Powered by Global Step Academy    
【コラム:子供たちに将来身に着けて欲しいスキルとは?】インター教育とグローバル企業の人材育成の経験から思うこと

【コラム:子供たちに将来身に着けて欲しいスキルとは?】インター教育とグローバル企業の人材育成の経験から思うこと

グローバルビジネスリーダーや企業経営者が求めている、今後の学校教育でも重要視されるであろうスキルとは?グローバル企業に勤め、人材育成にも関わった経験からそのスキルについてまとめてみました。コラムニスト:韓夕晶(Han Sockchong)


いままで受けてきた教育と、将来の教育の方向性について

- 最近教育事業を起業することとなり、将来の教育の方向性に関する様々な議論に興味を持って接し始めました。
- 特に、子供たちに将来身に着けて欲しいスキルにはなにかを模索しています。
- そのプロセスの中で、自分自身が受けてきた教育とインターナショナルスクールの教育を対比しながら将来の教育の方向性にも考えを巡らせています。

いままで受けてきた教育=正解を求める訓練

改めていままで経験してきた教育と受験戦争を振りかえると、そこでは常に”正解“にいかに早くたどり着くことが優先され、その訓練を積んできたように思います。

一方で、将来大勢の子供たちが働くことになる会社や企業に目を向けると、そこではほとんど全てが ”いままでになかった” 製品やサービスやビジネスモデルを作ることが主な目的となっており、競争力の源にもなっているのが現実です。

”いままでになかった” 画期的な製品やサービスの例としては 懐かしのVHS レコーダー、ウォークマン、ファミコン、iPod、iPhone, 数々のゲームアプリ(例えばポケモンGO)などがすぐに思いつきます。

これらは、“正解を求める“ 方法では決して生まれてこなかったであろうイノベーションであり、会社や企業に勤めて初めて ”正解のない“ 問題に直面し、試行錯誤しながら”イノベーションスキル“を学ぶ方が多いのではないでしょうか?

このことから、いまの”詰め込み型“ 教育から学ぶスキルと、グローバルビジネスリーダーや企業経営者が若い人たちに求めているスキルがとつてもなく乖離しているように思えてなりません。

26年間勤めた外資系大手メーカーの研究職でも、常に“Innovation (技術革新)” と “Obsolete the way we currently follow (古いやり方・いままでのやり方を捨て去る)” を要求されていました。

しかし、“正解を求める”教育を受けた経験では一体どこから手を付けていいのか検討もつかず、入社当時の新製品開発のプロジェクトで悩んだ日々を思い出します。

今後必要とされる教育=探求的な学び

自分自身が経験してきた教育とは対照的に、メーカーでの海外勤務の関係で娘たちが通うことになったインターナショナルスクールの教育方法に触れ、まさに”目から鱗”の体験をすることになりました。記事はこちら
http://istimes.net/articles/717

こどもたちは小さいころから“探求な学び”を体験し、既に”正解の無い“課題に取りくみながら”考える力” を日々鍛えています。これこそまさに自分が新製品開発部門で日々行っている事でした。

この体験が、新入社員の頃、同じ時期に入社した欧米人の社員たちのことを思い出させてくれました。
その当時は、彼らが新製品開発にかかわる仕事の中で、自分よりもいろいろな面から”成熟“していたように漠然と感じていました。

教育の違いや学んできたスキルがその後の人生に与える影響、それを、インター教育を知ることにより深く考えさせられました。

もちろん、新しい製品やアイデアを生み出すための基礎知識は必要であり、その知識を学ぶ教育はこれからも必要です。

しかし、今は様々な情報が一瞬のうちにインターネットで検索出来て、技術革新がかつてないスピードで進む世の中。

その世の中では、“何かを知っている”ことよりも、持っている知識や経験をもとに、それらを融合して、新しいものや価値を生み出していく”探求型“スキルが今後より大切になってくると思われます。

そして、そのスキルは、子供たちが将来どのような職業についても必ず役に立つはずです。

昨今、文部科学省が提唱する“アクティブラーニング”(能動的学習)や”2020年大学入試改革“に関する記事が様々なメディアで話題になっており、日本の教育も今後、”探求型“に舵を取り始めることに大いに期待をもっております。

それと共に、自身の教育事業でも、この”探求型“スキルを伸ばす経験ができるプログラムを作り上げていきたいと思っております。

お問い合わせ

Wings Education for Children

http://wings-edu.strikingly.com

子供たちが自分自身の人生のリーダーになり、グローバル市民として豊かに生き抜くためのスキルを学ぶことができる経験を、ワークショップなどを通して提供する。

会社名: WINGS EDUCATION 合同会社
URL:http://wings-edu.strikingly.com
E-mail: han.s@wings-edu.com

