● きっかけ
● 日本で初めて日本の学校とインターナショナル スクールが合同で教育をスタートさせた学校です。
● タイムズの視点
● 千里国際 3つポイント!
● 1、「Two Schools Together」
● 2、キャンパス全体がバイリンガル環境
● 3、シェアードプログラムなど注目の前半記事は下記のリンクをご参考ください。
留学先はエクアドル
エクアドルに興味がある子は、国際関係論ではなく、将来医者になりたいのですか?
はじめから医学を志している生徒だったのですが、エクアドルに留学し、エクアドルのさまざまな文化、風習―もちろん医療や福祉を含め、自分の目で確かめてくるのでしょう。
その上で医学に進みたいと話していました。
やはり、自分の目でエクアドル見て、エクアドルの水を飲まないとわからないことが多いと考えているようです。
この子は、もちろんエクアドルにも興味があるのですが、途上国全般の医療に興味があるのだと思います。
きっと1年間エクアドルで生活し、そこからさらに感じることがあると思います。
将来、国境なき医師団のような活躍をされそうですね。
そうですね、自分でエクアドルに留学すると話すくらいなので、途上国の医療に貢献したいという思いが強いと思います。
エクアドルに行って、いろんなことを経験して、さらに医学を志す気持ちが強くなるのではないでしょうか。
留学から帰ってくるのが、すごく楽しみです。
眞砂先生がうれしそうに話してくれたのがとても印象的です。
生徒が自分で選んで、さまざまな国に留学していく。
もちろん、現地になじめるだろうか、体を壊したりしないだろうか…いろいろな心配をしながら、学校としてそのチャレンジを最大限バックアップしよう、送り出そうという気持ちが伝わってきました。
そして、何よりも先生が、留学後の生徒を楽しみにしています。
ところで、留学するのは語学が堪能な帰国生が多いのでしょうか?
意外な答えが返ってきました。
留学のきっかけ
高校1年の秋から高校2年の秋で海外留学をする生徒が多くなってきました。
留学先では、アメリカ、カナダ、オーストラリアが多いのですが、ドイツ、スウェーデンなどヨーロッパを含め、さまざまな国に留学しています。
実は、先日『エクアドルに留学したい』といってきた生徒がいました。
社会の授業でエクアドルという国について調べたことがありました。
それがきっかけで、エクアドルに興味を持って、留学してみたいと思ったのかもしれません。
その子は、もともと医者になりたいという子ですが、エクアドルに留学した後、医学は、日本の大学で学びたいと話してくれました。
留学で問題となるのが、学期のずれと単位認定です。
しかし、千里国際は、学期完結制を導入しているため、秋でもスムーズに学校に戻ることができます。
留学先の単位も30単位まで認められます。
そのため、積極的に留学できる環境が整っています。
留学というと帰国生が留学すると思われがちですが・・・
実は、高校在学中に1年間留学する生徒の8、9割は一般生です。
千里国際では、中学1年から一般生、帰国生、外国籍生徒が入学し、切磋琢磨します。
さらに大阪インターと一緒の授業もあります。
帰国生の話を聞き、ディベートの授業の姿を見ていると一般生も刺激されるようです。
『私も海外で勉強してみたい』と。
留学する時期は、高校1年の秋から高校2年の秋が一番多くなっています。
1学年80〜90人いるうちの10人前後が1年間の留学をしています
高等部卒業後に海外の大学に進学する生徒が毎年1割弱います。
そのうちの三分の一から半数近くが一般生です。
千里国際は、カナダのMount Allison Universityの指定校推薦枠を3つ持っています。
