Powered by Global Step Academy    
大学付属のインターナショナルスクールが未来のインターナショナルスクールを提案する。

大学付属のインターナショナルスクールが未来のインターナショナルスクールを提案する。

インターナショナルスクールの多くは独立型として運営されてきました。そのなかで近年、有名私立大学の付属のインターナショナルスクールが出てきました。関西学院大学や同志社大学、さらに武蔵野大学など新たなインターナショナルスクールの教育像を社会に提案しています。そこで大学の附属のインターナショナルスクールをまとめました。


多くのインターナショナルスクールは独立した運営です。

 そのなかで、大学と提携および大学が運営をしているインターナショナルスクールが出てきました。
 その代表が関西学院千里国際中等部・高等部と大阪インターナショナルスクールです。

 1990年代に、大阪に帰国子女のための学校が必要だ、という意見とインターナショナルスクールも必要だ、という意見がありました。

 実は、当時、大阪にはインターナショナルスクールがありませんでした。
 そして、大阪になくても困らない理由がありました。

 それは、距離的に近い神戸に複数のインターナショナルスクールがあったからです。

 しかし、大阪にもインターナショナルスクールが必要という判断から、大阪インターナショナルスクールが創設されました。

 2010年に関西学院と提携。

 名前も「関西学院千里国際中等部・高等部」と変更し、大阪インターナショナルスクールも「関西学院大阪インターナショナルスクール」と名前を変更しました。

 英語イマージョンプログラムをより進化させた「シェアードプログラム」を採用し、大阪インターナショナルスクールと一体化した運営がされています。

 関西学院千里国際高等部と大阪インターナショナルスクールの卒業生は、関西学院に進学しています。

 実は、ここがおもしろいのですが、帰国子女の教育学校とインターナショナルスクールの校舎をひとつにして、そのなかにふたつの学校組織を作りました。

 そして、共同で授業を受けるようにしたり、学校行事などもひとつになって開催する新しい教育を構築しました。

 その結果、千里国際の生徒は英語で学ぶ(イマージョンプログラム)から、さらに進化した「ともに授業や行事を分かち合う(シェアードプログラム)」という独自の教育を受けています。

 この試みは、今後、ますます注目されてくると思います。

2011年には、同志社が同志社国際学院初等部・国際部を創立。

 その証に、このシェアードプログラムを2011年に同志社が導入しました。

 京都に同志社国際学院を創設し、一から学校を創るほどの力の入れようです。

 同志社国際学院には、初等部(小学校)と国際部(インターナショナルスクール)があります。

 ちなみに千里国際は、中等部、高等部があり、大阪インターは幼稚園から高校までのカリキュラムがあります。

 同志社国際学院の初等部はその後、国際部(インター)に合流していきます。

 インターの良いところと日本の学校の良いところをさらに引き出すのが「シェアードプログラム」といって良いかも知れません。

 2011年には、同志社が同志社国際学院初等部・国際部を創立。

 日本の小学校とインターナショナルスクールの一体運営を開始しました。

 同志社国際学院は、初等部60人が中学校相当になると国際部(インターナショナルスクール)に合流します。
 
 どちらも関西の有名私立大学の付属校です。

大学の教育学部附属のインターナショナルスクールの計画も。

 教育学部附属でインターナショナルスクールの計画しているのが、千代田インターナショナルスクールです。
 国際バカロレア教育を実施し、教員養成として教育学部の附属を計画しています。
 教育学部附属のインターナショナルスクールとして、新たな動きといえます。

教育養成と国際バカロレア

国際バカロレアを教えられる教育養成が課題となっています。
千代田女学園と千代田インターナショナルスクールを運営する武蔵野大学は、教育学部の附属として千代田インターナショナルスクールを運営する計画です。
現在のところ国際バカロレアの教育養成は、東京学芸大学、玉川学園大学など教育養成を実施しています。

充実した教育養成の玉川大学

教育養成の代表の東京学芸大学

千代田インターナショナルスクールを併設する武蔵野大学教養学部の取り組みは、インターナショナルスクールと国際教育の教員養成として、注目を集めそうです。

この記事の記者

インターナショナルスクールタイムズの編集長として、執筆しながら国際教育評論家として、NHK、日本経済新聞やフジテレビ ホンマでっかTV、東洋経済、プレジデント、日本テレビ、TOKYO FMなど各メディアにコメント及びインタビューが掲載されています。

プリスクールの元経営者であり、都内の幼小中の教育課程のあるインターナショナルスクールの共同オーナーの一人です。

国際バカロレア候補校のインターナショナルスクールの共同オーナーのため国際バカロレアの教員向けPYPの研修を修了しています。

関連する投稿


【9/16 イベント】受験で国際バカロレアを考える中学3年生へ

【9/16 イベント】受験で国際バカロレアを考える中学3年生へ

国際バカロレアの「知りたいことを知る」「日本語DPの現状」「高校からでバカロレア脳は育つのか」「保護者の期待と不安」等をディスカッションします。 ゲストは、武蔵野大学附属千代田高等学院校長・武蔵野大学教授の荒木貴之氏とキリロム工科大学東京事務所長の有澤和歌子氏と弊誌編集長村田です。


【特報!】CHIST中等部、高等部 開校へ!千代田インターナショナルスクール東京の先生に会いに行こう!

