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子どもたちの想像力を導き出す!オキナワインターナショナルスクールのサマースクール

子どもたちの想像力を導き出す!オキナワインターナショナルスクールのサマースクール

沖縄県那覇市にあるオキナワインターナショナルスクールは、2003年に創立された沖縄県で最初の国際バカロレア認定校です。沖縄県庁や裁判所など行政・司法機関が集まる地域に同校はあります。


子どもたちの想像力を導き出す!

 沖縄県那覇市にあるオキナワインターナショナルスクールは、2003年に創立された沖縄県で最初の国際バカロレア認定校です。

 沖縄県庁や裁判所など行政・司法機関が集まる地域に同校はあります。
 国道から農協会館横の道に入り、少し歩くとカラフルな校舎が見えてきました。

『数名の一期生からスタートしましたが、現在は約190名が学んでいます。
 一期生の生徒は、現在中等部で学んでいます』と理事長の知念正人さん。

 県内には、沖縄クリスチャンインターナショナルスクール(読谷村)、アミークス国際学園(うるま市)などのインターナショナルスクールがあります。

 しかし、人口30万人の那覇市内にあるインターナショナルスクールは、オキナワインターナショナルスクールだけ。

 オキナワインターナショナルスクールには、県内の国際バカロレア教育(IB)および那覇市の国際教育インフラとして期待がかかります。

【コラム 米軍基地のスクール】
 米軍基地には、米軍関係者の子どもを対象とした米国のカリキュラムに準じた学校があります。
 しかし、インターナショナルスクールは、多国籍な生徒を受け入れるのに対し、基地内のスクールは主に米軍関係者の子どもが対象で、生徒構成も米国人が中心です。
 そのため、インターナショナルスクールではなく、アメリカンスクールと分類されます。
 国内のインターナショナルスクールとは、古くからスポーツなど交流があります。
 (全国のインターナショナルスクールのルーツをさかのぼると米軍基地関係者向けの学校が発祥の場合もあります)
 ちなみに米軍基地内の学校は、米国の国防総省の団体であるDoDEAが運営しています。 

オキナワインターナショナルスクールとは? 

 オキナワインターナショナルスクール(OIS)は、2003年創立された沖縄県で最初のIB校です。

 沖縄県那覇市のキャンパスでは保育・幼稚部から中等部までの男女、約200人が英語でIBの課程(一部日本語)を学んでいます。

 現在、小学部でPYP(初等教育プログラム)を実施し、中学部はMYP(中等教育プログラム)候補校として、IBプログラムに沿った授業を行っています。

ふたつのプログラム

同校には、外部生が参加できるふたつのサマースクールがあります。
それが①レギュラープログラムと②アカデミックプログラムです。

レギュラープログラムとアカデミックプログラムの違いは、対象年齢と内容です。

①レギュラープログラム
 レギュラープログラムは、1歳から小学校6年生までで、英語で学ぶ経験を重視した内容です。

 プログラムは、毎週テーマがあります。
 昨年は英語のシャワーを浴びながら体を動かすことで、いつの間にか英語に慣れていく“Let's Get Movin。

 学んだ言葉をドラマで演じることによって、相手に伝えることの大切さと難しさ、そして楽しさを体験する“Spritz ‘n’ Bubbles”。

 英語で科学に挑戦する“Sprkplugs Magic”など各週のテーマに沿ったプログラムが開講されていました。

②アカデミックプログラム
 アカデミックプログラムは、小学校3年生から高校3年生までで、英語で学んだ経験者を対象としています。 

 英語の聞く、話す、読む、書くはもちろん、算数も英語で学びます。
 そのためレベル別に2つに分かれて学習します。

 今回、アカデミックプログラムが開催されていなかった時期だったためレギュラープログラムを見学させていただきました。

自由とは、カラフル?