留学する際には、TOFEL iBTなどのスコアを大学に提出する必要があります。
その時に、TOFEL iBTのスコアによっては、秋に留学ではなく、語学力の強化のために春から語学プログラムの参加を勧められることがあります。
ですから、生徒が目の色を変えて、TOFEL iBTのスコアを上げてきます。
Mount Allison Universityに入学したい場合、生徒はTOFEL iBTのスコアで65点以上必要です。
しかし、それでは数カ月の語学プログラムに参加しないといけない。
80点を超えると夏休み以降に入学できます。
この15点で費用も変われば、「夏休み」も変わる。
すると生徒は、9月に留学できるようにスコアを上げてきます。
最終的には、一般生でも80点を超える生徒が多いです。
みごとです(笑)。
Mount Allison University について
http://www.mta.ca/Prospective/Default.aspx
カナダのマウントアリソン大学はカナダのニューブランズウィック州サックビル市にあります。
1839年創立されたリベラルアーツの大学です。
人文科学、商学、理科学の3つの学部に30を超える学科があります。
特徴は以下の3点です。
リベラルアーツ
170年の歴史
国際主義
カナダの全国紙Maclean's 大学ランキング(学部重視群)では過去17年で1位を13回獲得した名門大学です。
学期完結制のメリットは、留学をはじめさまざまなところであります。
留学を考えている場合、計画的に単位を取ることができます。
さらに帰国後、大阪インターとシェアードプログラムによって、授業選択の幅も広がります。
例えば、英語で行われている大阪インターの授業をさらに選ぶことも可能です。
国際バカロレアのDPの科目など選択肢が広がります。
さまざまな特徴がある学期完結制。
実は、留学する生徒のみならず、海外からの帰国生、外国籍生徒それぞれが抱える課題を解決するために導入されました。
例えば、帰国生の場合。
従来は、帰国後の夏休み明けの授業で「今日は、教科書の60ページを開いてください」という場合もありました。
海外からの引越し。
さらに慣れない環境の帰国生にとって授業に追い付くのは容易なことではありません。
そこで千里国際は、学期完結制を考え、導入しました。
例えば、帰国生の場合。
従来は、帰国後の夏休み明けの授業で「今日は、教科書の60ページを開いてください」という場合もありました。
海外からの引越し。
さらに慣れない環境の帰国生にとって授業に追い付くのは容易なことではありません。
そこで千里国際は、学期完結制を考え、導入しました。
千里国際では、年に3回(春・秋・冬)に新学期が開講します。
みんなが年に3回(春・秋・冬)に 「1ページから」学びます。
これなら帰国生も学びやすい仕組みです。
学期完結制には、「帰国生も安心して学校生活をおくってほしい」―そんな思いが詰まっています。
さて、世界中から生徒が集まる千里国際。
実は、校則がありません。
さまざまな価値観が集まるなかで、みんなが充実した学校生活のために生徒、教職員が心に留めていることとはなんでしょうか。
留学する生徒は、語学が堪能な帰国生が多いだろう、と思っていました。
しかし、実際は違うようです。
そこには、千里国際の生徒構成がポイントとなっています。
校長先生のパジャマ
例年5月の土曜日に学園祭が開催されます。
学園祭の前の月曜日から金曜日に「不思議ウィーク」と題した一週間があります。
この「不思議ウィーク」とは、生徒たちがコンセプトを考え、毎日違った服装を楽しむイベントです。
ある年度は、
月曜日 パジャマ
火曜日 フォーマル
水曜日 あべこべ
木曜日 和
金曜日 お揃い
