ローラス インターナショナルスクール オブ サイエンス
現在、ローラスグループは、関東最大規模のSTEM(Science科学、Technology技術、Engineering工学、Mathematics算数)インターナショナルスクールとして白金台、高輪、青山、田園調布、武蔵小杉など都内を中心に計8校運営しています。
今年7月には武蔵新城校も開校し、教育感度の高い保護者から絶大な支持を得ています。
ローラスの初等部は白金台にあり、夏・冬・春など長期休暇に小学生を対象とした特別授業を実施しています。
今年も、7月31日から9月1日まで5週間にわたり、サイエンス・サマースクールを開講していました。
英語で学ぶSTEMスクールとして、同校の教育理念は独自路線を走っています。
内部生のみならず外部生も受け入れる、サイエンス・サマースクールは、幅広くSTEMの知識を身に付ける事と、バーチャルリアリティや3Dプリンター、プログラミングロボットのような最先端技術に触れる事、そしてここで得た知識や目にした技術をベースに、自分たちのアイデアを実際に形にする事を目標にしています。
今回、編集部は、同校のサイエンス・サマースクールで人気のSTEMクラスを見学させてもらいました。
▼見学させてもらった週のテーマは、Water。
サイエンス・サマースクールは、毎週異なるテーマに合わせたレッスンや実験をします。その為、興味のあるサイエンスアクティビティを目当てに、複数の週に参加する生徒さんが多いそうです。
今年度のサイエンス・サマースクールのテーマは、Week1:Earth(地球)、Week2:Wind(風)、Week3:Fire(火)、Week4:Water(水)、Week5:Metal(金属)と進行していきました。
▼プリスクールからキンダーガーテンの生徒(1歳半から6歳まで)を対象としたサマーキャンプは、こちらの記事を参考にしてください。
【なるほど!】ローラス インターナショナルスクール オブ サイエンスのサマーキャンプ!
http://istimes.net/articles/1008ローラス・インターナショナルスクールの青山・高輪・白金台・西馬込・田園調布・武蔵小杉の各校では、1歳半から6歳までを対象としたサマーキャンプを開催しています。
ノウハウが凝縮されたサイエンス・サマースクール
午前中は、アイスブレークを目的にしたCircle TimeからLanguage Arts(英語)、Reading(読解)など、英語を身に付ける授業が集中的に並びます。ここでまず頭を完全に英語モードへと切り替えて、午後のSTEMクラスへと臨みます。
ランチを挟んで一度気分をリフレッシュさせた後は、いよいよ午後のSTEMクラス!
午後は、プログラミング、STEM(ここでは技術・工学ベースの授業を展開)、サイエンスと3つのSTEM系の授業が続きます。
サイエンス・サマースクールは、短期集中プログラムです。
編集部が見学して気付くのは、同校の柱であるSTEM教育のノウハウが、このサイエンス・サマースクールに凝縮されていること。
すなわち、サイエンス・サマースクールでは、効率良く子供たちが「なぜ?」「なるほど!」「面白い!」を体験的に習得することができます。
さらに、同じテーマで違う視点のSTEM授業が4日間続き、最終日に関連する施設にExcursion(遠足)に行き、知識の定着と深い理解へと導きます。
それでは、実際のクラスを見てみましょう。
STEM専門講師による質の高い授業
見学させてもらったのは、同校の人気講師、David先生の授業です。
David先生は、アメリカのロサンゼルスにある私立小学校でSTEM教育の講師として活躍後に日本に渡り、ローラスのSTEM講師に就任しました。
David先生はLAで国際教育と東アジア言語と文化の学士号、さらにSTEM教育の修士号を取得しています。趣味は、日本のゆるキャラ集めという可愛い一面もあります。
午後一番のサイエンスのクラスでは、海に関する授業を行っていました。海にはそれぞれの深さで異なる環境や生態系があると説明するDavid先生。