 フィンガーペイントとクラフト
 広い教室では、フィンガーペイントとクラフトのふたクラスが授業中でした。
 フィンガーペイントとは、自分の指を筆のように使い、自由で柔軟な発想を伸ばすペイントです。

 子どもたちは、指や手のひらに絵具をつけて、指先を画用紙にむかいます。

 「さて、なにを描こうかな?」と絵具と相談です。

 頭の中にある生き物のイメージが浮かんだようです。
 絵具をつけると握った手を画用紙に押し付けて、グリグリ。
 そこに描かれたのは、細長いピンク。

 先生の思わず”What is this?”の質問に”Tashuno-otoshigo!(タツノオトシゴ)”との答え。
 なるほど! 軽く握った手を押し付けて描くとは…。
 自由な発想のフィンガーペイント。

 子どもたちの思い描いた海に、サンゴやカニ、魚が跳ねました。

 教室のもう一方では、持ってきた傘を骨組みまで分解。
 生地や模様を選び、世界でひとつだけの傘を作っていました。
 雨の日が待ち遠しくなる傘づくりです。

ライオンのリズムで学ぶ

 2歳児の教室の中に入ると、先生と子どもたちが歌を口ずさみながら、踊っています。
 教室には、不自然なブルーシートが張ってあります。
 なぜだろう?とふしぎに見ていると、次の瞬間「最初からいくよ!」と先生。

 こどもたちがブルーシートの裏に隠れました。
 どうしたのだろう?と思った瞬間、ラジカセからライオンキングの歌が流れると「ガオー」とかわいいライオンが登場。

 サマースクールの最終日にある発表会。
 2歳児のクラスは、発表会でミュージカルを発表します。
 そのために、舞台袖から出てくる練習のためにシートを張っていました。

 2歳児のクラスで気付いたこと
 それは、子どもたちが「音」、「リズム」から英語を身体で受けとめていること。
 耳で聞いた英語の音を単語のイメージに結びつける。

 例えば、先生が「Lion」と言い、ライオンのまねをします。

 その瞬間、「Lion」という音と「ライオン」が子どもたちの頭で結びつきます。

 そこにミュージカルのようにリズムや体を使った表現を組み合わせることで、子どもたちは英語を「音」として聞き、自分のなかから「ライオン」として表現します。

 単語の意味を自分のなかで一体化させる。

 音から始まる2歳児のダンスは、「耳」から入る英語のイメージ。そして英語の単語の理解へと進む物語でした。

インターナショナルスクールの英語学習法

 歌と文、リズムにのって
 小学生のクラスでは、バナナの歌を使い、短い分をさまざまな表現として変えて使う授業が行われていました。

 “There is banana.”と先生。“I want banana.””I bought you.“など受け答えを含め、短い文を織り交ぜながら、リズミカルに歌とジェスチャー、ダンスをしていきます。

 先ほどの、2歳児のクラスと何が違うのか。

 そこにインターナショナルスクールの英語学習法が見えてきます。

 インターナショナルスクールの生徒は、英語を「耳」から学びます。
 これは、赤ちゃんが言語を習得するのと同じ。

 日本語も英語も、赤ちゃんは、お父さん・お母さんの話す言葉を「耳」で聞いて育ちます。
 音がイメージとつながっています。

 例えば「ワンワン」を「ふさふさした生き物」というイメージとして覚えます。
 そのため、ネコを見ても「ワンワン」と言ったりします。

 これが「ワンワン」→「いぬ」とつながり、「いぬ歩く」など文に近い感じになります。

 そこから「いぬが道を歩く」など短い文を作れるようになり、最終的には「いぬが道を歩き、ネコが逃げた」など文章を作れるようになります。

 すなわち2歳児のクラスが音→イメージ→単語までの理解に対し、小学生のクラスでは、バナナの歌で、音→イメージ→単語→文まで、理解できていることを示します。

 その先に、文章と文法がきます。

 日本の学校では、少し単語を覚えると、すぐに文法を学びます。
 この点がインターナショナルスクールと日本の学校の英語学習の違いです。

 サマースクールにも、インターナショナルスクールの英語習得法が組み込まれています。

 また、英語経験者向けの文章、文法部分を含めたサマースクールもオキナワインターナショナルスクールでは、開講しています。

 それが、英語経験者向けのアカデミックプログラムです。

ITでおもしろく

 子どもたちが数名ずつ集まって、ipadを操作しています。
 「できたかな?できたグループは、先生に教えて!」とブランドン先生。

 子どもたちが使っている作品は、ガイゼル賞(米国の児童文学賞)を受賞したテッド・アーノルド(Tedd Arnold)の「Fly Guy」シリーズ。

 見学した時は、「Fly Guy」を使った授業は、3日目の授業でした。
 1日目は、先生の朗読など主に本として物語の理解を進めました。
 2日目には、ひとりひとりがipadを使い、クリックなど簡単な操作でできる物語作成ソフトを使い、自分だけの物語を作りました。

