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ガリレオとニュートンがSTEMの本質だ!国際高専のトークセッションが面白い!

ガリレオとニュートンがSTEMの本質だ!国際高専のトークセッションが面白い!

2018年4月に理工系リベラルアーツのボーディングスクールとして開校予定の国際高専。第一回のキックオフイベントが2017年5月に開催。英語でボーディングスクールで学ぶSTEM教育とはどのような学びでしょうか?STEM教育の楽しさを感じる金沢工業大学の大澤学長とバークスデール校長のトークセッションをお伝えします。


2018年4月 石川県白山市に開校予定の国際高等専門学校!

2018年4月に石川県白山市に理系のボーディングスクールとして開校するのが国際高等専門学校(以下、国際高専)です。

理工系リベラルアーツのボーディングスクールとして開校する国際高専。
そのキックオフイベントが金沢工業大学虎の門キャンパスで5月20日(土)に開催されました。

金沢工業大学の大澤学長

金沢工業大学の大澤学長から、金沢工業高専専門学校が「国際高専」の校長に就任するルイス・バークスデール氏(現:金沢工業高等専門学校校長)の紹介。

コーディネーターのRoots & Wings代表仲原かおる氏が講演し、これまで国内外のメディア、外交通訳などの経験から日本人のコミュニケーション能力について「パーティー力」が足りないのでは、と分析。

ルイス・バークスデール校長

世界のSTEM教育と第四教育改革

「オタク”になることが、国に貢献するベストな方法だ」と最後の演説で述べたオバマ元大統領の言葉から、仲原氏が世界各国のSTEM教育の現状について説明。

コーディネーターのRoots & Wings代表仲原かおる氏

パーティー会場で壁の花になる日本人の英語コミュニケーション能力をどのように伸ばすべきか、また仲原氏が現在Roots & Wingsで「その国の言語で読む絵本」を各国大使館で開催する様子がレポートされました。

"STEM for All" ホワイトハウスのサイエンスフェアで参加者とオバマ大統領 
画像引用 ホワイトハウス

STEM for All

https://obamawhitehouse.archives.gov/blog/2016/02/11/stem-all

The Administration is working to expand STEM education and employment opportunities to all students.

仲原氏は、世界のSTEM教育について説明。
2016年からプログラムが8歳から13歳までを対象に必修化するフィンランド、イギリスでは5歳からSTEM教育、プログラミングを5歳から開始すると説明しました。

グーグルやマイクロソフト、インテルといったIT企業も研究室を置いてる。
軍隊でもSTEM教育が実施されているなどSTEM教育の重要性を指摘しました。

▼シンガポールの読書フェアを伝えるインスタグラム。図書の貸出から自分で端末を使う。

仲原氏は、特にシンガポールの理数系人材の育成に注目。
1965年の独立以来、理数系の人材育成に力をいれてきたシンガポールのSTEM教育は、国家予算のうち18%をSTEM教育に投じていること指摘します。

「この19%の予算。シンガポールの国防費」とほぼ同じです、という指摘に会場から驚きの声が聞こえました。

国際高専の「英語でSTEM教育を学ぶ」特徴を世界の状況から客観的に講演されました。

シンポジウムでは

トークセッションでは、「教育が変わる」をテーマに仲原氏の質問を中心に大澤学長、バークスデール校長が答えていきました。
「国際高専で学ぶための英語力は、どのくらい必要とされるのか」と仲原氏。

国際高専について語るバークスデール校長


バークスデール校長は、金沢高専の時から英語力を育てる手法を取り入れてきたことから「入学時に特別高い英語力がなくても入学できる」と説明しました。
また、3年次でニュージーランドで留学すること。
英語で工学・理科・数学の勉強を全寮制で教員、生徒同士がともに学ぶため英語で学ぶ特徴が伸びるのではないか、と説明しました。 

国際高専は、全寮制のボーディングスクールではあるが、留学生とともに学ぶため、外国人のための教育機関であるインターナショナルスクールではない、とも述べました。

50年以上のSTEM教育の歴史

大澤学長は、英語で学ぶこととともに大事なのは、授業が双方向なコミュニケーションでなければいけないと指摘。
 
そのためアクティブ・ラーニングの本質は、教員と学生の豊富なコミュニケーションが土台に必要だと指摘しました。

金沢高専の時代から遡るとSTEM教育で50年以上の歴史があり、15歳から本質的な学び(英語によるSTEM教育)に触れることから、バークスデール校長は、「海外から学生・教員を募集したい」と述べました。