超深海層は、水深6,000m以上。「もし、東京タワーを縦に並べられたとしたら、何本並ぶと思う?」と生徒達にも身近な例を提示しながら、深海のイメージを生徒達の頭に描かせていきます。
(画像は、ウィキペディアより深海の図を引用)
箱には、3本の線が書いてあり、海には表層、中層、深層とあり、それぞれの環境と生態系が違うことを説明していきます。
次は、箱を開けて棒を取り出しました。
David先生が海について、それぞれの深さにおける環境と生態系について、一通り説明を終えた後、ひとつの箱を取り出しました。
それがこちら。
箱には、3本の線が書いてあり、海には表層、中層、深層とあり、それぞれの環境と生態系が違うことを説明していきます。
次は、箱を開けて棒を取り出しました。
子供たちの後ろ姿からも「なんだろう?」が伝わってきます。ちなみに先生が持っているのは、「釣竿」。
この釣竿を用いて、実際にそれぞれの深さにいる生物を釣り上げてみようというのです。
箱の中には、それぞれの領域に生息する生物が入っています。200m、1000m、2000mでは釣れる生物の種類も異なります。
そして釣り上げるのが難しい生物ほど、裏面に高得点が記されています。
生徒達は、この釣りゲームを通して、どの領域にどういう生物がいるか、そしてその生物を釣り上げるためにはどのように工夫をすれば良いかが分かります。
楽しみながら深く理解していく。
その仕掛けが、釣りゲームだったのです。
ここが、ローラスらしい「海の環境と生態系」について楽しく学んでいくアプローチです。
STEMマインドを育てるアクティビティ
次の技術・工学のクラスでは、ウォータースライダー作りが始まりました。
実は、生徒達は前日に"Flotation device for an action figure(アクションフィギュアの為の浮遊システムを作ろう)"というSTEMアクティビティで浮力について学びました。
そのアクティビティを踏まえ、今日は、ウォータースライダーを作ります。
水がどのように様々な物質の上を流れるのか、そしてその上にフィギュアを乗せる場合、どうすれば早いスピードでゴールまで辿り着けるかを勉強していきます。
ウォータースライダーの説明の中で、先生がスライダーの構造と、スピードが速く人気のスライダーの例として紹介したのがこちら。
▼世界のウォータースライダーの動画。
少しだけ動画を生徒達に見せて、「ウォータースライダーとは何か」、「どのようにすればスピードが出るのか?」のイメージを膨らませます。
動画を数分見たら、David先生は「今回、使える素材はペーパーカップ、ストロー、皿、アルミホイル、サランラップなど、ここにある素材です。7種類以上ありますが、使えるのは4つの素材のみ」と説明。
生徒達はすぐに素材の選択に入ります。
4つの素材を選ぶとすぐに作り出す生徒たち。
ここで気付いたのが、David先生がお手本のウォータースライダーを作らないこと。先生が作るとそれを真似てしまい、子供たちの想像力が働かないのです。
子供たちは、自分の頭でウォータースライダーの構造と水の流れを考え、素材の選択に進みます。
その理解の前提にあるのが、前日の「浮力」の実験でどのような素材に浮力があるか、水の力はどう働くかを学んでいること。
水を弾く素材選びと水が流れる構造を瞬時に判断して、作っていきます。
同じテーブルで3人とも違う素材、構造でウォータースライダーを作っていました。
知識を基に、アイデアを考え、構造と素材を瞬発的に選択し、時間内に形にしていく。
まさにSTEM教育の醍醐味です。
何度も試行錯誤していく生徒達。David先生は生徒達が何を作ろうとしているのかをヒアリングし、アイデアの実現をサポートしてくれます。
ペンシルベニア大学のアンジェラ・ダックワース教授は、ベストセラーになった著書「やり抜く力 GRIT(グリット)」で、成功には「やり抜く力」が必要だと説いています。
