているのです。

編集部:現在、世界では移民問題や領土問題などがありますね。その中で多様性を知っているサードカルチャーキッズは明るい未来を築いていける可能性がありますね。

そうですね。DNAを調べて自分のルーツを探ることができる検査を知っていますか。
自分はイギリス人だと思っていても、ルーツを辿っていくと先祖は世界各地から来ていることがわかる、というものです。

保守的になって、他の人々や考えの人を排除しようとする人々は 「自分より下」のグループを見つけて攻撃して気分が良くなっているだけだ、ということです。
でもその気分の良さは一時的なものなので、不幸せな感覚はまた戻ってくるでしょう。
エゴがそうさせているのです。
彼らも元々はアメリカ人だったかもしれない、アジア人だったかもしれない、その憎んでいる人種だったかもしれないというのに。

多様性の中で育った子は、自分のルーツがすでに多くの国や考えにあると感じています。

ですから一つだけの地域や国に固執した考えをすることはないでしょう。
彼らはこれからの世界の平和や発展に大きく貢献できると思っています。

編集部:インターナショナルスクールの現場を離れ、しばらくたちますがいかがお過ごしですか?

アメリカでの生活は楽しんでいます。年老いた母親のそばにいたいという気持ちもあります。

ただ、グローバルな環境や、子供達がいなくて寂しいとは感じています。

編集部:本当にインターナショナルスクールで働くことを楽しまれたのですね。

よく卒業生や生徒や父兄に「ありがとうございました」と言われますが、「ありがとう」と言いいたいのは私です。

教え子達や40年近くインターナショナルスクールで教師をできたことにとても感謝しているのですよ。

インタビューを終えて

今回、子供はインターナショナルスクールという環境にいることで「英語が上手になる」だけではない「多様性を知り、そしてそれを自分の人生に、社会に活かしていく」という素晴らしい経験をしているのだ、と感じました。

世界のあらゆる国で数十年、教鞭をとられて来た先生の言葉には、子供への愛が溢れていました。

今は現役を引退されていますが、是非また現場に戻りまだまだ多くの子供を育てて欲しい、と思います。

こちらも参考にしたいですね。

ロンドン発!日本とイギリスで教えている先生に聞いた『国際バカロレアを勉強した先に見えるもの』

http://istimes.net/articles/874

近年、注目が高まっている国際バカロレア教育。「グローバルな視点、深い分析力、自らものを考える力がつく教育」と世界で高い評価を受け世界4500校以上で採用されてます。イギリスと日本の両国で、約20年国際バカロレア教育に携わり、現在、イギリスのインターナショナルスクールでもIBで教えているベイグ先生にお話を伺いました。

日本未上陸!4つ目のIBとは?国際バカロレアで体験する「キャリア関連プログラム」の底力

http://istimes.net/articles/888

国際バカロレアのカリキュラムの中に「キャリア関連プログラム」というプログラムがある。若いうちに勉強しながら自分の好きなことを追求できるこのプログラムについて、イギリス、リロケーションコンサルタント会社「Relocate Global」の 記事をご紹介しよう。ロンドンのChika B記者の視点が光ります!

ロンドン発!日本とイギリスで教えている先生に聞いた『国際バカロレアを勉強した先に見えるもの』

http://istimes.net/articles/874

近年、注目が高まっている国際バカロレア教育。「グローバルな視点、深い分析力、自らものを考える力がつく教育」と世界で高い評価を受け世界4500校以上で採用されてます。イギリスと日本の両国で、約20年国際バカロレア教育に携わり、現在、イギリスのインターナショナルスクールでもIBで教えているベイグ先生にお話を伺いました。

“国際家庭教師サービス、国際サバイバル。今すぐ無料体験!”

関連する投稿


KAISにおける「ビジブル・ラーニングについて」  KAISで実践される、研究に基づいた指導とは

KAISにおける「ビジブル・ラーニングについて」 KAISで実践される、研究に基づいた指導とは

学校選びで最も大切なのは「この学校で子どもは本当に学んでいるのか」という問いです。KAインターナショナルスクールは、世界最大規模の教育研究に基づく「ビジブル・ラーニング」を実践し、日本初の認定校となりました。このアプローチでは、子どもたちが「何を学び、なぜ大切か」を常に理解し、基礎から応用へと段階的に成長します。教師は「この教え方は機能しているか」と問い続け、効果的なフィードバックで子どもの成長を加速させます。目標が明確で成長が見える環境では、子どもたちは受け身ではなく主体的な学習者へと変わります。本記事では研究に裏付けられたKAISの教育実践を具体的にご紹介します。


学校は社会の縮図 小さな国際コミュニティが教えてくれること

学校は社会の縮図 小さな国際コミュニティが教えてくれること

インターナショナルスクールは多様性が前提の小さな地球。子どもたちは共感力や協働する力を自然に学びます。家庭では「なぜこの学校を選んだか」という対話が重要で、比較ではなく価値観の共有が子どもの挑戦を支えます。「今日何を学んだ?」と問いかけ、「自分も他人も違いがある」という視点を育てることが国際教育の本質です。学校には移動の多い子どもたちに質の高いインクルーシブ教育を提供し、地域に根ざした存在として社会への責任を学ぶ場となることが求められます。


