Powered by Global Step Academy    
WASC認定とはなにか?国内の大学入学資格を含めてまとめました。

WASC認定とはなにか?国内の大学入学資格を含めてまとめました。

インターナショナルスクールのホームページで良く見るWASC認定とは、どのようなものでしょうか?WASC認定とはどこの組織で、何を目的にしているのでしょうか? WASC認定とIB認定校とは何が違うのでしょうか?


WASC認定

国内のインターナショナルスクールの多くが取得している国際認定のWASC。
ホームページなどにも載っていますが、そもそもどのような仕組みでしょうか?

WASCは、英語では"The Western Association of Schools and Colleges"という組織です。
アメリカのカリフォルニア州に本部があります。

幼児から12年生(高校3年相当)までの学校、そして大学までを認証する教育組織です。
アメリカは広いので、6つの認定組織(日本で例えるならば都道府県の教育委員会)があります。

スクール多くのプロセスを経てWASC認定を取得します。

また定期的な査察や期限が決まっているため、再認定など審査を受けます。

しかし、このプロセスを経てスクールの基礎が固まることも多いようです。

学校そのものを評価・認定するWASC

ここで特徴的なのが、WASCは、学校そのものを認定する「学校認定」であり「カリキュラム認定」ではないということ。

WASC認定は、学校として運営方法(ガバナンス)、教育方法、カリキュラムや教職員の資格(教育免許)、会計や財務状況など「学校全体」を監査項目に従って確認をしていきます。

そのためカリキュラムが教育理念から大きく離れていたり、手法が異なる場合、生徒のためにならないと判断し、教育理念と教育手法、カリキュラムの整合性を取るようにアドバイスをすることもあります。

すなわちWASC認定は、学校全体が学校としてふさわしい教育を実施できているか?を監査し、認定する機関です。

ユニークな点は、学校としてWASCから認定をもらい、さらに他の国際認定組織からさらに「学校認定」をもらうスクールもあること。

CIS認定や他の国際認定組織から「学校認定」を複数持っているケースもあります。

文部科学省は、WASCをどう捉えているのか?

文科省は、日本の大学入学資格に値する教育機関に「大学入学資格」を与えています。
国内では3つに分類されます。

条文が長いので編集部でコンパクトにまとめました。
それがこちらの図。

文部科学省 入学資格に関するQ&Aより引用。編集部が作図

日本の大学入学資格を与えられている教育機関

インターナショナルスクール系

インターナショナルスクール(外国人学校)の所在地が日本であるか外国であるかにかかわらず、国際的な評価団体(WASC、CIS、ACSI)の認定を受けた教育施設(国際的な評価団体認定外国人学校について)の12年の課程を修了し、18歳に達していれば大学への入学資格が認められます。

インターナショナルスクールは、学校そのものを海外から評価され、認定されています。
国内で文科省のお墨付きを得ている国際認定組織が、WASCやCIS、ACSIです。

ちなみにWASCやCIS、ACSIの認定は、一度認定されると続くわけではなく、毎年の査察と数年毎に再認定が必要です。

認定組織は、査察で学校の運営について財務・人事・生徒管理、カリキュラム、施設面などでレポートにまとめます。
次回までに「この項目を改善するように」と学校に指導します。

民族学校系

 日本にあるインターナショナルスクール(外国人学校)を卒業した場合は、その学校が外国の高等学校相当として指定された学校(我が国において、高等学校相当として指定した外国人学校一覧)

民族学校です。
中華、韓国、朝鮮など歴史的な経緯のある教育機関、ヨーロッパの独逸、フランスなどの教育機関も民族学校に分類されています。

高度成長期以降は、ブラジル人、ペルー人学校も全国に増えました。
日本の大学への入学資格を与えられています。

日本語学校系

(12年未満の課程の場合は、さらに、指定された準備教育課程(文部科学大臣指定準備教育課程一覧)の課程を修了する必要があります)であれば、大学への入学資格は認められます。