というテーマで違った服装を楽しみました。
生徒たちが、不思議ウィークのお題を考え、参加を呼びかけます。
先生、生徒も自由に参加していきます。
もちろん、普段通りの先生、生徒もいます。
■初代校長のパジャマ姿
実は、私が一番驚いたのが、赴任した年(開校3年目)です。
「不思議ウィーク」で初代校長先生のパジャマ姿を見た時でした。
パジャマデーのその日、朝のミーティングに校長先生が現れました。
その姿に衝撃を受けました。
初代校長先生は、パジャマを着て、その上にガウンを羽織り、さらに右手には歯ブラシとマグカップを握っていたのです。
衝撃を受けました。
校長先生が学校のイベントに合わせるためだけにパジャマを着ているのではなく、校長先生も自分を表現する手段としてパジャマを楽しんで着ていたのです。
先生は、朝のミーティングを普段通り進めました。
■授業もパジャマで
教室には、普段着の先生、生徒もいれば、パジャマの子もいる。
しかし、パジャマであれ、授業はしっかり。
ユーモアのセンスを持ちながら、学ぶところはしっかり学ぶ。
その線引きがはっきりしています。
初代校長のパジャマ姿を見てから、「不思議ウィーク」でどのように自分を表現していくか、楽しみになりました。
校長になってから、参加したいのですが…学外の方がいらした時に私がパジャマだと…(笑)。
来客のたびに何度も着替えるのも大変なので、あまり参加できていません。
以前はもっと参加できていたのですが…。
実は、千里国際には校則がありません。
これほど自由な学校で、校則がない理由。
そこには、指針となるものがありました。
どのように行動するべきか悩んだときに拠りどころとする指針。
それが5つのリスペクトです。
ひとりひとり違うからこそ
例えば、ピアスも、髪型もひとりひとりの表現です。
それを押さえつける必要はないと思います。
生徒は「こうでなくてはいけない」という発想もありません。
世界中から生徒が集まってくる学校なので、生徒それぞれ育った環境、文化も違う。
それをひとつの型に入れる必要はまったくない。
千里国際で、むしろ、どんどん伸ばしてほしい。
しかし、世界中から集まる生徒たちに、自分自身、さらにみんながスムーズに学校生活をおくるために心に留めてほしいことがあります。
それが「5リスペクト」です。
■5リスペクト
1、自分を大切に
2、他の人を大切に
3、学習を大切に
4、環境を大切に
5、リーダーシップを大切に
■校則を作らないために
生徒、教職員それぞれが共にする指針があれば、自分自身、さらにみんなが気持ちよく学校生活をおくることができます。
私は、今、5リスペクトの授業を担当しています。
そこでは、中学1年生で入学してきた生徒にも5リスペクトについて説明をします。
『この5つのリスペクトを指針として、具体的に自分が考えていくんだよ』と。
すると生徒から『5リスペクトが校則ですか』と聞かれることがあります。
逆です。
校則を作らないために5リスペクトがある。
5つのリスペクトを心に留めて行動すれば校則は、作る必要がありません。
何か行動する前、悩んだ時、その後も「5リスペクト」の考えに『これは該当するだろうか?』と立ち返ってもらう。
おのずと答えが出てくると思います。
それが5リスペクトです。
■議論の末に
この5リスペクトは、学校が開校する前に教職員が合宿して、議論の末に生まれた考えです。
開校のために、世界中から集まった教職員。
その教職員のさまざまな考えが5リスペクトに収斂されています。
この5リスペクトは、学校を卒業しても、役に立っていると思います。
むしろ、社会に出てからの方が、役立っているのかもしれません。
■では、学校生活で、 どのように5リスペクトを活用しているでしょうか?