大都市では体験できない歴史都市・金沢でフィールド研究する建築学部建築学科。
金沢工業大学と国際高専のコラボが白山麓キャンパスでさらに実証的に進むこととなる。
(写真:金沢工業大学 Face Bookページより引用)

世界から優秀な教員と学生を募集するため、英語のネイティヴスピーカーとは限らないが、帰国生、留学生を迎え入れ、国際高専のラーニングコミュニティーのなかで多様性、多文化を尊重する価値観のなかで一緒に学ぶ経験は貴重と指摘。

一緒に学ぶなかで、考え方、意見の相違から生徒たちが文化と言語の面を含め真剣に学ぶなかで、自分の考えを明確にし、自分のアイデンティティーを発見し、グローバルにコミュニケーションする力を学校で身につけることができると述べました。

CDIOに加盟

大澤学長は、マサチューセッツ工科大学とスウェーデンの3つの大学が考案し提唱した工学教育のフレームワークCDIOに加盟している理由について次のように述べました。

「なぜCDIOで学ぶのか」マサチューセッツ工科大学では入学希望者、学生向けにホームページで説明している。

CDIOは、Conceive(考え出す)、Design(設計する)、Implement(実行する)、Operate(運営する)の頭文字からCDIOであり、考えだすの「C」と設計する「D」は、教室内でできるが実行する「I」と運営する「O」は、実装レベルで作っていくことが学べるのが特徴と述べます。

実際に運用してみる経験「I」「O」が重要であり、そこで失敗があり、試行錯誤がある。
それに対して倫理的で具体的な問題解決を自分で導き出すことが重要であり、本当の問題は、運用しないと出てこないと指摘します。
CDIOに加盟した理由とともに白山麓キャンパスでは、行政・企業と連携し、自分が作った製品など技術を第三者とともに実証実験に取り組み、自分以外の人がどう使うのかなど貴重な学びを体験できると語りました。

▼CDIOをMITとともにフレームワークとして推進するスウェーデンのCHALMERS UNIVERSITY OF TECHNOLOGY(インスタグラムより引用)

世界的な協働

バークスデール校長は、エジソンのようなスーパーエンジニアが「問題を発見して、どう解決していくべきか」をひとりで解決するのではなく、現代のエンジニアには、チームビルディングが不可欠であり、そのためにはリベラルアーツが重要であると指摘します。

大澤学長は、高専の特徴は、実証の場が大学、大学院と一体になっていることであり、学生が主体となっている「I「O」タイプの夢考房のような学びができるのが特徴と指摘。

15歳から企業の技術者、大学の研究者、大学生、大学院生とともにエンジニアリングデザインを学び、CDIOの工学思考を経験的に習得することが特徴と語ります。

白山麓キャンパスと実証実験について

白山麓キャンパスでは、ものづくりを企業の社長、エンジニアだけではなくエンドユーザーなどさまざまな方と協働できることで、現場の課題、世代を超えてディスカッションが生まれる。
そこが大事であり、問題発見から解決までのプロセスは、共通したものがあると指摘します。

加速していく技術の進歩

仲原氏から「理系じゃくても入学できますか?」という問いに対し、新しい技術が加速していくなかで、エンドユーザーの立場で考える必要性が重要であり、スマートホンの技術革新はユーザーに基礎的な「使いこなす力」が必要と指摘。

また、昔のように特定の技術を習得して「この技術があるから一生安泰」という発想から「テクノロジーの変化に追いつける基礎力」を身につけることが重要であり、オバマ元大統領がSTEM教育が説いた本質は、そこにあるのではないかと指摘しました。

ホワイトハウスでSTEM教育について会見するオバマ元大統領
(引用 ホワイトハウス)

ガリレオ、ニュートンがSTEM教育の元祖?

大澤学長は、金沢工業大学の蔵書であるガリレオ、リリエンタールが残した書物からSTEM教育の本質がガリレオの残した本にすでにあると指摘。

リリエンタールが描いた空を飛ぶための方法がドローンに活用されおり、鳥の羽をリリエンタールは、必要だと書いているが、それは「今もできていない」。

ガリレオとニュートンのスライドを示す仲原氏

リリエンタールの残した本に時代を越えた数学があり、エンジニアリングがあり、そこに本質があるのではないか、と指摘します。

STEM教育の本質を、国際高専では白山麓キャンパスで金沢工大と学ぶことができ、そこで留学生や帰国生など多様な学生がアフリカの鳥、南米の鳥、そこから航空工学、エンジニアリングにつながっていく面白さがある。
そこで初めて「ディスカッション」が発生するが、そこで重要となるのが英語でディスカッションできる力とコミュニケーション能力と語りました。