【特報!】CHIST中等部、高等部 開校へ!千代田インターナショナルスクール東京の先生に会いに行こう!

2019年4月ついに中等部・高等部が開校へ!千代田インターナショナルスクール東京(CHIST)の先生たちに会いに行こう!初等部開校とともに人気沸騰となった千代田インターナショナルスクール東京。中等部・高等部の開校を控え、校長、先生に会えるMeet the Teachersが開催されます。


【速報】千代田区初!IB認定校に 武蔵野大学附属千代田高等学院(現:千代田女学園)

【速報】千代田区初!IB認定校に 武蔵野大学附属千代田高等学院(現:千代田女学園)

千代田区初の国際バカロレア認定校!武蔵野大学附属千代田高等学院(現:千代田女学園)が認定されました。国際バカロレアのディプロマ資格課程(DP)を英語・日本語の両言語で学びます。同校は、2018年4月より国際バカロレアコースをはじめ文理探究、グローバルアスリート、リベラルアーツ、メディカルサイエンスと5つのコースも開講


なぜ女子校激戦区の千代田区に国際バカロレア認定校がなかったのか?

なぜ女子校激戦区の千代田区に国際バカロレア認定校がなかったのか?

女子校の激戦区千代田区。東京都23区の中核区で、千代田区の皇居周辺には国会議事堂、最高裁判所といった国の中枢機関が集まっています。その千代田区にインターナショナルスクールや国際バカロレア認定校など国際教育インフラがありませんでした。理由について一部加筆しました(9月3日)。


2016.09.01 千代田女学園中学校・高等学校 国際バカロレア候補校に

2016.09.01 千代田女学園中学校・高等学校 国際バカロレア候補校に

東京都千代田区四番町にある千代田女学園高等学校は、国際バカロレアディプロマプログラムの候補校となりました。千代田女学園中学校・高等学校と千代田インターナショナルスクールは、武蔵野大学の教育学部と連携することになる。


最新の投稿


5/31 説明会開催!サレジアン国際学園中高へ内部進学が魅力!サレジアン国際学園小学校 インターナショナルクラス新開設へ

5/31 説明会開催!サレジアン国際学園中高へ内部進学が魅力!サレジアン国際学園小学校 インターナショナルクラス新開設へ

2026年4月、星美学園小学校は「サレジアン国際学園小学校」へ校名を変更し、新たに「インターナショナルクラス」を開設します。このクラスの大きな魅力は、人気のサレジアン国際学園中高へ内部進学できる制度がある点です。これにより小中高12年間の一貫した国際教育が実現します。授業のほとんどは英語で行われ、担任は外国人教員が担当します。PBL型学習やSTEAM教育を導入し、クラスライブラリーなど安心できる多様な学習環境で「世界市民力」を育成します。外国籍児童も積極的に受け入れる方針です。5月31日には保護者向け説明会が開催され、入試サンプルが初公開されます。


マップで解説!26年国際系小学校 なぜ小学校で国際コースが人気になってきたのか?

マップで解説!26年国際系小学校 なぜ小学校で国際コースが人気になってきたのか?

人気の国際系中高一貫校への登竜門となるのか?サレジアン国際学園小学校インターナショナルクラスなど国際系小学校の開設が続いています。背景には、英語教育の早期化やプリスクール・おうち英語の普及があり、幼児期から英語力を身につける家庭が増加しています。マップで解説です。


開催報告:SAPIX YOZEMI GROUPの国際教育関係部門は、「第11回グローバル教育講演会&国内外進学フェア~世界と日本を視野に入れたグローバルな進路選択~」

開催報告:SAPIX YOZEMI GROUPの国際教育関係部門は、「第11回グローバル教育講演会&国内外進学フェア~世界と日本を視野に入れたグローバルな進路選択~」

SAPIX YOZEMI GROUPの国際教育関係部門は、「第11回グローバル教育講演会&国内外進学フェア」を開催しました。グローバルな視点で進路選択を考えるイベントを2部構成で開催しました。第1部では、ブラックストーン・グループ・ジャパン代表取締役の坂本篤彦氏が「踏み出そう、世界の舞台へ~未経験でもいいですか?~」と題し特別基調講演。坂本氏は慶應高、イェール大卒、ハーバード大MBA取得。現在は日本のプライベートエクイティ投資事業責任者として活躍しています。第2部では、国際教育部門の各担当者による個別相談会とミニセミナーを実施。


BST to Deliver IBDP from August 2025

BST to Deliver IBDP from August 2025

The British School in Tokyo (BST) is delighted to announce that the school has been officially authorised as an IB World School and will offer the International Baccalaureate Diploma Programme (IBDP) to students in Years 12 and 13 from August 2025.


国際バカロレア認定校へ ブリティッシュ・スクール・イン東京(BST)が2025年8月よりIBDPを導入

国際バカロレア認定校へ ブリティッシュ・スクール・イン東京(BST)が2025年8月よりIBDPを導入

ブリティッシュ・スクール・イン東京(BST)は、このたびIBワールドスクールとして正式に認定されました。これにより、2025年8月よりインターナショナル・バカロレア・ディプロマ・プログラム(IBDP)をYear 12およびYear 13の生徒に提供します。