千里国際の校内誌にその例が掲載されていました。
保健室の先生が校内誌から引用です。
最近、ピアストラブル(略)不適切なコンタクトレンズ、つけまつ毛、メイクによるトラブルで来室する人が(略)がいます。
SOISでは、服装について決まりがありません。ですが、5リスペクトの事を考えて
と書かれています。
さらに図書館と連携し、服装やおしゃれ障害(ピアストラブルなど、おしゃれに関する健康障害)などを企画し、特設コーナーを設けたことが報告されていました。
このように具体的な視点で、5リスペクトに立ち返るようにアドヴァイスされています。
日常で、どのように「5リスペクト」を指針に「行動したらよいか」。
「5リスペクト」と「行動」-その間をうめるために「考える」必要があります。
その過程で、生徒ひとりひとりが5リスペクトを身に着けていくようです。
今回の千里国際の特集で、「考える」ことがキーワードのひとつになりました。
では、千里国際で「考える」ことを学んだ生徒たちはどこへ羽ばたいていくのでしょうか。
進路についてお訊きました。
多彩な進路
パンフレットの進路先を見るとひとつのことに気付きます。
多くの学校が○○大学△△学部□□学科と書いていますが、千里国際のパンフレットには△△学部□□学科○○大学と書いてあります。
大学名が最後の理由。
ここにも千里国際ならではの考えがありました。
■生徒が進路先で、何を学ぶか、が重要です。
そのため、どの学部系統や領域に進学したのかが、入学希望者にとって重要な情報だと考えています。
うちの生徒は、□□に興味があり、△△学部に入学しました、という進路選択の情報です。
そのためパンフレットの進路先は、「人文科学-語学-ヒンディー(大阪大学)」という記載になります。
進路選択で、何度も生徒の選択に驚いています。
例えば、「この研究をしたいから、この大学の○○先生に教わりたい」と報告してくる生徒もいます。
また「先生、この国のこの大学に進学したい」とあまり耳にしない学校名を生徒から相談されることもあります。
よく見つけてきたなあ、と感心するのですが、生徒が自分から楽しそうに進路について調べてきます。
悩むことも多いと思うのですが、自分で探し出してくるところがうちの生徒らしい、と感じます。
■進路先
大学推薦制度により、校内選考を経た生徒は関西学院大学に進学します。
また、カナダのMount Allisonにも推薦枠があり、例年、数名が進学しています。
全体の進学先は、3割が関西学院大学に進学し、3割が関西の他の大学、3割が関東の大学、1割が海外の大学に進学しています。
■海外、国内とも充実した進路相談
生徒はどこで進路について相談しているのでしょうか?
校内に進路情報センターとカウンセリングルームがあります。
担当教員やカウンセラーが常駐し、生徒の進路相談に対応しています。
国内から海外と進路先もさまざまなため、千里国際のカウンセラーと大阪インターのカウンセラーに相談できます。
大阪インターの多くの生徒は、海外の学校に進学します。
そのため、大阪インターのカウンセラーは、海外の学校について熟知しています。
千里国際の生徒が海外の学校について相談したい時、大阪インターのカウンセラーに相談します。
また、大阪インターの生徒が日本の学校について相談したい時、千里国際の担当教員やカウンセラーに相談します。
海外、国内どちらも進路相談できる体制があります。
進路においても、シェアードの体制が築かれています。
さらに千里国際は、国際バカロレアの研究校に指定されました。
フルディプロマ取得によって、さらに海外の大学へ進学する体制ができあがります。
海外の大学では、ディプロマ科目の認定が有利になることがあります。
フルディプロマ取得だけでなく、科目ごとの認定も進学に活用されます。
さらなる進化
■2015年より国際バカロレアのディプロマが日本語でも取得できるようになりました。
千里国際は、すでに大阪インターとの合同教育で、英語でディプロマ取得ができる環境にありました。
そのため、2012年に文部科学省より研究校の指定を受け、ディプロマを英語で取得できるように調査・研究がスタート。
四半世紀前に、インターナショナルスクールと合同教育を開始した千里国際。
さらなる進化がフルディプロマの英語での取得ともいえます。
今後、国際バカロレアのディプロマが国内の学校でも日本語で取得できるようになります。
そのなかで、千里国際は、英語でフルディプロマ取得もできる学校です。
大阪インターのディプロマ課程で2年間の授業を受け、ディプロマの修了試験を受けて、取得できます。
2年間、ディプロマ課程で学ぶため、すべての生徒が対象というわけではありません。
ディプロマを取得する場合、どの学年で始めるか?発表される眞砂先生。
千里国際は、生徒が自由選択制で授業を選ぶことができます。
そのひとつに、授業ではないのですが、2年間の国際バカロレアのディプロマ課程も選べる、というのが重要だと考えています。
つまり、大阪インターとのシェアードプログラムのひとつにフルディプロマ取得とディプロマ科目の認定がある。という位置づけです。
将来的には『国際バカロレアのフルディプロマを英語で取得するならば、千里国際で学びたい』という入学希望者が来てくれるとうれしいです。
名言集
取材中に、ふっと出た『ひと言』。
そこに、思いが詰まっていることがあります。
記事では、伝えることが出来ないひと言をピックアップしてみました。
『校長として5respectsの授業を受け持っています。
本当は、理科の授業なども持ちたいのですが、校長の仕事が多くて、理科の授業を持てません。
今は、5respectsの授業だけですが、やはり、授業は楽しいですよ。
さて、今年は、どんな生徒が入学してくるかな…楽しみです』
-------(春先のインタビューで)どのような授業を受け持っているのですか?という質問に。
『朝起きたら、さて、今日はどのような実験で生徒たちを驚かそうかな』って考えていました。
ーーーー理科の授業を受け持っていた時の眞砂先生のひと言。
『考える。それが、重要。そのために調べる。』
ーーーーどのように学ぶのか?