質疑応答では

トークセッション後の質疑応答では、保護者から学生と教員の比率、海外からのどのように学生を募集するのか。また、海外試験について質問されました。

学生・教員比率の質問に対し、1学年は90人(2クラス45人)で構成され、ワークショップは少人数となり、プロジェクト型の授業は、4人から5人と授業によってさらに細かくグループに分かれて学ぶと説明されました。

海外からの多様性ある学生構成は、シンガポールの試験をはじめ、アジアを中心に学校間で同校の特徴について説明を進め、多様性を確保していく計画が明らかになりました。

今後のトークセッション

今後のテーマもすでに決定。
「デザインシンキング」や「イノベーション」などお子さんを持つご家庭は聞き逃せないテーマが続きます。

第2回 8月5日(土) 「デザインシンキング」
第3回 10月28日(土)「グローバルリーダー」
第4回 12月9日(土)「イノベーション」

お問い合わせ

金沢工業大学の虎の門キャンパス。

国際高等専門学校
INTERNATIONAL COLLEGE OF TECHNOLOGY.
URL:http://www.kanazawa-tc.ac.jp/ict/
石川県金沢市久安2-270
TEL:076-248-9840
Mail:nyusi@kanazawa-tc.ac.jp

金沢工業大学 虎ノ門キャンパス
〒105-0002 東京都港区愛宕1-3-4 愛宕東洋ビル12F
URL:http://www.kanazawa-it.ac.jp/tokyo/
TEL:03-5777-2243 
FAX:03-5777-2226

白山麓キャンパス(2018年2月完成予定)
石川県白山市瀬戸辰3-1

資料請求はこちら 国際高専:国際高等専門学校 – International College of Technology

https://secure.kanazawa-it.ac.jp/ktc/ict/request/

15歳から英語で学ぶ新しい高等教育機関誕生。国際高専は、中学校を卒業して入学する高等教育機関です。

こちらも参考にしたいですね。

2018年4月に理工系リベラルアーツのボーディングスクールが開校。国際高専のスゴイ挑戦とは?

http://istimes.net/articles/939

2018年4月に開校予定の国際高等専門学校。石川県白山に開校されます。世界から学生を募集し、英語で理系を中心とした専門教育を受けることができます。3年次にはニュージーランドの理系大学に1年間留学します。高専として合計5年間を学び、大学へ編入学もでき、海外の大学にも進学するルートが拓けます。

【英国発】人気のインターナショナルスクール・オブ・ロンドンに潜入リポート!

http://istimes.net/articles/915

ロンドンで国際バカロレアを採用しているインターナショナルスクール・オブ・ロンドン(ILS London)。世界から転勤してくる生徒に母語と大切に探究的に学ぶインターナショナルスクールとして同校を訪問し、魅力について伺いました。ロンドン在住のChika B記者が同校をご紹介します。

【理系サマー説明会】5月13日に東京でインターナショナルスクール・オブ・サイエンスのサマースクール説明会が開催!

http://istimes.net/articles/930

2020年に理科系科目の教育に重点を置く私立国際高校の設立を目指すInternational School of Science設立プロジェクト。2017年サマースクールの説明会が5月13日 11時から東京で開催されます。

2020年にできるインターナショナルスクール・オブ・サイエンス高校が、面白そう!

http://istimes.net/articles/773

神奈川県で、2020年に理科系科目の教育に重点を置く私立国際高校の設立を目指すプロジェクトがあります。それが、International School of Science設立プロジェクト。すでにサマースクールも開校し、設立に向けて準備が進んでいます。2016.08.12

東京都が新国際高校、英語村、小中高一貫校と国際教育で放つ3本の矢に注目!

http://istimes.net/articles/919

東京都教育委員会が矢継ぎ早に打ち出す国際教育の軸。2020年の東京オリンピックを控え、英語村、新国際高校、そして、小中高一貫校も国際教育。東京都が攻める3本の矢についてまとめてみました。

この記事の記者

インターナショナルスクールタイムズの編集長として、執筆しながら国際教育評論家として、日本経済新聞やフジテレビホンマでっかTV、東洋経済、プレジデント、日本テレビ、TOKYO FMなど各メディアにコメント及びインタビューが掲載されています。

プリスクールの元経営者であり、都内の幼小中の教育課程のあるインターナショナルスクールの共同オーナーの一人です。

国際バカロレア候補校のインターナショナルスクールの共同オーナーのため国際バカロレアの教員向けPYPの研修を修了しています。

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