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5倍を越えるか!都立国際の国際バカロレアコースに注目!

5倍を越えるか!都立国際の国際バカロレアコースに注目!

東京都が挑む国際バカロレア。東京都立国際高校の国際バカロレアコースの志望予定結果が公表されました。2年目を迎え、国際バカロレアが国際教育のひとつとして入学希望者や保護者に認知されるなかで、どのような倍率になるのでしょうか?今後、公立高で国際バカロレアがさらに採用されていくのか?バロメーターになります。


東京都立国際高校

東京都立国際高校は、都立高のなかでも国際教育に特化した高校です。
都立高初の国際バカロレア認定校でもあり、インターナショナルスクールタイムズでは全国の公立高校に影響があるためその動向に注目をしています。

今回、取り上げるのは同校の入学倍率の推移です。

先日、東京都教育委員会は、平成29年度 都立高校全日制等志望予定(第1志望)調査の結果について公表しました。

この調査は、都内の公立中学校と市町村立中学校及び義務教育学校(614校)の卒業予定者(78,066人)を対象に進路について調べています。

平成28年12月14日時点の進路調査のため、例年、ここから志望校を変更する生徒もおり、志願者数は変わってきます。

今回、注目したのが本調査と都立国際高校の入学倍率と推移です。

同校の志願者同校で、本調査から漏れるのが東京都内の私立中学校199校とインターナショナルスクールの中等部卒業者と海外からの帰国生です。

国際学科

全日制の国際学科の一般入試は、一般入試、帰国生入試、在京外国人入試があります。
春と秋に入試が実施されており、秋は現地校、在京外国人入試が実施されています。

一般入試は、例年4倍前後の倍率となっており、高い人気を誇っています。

海外からの帰国生入試は、現地校と日本人学校とふたつがあり、試験問題も違うため注意が必要です。
帰国生入試は、例年2倍前後の倍率となっています。
在京外国人入試は、例年2倍前後ですが近年は3倍に近づいています。
在京外国人のコミュニティーでも都立国際の人気が増えてつつあるようです。

注目の国際バカロレアコース

タイムズが注目したのが都立国際高校の国際バカロレアコースの志望者数です。
国際バカロレアコースを分析した記事はこちらを参考にしてください。

都立国際高校の国際バカロレアコースを大分析!

http://istimes.net/articles/779

都立国際高校の国際バカロレアコースの分析しました。IBコースの教育理念や難易度、偏差値、過去問もインターナショナルスクールタイムズとして分析。気になる学費や進路先などもまとめました。

国際バカロレアコースは、年に2回(春・秋)と募集されています。

なかでも春は、募集人数が多く、今回は春の志願状況を分析してみます。
国際バカロレアコースは、入試は日本人生徒、外国人生徒で枠があり、募集人数も日本人15名、外国人5名となっています。

初年度の平成28年の試験の倍率は下記のようでした。

志望予定者は、東京都教育委員会が都内の公立中学校を対象にした調査のため、私立中学校などのデータが含まれていません。
そのため、志望予定者より私立中学校などを含めた応募者の方が多くなります。

国際バカロレアコースは、日本人と外国人と募集人数を別にして試験を実施していますが、日本人枠は約4倍、外国人枠は、約5倍でした。

二年目の募集となる今回、東京都教育委員会の志望予定調査を踏まえて、2107年の試験を想定したいと思います。

2017年の都立国際高校の国際バカロレアコースの予想倍率

インターナショナルスクールタイムズ編集部による2017年都立国際高校の国際バカロレアコースの予想倍率を算出してみました。

2年目の国際バカロレアコースの日本人志望者は、70名から90名と考えられます。
外国人枠に対する応募者数は、30名から40名の範囲で推移するのではとタイムズ編集部は考えています

それをもとに倍率を計算すると日本人枠は、4倍から6倍、外国人枠は6倍から8倍で推移すると考えられます。

都立国際の独自試験と小論文、面接ということもあり、偏差値で合格率を判断できない試験といえます。

同校の過去問を含めた対策をしている志望者が有利になると考えられます。

今後、志願受付が終了次第、東京都教育委員会から公式に応募者数が公表される予定です。

公立校が挑む国際バカロレア

国際教育の分野で、国際バカロレアは大きな一派になりました。
昨年秋にインターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢がUWCに加盟するなど国際教育のなかで国際バカロレアはブームから定着へ歩みを進めています。

国立、私立、公立、そしてインターナショナルスクールが国際バカロレアに取り組むなかで、格段に授業料が安い公立校。

国立、公立校は税金が投入されています。
倍率が低く、人気がなければ都道府県や市町村などは、住民および納税者に税金を投入する理由のひとつを失います。

公立校として、そして都立高として国際教育のトップランナーである同校の国際バカロレアコースの人気と倍率がどのように推移するのか?

全国の公立高校が国際バカロレアに取り組む必要性を示します。

さらに人気となり「さらにもう一校必要だ」となるのか?
それとも「一校で十分」となるのか?

2年目だからこそ公立校が取り組む国際バカロレアコースに注目が集まります。

お問い合わせ

東京都立国際高等学校
〒153-0041 東京都目黒区駒場2-19-59
URL:http://www.kokusai-h.metro.tokyo.jp/HPmaster/index.htm
TEL:03-3468-6811
FAX:03-3466-0080

こちらも参考にしたいですね。

国際バカロレアは、国公立・私立・インターナショナルスクールの三つどもえ? 

http://istimes.net/articles/799

国際バカロレアは、広島と東京が熱い?国際バカロレアは、国公立・私立・インターナショナルスクールがそれぞれ異なる言語で実施しています。なかでも広島はインターナショナルスクール、私立、公立と人口280万人の都市ながら国際教育に積極的です。また、東京は国立、公立も国際バカロレアコースを設置。全国に普及するか、が注目です。

なぜ女子校激戦区の千代田区に国際バカロレア認定校がなかったのか?

http://istimes.net/articles/781

女子校の激戦区千代田区。東京都23区の中核区で、千代田区の皇居周辺には国会議事堂、最高裁判所といった国の中枢機関が集まっています。その千代田区にインターナショナルスクールや国際バカロレア認定校など国際教育インフラがありませんでした。理由について一部加筆しました(9月3日)。

3分で知る!国際バカロレア

http://istimes.net/articles/667

「世界で使える大学志願資格」国際バカロレア(International Baccalaureate)とは、世界中を転勤する家庭の子どもが、大学に進学できるように国際的に認められる大学志願資格を作ろう!という動きから生まれました。世界的な転勤族の子どもの教育を考えて生まれたと考えるとわかりやすいですね。

この記事の記者

インターナショナルスクールタイムズの編集長として、執筆しながら国際教育評論家として、NHK、日本経済新聞やフジテレビ ホンマでっかTV、東洋経済、プレジデント、日本テレビ、TOKYO FMなど各メディアにコメント及びインタビューが掲載されています。

プリスクールの元経営者であり、都内の幼小中の教育課程のあるインターナショナルスクールの共同オーナーの一人です。

国際バカロレア候補校のインターナショナルスクールの共同オーナーのため国際バカロレアの教員向けPYPの研修を修了しています。

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