初サマースクールは心配ですね。
夏休みもすぐ。初めてのサマースクールに通うご家庭も多いのではないでしょうか。
編集部もサマープログラムを特集してきました。
インターナショナルスクール系からキャンプ系、STEM教育系、マインドフルネス系など多様なサマープログラムが増えてきました。
編集部では、実際にサマープログラムの運営経験から、2歳から6歳までのママが知っておきたいお子さんの心理変化についてまとめました。
サマーイヤイヤとは?
サマースクールなどのサマープログラムに初めて参加するお子さんが「行きたくない」と「イヤイヤ」することを編集部では「サマーイヤイヤ」と名付けています。
初めて短期集中プログラムに参加する場合、お子さんは不安感を抱きます。
また、どんなお子さんも強い不安感は、初日、2日目の朝までです。
幼児・小学生を含め、初めての場所で、初めての先生と知らないことを体験するのは、やはり「ドキドキ」するものです。
この不安があることをお母さんが事前に知っておくことで、予定調和の「サマーイヤイヤ」を乗り越えましょう!
前日の夜までは「楽しみ!」というお子さんが多いですが、多くの場合、当日の朝「行きたくない!」という心理変化が起こります。
お子さんにとって、お母さんと離れること。違う場所に行くことなど具体的に時間軸でイメージができるのが当日ということが多いようです。
当日の朝に「行きたくない」は、親として切ないですね。
では、実際にスクール側はどうでしょうか。
サマーの初日に玄関先で泣くお子さん、ぐずるお子さんはスクール側として、当たり前です。
サマープログラムの初日に泣いているお子さんを抱っこするお母さんにあるスクールの先生はこう話していました。
お子さんがご家庭で、親の愛情をたっぷり受けながら安心して育ったから、外部の環境に違和感を感じるんですよ。
不安に感じる心。それは健康に心が育っている証しです。
「サマーイヤイヤ」になったら、この先生の言葉を思い出してくださいね。
サマーのイヤイヤは、24時間がピーク?
サマープログラムの「イヤイヤ」は、多くの場合、24時間で緩和されます。
当日の朝に「イヤイヤ」が始まります。
なだめながらスクールの玄関で泣くお子さんを預けて行くのは切ないですが、この「イヤイヤ」は健全な心理です。
これまでサマープログラムの経験から、一概には言えませんが比較的、男の子の方が「サマーイヤイヤ」が強いようです。
女の子の場合、キョトンとしているか、または積極的にグイグイ入るお子さんもいます。
ここは性格の違いですね。
初日のお迎え時に多くのお子さんは、お母さんに会うと大泣きします。
それは、「安心」の大泣きです。
緊張していた心理状態がお母さんに会うことでポンと栓が抜ける状態です。
この大泣きは、安堵感からくるもので、サマーの先生、お友だち、内容に対する涙ではないことを理解しておきたいですね。
編集部は、実際にサマープログラムなど乳幼児から小学生まで対象に運営しているため数百人のお子さんをサマープログラムやサタデースクールなどで見てきました。
初日の朝に 「イヤイヤ」と泣いているお子さんのほとんどがお母さんと離れた30分後には教室でサークルタイムに入っています。
これは、先生方が子どもの心理を理解し、Ice Breakなど心理的な壁を取り除く手法をすぐに取り入れること。
さらに、接し方のプロであることが挙げられます。
多くのお子さんは、1時間後には、普通に授業を受けています。
もちろん、教室内では緊張はしていますが、普通に授業を受けているケースがほとんどです。
そして、帰りのお迎えの時間にお母さんやお父さんの顔を見て安心して泣くのです。
「安心の涙」です。
初日のお迎え時に大泣きの我が子を見ると親として心配ですが、それは「楽しくなかったから」ではなく「ママを見て安心して大泣き」です。
まるで朝から一日中、泣き続けていたように感じますが、昼間はけろっとしている、または頑張っているお子さんがほとんど。
お迎え時の「泣く理由」の違いを知っておきましょう。
一番のイヤイヤは、2日目の朝
月曜のイヤイヤが漠然とした不安からくるイヤイヤですが、2日目のイヤイヤは、具体的な場所、人のイメージがついているため多くのお子さんがもっとも「イヤイヤ」をします。
「イヤイヤ」の理由もお子さんも具体的に指摘してきます。
・お母さんと離れるからイヤ
・昨日の場所に行くのがイヤ
・お友だちがいないからイヤ
これらの根拠を明確に主張して「イヤイヤ」されると親としても説明する必要があり、困りますが、ここはお子さんの成長を確認する瞬間でもあります。
すなわち客観的に自分がどのように違う場所に行き、違う人たちと会い、いつも違う言語と行動をするのか、を理解しているのです。
そして、自分なりの「根拠」を探し、「主張」して行きます。
心理と脳の発達という視点から考えると「違い」がわかり、「理由」を述べていることに「成長したな」と感じましょう。
お子さんが健康に育っているから2日目の朝に具体的に「イヤイヤ」をしてくるのです。
3日目の朝は?