ローラスのサイエンス・サマースクールでは、子供たちは何度も実験で失敗を繰り返します。
失敗を重ねながらも、先生やアシスタント講師のサポートを得ながら、正解へと自分の足で近づいていく。この姿こそ「やり抜く力」を育てている瞬間です。
終了時間が近づき、生徒達のウォータースライダーは次々に出来上がります。
完成したウォータースライダーを滑るのは、ペンギンのフィギュア。
早速、先生と水を流しながらペンギンがどのように動くのか、を確認します。
ペンギンは、流す水の勢いや、スライダーの角度、摩擦の有無によってスピードが変わります。この問いは、物理の入り口でもあります。
ペンギンがスライダーから落下するケースや水がこぼれる、途中でスライダーが倒れてしまうなど、様々な課題が生徒達を待ち受けます。
ここがローラスのサイエンス・サマースクールの重要なポイント。
すなわち「私は、こんなスライダーを作りたい」という仮説から、物を作り始め、次第に課題が続出します。
「なぜ、ペンギンがスライダーから落ちてしまうのか?」
具体的な課題が見えて、それに対する解決策を自分の頭で考え、最後までやり遂げることが重要です。
この部分、いわゆる「問題解決能力」と「やり遂げる力」を自然とウォータースライダーを作るアクティビティで子供たちは習得していきます。
アシスタント講師も生徒達と一緒に実験を繰り返しながら、サポートしていきます。
ウォータースライダーの実験では、仮説→実験→失敗→分析→課題解決→成功のサイクルです。
ローラスのサイエンス・サマースクールの特徴は、英語でSTEM教育に取り組むながら、この思考サイクルとマインドセットを育てています。
サイエンス・サマースクールのイチオシポイント
■好奇心と理解度
ローラスのサイエンス・サマースクールのポイントは、短期集中プログラムの中でどれだけ生徒達の英語やSTEM教育に対する好奇心のスイッチをオンにできるかということ。
そのため、カリキュラムも独自性が強く、深くなっています。
タブレットを使ったプログラミングの授業。
例えば、サイエンス・サマースクールには、まず横軸に毎週違ったテーマがありますが、それが縦軸の時間軸やそれぞれの授業のテーマとも掛け合わさっています。
すなわち、このサイエンス・サマースクールに参加することで、日々、生徒達の頭の中で知識と理解が点と点、さらに結びついて線になり、1週間を通して360度立体的に理解を深めていきます。
同校のサマースクールに連続して参加させるご家庭が多いのは、体験的にお子さんの姿から、違うテーマの週と合わせて参加させることで、全体的な知識と理解度が深くなると感じているからのようです。
■授業のリズムと集中力
編集部がさらに注目したのが、授業のリズムが子供の集中力に合わせていること。
子供たちの興味、集中力は、ひとり一人違いますが、サマースクールは参加者の分母がその週によって違い、さらに外部生と内部生が同じクラスにいる為、知識や経験、学習のバックグラウンドも異なります。
そのため、ローラスのサイエンス・サマースクールでは、子供たちの心理状態と集中力に合わせて、リズミカルに時間を区切り、実験、プログラミング、体を動かすアクティビティ、座学などが組み合わさっています。
■STEMのマインドセット
多くの場合、子供たちにとってサマースクールは、ただ「楽しかった」で終わります。
その理由は、期間が短く、英語や学習の習熟度が生徒によって異なる為、勉強を取り入れる事が難しいので、英語に触れ合う楽しいアクティビティに終始しているスクールが多いからです。
しかし、ローラスのサイエンス・サマースクールは、英語の習熟度別にクラスを分け(ネイティブクラス、インターナショナルスクール/帰国子女クラス、英語初心者クラス)がされています。
さらに、複数名クラスにいるアシスタント講師が、知識の偏りについても随時サポートしています。
こうして、密度の濃いサイエンス・サマースクールを過ごし、STEMの視点と思考方法を取り込むことで、通常の学校生活に戻った際もローラスで育てたSTEMの芽が育ちます。