日本語学校系が多いのが特徴です。
すなわち海外で高校まで学び、日本の大学を目指す生徒の予備校的な存在になっています。

この3つの教育機関は、あくまでも「学校」の卒業生に大学入学資格を与えるものです。

それに対し、個人が「日本の大学入学資格」を持つケースがあります。
それが、「海外の大学入学資格」です。

海外の大学入学資格

「海外の大学入学資格」と書くと、難しそうですが、簡単にまとめると海外の大学入学のための「試験」に合格したケースです。

 1.国際バカロレア(世界)
 2.アビトゥア(ドイツ)
 3.バカロレア(フランス)
 4.GSCE Aレベル(イギリスなど)

外国の大学入学資格である国際バカロレア、アビトゥア、バカロレア、GCEAレベルを保有することになった場合、18歳に達していれば、大学への入学資格は認められます。

すなわち、海外でWASCやCISなど国際認定を受けていなくても、主要な国で通用している大学入学資格に合格している場合、大学に入学する資格を与えるとなります。

例えば、インドネシアの現地校で国際バカロレアのディプロマ資格を取得したケース。
WASC認定もない現地校であっても、国際バカロレアのディプロマ資格を持っていれば、日本の大学入学資格を与えられます。

また、ドイツの現地校で学び、アビトゥアに合格した生徒やナイジェリアの現地校でフランスのバカロレアを取得し、日本の大学に志願するケースなどが考えられるます。

多様な入学方法がある

WASC認定のインターナショナルスクールを卒業すると国内の大学入学資格を得ることができます。

しかし、国際バカロレアのディプロマ資格やGSCE Aレベルに合格していれば、学校が認定されていなくても、個人として入学資格を持っていることになります。

現在、国内の高等部相当があるインターナショナルスクールは、ほとんどWASC、CIS、ACSIなどの学校認定を受けています。
*一条校として開校しているインターナショナルスクールは、高等学校として卒業すると大学に志願できます。

WASC認定を受けていないスクールでも、国際バカロレアのディプロマ資格試験の教育課程があり、ディプロマ資格に合格するとディプロマ資格で大学に志願していきます。

大学の入学資格も多様になってきているため詳細は、各大学に確認したいですね。

つまりWASCとは

学校認定のひとつのため、WASC認定を受けているインターナショナルスクールを卒業すると日本の大学の入学資格を与えられることになります。

WASCは、アメリカの学校認定の組織のため、WASC認定の学校を卒業しているとアメリカをはじめ基本的にほぼ世界的な大学の入学資格とみなされています。
*もちろん例外もありますが、世界の主要な大学で入学資格とみなされています。

すなわち、WASC認定校のインターナショナルスクールの高校相当で学び、卒業までの単位を履修し、スクールから卒業資格をもらえると大学入学資格を与えられます。

こちらも参考にしたいですね。

インターナショナルスクール卒業生は、この3つタイプに進学していく!

http://istimes.net/articles/827

インターナショナルスクールに通う日本人の生徒は、本当のところどのような大学に進学しているのでしょうか?調べてみました。するとインターナショナルスクールに通う日本人の進学先は、大きく3タイプに分けられるようです。

インターナショナルスクールから大学に志願資格する4つの方法

http://istimes.net/articles/804

インターナショナルスクールから国内の大学を受験するにはどうしたらよいのでしょうか?受験する前に志願資格があることが必要です。普通の高校とは違うため、国内の大学に志願資格があるか、確認しておきたいですね。

インターナショナルスクールあるある!インターを知る10物語

http://istimes.net/articles/857

インターナショナルスクール。ちょっと遠い存在の学校というイメージの方が多いのではないでしょうか。印象的な10の物語と番外編をお伝えします。

インターナショナルスクールの先生になるには?

http://istimes.net/articles/840

インターナショナルスクールの先生になるには?これまでインターの教員採用は、知られていませんでした。インターナショナルスクールの先生になる方法をまとめました。

インターナショナルスクールの「トリセツ」〜7分30秒で丸わかり〜

http://istimes.net/articles/805

インターナショナルスクールとはどんな学校なのか?どのように学ぶのか?どのような生徒が通っているのか?インターナショナルスクールについてのまとめです。

“国際家庭教師サービス、国際サバイバル。今すぐ無料体験!”

