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【コラム】7年間で60%増!世界でインターナショナルスクールが急増!

【コラム】7年間で60%増!世界でインターナショナルスクールが急増!

世界のインターナショナルスクールについて統計情報を出しているISC Researchによれば、英語で学ぶ幼稚部から高等部のあるインターナショナルスクールは、全世界で2010年の6,001校から2017年までに9,538校となった。この7年間で約60パーセント校数が増えたことになる。その急速な拡大は、どの国、都市がになっているのだろうか?


世界の教育産業で驚異的な伸び!

世界のインターナショナルスクールについて統計情報を出しているISC Researchによれば、英語で学ぶ幼稚部から高等部のあるインターナショナルスクールは、世界で2010年の6,001校から2017年に9,538校となった。

この7年間で約60パーセント校数が増えたことになる。

新興国の需要がインターナショナルスクールの増加を後押し

世界の都市では中東と中国がインターナショナルスクールの増加を牽引する。

特にインターナショナルスクールが増えた中東のアラブ首長国連邦(UAE)は、ドバイに306校、アブダビ160校がある。

現在、人口比率においてインターナショナルスクールが多い地域だ。

ドバイにあるエミレーツ・インターナショナルスクール(Emirates International School)は、1991年に創立され、2つのキャンパスで幼稚部から高等部まで1600人の生徒が学ぶ。

国際バカロレア一貫校で、ディプロマ資格課程の合格率も96%を誇る。

中東のインター増加は、インド人が背景に

中東は、インターナショナルスクールが多い地域だ。
しかし、その背景には理由がある。

成長著しいUAEのドバイ。

例えば、ドバイのインターナショナルスクールの生徒は、次の3つに分けられる。
① 欧米系駐在員
② アラブ系駐在員
③ インド系駐在員

そのなかでも生徒が増えているのが、インド人の生徒だ。

世界で最も英語人口が多いインド。
そのインド人が海外に出稼ぎを出ると子どもの教育には、英語で学ぶスクールを選ぶことが多い。

そのため、世界中でインド人の活躍とともに、インド人駐在員向けのインディアンスクールが急増している。

2000年以降、編集部が日本国内のインディアンスクールを調べたところ、幼稚部から高等部までのインディアン系のインターナショナルスクールが3校増えている。

中国・アジアの現状

上海は改革開放政策で、経済特区として発展した。
海外から投資とともにインターナショナルスクールも増加した。

中国には、上海に169校があり、東南アジアの都市ではプノンペンに126校、シンガポールに122校と校数が増えている。

日本のインターナショナルスクール校数とアジア比較

編集部の調べでは、東京都でも20校に留まる。

上海の人口は、2400万人。それに対してインターナショナルスクールは、169校ある。
上海には、14万人に1校インターナショナルスクールがあることになる。

それに対し、東京の人口は930万人。それに対してインターナショナルスクールは20校。
47万人に1校インターナショナルスクールがあることになる。

上海の方が人口比でインターナショナルスクールが4倍あることになる。

海外からの直接投資、さらに労働力の確保の点から考えても、国際競争力を補う国際教育インフラとして、日本のインターナショナルスクールの工数は、あまりに寂しい結果といえるだろう。

こちらも参考にしたいですね。

【インターナショナルスクールの先生は、実力主義で高給?】世界でリクルーティング〜その世界

https://istimes.net/articles/1047

世界で急成長する教育分野のひとつが「インターナショナルスクール」です。インターナショナルスクールの統計調査を公表しているISCReserchは、今後、5年間でインターナショナルスクールの市場規模は2倍に成長すると予測。人材大国で英語を公用語とするフィリピン、インドはインターナショナルスクールの教員を年々輩出しています。

10年後には、生徒数1千万人へ!なぜ、インターナショナルスクールは世界で大人気?マレーシアとベトナムの事情から考える。

https://istimes.net/articles/1002

世界でインターナショナルスクールが教育機関として急成長しています。2017年には、インターナショナルスクールで学ぶ生徒数は、1千万人になると考えられています。なぜ、インターナショナルスクールは世界で大人気なのか?同じアジアのマレーシアとベトナムの事情から考えてみました。

あるある?海外のインターナショナルスクールに転校するとありがちな9のこと

https://istimes.net/articles/875

親の仕事の関係、もしくは自らの意思で、海外のインターナショナルスクールに通うことになった日本人の子供たちは、どんなことを感じ成長していくのでしょう。日本から海外のインターナショナルスクールに転校した子供たちと家族に起こりがちな「あるある」を集めて見ました。イギリス在住のChika B記者のレポートです。

この記事の記者

インターナショナルスクールタイムズの編集長として、執筆しながら国際教育評論家として、NHK、日本経済新聞やフジテレビ ホンマでっかTV、東洋経済、プレジデント、日本テレビ、TOKYO FMなど各メディアにコメント及びインタビューが掲載されています。

プリスクールの元経営者であり、都内の幼小中の教育課程のあるインターナショナルスクールの共同オーナーの一人です。

国際バカロレア候補校のインターナショナルスクールの共同オーナーのため国際バカロレアの教員向けPYPの研修を修了しています。

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