『最近は、小学校、中学校の先生が、授業にさまざまな工夫をされているように感じます。』
ーーーー現在の高校教育が行き詰っているようですが?との問いの答え
『公立校でも、総合学習を活用し、ゼミのような卒論を導入することもできると思います。
3年生になったら、卒論を作成する。
それを1、2年生の前で発表し、分野別にディスカッションをする。
卒業に向けて、生徒が自分の好きな分野の論文を作成することで、1,2年から卒業に向けて、自分で学ぶサイクルができるのではないでしょうか。』
ーーーーどのような工夫をすると生徒の意欲を高めることができますか?との問いに。
『海外での学校説明会や国際入試後に、現地で、顔を出してくれる卒業生がいます。
元気な姿、活躍する姿を見ることができるのは、うれしい時間です。』
ーーーーインタビュー時に卒業生との写真を見せてくれながら。
『校則をなくす。そのために5respectsがあるんです。』
ーーーー5respectsの説明で。
『海外からいろんな文化背景を持って、日本に帰ってくる。
その子が持ってきた文化を日本に無理やり合わせる必要はないんです。
その貴重な経験を、そのまま伸ばしてくれればいいんです。』
ーーーー茶髪やピアスについて、どう考えますか?という問いに。
『とにかく、この学校が大好きなんです。』
ーーーー取材中に何度も耳にした言葉
『娘も、息子も千里国際の卒業生です。
千里国際の先生も、大阪インターの先生も、多くの先生方のお子さんが通っています。』
ーーーーお子さんの話で
『とにかく、おもしろい授業をする。そうしたら、生徒が自分で学び出すんです。』
ーーーー千里国際の授業とは?との問いに
『馬のように首を引っ張って勉強させることは無理ですから』
ーーーー本人の学ぶ意欲を引き出すには?との問いに。
『泣きますね。毎年、卒業式では。泣きますよね?(井藤教頭とうなずきながら)。』
ーーーー今年の卒業式はどうでしたか?との問いに眞砂先生と井藤先生が顔を見合わせながら。
『千里国際が特別だと思われてしまいますが、違う点は、3つ点です。
それは、少人数で、学習指導要領の教科書ではなく、ネイティブの教員が自由な発想で授業ができるようにする。
この3つです。』
ーーーー教育関係者が、(自分の学校では)『千里国際の教育は実施できない』といわれますが?という問いに井藤先生の答え。
『娘の時に私が(校長として)卒業証書を渡しました。
会場からの拍手。今でも忘れられません。』
ーーーーお子さんの卒業式のエピソード
『毎年、卒業式、入学式のスピーチを考えるのが大変です。
ありきたりの言葉では、おもしろくないので、毎回、悩むんですよね。
自分の言葉で伝えないといけないですから。』
ーーーー卒業式、入学式の校長の言葉について。
『家内は止めようとしたんでしょうね。
でも、一瞬だけ考えて、『いってらっしゃい』って
ーーーー不思議ウィークで、家から柔道着で出勤しようとした姿を見て奥様のエピソード。
『大変というより、逆にどんどん授業を提案してきます。
こんな授業をやりたい!って』
ーーーー自由選択制のため、たくさんの授業を作らないといけないので先生方は大変だと思いますが…との問いに。
『布団をかぶって、カセットテープから流れる「IMAGINE」を十何回も聞いていると少しずつ勇気が出てきました。』
ーーーー教務主任として、学期完結制を導入にあたり、いくつもの壁にぶつかりながら、行き詰った時のエピソード
『学期完結制というシステムがある。
システムがあるので、柔軟に取り込めるんです。』
ーーーー学期完結制について