この記事の記者

インターナショナルスクールタイムズの編集長として、執筆しながら国際教育評論家として、NHK、日本経済新聞やフジテレビ ホンマでっかTV、東洋経済、プレジデント、日本テレビ、TOKYO FMなど各メディアにコメント及びインタビューが掲載されています。

プリスクールの元経営者であり、都内の幼小中の教育課程のあるインターナショナルスクールの共同オーナーの一人です。

国際バカロレア候補校のインターナショナルスクールの共同オーナーのため国際バカロレアの教員向けPYPの研修を修了しています。

最新の投稿



第一志望合格の秘訣は「学習設計」ー なぜ帰国子女アカデミーで国語と算数を学ぶのか

第一志望合格の秘訣は「学習設計」ー なぜ帰国子女アカデミーで国語と算数を学ぶのか

帰国生の英語力は今も重要な強みです。しかし近年の帰国枠入試では、英語は「差をつける科目」から「合格圏に立つための前提条件」へと位置づけが変化しています。一部の英語1科受験校を除き、最終的に合否を左右するのは国語と算数です。 英語力が横並びになりやすい環境だからこそ、思考力・読解力・数理的処理力といった領域で差が生まれやすく、それが選抜の軸となっています。 英語という強みを維持しながら、どこで差が生まれるかを見極め、学習資源を適切に配分する。その戦略的な学習設計力こそが、現在の帰国枠入試における合格の鍵です。


なぜ入学後に戸惑うのか? ― インターナショナルスクールにおける学びの文化と親の役割 ―

なぜ入学後に戸惑うのか? ― インターナショナルスクールにおける学びの文化と親の役割 ―

インターナショナルスクール入学後、多くの家庭が直面するのは学力ではなく「学び方」や「文化」の違いです。日本の学校のような細かな構造化がない環境で、子どもは課題の意図を読み取り、自分で始め、助けを求める力を同時に求められます。宿題が進まないのは能力不足ではありません。「できない理由」を時間帯・教科・環境から分析し、一つずつ障壁を取り除くことが重要です。親の役割は完璧に支えることではなく、構造を理解し、学校と日常的に情報共有し、助けを求める姿勢を示すこと。本当の適応には1年以上かかるのが一般的です。このプロセスを知ることで、親の不安は大きく減ります。 これらについて深掘りしていきます。


【ビジョン 2035】第6の柱:教師の育成と支援

【ビジョン 2035】第6の柱:教師の育成と支援

ビジョン2035の成功は教師の育成と支援にかかっています。従来の文法中心の授業から、教師は「コミュニケーションを促す立場」へと転換する必要があります。生徒が多く話す活動の設計、AIツールやデータの活用、教師自身の英語力向上への支援が不可欠です。一度きりの研修では不十分で、定期的なフォローアップ、相互授業観察、専門学習コミュニティへのアクセスが求められます。また、留学プログラムへの公的支援や国際学校との連携により、教師が自信を持って指導できる環境を整えることが重要です。CEFRや英検に基づく基準を日々の実践に活用し、生徒データを分析して指導を調整する力も必要です。自信と能力を備えた教師への投資が、ビジョン2035を実現する鍵となります


英語を強みにする中学受験 ― 求められる力と学年ごとの準備設計

英語を強みにする中学受験 ― 求められる力と学年ごとの準備設計

英語を強みにした中学受験が広がる一方、難関校が求める力は資格試験では測れません。渋渋・渋幕・広尾学園などでは英検1級でも不合格になることがあります。アカデミックな文章を読み解き、論理的に書き、深い思考を示す総合力が問われるためです。こうした力は短期間では身につきません。中学年では内容理解しながら読む経験を積み、学習語彙に触れることが重要です。高学年では英語で学ぶ場面を増やし、5年生で要点をまとめる力、6年生で実践的対策へと段階的に進みます。 学年ごとの役割を理解し、適切なタイミングで準備を重ねることが受験突破とその先の学びにつながります。


“生徒募集!KAインターナショナルスクール”