国際バカロレアは、国公立・私立・インターナショナルスクールの三つどもえ? 

http://istimes.net/articles/799

国際バカロレアは、広島と東京が熱い?国際バカロレアは、国公立・私立・インターナショナルスクールがそれぞれ異なる言語で実施しています。なかでも広島はインターナショナルスクール、私立、公立と人口280万人の都市ながら国際教育に積極的です。また、東京は国立、公立も国際バカロレアコースを設置。全国に普及するか、が注目です。

学費も年収も2倍に?日本人がインターナショナルスクールに通うメリットとは?

http://istimes.net/articles/782

日本人がインターナショナルスクールに通うメリットとは?インターナショナルスクールタイムズの調べでは、学費は日本の学校に通わせるより2倍以上かかります。しかし、インターナショナルスクール卒業生の所得も2倍以上になっていると考えられます。

頭の良さだけでは成功できない?21世紀になって見えてきた非認知スキルの重要性

http://istimes.net/articles/802

ImaginExでは「学びのマインドセット」を育むワークショップを小・中学生に提供中。英語と日本語を交えたバイリンガル講師の指導で、「学び方」の新常識を身につけ問題解決能力と自己管理力を育むワークショップを週末および長期休み(春休み、夏休み、冬休み)に開催しています。

最新の投稿


国際教育フェア2025秋【東京・大阪】開催概要と見どころ

国際教育フェア2025秋【東京・大阪】開催概要と見どころ

国際教育フェアは、国際教育を牽引する教育専門家、学校、業界のリーダーが、国際教育分野における様々な可能性や機会を全国の保護者や生徒、関係者に向けて継続的かつタイムリーに発信することを目的としたイベントです。


TOEFL 2026年改訂:セクション構成・スコア・対策を解説

TOEFL 2026年改訂:セクション構成・スコア・対策を解説

2026年1月、TOEFLは数年来最も大幅な変更を迎えます。全セクションにわたって新しい形式、採点システム、課題タイプが導入されます。試験時間の短縮、リーディングとリスニングの適応型システム、そして新しいライティングとスピーキングの課題まで、ETSによる今回のアップデートは単なる見た目の変更以上の意味を持ちます。本ガイドでは、各セクションの変更点とテスト全体への影響について分かりやすく解説します。


KAインターナショナルスクールが日本初のコーウィン・ビジブル・ラーニング認定校になりました。

KAインターナショナルスクールが日本初のコーウィン・ビジブル・ラーニング認定校になりました。

今年、KAインターナショナルスクールは、コーウィンから「ビジブル・ラーニング・スクール」認定を受賞する栄誉に浴しました。日本で初めてこの称号を獲得した学校となります。これは、私たちの学校を特徴づけてきた共同努力、共有された考え方、そして研究に基づく実践への取り組みに対する意義深い評価です。KAインターナショナルスクールでは、学習を可視化することで学習をより良いものにし、最も重要なことに集中できるようになりました。それは、すべての生徒の成長を支援することです。


ビジョン 2035 – 基準を引き上げる時

ビジョン 2035 – 基準を引き上げる時

日本は2035年までに全高校生が英検2級レベルに達する目標を掲げているが、現実は厳しい。6年間英語を学んでも基本的な会話ができない生徒が多く、英語能力の国際ランキングでは92位とアジア諸国に大きく遅れている。根本的な問題は、週1回程度の学習では不十分なことと、英語を「あると便利」程度にしか考えない社会の認識だ。本当の改革を実現するには、教師・保護者・政策決定者が意識を変え、英語を必要不可欠なスキルとして捉え直し、継続的な学習と実践を重視した教育に転換する必要がある。


ビジョン2035: 日本の将来を見据えた英語能力の向上

ビジョン2035: 日本の将来を見据えた英語能力の向上

「ビジョン2035」は、2035年までに日本の全高校卒業生の英語習得を目指す教育改革計画です。人口減少により労働力が縮小する中、英語力向上は生産性と柔軟性を高める重要な手段となります。現在、高校3年生の英検2級合格率は20%強に留まり、多くの学生がグローバル環境で必要な言語能力を持たずに卒業しています。英語力は観光を超えた経済的視野の拡大をもたらし、地方企業の国際展開や学術研究への参加を可能にします。この取り組みは教育格差の解消と社会的流動性の向上にもつながり、日本の文化的アイデンティティを世界に発信する手段ともなります。目標達成には教育者、家族、機関、政策立案者の連携が不可欠です。