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【英国ラグビー校】ピーター・グリーン校長単独インタビュー。2022年東京と北海道へ開校へ!

【英国ラグビー校】ピーター・グリーン校長単独インタビュー。2022年東京と北海道へ開校へ!

英国のラグビー校のピーダー・グリーン校長と文部科学省の参与を務め鈴木寛氏が記者会見に登壇した。英国ラグビー日本校の記者会見の様子をお伝えします。


ラグビー校が2022年東京と北海道へ

ラグビー校日本プロジェクトの公式ホームページも公開されています。

ラグビーW杯を決勝を控えた10月24日。
ラグビー発祥の学校であるラグビー校が東京と北海道に開校する記者会見が行われた。

英国のラグビー校のピーダー・グリーン校長と文部科学省の参与を務め鈴木寛氏が記者会見に登壇した。

編集部は、記者会見とは別に単独インタビューをお願いし、ラグビー校プロジェクトの総代表のFei Fei氏に御快諾をいただいた。

ラグビー校とは

英国のラグビー校のチャペル。どこかで見たことがある方も多いだろう。
映画「ハリーポッター」シリーズの舞台となったのが英国のボーディングスクールだ。

出典:©️Dr. Southsea Wikipedia

「ラグビー」と書くと多く方にはスポーツのラグビーの方が馴染みがあります。
英国で「ラグビー」というと名門校の「ラグビー校」発祥のスポーツの「ラグビー」のふたつの意味を持ちます。

「ラグビー校」の日本プロジェクトについて独占イタンビューです。

グリーン校長 インタビュー

経集部:2022年ラグビー校の開校、楽しみにしております。

グリーン校長:日本で開催されるW杯の準決勝前に記者会見でこうして「ラグビー校日本計画」をお伝えできることを幸せに思います。

日本では、東京と北海道にキャンパスを開校する計画ですが、北海道のエンリッチメントキャンパスは、世界のラグビー校が使う予定です。

編集部:北海道のエンリッチメントキャンパスも楽しみにしております。
話が変わりますが、ラグビー校は、ブリティシュ・スクールとして日本でどのようにカスタマイズされた教育を提供していくのでしょうか?

▼ タイにあるラグビー校タイ。タイ語母語の生徒も英語で学べるようにタイにローカライズしていくインターナショナルスクールになっていくのでしょうか?

グリーン校長:ラグビー校で全人的な教育が重要です。
ラグビー校では学問だけではなく、子供達に自信と興味、多くの機会を与えたい、と考えています。

音楽、演劇、スポーツ、コミュニティー活動。さらに社会奉仕は、人として重要です。

そのような学びをラグビー校の理念を通して、日本において何を大切にし、自分がどのような人間であるかをラグビー校日本で発見してほしい。

生徒たちは、いろんなバックグラウンドを持ち、異なる信念の人たちへの許容と敬意を持った人間に育てたいと考えています。

日本における新しい英国式の英語で学ぶラグビー校が開校することを喜びに感じます
全人格教育に取り組む本校にとって、日本でどのように日本らしいラグビー校を生み出すか、それは大きな楽しみであり、大きな課題です。

このプロジェクトを通して、ご興味のあるご家庭、教職員、地域のみなさまとラグビー校日本の教育の良さをさらに引き出していければと考えています。

グラウンドデザインは、英国王室の建築家がデザイン

編集部:(英国にある本校)は、キャンパスも広く、高い教職員比率です。
キャンパスは、ハウス(寮)を含めラグビーの文化が生まれる場所です。日本では、どのようにキャンパスの開校準備を進めていますか?

グリーン校長:ラグビー校のグラウンドデザインは、英国王室の建築家がデザインします。
生徒が過ごす校舎の設計、生徒が生活するハウス(寮)、運動するラグビー場や教職員の住宅もセットに提供する必要があるからです。

本校の学び、生活の全てにおいて、生活と文化が根付く場所のため、ラグビー校のキャンパスを日本にそのまま導入します。

鈴木寛さんとグリーン校長の対談

記者会見の第二部は、文部科学省参与の鈴木寛さんとグリーン校長のパネルディスカッションで思わぬイートン校との関係も。

鈴木氏:ラグビー校は、W杯のラグビーの発祥としても有名です。またキャンパスも素晴らしいスポーツ施設があります。
ラグビー校のというとスポーツの「ラグビー」が注目を集めますが、そのスポーツを生み出した学校である「ラグビー校」は、進学校です。