多くのお子さんにとって3日目の朝は、「諦めの朝」になります。
3日目になると「あの先生」「○○ちゃんがいる」「工作が楽しい」という楽しいことも知っています。
しかし、心理的に「ママと離れるのがイヤ」などの感情が混じり合い「なんかイヤイヤ」をしてしまいます。
これも、健康な心理発達の証しです。
3日目のお迎え時には、先生に自ら「バイバイ」と手を振る姿やお友だちに「明日ね」という姿を見ることができます。
4日目、5日目になるとエントランスで先生に抱っこをせがむお子さんの姿も見えてきます。
最終日は、家に帰った後に「先生とお友だちに会えない」ことにしょんぼりするケースが多いようです。
いかがでしょうか。
今回は、初めてのサマープログラムに参加する場合の幼児の心理発達を取り上げてみました。
お子さんが初めてならば、親としても初めての経験となるサマープログラムは、心配と不安がありますね。
「経験値」がないので心理的に驚いくことは自然です。
最後に「初めて」の経験値を伸ばすことで、お子さんの自信に繋げていくことができます。
お子さんに自信をつけさせよう!
お子さんがサマープログラムに参加したら、親として気持ちを上げてためにもお父さんは「今日は何をしたの?」「どう感じたの?」「面白かったことは?」など聞いてあげましょう。
また、不安だったことや心配だったことも聞いて見てくださいね。
子どもにとって、不安なこと、心配していることをお父さん、お母さんとシェアできることは、安心感につながります。
サマープログラムを通して、お子さんに「ひとりでも参加できた」「お友だちも作られた」と自信をつけるためにもお子さんの言葉に耳を傾けてください。
サマーママ友を作るチャンス
サマープログラムは、短期集中型のプログラムです。
なかなか「ママ友」を作る時間も少ないですが、編集部がおすすめするのは「サマーママ友」。
同じサマープログラムにお子さんを通わせようとしたご家庭は、お子さんの教育で目指す方向などで共通点が多いようです。
いつもの幼稚園などのお母さんたちとも少し違う存在として、サマーママ友は違う教育情報を持っていることがあり、さらに同じ国際教育分野でシェアできることが多いようです。
実際に、サマー以外にもウィンター、スプリングとシーズンプログラム毎に同じスクールに通わせていくうちに顔見知りになることが多いのも特徴です。
サマーママ友のネットワークを上手に使ってお子さんの教育情報もシェアして行きたいですね。
■こちらも参考にしたいですね。
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インターナショナルスクールタイムズの編集長として、執筆しながら国際教育評論家として、NHK、日本経済新聞やフジテレビ ホンマでっかTV、東洋経済、プレジデント、日本テレビ、TOKYO FMなど各メディアにコメント及びインタビューが掲載されています。
プリスクールの元経営者であり、都内の幼小中の教育課程のあるインターナショナルスクールの共同オーナーの一人です。
国際バカロレア候補校のインターナショナルスクールの共同オーナーのため国際バカロレアの教員向けPYPの研修を修了しています。