 3日目の今日は、3人で一台のipadを使い、グループで物語を作っていきます。

 子どもたちは、友達とどのような物語にするのか、話し合い、指先でクリックとスライドさせながら、主人公がどう動くのか、背景はどうするのか、決めていきます。

 さらにipadのマイクに向かって、アフレコを入れていきます。

 何度も相談し、再生しチェックをしていきます。

 1日目からの成果を数分の物語にまとめ、さあ、みんなの前で発表です。

 プロジェクターに映し出される自分たちの物語。

 自分でひとつのことを生みだす
 協力して、意見をまとめ、作品にする。

 ITを自分のために使い、協力するために使う。
 さらに、ITを使い創造性を使い、人と協力して生み出す。

 ツールとしてのITがありました。

3つのポイント

サマースクールで体験できること

①テーマ学習
 テーマ学習が、オキナワインターナショナルスクールのサマースクールの柱。

 一週間を通し、テーマに基づいてさまざまな角度から情報を集め、分析し、まとめていきます。

 そのプロセスが、子どもたちに自分で考え、発表する基礎をつくります。

②ITをツールとして使う
 好奇心を掘り下げ、情報を知識にしていきます。
 そのために取り込む情報の質と量を増やすために、ipadなどIT機器を使います。

 本から得られる情報は、情報量が限られ、リアルタイムではありません。
 そこにITをツールとして使い、ipadなどで生きた情報を加えます。

 また、発表時に使うことでツールとして使いこなす練習をします。

③まとめる経験を増やす
 テーマに対し、さまざまな方法で調べ、分析し、まとめていきます。

 クラフトで作った傘やipadで作った物語には、必ず自分の考えがまとめられています。

 この時に、自分の考えをいかにして質の高い「まとめ」にできるか、がポイント。

 「まとめ」る経験を、サマースクールで積み重ねることで、日本の科目学習にはない経験をしていきます。

こんな子に通ってほしい!

1、初めて英語を学ぶお子さん
 オキナワインターナショナルスクールのサマースクールは、初めて英語を学ぶお子さんも楽しく学べます。

 インターナショナルスクールの英語学習法は、日本の英語教育とは違い効率良く、楽しく学べるようにできています。

 イラストと単語をゲームのように学ぶフラッシュカードやスペルと発音をリズミカルに学ぶフォニックスが代表的です。

 サマースクールの対象も、2歳から入れるため、早期から英語に触れることができます。

 小学生のお子さんは、外国語活動で英語を経験していますが、短期集中で英語に触れることでコミュニケーションのおもしろさを体感できます。

2、帰国生などの英語経験者
 『聞く、話す、読む、書く』をさら伸ばすのがアカデミックプログラム。
 英語耳と英語脳をしっかり作っていきます。

 特に海外から帰国したお子さんは、英語力を維持することが必要です。

 帰国生にとってインターナショナルスクールは、海外で通っていた学校と雰囲気が似ています。

 そのため、日本の学校に少し疲れたお子さんにとって、精神的にもホッとするプログラムです。 

3、オキナワインターナショナルスクールへの入学を考えているお子さん
 国際バカロレアで学ぶオキナワインターナショナルスクール。
 入学を考えている生徒・保護者は、サマースクールは学校の雰囲気を体感できます。

 もちろん、サマースクールで学んだことは入学後も活きてきます。

【編集後記】
 2013年にオキナワインターナショナルスクールのサマースクールを見学させていただきました。
 いそがしいなか取材に応じ、さまざまな質問にお答えいただいた理事長の知念正人様。
 また、参加者、教職員のみなさまに深く御礼申し上げます。
 ありがとうございました。

知念正人理事長と編集長村田 国際バカロレアの認定証を前に

オキナワインターナショナルスクール 概要

〒900-0023 
沖縄県那覇市楚辺2-34-22
Tel. 098-835-1851
Fax. 098-835-1852

この記事の記者

インターナショナルスクールタイムズの編集長として、執筆しながら国際教育評論家として、日本経済新聞やフジテレビホンマでっかTV、東洋経済、プレジデント、日本テレビ、TOKYO FMなど各メディアにコメント及びインタビューが掲載されています。

プリスクールの元経営者であり、都内の幼小中の教育課程のあるインターナショナルスクールの共同オーナーの一人です。

国際バカロレア候補校のインターナショナルスクールの共同オーナーのため国際バカロレアの教員向けPYPの研修を修了しています。

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