カナディアン・アカデミー小学部のICT活用事例
「学びの中心には ”与えられたテーマを探求する” という目的があり、デジタルツールの使い方をマスターすることではありません。探求の結果として何かを表現したいと思ったときに自分に合った表現方法を選べる力。それを生徒たちに身につけてほしいと思っています。」
カナディアン・アカデミー小学部のICTスペシャリスト・茂田先生はこのように話します。
「私たちが学校でICT機器を使うことの意味は、生徒のデジタルリテラシーを育てること、つまり、目的に応じた責任あるテクノロジーの使い方を生徒が身につけられるようにすることです。
デジタルツールの使い方だけを教えているわけではありません。」
茂田先生はクラス担任や音楽、アートの先生と一緒に授業を計画し、その時にその学年が学んでいるユニット(探求のテーマ)に合わせてデジタルツールを取り入れます。
例えば、4年生(Grade 4)では昨年、デジタル音楽の作曲にチャレンジしました。
作曲ツールの画面上でたくさんの音がカラフルに色分けされているのを見て、複数の音が重なり合って一つの曲が作られていることを生徒たちは視覚的に理解することができました。
作曲ツールの使い方にもすぐに慣れ、個性豊かなデジタル音楽を作って自己表現を楽しむ生徒たち。
自分の作った曲をお互いに共有し、「それ、かっこいいね!」と言い合っている様子はとても微笑ましいものでした。
5年生(Grade 5)では、写真や画像の編集に取り組みました。
これはビジュアルアートの授業の一環で、写真を切り取って組み合わせたり、背景を変えたりするというものです。
可愛い犬の写真の背景が一瞬で街中から宇宙に変わる様子がモニターに映し出されると、「わぁ」と歓声が上がります。
「画像の編集を学ぶことによってクリエイターとしての視点を持ち、意図的に加工された画像を見極める力を身につけてほしい。」これが茂田先生の授業の狙いでした。
カナディアン・アカデミイ 中高等部でのICT活用事例
「中・高等部のデザインの授業では”デザインサイクル”に沿って授業を進めています。まずはデザインのニーズを分析し、そこからアイディアを深め、実際にデザインをしてみて最後にそれがどの程度役に立ったかを振り返る、というものです。テクノロジーは、それを使うこと自体が目的なのではなく、それを使って問題を解決するためにあるのです。」
こう話すのは中・高等部でデザインを担当するリシャヴィ先生。
デザインと一口に言っても、一つのデザインプロジェクトが完結するまでには様々な知識・スキルが必要になります。
例えば、7年生(Grade 7)の生徒が取り組んだ「レシピブックプロジェクト」。
生徒たちは様々なライフスタイルや食事制限、食事の好みなどを分析し、具体的な読者を設定してその人々に合ったレシピブックを計画しました。
その本に載せる料理を実際に作ることはもちろん、料理を魅力に見せるような写真を撮ったりデザインソフトを使って本のレイアウトを考えたり製本したりと、様々なステップを経て生徒たちはオリジナルのレシピブックを完成させました。
10年生(Grade 10)の「校舎リノベーションプロジェクト」では、コンペ形式でどのグループが最も優れたリノベーションデザインを提案できるかを競い合いました。
まずは使う人のニーズに沿ったリノベーションを実現するため、校舎内を見て回る他、生徒やスタッフに聞き取り調査を行いました。
その結果を踏まえ、空間デザインツールを使って3Dの完成予想図を作成します。
最後には色遣いや照明プラン、リノベーションにかかる予算など、様々な観点を踏まえてリノベーションデザインをプレゼンテーションしました。
生徒たちにとっては、どの様な伝え方をすればより聞き手に響くプレゼンになるのかを練習する機会にもなりました。
ここに挙げたものは、カナディアン・アカデミーのICT機器活用のほんの一例です。
生徒たちは授業を通して様々なデジタルツールを使う練習をし、同時に、目的に応じて責任を持ってテクノロジーを使う「デジタルリテラシー」も身につけています。
最新のICT機器と経験豊富な教師陣が自慢のカナディアン・アカデミー。
テクノロジーを活用して自分らしく成長できる場がここにあります。
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