『来年度から学期完結制を導入するため、妻と子供を関東の実家に帰して大晦日まで仕事をしていました。
その後、帰省のためにひとりで高速道路を走らせました。
途中で、浜名湖から見た夕日。
それを今でも覚えています。』
ーーーー学期完結制導入時の教務主任として、次年度4月からの導入のために大晦日まで、学校で仕事をした後のエピソード。
浜名湖畔に沈む大晦日の夕日 ”超人日報”より
『千里国際は、インターナショナルスクールでしょう。という方が意外といます。
特別な生徒しか入れないと思われているんです。』
ーーーー千里国際と大阪インターの違いを説明するのが難しいと思うのですが・・・との問いに
『あの子たちですか。卒業前なのでパジャマデーをしているんだと思います。
マスクも、バンドエイドも小道具です。凝ってますね。』
ーーーー学校見学時、カフェテリアでパジャマ姿の生徒の質問への答え。
後で、練習に行くから』ヒップホップを踊っている生徒に。
ーーーー眞砂先生はダンス部の顧問ですが、踊るというのは冗談です。
『ようやく理想の学校に出会えました。』と話してくれました。
その後に、お子さんが入学されました。
ーーーー親御さんとお子さんが数年間、全国の学校を探し歩き、東北から千里国際に入学した生徒さんと保護者の方のエピソード。
『一年に4回学校説明会を本校で開催しています。
なかには、全部の説明会に出席してくれる方がいます。
だから、説明会では毎回、内容を変えています。
せっかくなので、いろんな角度からSOISについて説明させていただきます。
(小さな声で)うれしいですよね。』
ーーーー説明会ではどのような発表をされているのですか?との問いに。
編集後記
連載という形で、約半年以上も千里国際の特集を組ませていただきました。
インターナショナルスクールタイムズとしても、初の試みでした。
そのなかで、感じたのは、時代に合わせた教育を追求する姿でした。
Ipad導入などのICT教育、国際バカロレアのディプロマ取得へ向けた取り組みなどです。
それらの取り組みは、すべて千里国際の教育理念を強化し、さらに次の時代を見据えた学校側の姿勢でした。
知識をもち、思いやりをもち、創造力をもって世界に貢献する個人」
Informed, caring, creative individuals contributing to a global community
(関西学院 千里国際中等部・高等部 教育理念より)
謝辞
今回のインタビュー連載にあたり、ご協力いただきました関西学院 千里国際中等部・高等部の教職員の皆様。
インタビュー時に、何度もお力をお借りした関西学院東京丸の内キャンパスの皆様、特に木村様。
ありがとうございます。
インタビューの最終話において、浜名湖畔に沈む大晦日の夕日のお写真をご快諾いただいた超人日報様ありがとうございます。
最後に、本企画を承諾し、何度もインタビューに応じいただいた関西学院千里国際中等部・高等部学校長の眞砂和典先生 本当にありがとうございます。
インターナショナルスクールタイムズの編集長として、執筆しながら国際教育評論家として、NHK、日本経済新聞やフジテレビ ホンマでっかTV、東洋経済、プレジデント、日本テレビ、TOKYO FMなど各メディアにコメント及びインタビューが掲載されています。
プリスクールの元経営者であり、都内の幼小中の教育課程のあるインターナショナルスクールの共同オーナーの一人です。
国際バカロレア候補校のインターナショナルスクールの共同オーナーのため国際バカロレアの教員向けPYPの研修を修了しています。