例えば、公園の落ち葉から電車の音、店先に並ぶ商品など様々な日常生活が「この素材だったらどうなるかな?」「これは、ここに問題があるのかな?」など思考の延長線上にあります。
日常の中で「観察し、仮説を生み出し、脳内でシュミレーションし、分析する。そして、成功と失敗を想定する」思考法が繰り返されていくのです。
このSTEM思考のマインドセットこそ、ローラスのサイエンス・サマースクールの最大の特徴ではないか、と編集部は考えます。
■研究機関で働く保護者からも厚い支持
ローラスの近くには、有名な大学機関や研究施設が多く立地します。
徒歩数分にある東京大学医科研病院は、基礎研究部門と協力していち早く臨床に導入する東京大学の最先端の医療病院。
徒歩数分にある東京大学医科研病院。
ローラスは、幼保一体のスタイルを取っており、さらに初等部では学童やアフタースクールも充実している為、大学機関や研究施設に勤める保護者のお子さんも多いとか。
大学機関や研究施設に進むと、必ず英語コミュニケーションがベースになります。
自分の子供も同じ道に進んで欲しい、できれば英語で苦労しないで欲しいという気持ちから、ローラスの英語×STEM教育を支持されるそうです。
お問い合わせ
■ローラス インターナショナルスクール オブ サイエンス 白金台校
住所:〒108-0071 東京都港区白金台3-4-17
URL:http://www.laurus-school.com
TEL:03-5422-7375
FAX:03-5422-7376
最寄り駅:白金台駅、高輪台駅
アクセス:東京メトロ南北線・都営三田線「白金台」駅(1番出口)から徒歩6分、都営浅草線「高輪台」駅(A2出口)から徒歩10分
【武蔵新城に開校!】STEM教育のローラスインターナショナルスクールサイエンス武蔵新城校
http://istimes.net/articles/998神奈川県川崎市の南武線武蔵新城駅にローラス インターナショナルスクール オブ サイエンス武蔵新城校が開校しました。
ローラス・インターナショナルスクールで開催されたサイエンス・フェアレポート
http://istimes.net/articles/843東京都港区にあるSTEM教育を推進するローラス・インターナショナルスクールで開催されたサイエンス・フェア。当日は、バイリンガグループの生徒から近所の小学生など多くのお子さんが集まりました。プログラミング教育と英語が文部科学省の学習指導要領になるのが2020年。ますます注目が集まるSTEM教育を感じるフェアでした。
ローラスのSTEMアカデミーは、英語・日本語でプログラミングとロボットが学べる!
http://istimes.net/articles/841東京都港区にあるローラスインターナショナルスクールのSTEM Academyでは、英語と日本語でプログラミングの基礎を学び、最先端のゲームやロボットなどの制作を楽しめます。英語を学ぶESLも一緒に学べるから便利ですね。
生徒850人!バイリンガグループ・インターナショナルスクールの運動会
http://istimes.net/articles/803高輪・田園調布・青山など6校でバイリンガ・サイエンス・インターナショナルスクールを運営し、白金台に小学部のローラス・インターナショナルスクール・オブ・サイエンスを開校したバイリンガ・グループの合同スポーツデイが開催されました。
インターナショナルスクールタイムズの編集長として、執筆しながら国際教育評論家として、NHK、日本経済新聞やフジテレビ ホンマでっかTV、東洋経済、プレジデント、日本テレビ、TOKYO FMなど各メディアにコメント及びインタビューが掲載されています。
プリスクールの元経営者であり、都内の幼小中の教育課程のあるインターナショナルスクールの共同オーナーの一人です。
国際バカロレア候補校のインターナショナルスクールの共同オーナーのため国際バカロレアの教員向けPYPの研修を修了しています。