日本語と英語による二カ国語教育のパイオニア
西町インターナショナルスクールの学校説明会
西町インターナショナルスクールの説明会が2月22日(土)に開催されます。
2014.01.27
1949年に明治の元勲松方正義の娘 松方種子によって創立された西町インターナショナルスクールは、男女共学で、無宗教のインターナショナルスクールです。
キンダー(幼稚部)から9年生(中学3年生)まで、37ヶ国、370名の生徒が学んでいます。
西町インターナショナルスクールの特徴は、いくつもありますが、日本語教育と進学先について注目してみます。
日本語教育に取り組む西町は、生徒の進学先も多様化
西町インターナショナルスクールの特徴のひとつは、全生徒が日本語を学ぶこと。
もちろん、海外からの生徒も、日本語の授業を受けます。
「日本に駐在するのだから、子供たちにしっかり日本語も学ばせたい」という駐在員の保護者から高い支持を受けています。
実は、インターナショナルスクールとして取り組む日本語教育が、その後、生徒の進路に深く関わってきます。
名門ボーディングスクールから都立高まで
西町インターナショナルスクールには、高校はありません。
そのため生徒は、海外・国内の高校へ進学しますが、この高校進学先の豊富さに西町という学校のユニークさが反映されています。
いうなれば「多様性」が高校の進学先に表れているのです。
資料提供 西町インターナショナルスクール 渉外開発室
国内のインターナショナルスクールに60%
卒業生の進路で多いのが、国内のインターナショナルスクールに進学する生徒。
そのうち50%がアメリカンスクール・イン・ジャパンに進学し、20%が横浜インターナショナルスクールに進学しています。
アメリカンスクールスクール・イン・ジャパンは、歴史や進学実績も高いのが特徴です。
さらに横浜インターナショナルスクールは、共学で国際バカロレアのディプロマ課程があります。
同じ港区にある名門女子校 聖心インターナショナルスクールや国際バカロレア課程のある男子校のセントメリーズインターナショナルスクール、女子校の清泉インターナショナルスクールなどが挙げられます。
国際バカロレアのディプロマ課程とフランス語プログラムもある横浜のサンモールインターナショナルスクールにも進学しています。
海外の進学先
海外の高校(アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリア、アジアなど)に22%が進学。
さらに、ボーディングスクールに進学する生徒が15%います。
日本の中学から海外の高校やボーディングスクールに進学するには、英語力を含めハードルが高いのが現実です。
しかし、英語で学ぶ同校からボーディングスクールはスムーズです。
また、受け入れ先のボーディングスクールも西町の生徒を代々受け入れているため、西町がどのような教育をしているのか知っているのも重要なポイントです。
ボーディングスクールは、米国・英国・スイスののトップスクールが並びます。
- Phillips Academy Andover (フィリップス・アカデミー・アンドーバー校)
- Phillips Exeter Academy (フィリップス・エクゼター・アカデミー校)
- The Thacher School (サッチャー校)
- Kent School (ケントスクール)
- Cate School (ケイトスクール)
- St. Paul's School (セント・ポールズ・スクール)
- Eton College (イートン・カレッジ)
- Le Rosey (ル・ロゼ)
さらに3%と少ないのですが、日本の進学校や都立高へ進学する生徒もいます。
進学校から都立高まで
英語で学ぶインター生は、日本語で学ぶ日本の高校は選びにくいのが現状です。
しかし、同校は日本語教育もひとつの柱としています。
そのため、比率としては少ないのですが、卒業生が渋谷教育学園幕張高校や桐朋学園、都立日比谷高校、都立国際高校など日本の高校にも進学しています。
日本の高校を卒業すると日本の大学はもちろん、さらに西町で学んだ英語力があるため、海外の大学を選ぶ時にも有利です。
日本の高校進学後、日本の大学で医学部や法学部・教育学部も
インター卒業生は、日本の大学を選ぶ時に日本語で学ぶ医学部や法学部、教育学部などは、選びにくいのが現状です。
日本の大学でも英語で学べるコースができていますが、それはまだ一部のみです。
文科省が英語で学べる大学を採択したグローバル30は、その一例です。
しかし、西町から日本の高校に進学した生徒は、普段、高校の授業は日本語で学ぶため、医学部や法学部も視野に入ってくるのです。
これは大きなポイントです。
国語力の向上・試験対策などが必要ですが、日本語教育は、進路にも影響しているといえます。
まとめ
西町インターナショナルスクールの生徒は、高校を選択する必要がありますが、選択によっては、日本・海外と大学進学の幅が広くなります。
極端な言い方をするとハーバードから東大まで生徒の進路に対応できる。
その土台を育てるのが西町インターナショナルスクールといえます。
- 西町インターナショナルスクール
- 公式サイト http://www.nishimachi.ac.jp/
- 〒106-0046 東京都港区元麻布2丁目14−7
- Tel: 03-3451-5520
- Fax:03-3456-0197
インターナショナルスクールタイムズの編集長として、執筆しながら国際教育評論家として、日本経済新聞やフジテレビホンマでっかTV、東洋経済、プレジデント、日本テレビ、TOKYO FMなど各メディアにコメント及びインタビューが掲載されています。
プリスクールの元経営者であり、都内の幼小中の教育課程のあるインターナショナルスクールの共同オーナーの一人です。
国際バカロレア候補校のインターナショナルスクールの共同オーナーのため国際バカロレアの教員向けPYPの研修を修了しています。