グリーン校長:そうですね。スポーツでも男女問わず活躍しています。
U18の女子ホッケーは、国内で準決勝に勝ち進みました。

演劇では、A2という賞を受賞し、アメリカのニューヨークにあるカーネギーホールで演奏をしたこともあります。

このような様々な業績は、教職員が生徒を見て、生徒一人一人の本質を知っているからです。

学校以外の部分で、生徒の日常生活を寮生活を教職員とともに過ごすことで、やる気やモチベーションなど配慮ができる。

鈴木氏:御校の卒業生の進路が高い理由を教えてください。

グリーン校長:本校の進学が高い理由は、学問を中心にした学校であることの証だと考えています。
いわゆる世界の大学ランキングの世界1、2位にオックスフォード、またはケンブリッジが掲載されます。

本校の卒業生は、ケンブリッツ大学、オックスフォード大学をはじめ英国のトップ大学を占めるインペリアル・カレッジ、キングス・カレッジなどラッセルグループに90%前後が進学しています。

先ほどの質問にもつながりますがスポーツや学業の業績は、教職員が生徒を見て、生徒一人一人の性格やその時のモチベーションなどを毎日の寮生活から感じることができます。

学生の様子をひとりひとり理解しているからだと考えています。

鈴木:アカデミック、スポーツで結果を出す背景に、「ハウス(寮)」という特徴があると思います。
ハウスで若い教師の方が一緒に寝食を共にすることで、生徒一人一人を見守ることができる。
「ハウス」という仕組みをご紹介いただけないでしょうか?

グリーン校長:ハウス(寮)は50~58人です。
9年生から13年生が一つの寮に住んでいます。寮生は、朝から、昼、夕食と同じ量の同じテーブルで食事をします。
夕食には、それぞれのテーブルに教師も一緒に食事をしする。

私も食卓に座りますので、先日は『永遠とは何か?』を生徒と一緒に語りました。

そのような環境が、みんなが安全でいられる気持ち〜家のような〜気持ちになるのでは、と考えられます。

イートン校とラグビー校はライバル?

鈴木氏:ラグビー校とイートン校の関係について、お伺いしたいと思います。
イートン校歌には、「ラグビー校ほど賢くないが」と歌詞にあります。
イートン校とラグビー校は、互いに切磋琢磨するライバル校のような雰囲気がありますが、いかがでしょうか?

グリーン校長:「確かにありますね笑」その前にラグビーとイートンの違いについてお伝えしましょう。
私たちは実は、競い合っているわけではありません。 

イートン校は男子校で、ラグビー校は共学です。
競い合うのではなく、イートン校と一緒に様々な教育を模索しているパートナーという方が良いかもしれませんね。

ラグビー校もイートン校も英国の私学最高峰 "The Nine"の1校

英国エリザベス女王1世の勅旨で設立された私立校

スペイン無敵艦隊に対する勝利(1588年)を祝うエリザベス女王1世の肖像画。
エリザベス女王の手は地球儀に置かれ、彼女の国際的な力を象徴している。
その二十年前の1567年にラグビー校など9校に勅旨を与えている。

まさに英国の歴史とともにある学校といえる。

英国エリザベス女王1世の勅旨により開校した私立校が9校あります。
それがThe Nine(ザ・ナイン)です。

下記の9校がThe Nineと呼ばれます。

・イートン校 Eton College(1440年創設)
・ラグビー校 Rugby School(1567年創設)
・ハロウ校 Harrow School(1572年創設)
・ウェストミンスター校 Westminster School(1560年創設)
・ウィンチェスター校 Winchester College(1382年創設)
・チャーターハウス校 Charterhouse School(1611年創設)
・シュルーズベリー校 Shrewsbury School(1552年創設)
・セントポールズ校 Paul’s School(1509年創設)
・マーチャント・テイラーズ校 Merchant Taylors’ School(1561年創設)

700年近い歴史を持つ"The Nine"。

その一校のラグビー校の開校は、日本の教育史にとって新たな流れとなりそうです。

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Rugby School Japan | ラグビースクールジャパン

https://www.rugbyschooljapan.com/

英国の名門パブリックスクールであるRugby Schoolが、2022年に日本校を開校を発表。都市近郊のキャンパスに加え、北海道には課外での幅広い学びを得られるエンリッチメント・キャンパスを計画。ロケーション及び入学選考方式、説明会の開催については2020年公表予定です。

この記事の記者

インターナショナルスクールタイムズの編集長として、執筆しながら国際教育評論家として、NHK、日本経済新聞やフジテレビ ホンマでっかTV、東洋経済、プレジデント、日本テレビ、TOKYO FMなど各メディアにコメント及びインタビューが掲載されています。

プリスクールの元経営者であり、都内の幼小中の教育課程のあるインターナショナルスクールの共同オーナーの一人です。

国際バカロレア候補校のインターナショナルスクールの共同オーナーのため国際バカロレアの教員向けPYPの研修を修了しています。

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