【連載3】IQ135以上で入学 シリコンバレー勝者の教育
1967年に創立されたヌエーバは、ギフテッド教育の先駆者として世界に影響を与えてきました。
編集部では、ギフテッド教育についても注目しヌエーバスクールで15年以上に渡り指導にあたってきた川崎由起子氏に執筆をお願いしました。
川崎氏は、京都で生まれ育ち、同志社大学で学んだ後に渡米し、ヌエーバスクールの教員となります。
帰国後、日本を代表するインターナショナルスクールに勤務。
現在、東京ウエストインターナショナルスクールのCOOを務めています。
https://www.tokyowest.jp
▼【連載1】はこちらをご覧ください。
ハーバード大学よりも難しい?ヌエーバ幼稚部入学
ヌエーバスクールの4歳児(プリキンダー)の入学選考はハーバード大学医学部よりも難しい高い競争率といわれています。
Welcome to Nueva from The Nueva School on Vimeo.
その理由は、18名の4歳児募集に対し、毎年100名以上が応募するからです。
18名募集といっても兄弟、姉妹のいる志願者は優先されるため、実質的な外部志願者の競争率は、実際の数字よりも厳しいことになります。
学費は、平日の月曜日から金曜日までの午前中だけで、年間約300万円です。
5歳以上は、空きができない限り枠がありません。
そのため、4歳に入学志願者が殺到します。
ヌエーバ流 天才児の選び方
そんなヌエーバスクールの入学考査についてご説明しましょう。
入学考査の順序を体験からお話しします。
第一関門が、知能テストです。
ここで志願者が半数くらいに絞られます。
第二関門が、プレイグループです。
プレイグループは、「遊び時間」に該当します。
プレイグループでは、シャッフルされた3歳児たちが、10人が1組になって一時間ほど一緒に遊びます。
幼稚園課の教職員や入試担当者がプレイグループの周りに立って観察し、メモをとり、入学選考の参考資料にします。
この時、主にチェックされるのは、大きく3つ。
・他の3歳児と対話ができているか。
・意見が合わないとき、問題が起きた時にどのように解決しようとしているか。
・大人に対してどう接しているか。
などです。
言語能力が十分に発達していない3歳児はその分、その幼児の持って生まれた気質や性格がわかる。
そのため、ヌエーバの教育にあうかどうかが判断しやすい。
私が実際に採点する側に立った時に教えてもらった判断基準でした。
こうして選考に残った18名は、プリキンダーと呼ばれるクラスへの入学を許可されることになります。
また補欠合格もあり、入学辞退者がでれた場合、入学できる場合もあります。
【連載4】総合学習で学ぶはこちら。
【連載4】総合学習で学ぶギフテッド〜IQ135以上で入学 シリコンバレー勝者の教育 ヌエーバスクールの衝撃
https://istimes.net/articles/1197IQ135以上で入学できるアメリカのヌエーバスクールで15年に渡り指導を続けた川崎由起子氏。ギフテッド教育の最前線で指導をしてきた川崎氏は、帰国後、都内のインターナショナルスクールで指導をし、現在は、インターナショナルスクールとプリスクールを運営するGLOBAL STEP ACADEMYに勤務しています。本連載は、ギフテッド教育で活躍した川崎氏の寄稿を編集部が加筆したものです。
インターナショナルスクールタイムズの編集長として、執筆しながら国際教育評論家として、NHK、日本経済新聞やフジテレビ ホンマでっかTV、東洋経済、プレジデント、日本テレビ、TOKYO FMなど各メディアにコメント及びインタビューが掲載されています。
プリスクールの元経営者であり、都内の幼小中の教育課程のあるインターナショナルスクールの共同オーナーの一人です。
国際バカロレア候補校のインターナショナルスクールの共同オーナーのため国際バカロレアの教員向けPYPの研修を修了しています。