インターナショナルスクールやプリスクールでは、どのような授業をしているのでしょうか?
立川駅から徒歩12分、多摩都市モノレールの柴崎体育館駅から徒歩30秒の2歳から6歳(未就学児童)を対象としたプリスクールとインターナショナルスクール
今回の算数は、ピラゴラスイッチ?
正確にはピタゴラスの定理に触れた子どもの瞬間にスイッチが入ったことを示しています。
私たち大人が思い描くインターナショナルスクールやプリスクール(プレスクールとも呼ばれますね)の「英語で算数を学ぶ」という言葉。
それはさも「難しそうに感じる」かもしれません。
しかし、プリスクールやキンダーガーテンの算数の授業は、微分積分や物理などが出てこない分、お父さん、お母さんにもわかりやすいと思います。
2歳児の算数の授業。かわいらしいですね。
「これが数の授業?」と思うかもしれません。
少し見ていただけると、足の形の色と数が微妙に違うことをがわかりますね。
さらに、子どもたちが一列になった足跡を飛んでいます。
すなわち、”One Two Three…”と数を数えながら覚えているのです。
数を諳んじるのではなく、自分の体と声と色で理解する。
「1」という実物や「2」という物の概念を理解していく。
数を早口言葉のように「ワン・ツー・スリー」と諳んじる前に、その「ワン」が「1」という数であることを体験して、理解することが重要なのです。
4月の2週目。この時点で、1から10まで楽しく理解しています。
アメリカ人のお子さんも日本人のお子さんも”One Two Three…”で数の概念の理解をしています。
日本人の子どもにはそれが「いち・に・さん」と結びつかないのでは?と思った方もいると思います。
ここでは、数の概念を理解することを主眼としています。
すなわち、それを英語で”One”日本語で「いち」と呼ぶ前段階の理解です。
言葉の前の数の概念。
ちょっと小難しいですね。
数の呼び名が英語と日本語で違うことは、日本人のお子さんだと普段の生活のなかですぐに結びつきます。
不思議なもので、学校に入ると子どもたちは”One Two Three”とカウントし、家に帰ると「いち・に・さん」と数えるのです。
言語のスイッチと数の概念の見事な住み分けですね。
4歳児の4月の算数の授業
まずは授業風景から見てみたいと思います。
この写真は、ピタゴラスイッチが入った瞬間です。
すなわち、ピタゴラスの定理に触れた子どもの瞬間を捉えています。
ブロックで遊んでいるように見えるかもしれませんね。
ブロックで遊ぶことも重要ですが、ここではShape magnets(マグネットでできた図形ブロック)を使っています。
図形と数、さらに色と友だちと話し合って組み立ています。これ、ものすごく重要な光景です。
左の子の膝あたりに六角形が見えます。
そして、その右側には、正三角形と二等辺三角形が並んでいますね。
彼女の視線に注目!
ここで彼女は「なぜ、正三角形と二等辺三角形を組み合わせても六角形が作れないのだろう」と気付きました。
すなわち「なぜ?」となりました。
その証拠に、正三角形と二等辺三角形が並んでいますが、三角形の「比較」と「検証」そして、「分析」へつながっています。
ピラゴラスの定理である正三角形と二等辺三角形の底角の違いをすごい勢いで理解している瞬間です。
お父さん、お母さんが思い出すために(小学校で習いましたが)頂角と底角の図形を呼び出しますね。
(引用 Wikipedia 正三角形と二等辺三角形より)
すなわち、正三角形と二等辺三角形の底角が違うことに気付いた瞬間です。
正三角形を6つ並べると六角形が作れる。
だけど、そのなかに二等辺三角形を入れると六角形が作れない。
正三角形と二等辺三角形の角度が違う、ということを自分で気付くこと。
これが、ものすごく大事。
小学校で学ぶ楽しみ
彼女は小学校で角度を学ぶ時に「それ知ってるよ。なぜなら長い三角形がひとつでもあると六角形ができないもん」と頭の記憶から呼び出せるのです。
また、なぜ六角形ができなかったのか。
その理由を小学校の授業で「角度」として学ぶ楽しみが待っています。
この時に彼女は「そうだったのか!」と理解し、そして、学ぶ楽しみを「なるほど」体験として習得していくのです。
幼児教育がなぜ大切なのか。
幼児教育がなぜ大切なのか。
小学校で学ぶ時の「なるほど」を幼児教育で体験と記憶にどれほど撒くことができるのか、が問われるからです。
何気ない授業風景ですが、ピタゴラスの定理に触れた決定的瞬間でした。
セントラルフォレストインターナショナルスクール立川。国立、立川、日野周辺にお住いの方にはおすすめですね。
インターナショナルスクールタイムズの編集長として、執筆しながら国際教育評論家として、NHK、日本経済新聞やフジテレビ ホンマでっかTV、東洋経済、プレジデント、日本テレビ、TOKYO FMなど各メディアにコメント及びインタビューが掲載されています。
プリスクールの元経営者であり、都内の幼小中の教育課程のあるインターナショナルスクールの共同オーナーの一人です。
国際バカロレア候補校のインターナショナルスクールの共同オーナーのため国際バカロレアの教員向けPYPの研修を修了しています。