インターナショナルスクールへの転校を考える前に知っておきたい学校生活言葉の壁:その先にある課題

インターナショナルスクールへの転校を考える前に知っておきたい学校生活言葉の壁:その先にある課題

インターナショナルスクールへの転校は、言葉の壁を越えた先に、新しい文化や価値観との出会いが待っています。本記事では、子どもが多様な環境の中で自分らしさを保ちながら成長していくためのヒントを探ります。


日本におけるニューロダイバーシティとインターナショナルスクール

日本におけるニューロダイバーシティとインターナショナルスクール

インターナショナルスクールは、多文化・多言語・多様な神経特性を持つ子どもたちが共に学ぶ場として、ニューロダイバーシティ(脳の多様性)を実践的に体験できる教育環境を提供しています。 日本でも近年、企業や文化の分野でニューロダイバース人材や障害のあるアーティストの価値が認識され始め、社会全体が「不自由」ではなく「能力」として多様性を捉える方向へ変化しています。 保護者は子どもと日常の会話の中で「違い」を強みとして伝え、互いの多様性を認め合う力を育むことが、未来の社会を豊かにする第一歩となります。


【2025年春開校!】ローラスインターナショナルスクール 文京校

【2025年春開校!】ローラスインターナショナルスクール 文京校

ローラス インターナショナルスクール オブ サイエンス(以下、ローラス)は、首都圏を中心にプリスクール、キンダーガーテン7校、初等部、中等部、高等部(2025年9月開校予定)を運営する、関東最大規模のインターナショナルスクールグループです。この度、2025年春に新しいスクールを文京区にオープンする計画が発表されました。


最新の投稿


英語を強みにする中学受験 ― 求められる力と学年ごとの準備設計

英語を強みにする中学受験 ― 求められる力と学年ごとの準備設計

英語を強みにした中学受験が広がる一方、難関校が求める力は資格試験では測れません。渋渋・渋幕・広尾学園などでは英検1級でも不合格になることがあります。アカデミックな文章を読み解き、論理的に書き、深い思考を示す総合力が問われるためです。 こうした力は短期間では身につきません。中学年では内容理解しながら読む経験を積み、学習語彙に触れることが重要です。高学年では英語で学ぶ場面を増やし、5年生で要点をまとめる力、6年生で実践的対策へと段階的に進みます。 学年ごとの役割を理解し、適切なタイミングで準備を重ねることが受験突破とその先の学びにつながります。


KAISにおける「ビジブル・ラーニングについて」  KAISで実践される、研究に基づいた指導とは

KAISにおける「ビジブル・ラーニングについて」 KAISで実践される、研究に基づいた指導とは

学校選びで最も大切なのは「この学校で子どもは本当に学んでいるのか」という問いです。KAインターナショナルスクールは、世界最大規模の教育研究に基づく「ビジブル・ラーニング」を実践し、日本初の認定校となりました。このアプローチでは、子どもたちが「何を学び、なぜ大切か」を常に理解し、基礎から応用へと段階的に成長します。教師は「この教え方は機能しているか」と問い続け、効果的なフィードバックで子どもの成長を加速させます。目標が明確で成長が見える環境では、子どもたちは受け身ではなく主体的な学習者へと変わります。本記事では研究に裏付けられたKAISの教育実践を具体的にご紹介します。


【ビジョン 2035】第5の柱: 英語にふれる機会を増やす

【ビジョン 2035】第5の柱: 英語にふれる機会を増やす

英語力向上には週1回の授業だけでは不十分です。2023年の研究で、わずかな量でも毎日英語に触れることが不定期な学習より効果的であることが証明されています。学校では英語の校内放送やサイン掲示、イングリッシュデーなど日常に英語を組み込み、プロジェクト学習や選択授業を英語で実施することで「受け身」から「能動的」な学習者へ変わります。家庭でも英語番組の視聴や音楽を流すなど、継続的な環境づくりが重要です。英語を試験のためではなく、日々の生活で役立つ道具として実感できる環境が、子どもたちの真の英語力を育みます。本記事では具体的な実践方法を紹介します。


【ビジョン 2035】第4の柱: 正しい第一歩を踏み出すために

【ビジョン 2035】第4の柱: 正しい第一歩を踏み出すために

日本の英語教育の大きな課題は、学習初期からカタカナで英単語を教える点です。カタカナは日本語の音体系で設計されており、英語本来のリズム・強勢・母音を歪めてしまいます。一度カタカナ版の音が定着すると修正に何年もかかり、聞き取りや発音の障壁となります。幼少期は音声発達の敏感期であり、正しい発音習得に最適です。ネイティブ音声教材やフォニックス、オーディオブックを活用し、カタカナに頼らない「本物の英語」で学ぶことが、ビジョン2035実現への確かな第一歩となります。 (文字数:200文字)


学校は社会の縮図 小さな国際コミュニティが教えてくれること

学校は社会の縮図 小さな国際コミュニティが教えてくれること

インターナショナルスクールは多様性が前提の小さな地球。子どもたちは共感力や協働する力を自然に学びます。家庭では「なぜこの学校を選んだか」という対話が重要で、比較ではなく価値観の共有が子どもの挑戦を支えます。「今日何を学んだ?」と問いかけ、「自分も他人も違いがある」という視点を育てることが国際教育の本質です。学校には移動の多い子どもたちに質の高いインクルーシブ教育を提供し、地域に根ざした存在として社会への責任を学ぶ場となることが求められます。


“生徒募集!KAインターナショナルスクール”