サンモールインターナショナルスクール
2013.10.03
横浜にあるサンモールインターナショナルスクール。
日本で一番古いインターナショナルスクールとして知られています。
サンモールインターナショナルスクールのホームページより
創設は、1872年(明治5年)。
東京大学の創設は、1877年(明治10年)なので、いかにサンモールが早くから国際教育に取り組んでいたのか、がわかります。
設立母体は、カトリック教会のサンモール修道会(現在の幼きイエス会)です。
サンモール修道会(現在の幼きイエス会)は、学校法人雙葉学園を創設し、田園調布雙葉、横浜雙葉、静岡雙葉、福岡雙葉の4校があります。
教育課程は、2歳半から5歳までの幼稚園のモンテッソーリ、6歳からエレメンタリーのG1に入りG5まで学びます。
G6からはミドルスクールでG8まで学び、G9からG12までのハイスクールで学びます。
日本最古のインターナショナルスクールですが、実はカリキュラムも大変ユニークです。
国際バカロレア(IB)のディプロマ課程、さらに科目認定のADVANCED PLACEMENT (AP) 、さらにSATで進学に備えます。
ちなみにIBのDP取得者数は12人。
サンモールの取得者の平均点は33点(世界平均29点)と高いのも特徴です。
また、2007年8月から、フランスのカリキュラムを始めています。
実は、この背景には日産自動車の本社移転が影響しています。
日産は、2007年春に、横浜市の「横浜みなとみらい21 地区」に本社社屋の建設に着工。
サンモールのフランスのカリキュラム提供と同時期です。
インターナショナルスクールの教育機能である「国際移動性」の高い生徒への教育機会の提供という観点からも、興味深いエピソードです。
ちなみに2009年から横浜のグローバル本社が営業を開始しています。
ルノー・日産の関係が深まるにつれ、人の動きもグローバルになり、国際教育のインフラとしてインターナショナルスクールがいかに必要とされているかが、わかるエピソードです。
創立母体がフランスの修道会のため、よりサンモールの特徴が出たエピソードともいえます。
フランス人向けの学校は、東京では「リセ・フランコ・ジャポネ・ド・東京」があります。
東京都千代田区富士見及び、台東区浅草橋に校舎がありましたが、2012年に東京都北区滝野川に移転しました。
ちなみに横浜には国際バカロレア教育に強い横浜インターナショナルスクールもあり、横浜にあるインターナショナルスクールは、それぞれの強みを活かした学校運営をしています。
サンモールインターナショナルスクール
http://www.stmaur.ac.jp/index.aspx
横浜インターナショナルスクール
http://www.yis.ac.jp/
リセ・フランコ・ジャポネ・ド・東京
http://www.lfitokyo.org/
インターナショナルスクールタイムズの編集長として、執筆しながら国際教育評論家として、NHK、日本経済新聞やフジテレビ ホンマでっかTV、東洋経済、プレジデント、日本テレビ、TOKYO FMなど各メディアにコメント及びインタビューが掲載されています。
プリスクールの元経営者であり、都内の幼小中の教育課程のあるインターナショナルスクールの共同オーナーの一人です。
国際バカロレア候補校のインターナショナルスクールの共同オーナーのため国際バカロレアの教員向けPYPの研修を修了しています。