JCQバイリンガル幼児園がPYP認定校へ
都内に晴海と芝浦に2キャンパスを運営するJCQ バイリンガル幼児園(現代幼児基礎教育開発株式会社)は、2017年3月23日国際バカロレアのPYP認定校になったと公表しました。
JCQバイリンガル幼児園は、東京都中央区に晴海キャンパス、港区に芝浦キャンパスを運営しています。
同園は、21世紀を担うこどもたちにとって必要な素養を多様なプログラムを通して提供するため、バイリンガル教育や探究型学習を重視しています。
▼見学させてもらいました。記事も参考にしてくださいね。
国際バカロレアを日本語と英語で実施するPYPの候補校JCQ幼児園で未来が見える?中央区晴海にあるJCQ幼児園は、アオバジャパン・インターナショナルスクールを運営する株式会社BBTが運営しています。国際バカロレア教育でグローバルに活躍できる人材を育てる同社のバイリンガル幼児園を見学させてもらいました。
JCQバイリンガル幼児園とは
JCQバイリンガル幼児園は、晴海キャンパスと芝浦キャンパスがあります。運営会社は現代幼児基礎教育開発株式会社で、大前研一氏が率いる株式会社BBTのグループ会社です。
他にも東京都目黒区や練馬区にあるアオバジャパン・インターナショナルスクールや東京都新宿にあるアオバジャパン・バイリンガルプリスクール、 港区のサマーヒルインターナショナルスクールなどもBBTグループの学校です。
BBTグループの学校はすべて英語コミュニケーション能力と探究力の育成に力をいれています。
JCQもその一校であり、英語だけで教育が行われるインターナショナルスクールと違って日本語や日本文化も取り入れられています。
今回の認定について同園では、次のようにPYPの導入理由を述べています。
PYP の導入はこどもたちにとって、さらに広い視野で物事をとら え、自ら主体的に考えて自己表現する力の習得を支援する
国際バカロレアのPYPは、同園の教育理念に沿ったものでした。
では、実際にどこが特徴でしょうか。
それが、英語・日本語の両言語による幼児園として認定されたことです。
注目が集まる英語と日本語で学ぶ国際バカロレア
現在、国際バカロレアのPYPの認定を受けているスクールは、言語的にふたつに分けることができます。
インターナショナルスクール系と日本の幼稚園系です。
インターナショナルスクール系は英語、幼稚園系は日本語で国際バカロレアのPYP認定校になっています。
BBTがグループで運営するアオバジャパン・インターナショナルスクールは、国際バカロレアの一貫校ですが、英語で学びます。
国際バカロレア一貫校のアオバジャパン・インターナショナルスクール
JCQ園は、バイリンガル教育と探究的な学びを重視していきました。
英語・日本語の両言語で学ぶ幼児園としてPYPの認定を受けたことで、探究的な学びを英語・日本語の両言語で学ぶ土台を築くことになります。
JCQ幼児園をグループとして運営する株式会社ビジネス・ブレークスルーは、幼児園としてアオバジャパン・バイリンガルプリスクール早稲田も運営しています。
同園も国際バカロレアのPYP候補校となっており、株式会社ビジネス・ブレークスルー全体で国際バカロレアを教育の軸に据えています。
JCQをはじめ国際バカロレア認定校・候補校を運営する株式会社ビジネス・ブレークスルー。この地図にアオバジャパン・バイリンガルプリスクール早稲田を加えると合計6箇所で国際バカロレア教育を実施していることになります。
▼アオバジャパン・バイリンガルプリスクール早稲田を見学させてもらいました。同園に興味のある方は、こちらを参考にしてください。
【見学!】アオバジャパン・バイリンガルプリスクール 早稲田キャンパス
http://istimes.net/articles/835国際バカロレアの幼小中高の一貫校のアオバジャパン・インターナショナルスクールを運営する株式会社BBTが2016年9月に東京都新宿区高田馬場、早稲田大学の近くに開校したのがアオバジャパン・バイリンガルプリスクール 早稲田キャンパスです。
英語・日本語のPYPの次に見えてくるステップ
英語・日本語の両言語でPYPを学んだ生徒が次に求めること。
それが、英語・日本語で学べる小学校です。
探究的に英語で学ぶことができる環境を考えると現状では、義務教育関係もあり英語・日本語の両言語で学べる小学校がほとんどありません。
英語・日本語で学ぶ国際バカロレアのディプロマプログラム
現在、国際バカロレアのディプロマ資格課程の科目の一部を日本語で学べるデュアル・ランゲージディプロマ(日本語DP)が実施されています。
国際バカロレアには、初等教育のPYP、中等教育のMYP、そして高校相当のDPを3つの課程があります。
今回のPYPを英語・日本語で実施する幼児園は、JCQが日本で最初です。
国際バカロレアには、中学校相当のMYPがありますが、英語・日本語で学べるMYPは少ないのが現状です。
国際バカロレアの日本語・英語で学べる学校として、東京学芸大附属国際中等教育学校が有名ですが、国際バカロレア機構のホームページによるとMYPは日本語、DPは英語となっています。
国際バカロレアのMYP、DP認定校の東京学芸大附属国際中等教育学校の概要 国際バカロレア機構のホームページより引用
JCQの英語・日本語によるPYP実施によって、幼児教育において国際バカロレアの学びを英語・日本語の両言語で学べる仕組みができました。
しかし、本来、PYPは、初等教育プログラムのため3歳から12歳までを対象としています。
国際バカロレアのPYPを英語・日本語で学ぶ学び続けることができる小学校選び。
現在の日本では、その選択肢が少ないのが課題です。
■こちらも参考にしたいですね。
アオバプリ早稲田が3月1日付で国際バカロレアのPYP候補校に
http://istimes.net/articles/858東京都新宿区高田馬場、早稲田大学の近くにあるアオバジャパン・バイリンガルプリスクール 早稲田キャンパス。探究的に学ぶ幼児園として、2017年3月に国際バカロレアの候補校となりました。
1976年に設立されたアオバジャパン・インターナショナルスクールは、東京の練馬区光が丘と目黒区青葉台にキャンパスを持つ、幼稚園から小学校、中学校、高校までの一貫校です。2013年に大前研一氏が代表を務める株式会社BBTが運営をはじめてから3年でIB校一貫校になりました。
大前研一氏が目指す教育〜国際バカロレア(IB)教育が与えるインパクトとは?
http://istimes.net/articles/70アオバジャパンインターナショナルスクールを運営するBBT(ビジネス・ブレークスルー)の大前研一氏が国際バカロレア(IB)教育が与えるインパクトについて書いたものがまとめられました。
インターナショナルスクールタイムズの編集長として、執筆しながら国際教育評論家として、NHK、日本経済新聞やフジテレビ ホンマでっかTV、東洋経済、プレジデント、日本テレビ、TOKYO FMなど各メディアにコメント及びインタビューが掲載されています。
プリスクールの元経営者であり、都内の幼小中の教育課程のあるインターナショナルスクールの共同オーナーの一人です。
国際バカロレア候補校のインターナショナルスクールの共同オーナーのため国際バカロレアの教員向けPYPの研修を修了しています。